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お葬式

葬儀の流れ・費用とは?故人のお見送りで後悔しないために

更新日:2022.11.15

葬儀 費用

葬儀の祭壇

故人が亡くなられてから葬儀を終えるまでは、短い時間でやらなければならないことがたくさんあります。この記事では葬儀の流れや費用について解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。

葬儀の流れ

葬儀の流れを解説します。

ご逝去

大切な方が亡くなられたら、寄り添ってあげてください。

気持ちの整理がつかないかと思いますが、落ち着いたらご家族や葬儀社に連絡します。

ご遺体の搬送

病院では看護師の方がご遺体の清拭などの処置をしてくれるのが一般的です。
その間に荷物の整理などをして速やかに搬送先に移動できるようにしましょう。

この時医師から死亡診断書を発行してもらうのを忘れないようにしましょう。
その際、日付や名前の間違いがないかをしっかり確認してください。

特に名前が旧字体の方は表記が正しいかもご確認ください。

ご遺体の安置

日本では逝去後24時間は火葬してはいけないと法律で定められているため、その間はご遺体を安置しておきます。

ご自宅や葬儀社の安置所、火葬場の霊安室を利用することが一般的です。
また、安置所までは寝台車(葬儀社が手配する車)でご遺体を運ぶことが基本ですが、葬儀社が決まってない場合に病院が手配した葬儀社の寝台車を利用すると葬儀の営業を受けることもあります。

しかし、別の葬儀社に依頼しても問題ありません。どこまでを依頼するのか、認識の違いがないように注意しましょう。

安置所は事前の確認が重要

ご自宅以外で安置をする場合は安置所の雰囲気を事前に確認することが重要です。

安置所によっては納棺をしないと受け入れてくれない場所もあり、面会などがしづらいということに繋がる可能性があるからです。

葬儀社との打ち合わせ

葬儀プランに合わせてさまざまな準備が必要になります。
火葬場の予約状況も踏まえて日程や会場を決めていきます。

この時、担当者の故人への誠実さを見るのも大事なポイントです。
立ち振る舞いや所作が故人に対して失礼なものであると思ったら、別の葬儀社を検討することをおすすめします。

大切な方のお見送りを後悔のないものにするためにも信頼できる葬儀社にお任せしましょう。

通夜までの準備

ご逝去から通夜までは1~3日の余裕を持たせることが多いです。
その間に参列者への連絡も行い、身支度を整えてお通夜に備えます。

通夜

通夜は夕方から始まることが一般的です。
受付では参列者の記帳や香典の受け取りがあります。

通夜は僧侶の読経に始まり、遺族、参列者が焼香を行います。
焼香を終えると、僧侶が法話を行う場合もあります。

また、故人の経歴や人となりについて紹介するケースもあり、ます。最後に喪主が挨拶を行い、通夜は終了となります。

葬儀・告別式

葬儀では、通夜と同じく僧侶による読経と焼香が行われ、故人の冥福をお祈りします。

告別式は、故人と過ごす最後の時間とされています。
もともとは葬儀と告別式は別のものとして執り行われていましたが、最近ではあまり区別せず、葬儀・告別式と合わせて呼ぶことが多くなっています。

火葬

火葬場では、火葬炉の前に棺を安置し、読経と焼香を行った後に合掌をして最後のお別れをします。
火葬の間は火葬場の待合室や、時間が長い場合は一旦葬儀場に戻り食事をすることが一般的です。

初七日法要・精進落とし

ご逝去から7日目に初七日法要を行いますが、近年では、遠方からの参列者が再度集まるのが難しいなどの理由から、日を繰り上げて行うことが多くなっています。

最後に会食の場が開かれ精進落としが行われます。

葬儀の費用相場

一般葬にかかった費用のアンケート結果

1日目に通夜を行い、2日目に葬儀・告別式を行う葬儀形態を一般葬と呼びます。
一般葬の葬儀費用は平均195万円です(日本消費者協会が実施した「第11回『葬儀についてのアンケート調査(2017)』より)。

上のグラフは「一般葬にかかった費用」のアンケート結果です。
101~200万円の回答が最も多いですが、51~100万円と回答した方も33%いるので、事前の見積もりで予算とのすり合わせを十分に行いましょう。

行った葬儀形式のアンケート結果

また、最近では核家族化や少子化などの影響もあり、家族葬や一日葬といったさまざまな葬儀形態が選ばれています。
上のグラフは「行った葬儀形式」のアンケート結果です。
一般葬に続き家族葬と回答した方が47%と高い数字を出しています。

葬儀形態によって費用相場も異なるので、詳しく知りたい方は以下の記事も参照してください。

葬儀で後悔しないために

葬儀で後悔しないためのポイントを解説していきます。

参列者や連絡する人を慎重に決める

まず、葬儀の規模を把握するために、関係者や親族を中心に参列者がどのくらい来るのかを予測します。
その際には、関係者それぞれの視点に立って考えてみることが必要で、決して喪主独自の都合によらないことが重要なポイントになります。

特に人付き合いの広い方や社会的な地位がある方は、家族が知り得ないところで支えとなっている方々が存在する場合があります。

少なからずご家族は、その方たちの存在があって本人の地位が形成され、間接的に生活が成り立ってきた背景がありますから、会社関係の方だからとか、自分たちは知らない人だからと言って、ないがしろにすべきではないのです。

