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お葬式

家族葬とは?費用や流れ、注意点を解説

投稿日:2021.07.21
更新日:2021.12.03

家族葬

記事のポイントを先取り!

  • 家族葬は近親者を中心に行う葬儀形式
  • メリットは親族で気兼ねなくできること
  • デメリットは親族間のトラブルの可能性

人々の価値観の多様化が進み、故人をお見送りする葬儀スタイルの選択肢が増えています。

そこで近年注目されているのが家族葬です。
家族葬とは、具体的にどのような葬儀なのかご存じでしょうか?

  1. 家族葬とは?
  2. 家族葬のメリット
  3. 家族葬のデメリット
  4. 家族葬の費用
  5. 家族葬の流れ
  6. 家族葬の喪主の挨拶
  7. 家族葬に関する注意点
  8. 家族葬の香典について
  9. 家族葬ならではの送り方
  10. まとめ

家族葬とは?

家族葬とは、家族などの近親者が中心になって故人をお見送りする葬儀のことです。

家族葬の概要をまとめましたので、見ていきましょう。

家族葬に決まった定義はない

家族葬には定義がなく、解釈は個人の見解に任せられています。

そのため、直系家族(子どもや孫)だけが集まって10人未満で行なう家族葬もあれば、傍系親族(ぼうけいしんぞく/故人・遺族の兄弟姉妹などの親戚全般)を招いて50人近い規模で行なう家族葬もあります。

