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お墓

墓石の定義は何?費用やデザイン、掃除の仕方など詳しく解説します。

投稿日:2021.06.18
更新日:2021.12.05

墓石

  1. 墓石について
  2. 墓石とは
  3. 墓石の相場
  4. 墓石の種類
  5. 墓石を選ぶ時のポイント
  6. 墓石の掃除の仕方
  7. 墓石を手入れする際の注意点
  8. 墓石の補修の方法
  9. 墓石に入れる文字にはルールがある?
  10. 墓石についてのまとめ

墓石について

皆さんは墓石に関してどのくらいの知識をお持ちでしょうか?

お墓参りなどで誰もが一度は見たことのある墓石ですが、墓石について詳しく知っている人は少ないと思います。

しかし、両親の墓を購入する際や、自分の墓を購入する際など、多くの人が一生の内に一回は墓石を見たり選んだりすることになるのも事実です。

そこで、この記事では

・墓石の種類はどんなものがあるの?
・墓石価格はいくらくらいなの?
・墓石はどうやって掃除したらいいの?
・墓石の災害後の補修方法はどうしたらいいの?

といった疑問に対して徹底的に比較・解説していきたいと思います。

墓石は多くの人にとって一生に一度の大切なお買い物になると思います。

ぜひ、最後まで読んで墓石に関する正しい知識を身につけてください。

墓石とは

そもそも、墓石とは何でしょうか?

墓石と聞いて皆さんがイメージするものは基本的に故人の名前や「~家之墓」と刻まれた石でしょう。

しかし、最近では墓石の形を自らデザインしたり、墓石に自分の好きな文字を刻むなど、墓石の種類も豊富になってきています。

そのため、皆さんの多くがイメージするであろうシンプルな墓石とは違った、一風変わった墓石もあることも知っておきましょう。

墓石の読み方

この記事を読んでいる皆さんの中には、墓石を「はかいし」と読むのか「ぼせき」と読むのか迷う人もいるでしょう。

結論を言うと、基本的にどちらでも意味あいは変わりません。

また、どちらが正式な読み方というのも特にないので、自分にとって馴染みのある方を活用すればいいでしょう。

墓石の歴史と変遷

日本において、墓石が建てられるようになったのはいつ頃からなのでしょうか?

現代における一般墓の起源は、江戸時代にあると言われています。

江戸時代までの日本では土葬が主流で、庶民は地面に埋葬されるだけで墓を建てられることはほとんどありませんでした。

しかし、江戸時代に入ると檀家制度が広まり、庶民が墓を持つようになります。

これが現代の墓石の起源であると言われています。

江戸時代の墓はただの石を置いただけのものや、俗名を書いた卒塔婆を建て挿しただけのものが多かったです。

その後明治時代に入り家制度が広まると「~家之墓」といった現代の一般墓のような墓の形が広まりました。

墓石の相場

墓石は大体60万円~200万円の間で販売されることが多いようです。

かなり幅がありますが、これは墓石がその種類や原産地によって値段が変わることが多いためです。

ここからは、墓石の値段が変わる原因を解説します。

値段が高い墓石の特徴

墓石の値段は石材が国産であるほうが高くなる傾向にあります。

一般的に、国内で取れた石材の方が品質的に信頼されており、国産の石のほうが日本の風土に合っていると言われることも多いです。

しかし、海外でとれた安価な石材が国産の石材と同等の品質であることもあり、必ずしも国産の石材に品質が劣るとは限りません。

また、加工地も国内であるほうが値段が高くなる傾向にあります。

これは、日本の石工の多くがこだわって石材を加工してくれる一方で、その分人権費も高くなってしまうためです。

さらに、最近ではオリジナリティのあるデザイン型の墓石を販売している業者も多く、こうした墓石を購入しようとするとさらに費用がかかると考えられます。

国産の墓石でデザイン性にもこだわれば、費用が際限なく増えてしまう可能性があると言えるでしょう。

値段が安い墓石の特徴

値段が安い墓石は、多くの場合海外産であることが多いです。

これは、海外産の石材が安価な為ですが、先述したように必ずしも海外の石材の品質が悪いというわけではありません。

もちろん中には品質の悪い石材もあるでしょうが、国産の石材にも品質レベルが石材ごとに異なりますので、国産に対して特に強いこだわりがない場合は、あくまで原産国ではなく品質で見極めることが大事だといえます。

