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お墓

永代供養とは?費用相場やメリット・デメリットを解説

投稿日:2021.07.03
更新日:2021.12.03

お墓 費用宗教永代供養

お墓の前で手を合わせる高齢の女性の手元

永代供養とは、故人の供養を自分の代わりに寺院や霊園に管理してもらうことです。

お墓について調べていくとよく目にする言葉ですが、あまり詳しくないという方も多いのではないでしょうか。

この記事では、永代供養の基礎知識からメリット・デメリットについて解説していきます。永代供養に関するアンケート結果も紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。

  1. 永代供養とは
  2. 永代供養のお墓とは
  3. 永代供養の埋葬方法
  4. 永代供養のメリット・デメリット
  5. 永代供養の費用相場
  6. 永代供養が安い理由
  7. 永代供養での法事・お墓参りの方法
  8. 墓じまいをして「永代供養」する方法
  9. 永代供養と永代使用・一般墓との違い
  10. 永代供養の選び方のポイント
  11. 永代供養にお布施は必要?
  12. 永代供養と無縁仏の違い
  13. 永代供養についてのまとめ

永代供養とは

永代供養とは、日頃からお墓参りをするのが難しい、またはお墓参りすることができない方に変わり、寺院や霊園で祭祀・管理をしてもらうことを指します。

「永代」と聞くと、依頼した寺院や霊園で永久に供養してもらえるのではないかと考える方も多いのですが、実際は永久に管理してもらえるわけではありません。

永代供養では、例えば33回忌までといったように供養してもらえる期間が定められており、安置期間がすぎると合祀(ごうし)されることになっています。

※合祀とは、他の方の遺骨と合わせて祀(まつ)ることをいいます。

永代供養のお墓とは

永代供養のお墓は大きく以下の3つに分けることができます。

  • 永代供養墓
  • 納骨堂
  • 樹木葬

永代供養墓

永代供養墓は、大きく合祀墓個人墓・夫婦墓に分けることができます。

合祀墓

合祀墓は、他の方の遺骨と一緒に納骨するタイプの永代供養墓です。複数人でお墓を共有しているイメージで、定期的な法要も合同で行われます。

初めから共同のお墓に納骨するタイプと、一定期間後に共同のお墓に移されるタイプのお墓が一般的です。

費用を抑えることができる点がメリットとしてあげられますが、一度納骨を行うと後から遺骨を取り出すことができない点はデメリットと言えます。

個人墓・夫婦墓

合祀墓とは異なり、個別のスペースに納骨するタイプの永代供養墓です。

1人もしくは夫婦で眠りたいという方向けのお墓で、期限付きのプランが用意されているケースがほとんどです。

期限後も墓地や霊園に管理・供養を任せることができますが、こちらも合祀墓と同様に期限が過ぎると他の遺骨と合祀されます。

納骨堂

納骨堂は、寺院などの一画や、専用のビルなどに設けられていることが多い屋内の墓地・霊園です。

ロッカー型や仏壇型、自丼搬送型などさまざまなタイプが用意されています。

基本的には個別で遺骨を納めた骨壷を安置できるのと、一般的なお墓に比べ費用が安いのも特徴です。

樹木葬

樹木葬とは、墓石の代わりに樹木を墓標とするタイプの永代供養墓です。

個別型、集団型、合祀型の3つが樹木葬の主なタイプです。

個別型では、1つのスペースを利用し、1本の木を植えることができます。集団型や合祀型では、1本の木の周りにスペースを設け、複数の骨壷を埋葬します。

期限付きのプランがほとんどで、17回忌などの節目で合祀される場合が多いです。

自然の中で安らかに眠りたいという方におすすめの永代供養墓です。

永代供養の埋葬方法

埋葬方法の違いによって値段が変わることはもちろん、遺骨を埋葬後に分骨・改葬ができるかが変わります。