ひとくちに家族葬といっても、規模の範囲はさまざまです

密葬との違い

密葬とは特別な儀式のことではありません。

故人と親しかった人のみで葬儀を行う、日本では古来からある葬儀のかたちです。

家族葬と似ていますが、密葬との大きな違いは本葬の有無です。

密葬のあとには必ず本葬を行います。

本葬の有無以外に異なる点は、密葬の際に近しい人にしか故人の死を知らせないことです。

密葬の「密」は秘密という意味も含んでいます。

現代では大物芸能人や政治家が密葬を行うことが多いようです。

密葬の流れは一般葬や家族葬とほとんど同じです。

通夜の翌日に葬儀と告別式を執り行います。

密葬の後に行う本葬では、故人はすでに遺骨の状態となります。

家族に加えて親しい友人も参列するケースがある

家族葬という名称から、家族だけのお葬式というイメージがあるかもしれませんが、家族以外の方が参列しても問題はありません

家族や親戚に加えて、故人と親しかった方も参列しているケースがあります。

希望に合うスタイルでゆっくりとお別れができる

式の流れ自体は一般的な葬儀とあまり変わりませんが、少人数で行なわれるため、遺族の一人ひとりの想いを反映させることが可能です。

また、参列者が少ない分、静かに落ち着いた環境のなかで、故人とのお別れの時間を過ごすことができます。

近年は増加傾向

人々の価値観やライフスタイルの多様化が進み、近年、家族葬を希望する方が増えています。

また、コロナウイルス感染症拡大にともない「三密」を避けることが求められていることから、今後、家族葬の需要が一層増加することが予想されます。

家族葬のメリット

OKサインを出す手

家族葬には、次のようなメリットがあります。

アットホームな雰囲気をつくることができる

家族葬の大きなメリットは、家族や親しい友人を中心に葬儀を行なうことから、アットホームな雰囲気で故人をお見送りできる点です。

故人との思い出を語り合う時間なども十分に取れるでしょう。
また、少ない人数で執り行なうため、遺族が想いを込めたお別れのスタイルも実現しやすくなります。

親しい間柄の人たちで行われるので気兼ねがいらない

一般的な葬儀では、家族や親しい友人だけではなく、故人とあまり親交が深くない方も多く参列します。

そういった方に対しても、料理や返礼品のことなどさまざまな気配りが必要となり、遺族にとっては多少負担となります。

それに対し、家族葬は親しい間柄を中心とした少人数で行うため、参列者への気配りや料理・返礼品などの手配にかかる負担が軽減されます。

参列者への対応に追われることなく、落ち着いて故人をお見送りできるでしょう。

費用を抑えられることがある

一般的な葬儀では、家族や友人以外にも多くの方が参列します。

そのため、広い会場と豪華な祭壇を用意したり、料理や返礼品の内容に気を配ったりと、多くの費用がかかってしまうものです。

一方、家族葬は一般的な葬儀よりも小さな会場で行なうことが多く、費用を抑えられる場合があります

料理や返礼品の数などが少なくなることも、費用の縮小につながるでしょう。

家族葬のデメリット

○と×のプラカードを持って悩む男性

家族葬はメリットだけではなく、デメリットもあります。
具体的には、次のようなデメリットが挙げられます。

費用の持ち出しが増加する可能性がある

家族葬は参列者が少ない分、香典収入が減ります
葬儀費用は香典によってまかなわれる部分が大きいため、費用の持ち出し割合が増える可能性があることを把握しておきましょう。

葬儀後に弔問対応が発生することがある

葬儀のあとで訃報を知った方が弔問に訪れることがあります。
予期せぬ訪問への対応や香典返しの準備に、手間や費用がかさむこともあるでしょう。

葬儀のあとは役所・金融関係・相続などの手続きで慌ただしいことも多く、弔問客対応を負担と感じる遺族は多いようです。

また、弔問客が故人と親しくしていた方でも、遺族は面識がないというケースもありえます。
お気持ちはありがたくても、知らない方を自宅に招き入れることに抵抗を感じる方もいらっしゃるでしょう。

受け入れてもらえない可能性がある

地域性や、故人あるいは遺族の立場・地位によっては、参列を予定していた親族や関係者から、家族葬というスタイルを受け入れてもらえない場合があります。

また、「なぜ呼んでくれないのか」「ちゃんと最後のお別れをしたかった」など、葬儀に参列できなかった方から不満を持たれることも考えられます。

家族葬は、一般的な葬儀以上に配慮が求められる側面があることを認識しておきましょう。

家族葬の費用

費用 電卓

次に、家族葬の費用について見ていきましょう。

家族葬にかかる費用の内訳

家族葬の費用は一般的な葬儀と同様に、基本料金と付帯費用、葬儀社以外に支払う費用がかかります。
各項目の内訳は以下のとおりです。

  • 基本料金:祭壇、受付設備、司会進行など
  • 付帯費用:棺、返礼品、料理・飲み物など
  • 葬儀社以外に支払う費用:火葬場の費用、宗教者への謝礼など

見積もりで内訳・条件をチェックする

家族葬の費用は地域・参列者数・会場・宗教など、それぞれの事情や状況によって大きく異なります。
きちんと要望を伝えたうえで葬儀社から見積もりを取り、内訳や適用条件を確認しましょう

「追加料金不要」などと宣伝されていても、条件が違えば追加料金が発生するケースが多いものです。

見積書では基本料金と付帯費用、葬儀社以外に支払う費用を項目ごとにしっかりチェックし、総額を把握して大幅な負担増にならないようにしましょう。

家族葬の流れ

家族葬を行なう際の流れを解説していきます。
家族葬は参列者を限定して規模を縮小した葬儀であり、葬儀全体が変化するわけではありません。

基本的な流れは、一般葬と同じです。
ただし、宗教宗派、地域によって一部流れが違う場合もありますので、詳細は葬儀社の担当者に確認しましょう。

葬儀までの準備

次のような流れで葬儀の準備を進めていきます。

  1. 逝去
    ご臨終を迎えると、医療機関から死亡診断書が渡されます。死亡診断書は火葬手配に必要な大切な書類です。
    葬儀社との打合せまで大切に保管してください。

  2. ご遺体の搬送
    ご遺体の搬送は、葬儀を依頼する葬儀社にお願いするのが一般的です。
    搬送する葬儀社を医療機関から紹介されるケースもありますが、希望する葬儀社がある場合は、その旨を医療機関等に伝えてお断りしましょう。