また、加工地が海外の場合も安価になることが多いです。

現在日本国内の墓の七割近くが中国で加工されたものであると言われており、なかには国産の石材を中国で加工して逆輸入を行っている場合もあります。

この理由として、中国の方が人件費が安いことなどが挙げられます。

しかし、中国の工場には石材加工のための設備が日本よりも充実していることもあるようで、日本の職人が行うよりも加工の精度が著しく劣るとも言い切れないようです。

デザイン面に関しては、よりシンプルなものの方が安価になります。

現在日本に広く普及している墓石は縦長の伝統的な和型墓石と横長で座高が低い洋型墓石に分けられますが、これらはデザインがシンプルなため、デザイン型の墓石よりも費用を抑えることができます。

墓石だけじゃない。お墓にかかる総費用

墓石代以外にも、墓地の使用のための永代使用料や、墓の管理費など、お墓を建てたり維持していくためには費用がかかります。

墓石を購入する際は、こうした費用も念頭において検討したほうが良いでしょう。

墓石の種類

お墓にお供えされた綺麗な花

先述したように、国産の墓石は海外産の石材よりも高くなる傾向にありますが、その品質は国産か否かによっては決まらないといえます。そこで、ここからは墓石の種類について説明したいと思います。

国産石材

国産石材は、値段が高いだけあり品質がよいものが多いです。

例えば、香川県高松市でのみ採掘される庵治石(あじいし)は、非常に硬度が高いため劣化しにくく、その希少性もあって数ある墓石の種類の中でも最高級となっています。

一方で、福島県で採石されていた萩野石(おぎのいし)は、かつては墓石として盛んに用いられていましたが、その耐久性の低さから現在は墓石としてはあまり用いられなくなっています。

必ずしも国産だから品質が良いというわけではないので、複数の業者のカタログを見たり、石材店に相談するなどして、プロの意見を参考にしながら品質を吟味する必要があると言えます。