人生の締めくくりを誤ってしまうと、その方のこれまでの歩みまで、後々否定されることにも繋がってしまいます。

わずらわしく感じる面もあるかもしれませんが、のこされる人の後々の人間関係・生活を考慮しますと、ここが踏ん張りどころになります。
不義理にならないように集う人の気持ちを汲みつつ、訃報によるおよその人数を想定しましょう。

最近では、高齢化が進み、一通りお知らせをしても実際の葬儀は小規模になることが見受けられます。
そのため、訃報の範囲を極端に絞らずとも必要な方には躊躇せず、きちんとお知らせしたほうが無難になります。

その際に、「家族・親族を中心に行いますので…」などと一言添えれば、思い入れの強い方のみが参列され、義理の参列者は自然に減少することになります。

腕の良い葬儀社に連絡する

非日常的な葬儀のこと。
不慣れな人だけであれこれ進めるのはスムーズさを欠き、とても骨が折れます。

稀に「葬儀屋さんを介さずに葬儀はできませんか?」と、相談を受けることがありますが、ご遺体の移動、ドライアイスの処置、火葬許可証の取得、棺などの葬具取り揃え、納棺、霊柩車・火葬場の手配などを、個人ですべて行うのは至難の業であり、それなりの時間と労力がかかります。

一方で、腕利きの葬儀屋さんや、きちんとした葬儀会社にお葬式を依頼すると、葬儀スタッフが黒子となって全力でサポートしてくれます。

大変な時を乗り越える支えとして、これほど心強い存在はありません。
葬儀社のスタッフは医療従事者にも似た心持ちで、ご依頼者の状況や予算に合わせて、様々な提案やアドバイスをしてくれます。

中でも「厚生労働省認定の葬祭ディレクター資格試験に合格した葬祭ディレクター」は、とても頼りになる存在です。
葬儀の知識と規定年数の実務経験が必要になる資格ですから、一定レベル以上のサービス品質が期待できます。

正直なところ葬儀屋さんも“ピンキリ”ですから、腕のよい葬儀スタッフに依頼することができれば、段取りのすべてが滞りなくスムーズに進行し、ご遺族の負担が大きく軽減されます。

その良し悪しは容易に比較できるものではないので、複数回の葬儀を経験しないと違いがハッキリとはわからないものですが、実は雲泥の差があります。

また、人間なのでフィーリングが合う・あわないは時おり発生しますが、きちんとした葬儀スタッフに巡り合うことさえ叶えば、葬儀のすべてを安心して任せることができ、余計な気を回すことなく、故人を偲ぶことに集中することができます。

このように葬儀において依頼する葬儀社の品質は、とても重要な要素と言えます。
葬儀屋さんに心あたりがない時や対応葬儀社に不安がある時は、何なりとご相談ください。
安心な葬儀社を無料でご案内いたします。

安置場所や葬儀会場、火葬場に目処をつけておく

法定伝染病などの一部を除き、一般的なご逝去後は、24時間を経過しないと火葬することができないと法律で定められています。

このため、もしもの時には病院や介護施設などから、故人を引き取る際に、通夜や葬儀の日まで、一時的に自宅やセレモニーホールなどにご遺体を安置する必要性が生じます。

安置場所は、その後の葬儀の流れにもかかわってきますので、全体を通して最適と思われる場所を選択することが重要です。
式場・火葬場のことも考慮しながら安置場所を決めることができれば無駄が省けます。

例えば、住み慣れた自宅から送り出したい場合は、ご自宅にお連れすることになります。
反対に、ご近所には知られたくない、住宅事情などで連れて帰るのが難しい場合には、専用の葬儀施設などを検討することが必要です。

また折衷案として、自宅には安置できないけれど、車で自宅の近くを回ってから葬祭ホールや火葬場に安置をするということも行われています。

このように、万一の時の初動から多くの選択肢や分岐点がありますので、信頼できる葬儀社からの提案やアドバイスを受けながら、メリットとデメリットの両方を考慮しつつ、最期の限られた時間をどのように過ごすかを決めていくことが大切です。

この時、内容が固定されているパックプランなどでは、選択の余地なく事が進んでしまったり、あるいは気の利いた提案がなされず、希望しても融通がきかなかったりする場合があるため充分に注意が必要です。

効率ばかりに目を向けた安価な葬儀プランには、気づかぬうちに大切なことが排除されてしまう恐れがあります。

葬儀費用の多寡の前に大事なことは、故人や遺族にとって、どのようなお見送りが最も納得のいく形になるかを突き詰めることです。

金額にかかわらず精一杯の気持ちで故人を送り出すことができれば、きっと後悔しないお葬式になることでしょう。
葬儀を検討する上では、このようなことを判断の軸に据えて検討されることをおすすめします。

葬儀の費用や流れについてのまとめ

「ま」「と」「め」と書かれた積み木と電卓と時計

ここまで葬儀の流れや費用相場についての情報を中心に解説してきました。
記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。

  • 葬儀前の流れは搬送・安置・打ち合わせ
  • 葬儀の流れは通夜・葬儀・告別式・火葬・初七日法要・精進落とし
  • 一般葬の費用相場は195万円
  • 後悔しないためには事前確認と良い葬儀社に依頼することが重要

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

監修者コメント

評価員(はかまだ)

監修者

厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター

袴田 勝則(はかまだ かつのり)

近年ではさまざまな葬儀形態が選ばれることが多く、葬儀と一言で言っても費用面や内容も多様なものとなってきています。

 

どのような葬儀を行うにしろ、何より大切なことは故人に寄り添って最後の時を一緒に過ごすことです。

ご家族や親族と相談し、故人を思ったお見送りができるようにしましょう。

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