  3. ご遺体の処置・安置
    安置の場所として、自宅もしくは葬儀社・火葬場などの安置施設のいずれかを選択します。
    近隣の方にあまり知られたくないという場合は、自宅を避けて葬儀社・火葬場の安置施設などを利用するとよいでしょう。安置後は、ご遺体に保冷処置を施して身なりを整えます。

  4. 葬儀社との打合せ
    葬儀社の担当者と打合せを行ないます。
    喪主・日時・場所・宗教者の手配・プラン(棺・祭壇・生花・料理・返礼品など)を決め、全体の流れを確認します。

  5. 参列者へ連絡
    お知らせが必要な方に日時場所をお伝えします
    家族葬で一番大切な部分なので、しっかりと話し合いトラブルにつながらないようにしましょう。
    連絡漏れなどが起きないように、事前に連絡する方のリストを作成するなど、家族間でも話し合い調整しておくとよいでしょう。

    また、忌引き休暇を申請する必要がある場合、会社・学校などに対しては速やかに連絡しましょう。
    その際、家族を中心に葬儀を行うことを伝えましょう。

    あわせて参列・香典・供花・供物などのお気遣いを受けない場合は「○○(辞退内容)を辞退したい」旨をお伝えします。
    相手の気持ちにも配慮が必要ですので、故人との関係性を踏まえ、相手の弔意を無碍にしないように注意しましょう。

  6. 納棺
    故人の身体を清め、着替えを行ない、メイクを施して棺に納めます。
    納棺は葬儀社に一任することも可能ですが、できるだけご遺族が主体となって手当てしましょう。

  7. 通夜
    仏式葬儀の場合は僧侶に読経してもらい、その後、故人をしのびながら「通夜振る舞い(※)」をします。
    故人と最後の夜を過ごしたい場合は、式場に泊まります。

    ただし、宿泊できない葬儀施設もありますので、葬儀社に事前に確認しましょう。

    ※通夜振る舞い:お通夜の参列者を別室などに案内してもてなすこと

葬儀当日の流れ

次に、家族葬当日の流れを確認します。
基本的な流れは一般葬と同じですが、内々で行なう小規模な葬儀なので、飲食接待などの一部を簡略化することもあります。

ここでは、仏式葬儀を例に解説します。

  1. 参列者入場
  2. 僧侶入場
  3. 読経
  4. 弔辞拝受
    弔辞・お別れの言葉を拝受しますが、省略される場合もあります。
  5. 弔電紹介
    省略される場合もあります。
  6. 焼香
  7. 僧侶退場
  8. お別れ
    棺にお花や故人の愛用品を入れるお別れの儀。少人数なのでゆっくり時間が取れます。
  9. ご挨拶
    一般葬では出棺前に喪主が挨拶しますが、家族葬の場合は省略される場合もあります。
  10. 出棺
    遺族・親族が火葬場に向かいます。少人数であればマイクロバスの手配は不要です。
  11. 火葬
  12. 収骨(拾骨)
    いったん式場に戻り、精進落としの会食後に拾骨する地域もあります。
  13. 初七日法要
  14. 精進落とし

会食をしながら故人をしのびます。
身内だけの少人数の席であれば、お酌などの気遣いもあまり必要ないでしょう。

家族葬の喪主の挨拶

葬儀での挨拶用マイク

小規模の家族葬でも喪主の挨拶は必要です。(小規模な家族葬では省略することもあります)