輸入石材

輸入石材は、国産石材に比べ安価ですが、その品質が悪いというわけではありません

例えば、インド緑と呼ばれる石種は、海外産にしては高級な石ですがその値段を上回る品質を誇っており、国産石材に勝るとも劣らない人気を誇っています。

しかし、海外産の石種が墓石として使われるようになったのは最近のため、まだ経年劣化への評価が定まっていない面があることに注意が必要です。

墓石を選ぶ時のポイント

墓石を選ぶ際にどのような基準で選んでいいのかわからない人も多いと思います。

ここからは、これから墓石を選ぶ人に向けて墓石を選ぶ時のポイントを解説したいと思います。

石の産地

先述したように国産の墓石は価格が高く、外国産の墓石は価格が低い傾向にありますが、高い価格は国産の墓石の品質を保証するものではありません。

もちろん国産の墓石にこだわりがあるのならば国産の墓石から選ぶべきですが、最も重視すべきは品質です。

そのため、国産か外国産かに関わらず、様々な墓石を比較検討することが大事であると言えます。

石の硬さ

墓石の耐久性を考えるうえで、石の硬さは重要な指標となります。

色合いや見た目だけでなく、石の硬さもみて決めたほうがいいでしょう。

また、耐久性を考える上で重要な他の指標としては、吸水率や圧縮強度、見かけ比重等もあるため、こうした数字を気にすることも重要です。

墓石のイメージ

墓石を選ぶ上では、デザインも重要です。

色合いや光沢は石種に左右されるため、石種を考える上では見た目も考慮するのがおすすめです。

また、デザインや刻む字も重要となります。

個性的な墓を建てたいのであれば、洋型墓石やデザイン型墓石を選ぶのが良いでしょう。

また、刻む字によっては洋型墓石やデザイン型墓石を選ぶのが無難かもしれません。

ただし、墓地の面積や規定などによってはデザインが制約される場合もあるため、注意が必要です。

また、デザイン型墓石はデザインにこだわるほど値段が高くなってしまうため、その点にも注意が必要です。

墓石の掃除の仕方

墓石も定期的に掃除をしないと汚れがたまってしまいます。

ただ、墓石をどのように掃除していいのかがわからない人も多いと思います。

正しい墓石の掃除のやり方について紹介しているのでぜひ参考にしてください。

掃除に必要な道具

ここから掃除に必要な道具を紹介していきます。

歯ブラシ、筆

彫刻されている文字の掃除や細かいところの掃除に便利です。

毛先がなるべくやわらかいものを使いましょう。

歯ブラシでは届かない可能性があるので、その場合は筆を使いましょう。

スポンジ、たわし

墓石の表面を掃除する際に使いましょう。

ただし、以下の三点に注意が必要です。

・スポンジの少し硬い部分を使わないようにしましょう。

・磨く際には力を入れすぎないようにしましょう。

・たわしを使用する際は金属製のものは使用しないようにしましょう。

これらの理由としては墓石を傷つけてしまう場合があるからです。

墓石を磨く際には、丁寧に磨きましょう。

バケツ

掃除に使う水を入れるのに使います。

バケツは霊園で借りられる場合もあります。

雑巾、タオル

水拭きをするのに使います。

タオルで水拭きするのも問題ないです。

また乾拭きもしっかり行いましょう。

理由としては水垢を残さないようにするためです。

ほうき、ちりとり、ゴミ袋

墓石周辺の掃除に使います。

墓石掃除の時にまとめたゴミ袋の処理方法はそれぞれの霊園のルールに従いましょう。

その他

墓石用洗剤スクレーパーツインブラシなど他にも役に立つ道具もあります。

通販サイトに墓石掃除の道具がセットで売られています。

また軍手があると手が汚れないで済むと思います。

掃除の手順

ここからは実際に掃除をする際の手順について解説します。

お墓掃除の手順は大きく分けると4つあります。

墓石周りの掃除

ほうきやちりとりを使って墓石の周りを掃除しましょう。

また雑草を取り除きましょう。

墓石を水洗いする

次にスポンジで水を吸わせて汚れを落としていきましょう。

彫刻された文字に関しては歯ブラシや筆を使っていきましょう。

小物類を掃除する

花筒や線香皿の汚れを落としたり、灰などを集めてゴミ袋に入れましょう。

最後に水拭き、乾拭きをする

小物類や墓石の掃除が終了したら、最後はタオルや雑巾を使って水拭きと乾拭きをしっかり行いましょう。

掃除終了後、花・線香・お供え物をお墓参りとしてお供えするかもしれません。

帰宅するときにはお供え物は必ず持ち帰りましょう。

こまめな掃除が大事

墓石を放置していたらどうなっていくでしょうか。

黒ずみや茶ずみなど落としにくい汚れが時間経過とともにできていくでしょう。

定期的に掃除することが大切です。

掃除の頻度は年に3・4回ほどがいいでしょう。

墓石を手入れする際の注意点

彼岸花と線香が炊かれているお墓

墓石はデリケートなものです。
硬い石だからと思って乱暴に扱ったり、荒々しく手入れをしてしまったりすると、細かな傷がついてしまい、これらが亀裂や破損の原因になります。

石材の種類により硬度は異なりますが、表面の研磨やコーティングなどの工法によっては、お掃除などの際に無意識に目に見えにくい細かな傷を付けてしまうことがあります。

例えば、水垢などの汚れを落とそうとタワシやスポンジを使ってお掃除することがあります。
この時に、よくある市販のタワシや食器用のスポンジなどを使いがちなのですが、墓石の材質によってはお掃除や汚れの除去に適さない場合があります。

特に表面が研磨されたツヤのある墓石には注意が必要で、細かな傷がつきやすい道具でガリガリと手入れをしてしまいますと、ツヤが消えてくもりがちになったり、石をかじった小さな傷から雨水が入って石割れの原因になったりします。

車の手入れをする方は、ピンときやすいかもしれませんが、ボンネットの表面に付いた砂を指で軽くなぞっただけで、その部分が薄く削られてしまい、傷になったという経験をお持ちでしょう。これと同様のことが墓石の表面でも起きるのです。