後に分骨・改葬をしたいとお考えの方は、十分に比較検討しご自身のご希望のプランを選ぶようにしましょう。

個別安置型

個別安置型は遺骨の安置期間が決まっていて、期間中は個別に埋葬され、安置期間がすぎると合祀されるという特徴があります。

安置期間は施設やプランによって異なりますが、33回忌までであることが一般的です。

合祀安置型

合祀安置型は、他の遺骨と合わせて埋葬されるのが特徴です。

費用を安く抑えることができるのがメリットですが、埋葬後に分骨や改葬ができなくなる点がデメリットです。

集合安置型

集合安置型は、安置所を一箇所にまとめられる点は合祀安置型と同じですが、遺骨は別々の骨壷に分ける点が合祀安置型と異なります。

墓石安置型

墓石安置型は、墓石を建てる一般墓と永代供養の特徴を合わせ持っています。

安置期間内は、墓石の下に遺骨を埋葬し、期間終了後他の方の遺骨と一緒に埋葬されます。

永代供養のメリット・デメリット

「merit」と「demerit」が乗せられた天秤

メリット

永代供養の主なメリットは以下の4点です。

  • 費用が安い
  • 維持が簡単
  • 宗教・宗派による制限がない
  • 生前に購入できる

費用が安い

費用を安く抑えることができる理由は、一般的なお墓のように墓石を建立することがなく、墓石建立のための土地を用意する必要がないためです。

安置期間にもよりますが、一般的な墓石を建立する供養方法に比べて費用を3分の1程度に抑えることも可能です。

維持が簡単

永代供養は、寺院や霊園などの運営元が管理・供養をしてくれるため、定期的にお墓参りができない方にでも維持することができる方法となっています。

宗教・宗派による制限がない

寺院墓地や霊園の場合は、進行している宗教や・宗派によっては利用できないということもあります。

しかし、永代供養は宗教・宗派による制限がないため自身の希望に沿った施設を選ぶことができます。

生前に購入できる

生前に寺院や霊園と永代供養の契約を結ぶことができます。

自分の好みに合ったタイプを選ぶことができ、遺族の負担を減らすことが出来ます。

永代供養のデメリット

永代供養の主なデメリットは以下の4点です。

  • 遺骨を取り出せない
  • お墓の継承ができない
  • 周囲の理解を得づらい
  • 好きな場所に納骨できない

遺骨を取り出せない

永代供養は基本的に、一定期間を過ぎると他の方の遺骨と合祀されるので、後から改葬したいと思っても遺骨を取り出すことができません。

お墓の継承ができない

一般的な墓石を建立するタイプのお墓とは異なり、永代供養では埋葬可能な遺骨の数に制限があります。また、他の遺骨との合祀もあるため、お墓の継承ができなくなります。

周囲の理解を得づらい

永代供養は、近年では一般的な供養形態の1つとなっていますが、墓石を建立する従来のお墓とは見た目の差が大きいため、周囲から反対の声が上がることもあります。

永代供養を検討されている方は、後のトラブルにつなげないためにも事前に周囲の方と相談するようにしましょう。

好きな場所に納骨できない

永代供養では区画が限定されているため、自分が気に入った場所に納骨するのは難しくなります。

永代供養の費用相場

単独墓

単独墓は一般の墓と同じように、個別で独立しているお墓です。1つの世帯で持てる専用のお墓になっているため、個人や夫婦、家族で利用できます。

単独墓の費用相場は、全体で40万~300万円と幅が広いです。

主な内訳として永代供養料や永代使用料(区画の使用料)、墓石代が挙げられます。上記以外にも、管理費も1万~2万円程度が相場です。

合祀墓

合祀墓は他のご遺骨と一緒のカロートに納骨されるタイプのお墓を指します。個別のスペースが必要ない点や管理で手間がかからない分、費用も比較的安いです。

合祀墓の一般的な費用相場は、10万~30万円です。

なお管理費や永代使用料、墓石代は発生しません。内訳として、永代供養料のみが発生する仕組みになっています。

集合墓