家族葬で喪主が挨拶するタイミングは、通夜式と告別式後、お斎の前後です。

それぞれの挨拶の例文とポイントをお伝えします。

通夜式例文

本日は突然のことにもかかわらず、故人○○○○の通夜にご足労いただき、誠にありがとうございました。

生前賜りました特別なご厚情に対し、厚く御礼申し上げます。

ささやかではございますが、別室にお食事の席を設けさせていただきました。

お時間の許す限りおくつろぎください。

明日の葬儀・告別式は△時より■■で執り行わせていただきます。

何卒宜しくお願い申し上げます。

本日は誠にありがとうございました

まずは参列者へ感謝を述べ、故人が生前お世話になったお礼も併せて伝えます。

挨拶の最後に通夜振る舞いの案内をします

通夜振る舞いがない場合は、翌日の告別式の案内をしましょう。

告別式の後(もしくは出棺前)例文

本日はご多用中のところ、故○○○○の葬儀にご参列賜りまして、誠にありがとうございました。

故人もさぞかし喜んでいることと存じます。

故人は会社をリタイアしてからも、テニスや登山など次々と新しいことへ挑戦し、うまくいかないときも諦めない姿勢を私たちに見せてくれました。

病床に伏せってしまってからは俳句をたしなみ、新聞に掲載されるなど変わらず諦めない姿勢を貫き通してくれました。

故人がこのようにたくましく生きてこられたのも、周りにおられた皆様方が支えてくれたおかげです。

誠にありがとうございました

告別式が終わった後、もしくは出棺前にも喪主から挨拶します。

参列のお礼を述べた後に、故人の生前のエピソードを少し話します。

最後に故人が生前お世話になったお礼を述べて挨拶を締めます。

お斎の前後例文

(お斎の前)

本日はご多用中のところ、お越しいただきありがとうございます。
皆様のお力添えをいただいたおかげで、通夜と葬儀を滞りなく済ませることができました。
ささやかですが、お食事を用意いたしました。
お時間の許す限りおくつろぎくださいますよう、お願い申し上げます

(お斎のあと)

昨夜の通夜式と、本日の葬儀・告別式、2日間にわたりお付き合いを頂きまして、誠にありがとうございました。
故人もさぞかし喜んでいることと思います。
故人の思い出話も尽きませんが、皆様もお疲れのことと思います。
この辺で終了とさせていただきたいと存じます。
本日は誠にありがとうございました


お斎の前後は、2日間お付き合いいただいたお礼を参列者へ伝えましょう。

喪主はお斎前の挨拶後に、献杯の唱和をすることが多いです。

遺族の代表に唱和してもらう場合は、喪主が遺族代表を紹介して献杯してもらいます。

食事の前後のため挨拶は手短に済ませます。

家族葬に関する注意点

葬儀 お辞儀

価値観の多様化が進み、ライフスタイルが変化していくことで、今後家族葬はより増加するでしょう。
とはいえ、先述したとおり、家族葬にはトラブルにつながりやすいデメリットもあります。

トラブルなく家族葬を円滑に行なうためには、どのような点に注意したらよいのでしょうか。失敗しない葬儀社・式場の選び方、家族葬で守るべきマナーなどを紹介します。

葬儀社や式場の選び方

家族葬を円滑に行なうには、葬儀社選びは大事なポイントです。

消費税を別にするなどして安価に見せただけの価格を強調するような葬儀社に依頼すると、誠実さに欠けてきちんとしたサービスが受けられない可能性があるので注意しましょう。