長きに渡り利用するお墓を掃除する際は、できるだけ墓石専用のスポンジや研磨剤を使用して傷をつけないように心がけましょう。

墓石の補修の方法

お墓のメンテナンスを怠っていると修理が必要な状態にまでなってしまうことがあります。

他にも災害などでお墓が壊れてしまったりすることもあると思います。

ここからは墓石を修理する方法について解説します。

極力自分での修理はやめましょう

もし仮に自分で修理できると思っても、専門業者は修理できていないと判断する場合は当然あり得ると思います。

しかしどうしても自分で修理をやりたい場合、以下の項目をすべて満たしていることが前提です。

・セメントやコーキングボードの扱いに慣れている人
・常日頃からDIYをやっていて周辺知識がある人
・工具をそれなりに持っている人

業者に頼む場合

墓石のズレや倒壊に気づいた場合、まずは業者に連絡しましょう。

相場としては墓石のズレの場合は約30万円かかると言われています。

また倒壊など、倒れた墓石を補修する場合は約100万円~約300万円かかると言われています。

災害時の対処法について

災害時についてはまず二次災害などの危険性を考え、時間をおいてから墓石がどういう状態なのかを確認した方がよいでしょう。

また生命保険のように墓石にも保険があるので、すでに購入されている方々もこれから購入される方々も検討することをおススメします。

墓石に入れる文字にはルールがある?

墓石に入れる文字に関しては特に厳密なルールは存在せず、最近では自分の好きな文字を入れることも多いようです。

ただし、仏教においては、旧字体で文字を刻むことが良いとされており、その他宗派によって文字の入れ方のルールも存在するようです。

和型墓石に文字を入れる

和型墓石は、昔から広く建てられている縦長の墓石です。

和型墓石は伝統的ゆえに個性的な文字を入れることが少なく、仏教的な意味を持つ文字を入れることが多いようです。

浄土真宗の場合

南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」の念仏の信心を重視しているため、墓石の正面にこの字を刻むことが多いです。

もしくは「倶会一処(くえいっしょ)」と刻むこともあります。

また、家名や家紋は目立たない所に刻みます。

天台宗の場合

~家先祖代々之墓」を刻む等が一般的ですが、その頭に奔字と呼ばれるサンスクリット語の文字を刻むこともあるようです。

また浄土真宗と同じく「南無阿弥陀仏」と刻むこともあります。

真言宗の場合

一般的に「~家先祖代々之墓」に加え奔字を刻んだり、念仏の一部を刻んだりします。

また「南無大師遍照金剛(なむだいしへんじょうこんごう)」という天台宗で最も短いお経を刻むこともあるようです。

浄土宗の場合

一般的に「~家先祖代々之墓」に加え「南無阿弥陀仏」や奔字を刻んだり、念仏の一部を刻んだりします。

臨済宗・曹洞宗の場合

単に「~家先祖代々之墓」と刻んだり、加えて円相(えんそう)と呼ばれる〇文字を頭に刻んで「〇~家先祖代々の墓」を刻んだりします。

また「南無釈迦牟尼仏(なむしゃかむにぶつ)」と刻まれることもあります。

これには「お釈迦様を信心する」という意味あいがあるそうです。

日蓮宗の場合

一般的に「~家先祖代々之墓」の頭に「妙法(みょうほう)」と入れ、「妙法~家先祖代々之墓」のように入れることが多いようです。

この「妙法」は髭題目(ひげだいもく)と呼ばれる独特の字体で刻まれます。

また「南無妙法蓮華経(なむみょうほうれんげきょう)」と髭題目で刻まれることも多いようです。

洋型墓石に文字を入れる

洋型墓石は、現代になって建てられるようになった横長で座高の低い墓石です。

洋型墓石に刻まれる文字は、和型墓石よりも自由度が高いようです。

和型墓石のように「~家先祖代々之墓」や念仏を刻むこともあれば、故人が好きだった一文字を刻むことも多いです。

また、ひらがなで「やすらぎ」や「ありがとう」といった文字を刻むこともあります。

墓石についてのまとめ

ここまで墓石についての情報や、選び方、掃除方法を中心にお伝えしてきました。

ポイントをまとめると以下の通りです。

  • 墓石の種類には国産のものと輸入のものがある。
  • 墓石の相場は60〜200万円。
  • 墓石の掃除の準備に必要なものと掃除の手順
  • 墓石の補修はなるべく業者に頼むべき

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

監修者

評価員(やまぐち)

山口 隆司(やまぐち たかし)

一般社団法人 日本石材産業協会認定 二級 お墓ディレクター

経歴

業界経歴20年以上。大手葬儀社で葬儀の現場担当者に接し、お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、位牌や仏壇をはじめ、霊園・納骨堂の提案や、お墓に納骨されるご遺族を現場でサポートするなど活躍の場が広い。

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