お墓
永代供養墓とは?永代供養墓の種類や費用を解説します
更新日:2024.01.24 公開日:2021.11.05
永代供養墓とは何かご存じですか?
ここでは、永代供養墓について次の通り紹介します。
永代供養墓は「子供に迷惑をかけたくない」人や「一人や夫婦でお墓に入りたい」と考えている人にも合うお墓です。
永代供養墓に興味・関心がある方に分かりやすく解説していきますので、ぜひ最後までお読みください。
4つの質問で見つかる!
ぴったりお墓診断
Q.お墓は代々ついで行きたいですか?
都道府県一覧からお墓を探す
こちらでご希望のエリアからお墓を検索できます。
こちらでご希望のエリアからお墓を検索できます。
永代供養と永代使用の違い
「永代供養」と「永代使用」という言葉は響きが似ていますが、実は意味が異なります。
明確な違いを理解していない人もいらっしゃると思います。
ここでは、永代供養墓と永代使用の違いを説明します。
永代供養墓は寺院が供養してくれるお墓
永代供養とは、寺院や霊園がお墓を供養してくれることです。
永代供養は、大きく分けて2つの供養方法があります。
「個別供養」と「合祀・集合安置」です。
個別供養は、その名の通り個別に遺骨を管理・供養してくれる方法です。
一方「合祀・集合安置」は、他の遺骨と一緒に管理・供養される方法です。
共通して言えることは、永代供養の場合、寺院、霊園で管理・供養するため、無縁仏になる心配はありません。
そのため後継者のいない方・お墓を管理できない方に人気の供養方法なのです。
永代使用は「後継者がいる限り墓地が使える」という意味
一方、永代使用とは寺院やお寺の墓地の一部区画を永代使用できるという意味です。
「永代使用権」「永代使用料」という言葉で使用されることが多いです。
お寺に永代使用料を支払うことで、永代使用の権利を購入することができます。
永代使用権を持つと、お墓が続く限りその区画を利用し続けることができます。
「永代使用」「永代供養」意味が全く異なることをご理解していただけたでしょうか。
永代供養墓の種類
永代供養墓にはいくつか種類があり、特徴も様々です。
ここでは、どのような永代供養墓があるのか紹介します。
樹木葬
樹木葬は、その名の通り「樹木のもとに埋葬するお墓」です。
樹木葬のスタイルは様々あり、墓標として桜や紅葉といった樹木だけでなく、色とりどりの草花まで使用されます。
樹木葬の良い点は、「自然回帰」というイメージに近い点です。
また、墓石を購入する必要のないため費用が安く済みます。
これらのことから、樹木葬は近年人気の永代供養墓となっています。
納骨堂
納骨堂は、建物の中で遺骨を保管するタイプのお墓です。
納骨堂の種類は主に「ロッカー型」「仏壇型」「自動搬送型」があります。
納骨堂の良い点は、建物の中にお墓があるためお墓参りがしやすい点にあります。
また、一般のお墓よりアクセスがしやすい場所が多く、設備も整っています。
納骨堂のお墓も近年人気の永代供養墓となっています。
永代供養付き個人墓
永代供養墓の中には、一般的な墓石型の永代供養墓もあります。
個別の墓地区画と墓石が必要であるため、金額は永代供養墓の中では割高となります.。
お墓を供養してくれる継承者はいないが、日本ならではの和型の墓石に入りたい人に人気となっています。
みんなが選んだお墓の電話相談
みんなが選んだお墓ではお墓選びのご相談に対応しております。 お客様のご希望予算と地域に応じた霊園をご提示することも可能ですので遠慮なくお申し付け下さい。24時間365日無料相談
電話をかける
後悔しないお墓選びのためにプロのお墓ディレクター
を無料でご紹介いたします。
永代供養墓の費用
ここでは、永代供養墓を利用する際のそれぞれの費用目安を紹介します。
- 合祀墓:5万円~30万円
- 集合墓:20万円~60万円
- 樹木葬:1人あたり40万円~100万円
- 納骨堂:1人あたり20万円~150万円
- 永代供養付き個人墓:1人あたり100万円~350万円
ここで記載した利用時の費用はあくまで目安です。
個別に供養される期間や立地、墓標により費用は変動するのでよく確認してください。
永代供養墓のメリット・デメリット
ここでは、永代供養墓のメリット・デメリットを紹介します。
永代供養墓のメリット
永代供養のメリットは4つあります。
それぞれ詳しく解説していきます。
霊園に管理や供養を任せられる
お墓に関する悩みの中には「子供たちに面倒・迷惑かけたくない」という思いを抱えている人がいます。
永代供養墓は、霊園側でお墓の管理や供養を代わりに引き受けてくれます。
そのためこのような悩みを持つ人には最適と言えます。
また、遺族の負担が少なく楽であるという点もメリットと言えます。
継承者がいなくても心配ない
永代供養は霊園側でお墓の管理・供養を行ってくれます。
そのため、継承者がいなくても無縁仏になる心配がありません。
継承者がいなくても、お墓の管理の心配がないのは大きなメリットと言えます。
一般的なお墓より費用が抑えられる
永代供養墓は、一般的なお墓より費用が抑えられると言われています。
例えば一般的なお墓を建てるとなると、費用は100万円~350万円ほどかかります。
一方永代供養墓であれば1人あたり5万円~70万円程度で済みます。
お墓の種類によりさらに高額な物もあります。