家族葬のノウハウのある葬儀社に依頼する

家族葬は新しいスタイルの葬儀であるため、実績が少ない葬儀社もあります。

家族葬は、豊富なノウハウを持つ葬儀社にお願いしましょう
安心して依頼できる会社かどうかを、しっかりと確認することが大切です。

宿泊施設・安置施設が重要

家族葬を行なう際、一般葬以上に重要視したいのは、故人をお見送りするためのサポート環境です。

住宅事情などで、ご遺体を自宅に戻せない場合、故人を安置できる設備があるかという点も確認しなければなりません。

宿泊施設や仮眠室、浴室・シャワーなど、遺族が清潔な環境で休める設備が整っている式場を選ぶようにしましょう。

自宅での家族葬には専門家のサポートが必要

故人が住み慣れた自宅での家族葬を希望される場合、家財の移動や近隣の方への配慮、霊柩車の駐車スペース確保などの準備が必要です。

自宅葬儀のノウハウのある葬儀社に相談するようにしましょう。

参列者の範囲

家族葬でトラブルを招きやすいのが、参列者の範囲です。
親戚や関係者にどこまで連絡するべきかを、家族間で事前に決めておく必要があります。

家族葬を終えたあと、弔意を表したいという方が自宅を訪問するケースも珍しくありません。

遺族が面識のない方であれば、困惑してしまうことでしょう。
また、「なぜ参列させてくれなかった」「知らせてほしかった……」など、苦言を呈する方もいます。

葬儀後に起こりうる弔問やクレームを考慮して、お知らせする範囲は慎重に検討しましょう
併せて、呼ばなかった人にも納得してもらえるような家族葬することが大切です。

家族葬で守るべきマナー

親しい身内だけで行なうといっても、家族葬も葬儀であることに変わりありません。
厳かな雰囲気を損なわないよう、服装・持ち物についてはマナーをわきまえましょう。

服装について

準喪服である、ブラックスーツ・ブラックフォーマル(喪服・礼服)を着用します。
身内中心で行なう規模の小さい葬儀なので、和装やモーニングコートなどの正喪服の必要はないでしょう。