石碑やプレートは共有しつつ、スペースが個別に設けられているタイプです。一定期間個別のスペースを使用した後、共有のお墓に再納骨されます。

集合墓の費用相場は、20万~70万円程度です。

細かい内訳として、永代使用料やご遺骨の納骨料、戒名の彫刻料が挙げられます。ほかにも管理費も5,000~2万円程度発生するため、チェックが欠かせません。

永代供養が安い理由

永代供養の特徴の1つが費用を大幅に抑えることができる点です。永代供養が費用を安くできる大きな理由が、1つのお墓に複数の遺骨を合祀する点です。

複数の遺骨を合祀するため、その分の墓石や墓標の建立費や敷地の使用料を少なくできます。そのため永代供養の費用は安いプランが数多く用意されています。

永代供養での法事・お墓参りの方法

永代供養の法事について、より詳しく知りたい方は「永代供養でも法事は必要?知っておきたい意味や注意点を解説」こちらの記事もぜひご覧ください。

永代供養での法事

永代供養においては、必ず法事をする必要はありません。

もちろん法事が禁止されているわけではないので、その際のルールやマナーを解説していきます。

服装・持ち物

服装に関して、明確な決まりはありませんが、喪服が一番無難となります。

花、お供え物、線香、ろうそく、ゴミ袋などを持参しましょう。

費用

お坊さんに読経を依頼する場合は、お布施を持参しましょう。

お布施は、感謝の気持ちを表すものなので、高額を包まなければいけないわけではありません。無理のない範囲でお布施を包みましょう。

永代供養でのお墓参り

ここからは永代供養でのお墓参りについて解説していきます。

服装・持ち物

私服で問題ありません。屋外型であれば滑りやすい可能性もあるので動きやすい靴でいきましょう。

持ち物はお花、お供物、線香、ろうそく、ゴミ袋などで法事と特に変わりません。

費用

読経がないのであれば特に必要ありません。

墓じまいをして「永代供養」する方法

将来に備えて、墓じまいや永代供養を検討する方もいらっしゃるでしょう。墓じまいをするには、まずご親族や寺院への相談が欠かせません。

特に寺院に相談する際は、墓じまいに至った事情をきちんと伝えるべきです。ご親族や寺院の同意を得たら、カロートの状況を確認します。

ご遺骨が誰のものかや、納骨からの年数などが確認すべき項目です。確認が済んだら、永代供養先も決めていきます。

受け入れ先の墓地・霊園が決まったら、改葬許可証の申請も必要です。

まず現在のお墓がある地域の自治体で、改葬許可申請書を入手します。

申請書を記入したら、お墓のある墓地・霊園の管理者に署名・捺印してもらいましょう。なお埋葬証明書を発行してもらうケースも多いです。

次に受け入れ先の墓地・霊園で受入証明書を発行してもらいます。

ほかにも改葬を申請する方とお墓の所有者が異なる場合は、改葬の承諾書も必要です。

以上の書類が揃えて役所に提出すると、改葬許可証が発行されます。墓じまいの際は、閉眼法要が欠かせません。

閉眼法要の準備は、菩提寺や石材店に相談しながら進めていきます。当日は僧侶に読経していただいたうえで、カロートから骨壺を取り出すのが一般的です。

法要終了後はお墓を解体してもらい、区画も更地にして管理者に返却します。墓じまいが終了すると、永代供養先に納骨する流れです。

すでに使用されているお墓への納骨であれば、納骨式を行うだけで終わります。

永代供養と永代使用・一般墓との違い

永代供養について調べていると「永代使用」という言葉が出てきてわかりづらいですよね。

永代供養と永代使用・一般墓の違いについて解説します。

永代使用とは?

お墓のことを調べていると、永代供養の他にも永代使用という言葉を耳にすると思います。

永代使用というのは墓地の区画を永代にわたって使用することをいいます。永代供養とは全く違う言葉ですので混合しないよう気をつけましょう。

一般墓とは?

一般墓とはお墓の区画面積いっぱいに外柵を作り、墓石を建てるものです。お墓として最も一般的な区画タイプのことを指します。

一般墓から永代供養に変更は可能?

