相続
相続した遺産を何に使う?後悔のないおすすめの活用方法を紹介!
更新日:2022.04.29 公開日:2022.05.13

記事のポイントを先取り!
- 遺産はローン返済・土地や自動車の購入・教育費に使う
- 遺産は投資などの資産運用で増やすことができる
- 遺産は相続手続きが終われば受け取れる
相続した遺産はどのように、何に使うべきでしょうか。
遺産は、あくまでも一時的な収入であるため、大切に使いたいところです。
そこでこの記事では、遺産は何に使うべきかについて解説します。
この機会に、後悔しない遺産の使い方を知っておきましょう。
後半では、遺産がもらえる時期についても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
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相続財産の平均額は3,273万円
相続した財産の平均額は、3,273万円といわれています。
金額ごとの割合は以下の通りです。
金額 | 全体 |
0円以下 | 9% |
~1,000万円 | 30% |
1,000万円~2,000万円 | 20% |
2,000万円~3,000万円 | 11% |
3,000万円〜5,000万円 | 12% |
5,000万円~1億円 | 11% |
1億円以上 | 7% |
上記の表から、2,000万円以下の人が全体の半数を占めていることが分かります。
また、金額を順に並べて出した中央値は1,600万円となっており、平均額の3,273万円と大きな差があります。
つまり、多額の遺産を相続した人が平均額をあげていることが分かります。
当たり前ですが、遺産相続の額には個人差があるため、平均額はあまり参考にはならないといえるでしょう。
遺産を何に使うか迷ったときの賢い使い道

遺産を受け取ったら、他の人が何に使うのか気になるのではないでしょうか。
以下が、遺産相続でお金を受け取った際の代表的な使い道になります。
ローンにあてる
住宅ローンなどが残っている場合は、できるだけ早く返しておきたいものです。
早くにローンを返すことで、経済的な余裕が生まれますし、精神的にも楽になります。
残りのローンを全額支払えるお金があるのに、これまで通りにちまちま返すメリットはありません。
もし、遺産を受け取った際は、ローンにあてることも検討しましょう。
大きなことに使う
自宅や車などを買うのも遺産の代表的な使い道です。中には、遺産を使って海外旅行をする人もいます。
子どものために使う
子どもがいる場合は、子どもの未来金として貯蓄しておくのもおすすめです。
一人の子どもを育てていくだけでも、生活費や教育費などで多額のお金がかかります。
また、貯蓄しておくことで、いざとなったときの防衛金にもなるでしょう。
資産運用
遺産は減らすだけではなく、増やすという選択肢もあります。それが、資産運用になります。
資産運用とは、貯金や投資をし、効率的に資産を増やしていくことを指します。
受け取った遺産を上手に資産運用していくことで、2倍3倍と膨れ上がるケースもあります。
とりあえず貯金
何に使うかまだ決まっていない人は、とりあえず貯金しておくのがおすすめです。
遺産には有効期限などはありません。
多額の遺産を受け取った直後は、気分がハイになっており、正しい判断ができないものです。
心が落ち着いて使い道が決まるまでは、とりあえず貯金しておくのもひとつの手です。
遺産を増やしたい人は投資がおすすめ