故人の生前の希望や遺族の意向で準喪服でなくても良い場合もありますが、弔意を表せる落ち着いた服装にしましょう。

<参列者側のマナーについて>
参列者側のマナーとして、喪主側から「平服でお越しください」と伝えられた場合、葬儀の際の平服は略喪服を指します。

黒もしくはグレー・紺など、黒に近い色のダークスーツやワンピースを着用しましょう。

持ち物について

持ち物も一般葬と違いはありません。

袱紗(ふくさ)とハンカチ、数珠を持参します。
香典も一般葬との相場の違いはないので、一般葬儀と同等の金額を包みましょう。

ただし、参列者が限られる家族葬では香典の金額にも限りがあるため、葬儀費用がまかなえず、遺族の負担が増えるケースもあります。

参列する側は、相場を踏まえつつ、故人や喪主との関係性にも配慮して香典金額を決める必要があります。

家族葬の香典について

「御香奠」と書かれた香奠袋

家族葬に参列する場合は、香典を持参するのが基本です。

家族葬では香典を辞退する喪家も多いようですが、案内状に香典の辞退が明記されていなければ用意する必要があります。

香典辞退と明記されている場合は用意しなくて問題ありません

故人に生前お世話になり、何も持たずに参列するのが心苦しい場合は、弔電やお花を送りましょう。

品物を送る際は「お返しはご遠慮します」というメッセージを添えます。

参列者や会社関係の方には事前にお知らせがあるため、葬儀に参列しなくても葬儀当日に間に合うよう弔電やお花を送ることができます。

しかし、故人の友人や知人には、葬儀が終わった後に挨拶のはがきが届けられるのが一般的です。

すでに葬儀が済んでしまった場合は弔電もお花も送れません。

葬儀後に故人が亡くなったことを知った場合は遺族にまずお悔やみの連絡をします

そのときに「ご迷惑でなかったら香典を持参したい」と遺族に確認してみます。

香典は持参するのが基本ですが、遠方であれば郵送することもできます。

それでも遺族が香典を遠慮された場合は、四十九日以降にお悔やみの言葉とともに励ましの手紙を送る方法もあります。

家族葬の香典を渡す時のポイント

一般葬では斎場に受付があり、香典は受付で記帳して渡すのが一般的です。

小規模の家族葬で受付がない場合は、遺族に直接渡すか祭壇へお供えします。


香典を持参する際は必ず袱紗(ふくさ)に入れます

結婚式などの慶事でも袱紗を使用しますが、弔事の場合は寒色系の袱紗を使用しましょう。

ちなみに紫色の袱紗は冠婚葬祭で使用できて便利です。


図を使いながら袱紗で香典袋を包む方法を解説します。

袱紗の包み方

袱紗に香典袋を包む際は、まず袱紗をひし形になるように置きます。

真ん中に香典を置き、右→下→上→左の順に袱紗をたたんで閉じていきます。

香典を渡すときは必ず両手で持つのがマナーです。

袱紗から香典を取り出し、袱紗を簡易的に畳みます。

その上に香典を自分の向きに乗せたら、袱紗ごと相手の向きに回して相手が受け取れるようにします。

自宅で行う家族葬で祭壇や仏壇に供える場合は、表書きの文字が自分から見て読める向きにして供えます。

家族葬の香典返しについて

家族葬の香典返しは、いただいた金額の半返しが基本です。

返礼品は「消え物」を選ぶようにします。

消え物とはお茶セットや海苔、洗剤など使うと後に残らないものです。

不祝儀がずっと残らないようにという意味が含まれています。


近年は参列者の好きな品物が選べる、カタログギフトの人気があるようです。

返礼品は、葬儀当日に香典と引き換えに参列者へ渡す即日返しが一般的です。

香典に高額のお金を包む方がいた場合は、一旦他の方と同様の香典返しをします。

そして、葬儀後にいただいた金額に見合ったお返しを送ります。

あまりにも高額の場合は半額ではなく1/3か1/4程度のお返しでも問題ありません。

家族葬ならではの送り方

何かを紹介する女性

先述のとおり、家族葬に定義はありません。
故人の意向や家族の考えに合わせて、さまざまなスタイルの家族葬が可能です。

ここでは、慣例・慣習にとらわれない“自分たちらしさ”にあふれた家族葬の事例を7つ紹介します。

【通夜の省略】

一日葬

家族や親族など限られた人数で行なう場合、広く関係者が参列する通夜の必要性が薄れます。

通夜を省略した一日葬は、家族葬をさらに簡略化したスタイルになります。
この場合、故人と過ごす最後の夜を失いやすくなりますので慎重に選ぶようにしましょう。

【オリジナルの配置】

故人を囲んだ配置

生花と参列者の椅子で故人を囲むようにし、温かい雰囲気で故人をしのびます。

【オリジナルの祭壇】

故人の趣味を装飾した祭壇

故人の趣味の絵画や写真、模型などを、生花とともに祭壇に配置します。

故人の好きな花で彩った生花装飾

故人の好みの生花で祭壇を装飾します。
緑を多めにする、ピンクや赤の華やかなアレンジにするなど、故人の好みに合わせたアレンジが可能です。

【オリジナル演出】

映像モニター演出

棺の周囲に愛用品などを飾り、モニターで思い出の映像を流します。
スライドにして上映される場合もあります。

音楽演出

故人が生前愛した音楽を流します。
BGMを使用するほかに、楽器の生演奏で故人をしのぶ、趣のある演出も見受けられます。

【無宗教スタイル】

献花形式

焼香ではなく献花や献灯(キャンドル)などを行なうスタイルです。
宗教儀式がないので間が持ちにくい面があります。式次第を考慮してあたたかく送りましょう。

まとめ

家族

近年注目の家族葬に関し、概要や流れ、メリット・デメリット、費用などについてお伝えしました。
家族葬は参列者の少なさに反して、持ち出しの費用が安くならないこともあります。

また、葬儀後の弔問客へ対応や、声をかけなかった方からの不満などがあることも予想されます。
トラブルが起こらないよう、家族葬の準備は慎重に行ないましょう。

上記のようなデメリットはありますが、アットホームな雰囲気のなか、ゆっくり故人とお別れしたい遺族にとっては家族葬が最適な葬儀スタイルです。

価値観やライフスタイルの変革期を迎えている今こそ、家族葬を検討してみませんか?

監修者コメント

評価員(たなか)

監修者

厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター

田中 大敬(たなか ひろたか)

近年、コロナウイルスの影響や葬儀に関する価値観の変化もあり家族葬を選ぶ方が増えています。
費用を抑えることは決して故人への想いがないということにはつながりません。
メリットやデメリット、その他リスクをしっかりと把握して満足のいく葬儀にしましょう。

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