しかし一般的なお墓と比較すると金銭的な負担を抑えることが出来ます。
宗教・宗派は不問
永代供養は基本的に宗教・宗派は不問にされています。
このため家族間で「信仰する宗教が異なる場合」や、「無宗教」の方にも安心してご利用できます。
永代供養墓のデメリット
永代供養のデメリットは2つあります。
それぞれ詳しく解説していきます。
合祀されると遺骨が取り出せなくなる
永代供養は合葬・合祀をすると、二度と遺骨が取り出せなくなります。
そのため改葬したいと考えている場合は、個別に安置されている間に検討することが必要です。
基本的に合祀後は遺骨は取り出せないと考えましょう。
親族の了解が得られない可能性がある
近年は「終活」が浸透してきているので、自分自身の弔い方も事前に決めるケースが増えています。
樹木葬のような自然の中に供養されることを望む人が増えている一方で、従来型のお墓を望む声もあります。
中には「お墓の管理のことを考えて樹木葬に改葬したが、後から子供から不満を言われた」といったケースもあります。
家族とよく話し合い、理解を得る必要があります。
みんなが選んだお墓の電話相談
みんなが選んだお墓ではお墓選びのご相談に対応しております。 お客様のご希望予算と地域に応じた霊園をご提示することも可能ですので遠慮なくお申し付け下さい。24時間365日無料相談
電話をかける
後悔しないお墓選びのためにプロのお墓ディレクター
を無料でご紹介いたします。
永代供養墓の注意点
永代供養墓はメリットも多くこれからの時代にもマッチしています。
その一方で注意点もあります。
後悔しないためにも、永代供養墓の注意点も理解するのが大事です。
管理は永遠ではない
永代供養墓で注意したいポイントは、永代供養の期間には限りがある点です。
33回忌までとするお寺が多いようですが、寺院・霊園ごとに17回忌、50回忌など様々です。
個別供養の定められた期間が過ぎるとそれ以降は合祀され、他の遺骨と共に供養されます。
また、供養の仕方に明確な取り決めはないため、気になる方は一度寺院や霊園に確認を取る必要があります。
供養方法や法要
先ほど永代供養墓のメリットに、宗教・宗派は不問と書きましたが、注意点でもあります。
供養そのものが宗教儀式であるため、依頼する寺院や霊園の宗派の供養を受け入れる必要があります。
どうしても気になる人は、あらかじめ宗派の確認を取るのが良いです。
また永代供養墓でも法要を行うことは可能です。
しかし、一般的な法要とは若干流れが異なる点も注意が必要です。
永代供養墓をおすすめできる人
こちら項目では、永代供養墓はどんな人におすすめ出来るかを解説します。
永代供養墓を検討している方は参考にしてください。
子供に負担をかけたくない
近年、少子化の影響もあり、お墓のことで「子供に負担をかけたくない」と考える人が増えています。
特に娘のみの家庭では結婚、引っ越しの兼ね合いで住まいが遠方のこともあり、余計に気になるようです。
そのため永代供養墓は、子供への負担を考えている人におすすめできると言えます。
一人や夫婦のみでお墓に入りたい
家庭によっては、子供のいない夫婦や、親族との付き合いを煩わしく感じる人もいらっしゃるかもしれません。
「一人」や「夫婦のみ」でお墓に入ることを希望する人が増えてきています。
永代供養墓はひとりから納骨できるところが多いため、ひとりだけや、夫婦のみでのお墓として向いていると言えるでしょう。
みんなが選んだお墓の電話相談
みんなが選んだお墓ではお墓選びのご相談に対応しております。 お客様のご希望予算と地域に応じた霊園をご提示することも可能ですので遠慮なくお申し付け下さい。24時間365日無料相談
電話をかける
後悔しないお墓選びのためにプロのお墓ディレクター
を無料でご紹介いたします。
永代供養墓のまとめ
ここまで永代供養墓の費用に関する情報や永代供養墓のメリット・デメリットを中心にお伝えしてきました。
今回の記事をまとめると以下のようになります。
- 「永代供養墓」とは、遺族に代わって寺院や霊園がお墓を供養してくれること
- 永代供養墓の種類は「樹木葬」「納骨堂」「個人墓つき永代供養墓」である
- 永代供養墓の費用の相場は、10万円~150万円程度
- 永代供養墓のメリットは「霊園側が管理や供養を代わりにやってくれる」「継承者がいなくても心配ない」「通常のお墓より費用が抑えられる」「宗教・宗派に問われない」
- デメリットは「二度と遺骨が取り出せなくなる」「親族を了解が得られない可能性がある」
これらの情報が、少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
4つの質問で見つかる!
ぴったりお墓診断
Q.お墓は代々ついで行きたいですか?
都道府県一覧からお墓を探す
こちらでご希望のエリアからお墓を検索できます。
こちらでご希望のエリアからお墓を検索できます。
監修者
山口 隆司(やまぐち たかし)
一般社団法人 日本石材産業協会認定 二級 お墓ディレクター
経歴
業界経歴20年以上。大手葬儀社で葬儀の現場担当者に接し、お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、位牌や仏壇をはじめ、霊園・納骨堂の提案や、お墓に納骨されるご遺族を現場でサポートするなど活躍の場が広い。