遺産を増やしたいと考えている人は、投資がおすすめです。
ここでは、おすすめの投資先を4つ紹介します。
株式投資
株式とは、資金が必要な企業が投資者に対して発行する証書のことです。
もし会社の業績が向上すれば、株式を買ってくれた(資金をだしてくれた)投資者に対して、配当金や優待券などを配ります。
この制度を利用している会社を株式会社といい、株式会社に投資することを株式投資といいます。
率直にいうと、初心者投資家がこの株式投資をするのはおすすめしません。
理由としては、ハイリスク・ハイリターンだからです。
せっかく受け取った遺産が、一瞬にしてなくなってしまうこともあり得ます。
しかし、株式投資の中でも、投資信託を利用して投資するのであれば、かなりリスクが軽減されるでしょう。
投資信託とは、プロ投資家に投資をお願いすることです。
ローリスク・ローリターン(長期でみればハイリターン)な投資ができる方法のことを指します。
不動産投資
不動産投資とは、不動産を購入し、家賃収入を得る投資形態のことを指します。
不動産投資は、ミドルリスク・ミドルリターンの投資です。
他の投資は日々変動するのに対し、良い不動産を購入できて常に入居者がいる状態であれば、毎月安定した収益を得られます。
つみたてNISA
つみたてNISAとは、少額投資非課税制度のことを指します。
この制度を使用することで、少額から投資が始められるほか、金融庁お墨付きの商品しか売っていないため、気軽に投資を始められます。
遺産を受け取って初めて投資をするなら、つみたてNISAから始めるのが無難です。
M&A
M&Aとは、企業や事業を買収することを指します。
また、個人が買収することを、スモールM&Aと呼んだりします。
多額の遺産を受け取った方は、企業や事業を買収することも選択肢のひとつです。
もし、自分で一から事業を立ち上げるとなった場合、時間や手間がかかりますし、それなりのリスクが付き物です。
しかし、今ある企業や事業を買収することで、その月から収益が得られます。
資産運用が目的でM&Aを検討している方は、一度専門家に相談してみましょう。
遺産を増やしたい人は預貯金はNG

遺産を増やす目的で、預貯金をするのはNGです。
現在、日本の金融機関は金利が0.01%以下といわれています。
遺産を増やしたいと思い、銀行に預貯金しても、そのお金が増えることはありません。
また、長期間にわたり預貯金をすると、以下のようなリスクがあります。
・インフレのリスク
・円安のリスク
・金融機関が破綻するリスク
金融機関が破綻するリスクは低いとしても、インフレや円安は現在進行形であるため、注意すべきです。
相続手続きをした遺産はいつもらえる?

遺産は、相続手続きが終われば受け取れます。
相続手続きとは、遺産を受け取るための手続きのことであり、遺言書の有無を調査したり、遺産分割協議をしたりします。相続人が一人である場合は、相続手続きも早く済ませられるので、スムーズに遺産を受け取れるでしょう。
一方で、相続人が多数いる場合は、遺産分割協議などに時間がかかるため、遺産を受け取るのも遅くなりがちです。
また、遺言書がある場合も、時間がかかります。
遺言書が自筆証書遺言や秘密証書遺言だった場合、家庭裁判所でその遺言書が有効かどうか検認してもらわなくてはなりません。
なお、公正証書遺言であれば検認の必要はないので、トラブル等がなければ比較的早く相続手続きができるでしょう。
お金が振り込まれるまでの流れ
相続手続きを終えてから、お金が振り込まれるまでの流れは以下のようになります。
1.引き落とし口座や入金口座の変更
口座名義人が亡くなったことを銀行に連絡した時点で、その口座は凍結されます。
故人が亡くなってからも、口座に入出金の予定がある場合は、銀行に連絡する前に窓口となる口座を変更しておきましょう。故人の口座から公共料金の引き落としをしている、家賃を支払っているなどの場合には、注意が必要です。
2.銀行に連絡
すべての準備がすんだら、口座名義人が亡くなったことを銀行に知らせます。
ここで、遺産に関しての案内がある場合は、それに従いましょう。
多くの場合、連絡した際に必要書類などの説明があります。
3.払い戻し
何事も問題なく進行すれば、数週間ほどで相続人の口座に遺産が払い戻されます。
振り込まれるまでの期間
振り込まれるまでの期間は、銀行によって異なります。
書類に不備があったり、相続関係が複雑な場合は、通常より遅くなることもあります。
遺産を何に使うべきかまとめ
ここまで、遺産は何に使うべきなのかについて解説してきました。
まとめると以下の通りです。
- 相続した遺産の平均額は3,273万円だが、中央値は1,600万円
- 遺産の代表的な使い方は、ローン返済や海外旅行、子どもの教育費など
- 遺産を増やすには、不動産投資やつみたてNISAなどの投資がおすすめ
- 遺産を何に使うか迷ったら、とりあえず貯金しておく
- 遺産は、銀行によって振り込まれるまでの期間が異なる
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者

田中 大敬(たなか ひろたか)
厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター
経歴
業界経歴15年以上。葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから著名人や大規模な葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、特に士業や介護施設関係の領域に明るい。