お墓
樹木葬に戒名は必要?戒名をもらわないことのメリットとリスクを解説
更新日:2022.05.24 公開日:2021.08.24
遺骨の埋葬先として、樹木葬の需要が高まっています。
それでも樹木葬はマイナーなものであり、戒名が必要かどうか分からない、という方も多くいることでしょう。
そこで、この記事では樹木葬に戒名は必要なのかを中心に解説していきます。
戒名をもらわないことのメリットとリスクについても触れているため、ぜひ最後までご覧ください。
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戒名とは?
戒名とは、お釈迦様の教えを守ることを約束し、俗世を離れ仏の弟子となった時にいただく名前です。
つまり、仏門に入ったこと、出家したことを意味します。
戒名は故人に対して付けるものという認識が広がっていますが、本来は生前の段階で菩提寺の住職から授かるものです。
出家していなくとも迷わず極楽浄土にいけますようにという願いから故人に戒名をつけることが一般的になりました。
また、宗派によっては戒名と言わず、法号や法名などと呼ぶこともあります。
樹木葬に戒名は必要?
宗教や宗派を問わず、継承者が不要という、新しいお墓の形として注目されている樹木葬。樹木葬においても、一般的な仏式葬儀と同じように戒名は必要なのでしょうか。
結論から言うと、樹木葬において戒名は絶対に必要という訳ではありません。
樹木葬は自然葬であるため、樹木葬を執り行う霊園は、基本的に戒名を求めていません。
戒名をもらうかどうかは、利用者ひとりひとりが選択できます。
なぜ戒名が必要ない樹木葬が注目されてるのか
樹木葬が注目される理由として、戒名は欲しくないという人が増えていることが挙げられます。
戒名料が高額であるにも関わらず、戒名の必要性がわからないという問題があるためです。
そういった風潮の中で金銭面の問題を解決しているのが樹木葬というわけです。
樹木葬は私たちが普段イメージする仏教的な葬儀の方法ではないため、お坊さんを呼ぶこともなければ戒名も必要ではありません。
そのため、金額面の観点からも格段に安価で済むという特徴があります。
樹木葬でも戒名を付けたい場合は?
反対に、自然回帰というイメージから樹木葬を選んだものの、やはり故人の供養のために戒名は欲しいという方もいると思います。
そのような場合は、霊園ではなく樹木葬を執り行う寺院で供養してもらいましょう。
寺院の僧侶に戒名をお願いすることができます。
しかし寺院によっては、檀家に入ることを求められる可能性もあります。
寺院で戒名を頂く場合は、戒名料のお布施のほか、入檀料も必要になりますので良く確認しましょう。
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樹木葬で戒名をもらわないことのメリット・デメリット
樹木葬において戒名をもらうかどうかは個人の選択次第です。
もし戒名をもらわなかったら、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
それぞれをよく確認して判断しましょう。
戒名をもらわないメリット
樹木葬に限らず、戒名をもらわない選択の大きなメリットは金銭的負担が減ることです。
無宗教葬のため価格を抑えることができる
無宗教葬とは宗教者(僧侶)を必要としない葬儀を指します。
希望する供養方法を選択できるため、樹木葬という柔軟な葬儀の方法が通ります。
僧侶に戒名をもらうことはなく、葬儀にかかる費用も抑えられるという側面があります。
元々安価な樹木葬ですが、無宗教葬を執り行うことにより、さらに価格を抑えることができます。
自分で戒名をつけることができる
寺院に戒名を頼むのではなく、自分自身で戒名をつけることも可能です。
戒名を行う際に多額の費用がかかってしまうという懸念を解消しながら、戒名の恩恵を受けることができます。
しかし菩提寺がある場合、自分で戒名をつけることはトラブルの原因になる可能性があるため避けたほうが良いでしょう。
戒名をもらわないデメリット
戒名をもらわないことで、様々な不都合が生じる可能性もあります。
寺院墓地に納骨できない場合がある
戒名がないとお寺から納骨を拒否されてしまうという可能性があります。
そもそも戒名がない故人は、仏弟子と認められません。
仏弟子の証である戒名がついていないがために納骨の条件にそぐわないということです。
親族からの理解を得られない場合がある
最近になって樹木葬が台頭し、仏教式の葬儀や戒名をもらうことが当たり前だった日本の文化に一石を投じることになりました。
しかし、樹木葬を選択し、戒名をもらわないことで親族をはじめとした方々に理解を得るのが難しいという問題もあります。
戒名をつけないとはどういうつもりなのか、お墓に納骨できなくてもいいのかといった反感を持たれる可能性があります。
従来の考え方や習わしを覆すことは容易ではないため、トラブルへと発展しても仕方ありません。
戒名料を抑える方法はあるの?
戒名料は高額であるため、できる限り安価で済ませたいものです。
少しでも戒名料を抑える3つの方法を解説します。
生前戒名を授かる
生前戒名とはその名の通り、生前に戒名を授かることです。
生前に戒名を授かることができれば、費用を安く抑えることができる傾向にあります。
生前戒名を授かる際は菩提寺への相談を入念に行い、金銭面などのトラブル発生を回避しましょう。
戒名授与サービスを利用する
戒名が欲しいが身近な菩提寺との付き合いがない、菩提寺が遠方にある、お布施がいくらになるか分からない、といったケースがあります。
この場合に戒名授与サービスを利用するという方法があります。
戒名授与サービスは、戒名の料金が一般的な戒名料よりお得な金額に設定されているのが特徴です。
ただ、サービスを受けようと考えている方でも、菩提寺がある方は菩提寺への相談を忘れないようにしましょう。
無用なトラブルを避ける意味でも必要です。
低位の戒名を選ぶ
戒名には4段階の位があり、寺院や社会への貢献度などを考慮してつけられます。
高い位号であるほどお布施も高額です。
もし戒名料を抑えたいなら、僧侶に低位の戒名にするようお願いすることもできます。
一般的な位号は男性では信士(しんし)、女性では信女(しんにょ)で、相場は10万円〜50万円ほどになります。
最も高い位号では100万円以上かかることもありますので、戒名にかかる費用を安価に抑えられます。
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樹木葬の戒名まとめ
ここまで樹木葬に戒名が必要かどうかを中心にご紹介しました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 樹木葬は自然葬のため戒名は必要ではない
- 戒名をもらわないことで戒名料を抑えることができる
- 戒名をもらわないと、寺院墓地に納骨できない可能性がある。
- 戒名料を抑えるために生前戒名、戒名授与サービスの利用といった選択がある。
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者
山口 隆司(やまぐち たかし)
一般社団法人 日本石材産業協会認定 二級 お墓ディレクター
経歴
業界経歴20年以上。大手葬儀社で葬儀の現場担当者に接し、お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、位牌や仏壇をはじめ、霊園・納骨堂の提案や、お墓に納骨されるご遺族を現場でサポートするなど活躍の場が広い。