結論からいいますと、可能です。それでは一般墓から永代供養への変更の流れやポイントを見ていきましょう。

  • 1.墓じまいの相談
  • 2.永代供養墓の決定
  • 3.墓じまい
  • 4.変更先に納骨

この流れをもう少し具体的に解説します。

まず、墓じまいの相談や次の永代供養墓を決め、決定でき次第、石材店に頼んで一般墓の墓じまいをします。

墓じまいとは今まで使用していた敷地を更地にして、お寺や霊園に敷地の返却を行うことです。

閉眼法要というお墓から遺骨を取り出す際に魂抜きをした後、墓じまいを行い、それが終わったら永代供養墓に納骨します。

注意点は、やはり大掛かりな作業になるので、墓じまいの作業代や今までお世話になったお寺への感謝代(離壇料など)が多くかかります。

また、元のお寺としてはできる限り離壇してほしくない訳ですから、離壇料を多く請求してきたりなどの問題になることがあるので、相談の際も慎重にいきましょう。

永代供養の選び方のポイント

ノートパソコンをもって紹介ているビジネスウーマン

永代供養を選ぶポイントとしては、料金、立地、供養方法、納骨方法などが挙げられます。

納骨方法や供養方法は施設ごとによって異なるので候補となっている施設の人に相談したり、十分に調べてから決定しましょう。

料金に関しては施設によって変わりますが、供養方法によっても大きく変わります。費用の安さだけでなく、供養方法ごとのメリット・デメリットを照らし合わせて後悔のないように判断しましょう。

永代供養が合う人・合わない人

ここではお墓のメリットデメリットではなく、「状況・希望」から永代供養が合う人・合わない人を紹介します。

永代供養が合う人

永代供養がおすすめな方の特徴といたしましては、

  • 後継者がいない方
  • 遺族に負担をかけたくない方
  • 夫婦だけでのお墓にしたい

などが挙げられます。

永代供養が合わない場合

逆に永代供養をおすすめできない方の特徴は、

  • 周りの親族の方から理解を得られない方
  • 先祖代々受け継いできたお墓を大事にされたい方

などが挙げられます。ぜひ永代供養を選択する際に参考にしてください。

永代供養にお布施は必要?

永代供養について考える際、お布施が必要なのかが気になるでしょう。実は永代供養でもお布施は必要です。

ご遺骨を管理・供養してもらっている場合でも、三回忌などの年忌法要は行われます。加えて納骨の際は納骨法要も欠かせません。

法要を行う場合、僧侶に読経していただく分、お布施が必要になります。

なお永代供養で必要になるお布施の相場は、3万~5万円程度です。

永代供養と無縁仏の違い

永代供養を検討する際、「無縁仏」という言葉も見かけるでしょう。

永代供養と無縁仏は、確かにご遺族が直接管理や供養をしない点では同じです。

ただし無縁仏の場合は、お墓の管理や供養をする方が全くいない状態を指します。一方永代供養の場合は、墓地・霊園の管理者が代行で管理・供養する点が特徴です。

なお、お墓を守る方がいなくて無縁仏になった場合、お墓自体が撤去されます。加えて納骨されていたご遺骨も、他の無縁仏のご遺骨とともに合祀されるのが一般的です。

永代供養についてのまとめ

「ま」「と」「め」と書かれた積み木と電卓と時計

今回は永代供養について多くのことを解説してきました。
記事のポイントをまとめると以下の通りです。

  • 永代供養とはお寺や霊園で祭祀や管理を約束してもらうこと
  • 永代供養には多くの種類があり、その種類によって費用、埋葬方法、分骨が可能かどうかが大きく変わる
  • 永代供養は一般墓に比べて明確な決まりがなく、自由だという特徴がある

永代供養には一般墓に比べて費用を安く抑えられたり、自分の代わりにお墓を大切に管理してもらえたりと魅力的なメリットがある一方、親族からの理解を得られなかったり、安置方法によっては遺骨を取り出せなかったりとデメリットがあることも確かです。

しかし、一番大切なことは故人を思う遺族の気持ちと、故人本人の生前の希望に沿った形にできるかだと思います。
ご存命の間に家族でご相談されることで結果的に後悔のない葬儀が行えるということもあります。
これを機会に終活を考えてみてはいかがでしょうか。
この記事が皆様のお役に立てましたら幸いです。

監修者

評価員(たなか)

田中 大敬(たなか ひろたか)

厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター

経歴

業界経歴15年以上。葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから著名人や大規模な葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、特に士業や介護施設関係の領域に明るい。

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