お墓
墓石はどこで購入できる?購入の流れや費用なども紹介
更新日:2024.06.05 公開日:2022.09.20
墓石の価格は素材や石碑のデザイン、加工、大きさなどで変わることをご存知でしょうか。
墓石購入の流れや墓石の購入費用を知っておきましょう。
そこでこの記事では、墓石の購入について詳しく説明していきます。
購入の際の注意点や購入におすすめの時期などを覚えておきましょう。
墓石のレンタルについても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
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墓石はどこで購入すれば良い?
墓石を販売している場所としては、石材店くらいしか思い浮かばない方がほとんどでしょう。
しかし、実際にはさまざまなルートで墓石を購入することが可能です。
ここでは、石材店を含めた墓石を購入できるルートを紹介していきます。
石材店で購入する
墓石を購入する場所として一番代表的なのは石材店です。
石材店は随時お墓の購入について相談を受け付けており、墓石の展示場を併設しているお店も多数あります。
そのため、実物を見学しながらお墓のデザインや大きさ、石の種類などを選べるのが特徴です。
ただ、民営霊園や寺院墓地は石材店が指定されている場合も多く、購入先の石材店を自由に選べないことがあるのを忘れないようにしましょう。
墓石の建立は霊園が請け負ってくれる場合もあり、購入から建立まで全て任せられる霊園もあります。
民営霊園では、墓石の大きさや材質、墓石に彫刻できる内容がある程度決められている場合が多いため、石材店が指定されていることも多いです。
霊園によって石材店の指定があるか否かは異なるので、あらかじめ確認したうえで墓石を購入する石材店を決めましょう。
お墓の購入は、カタログから一定の組み合わせを選んでセミオーダーする方法もあります。
多くのプロトタイプの中から、自分が好きなオプションを付けられるセットになっているため、費用が分かりやすく迷うことがないのがメリットです。
ただ、デメリットとして石材店が指定されている民営霊園や寺院墓地では、受け入れてもらえない場合もあります。
自分が入る予定の霊園で利用可能か事前にチェックしておきましょう。
インターネットで購入する
墓石の購入先として近年増加しているのがインターネットサイトになります。
インターネットサイトでは、墓石の価格別に材質やデザイン、大きさなどが選択可能です。
また、お墓が建つまでの流れや、製作にかかる期間なども明記されている場合もあります。
ただし、基礎工事などの施工費用が込みの金額になっている場合とそうでない場合、保証の有無など、サイトごとに異なるのでしっかりと確認しなければなりません。
また、こちらも民営霊園や寺院墓地では受け入れられないこともあるので、事前確認は忘れないようにしましょう。
墓石購入の流れ
お墓を購入する際は、しっかりと流れを理解しておくことが重要です。
ここでは、墓地の契約が完了した後の、お墓の完成までの流れを大きく3つの段階に分けて見ていきます。
石材店に相談をする
墓石の購入で最初に行うことは石材店に相談をすることです。
石材店を選定する際は、複数の石材店に同じ条件で見積もりを出してもらう相見積もりをすると良いでしょう。
墓石の相場を知らなくても、複数の石材店の見積もりを比較することで、大体の値段は見当がつくはずです。
見積もり時のイメージが漠然としたものだったとしても石材店が3D図にして、明確なものにしてくれます。
どのような墓石がよいかはしっかりと伝えるようにしましょう。
相見積もりをしてもらった石材店から、墓石のデザインや価格などの条件を比較して依頼する石材店を決定します。
そして、墓石を注文する際は、その時点で手付金として費用の何割かを先に払うことになります。
墓石の加工
墓石の加工は石材の種類やデザイン、仕様などが決まってから工場で行います。
外国の石材を使用する場合は1ヶ月程、日本の石材を使用する場合は2ヶ月程かかるのが一般的です。
ただし、石の種類によっては加工終了までに半年ほどかかってしまうこともあるので、石材を選ぶ際は石材店の方とよく相談して決めると良いでしょう。
墓石の設置
注文した墓石が完成し、墓地に設置してもらったら、お墓の引き渡しとなります。
多くの場合は、石材店と一緒に墓地で立ち会いながら、完成した墓石に不備がないか確認する方法を取ります。
墓石のつくりや設置工事に問題がなければ、残りの費用を支払ってお墓の購入は完了となります。
墓地での墓石の設置工事には通常15日ほどかかります。
そのため、墓石を注文してから引き渡しまでの期間は、最速でも1ヶ月から2ヶ月程度の期間をみておくと良いでしょう。
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墓石の購入費用
墓石はかなり高価な買い物になるので、購入にかかる費用は気になるところでしょう。
ここでは、墓石の購入時にかかる費用の相場や、その他お墓を建てる際に必要になる費用を説明していきます。
墓石自体の費用は、墓石に使う石の種類や加工工程の多さ、石の大きさといった要素で変動します。
お墓を建てるときにかかる費用のほとんどがこの石材費で占められており、デザインや加工が多いほど加工賃が上乗せされていきます。
墓石の相場は120万円から180万円程度とされていますが、石の種類や加工によって値段も大きく変動するため、目安として考えておくと良いでしょう。
墓石に使用される石は国産と海外産のものがあり、国産の石はピンからキリまでありますが、ブランド産地の石は100万円から400万円と高額になります。
反対に海外産の石は安価なものが多く、中国産が20万円前後、インド産が40万円前後になります。
墓石の主な形は和型、洋型、デザイン型の3種類となっており、この中でもデザイン型がもっとも高価となります。
デザイン型が高価になる理由は、オーダーメイドで加工費が高くなるためです。
また、どの型であってもオプションパーツを付けたり加工を多く施したりする場合は、加工費が高くなるため高価になります。
お墓を建てるには墓石の購入費以外にもかかる費用があります。
それは墓石の設置費と永代使用料、管理費です。
墓石の設置費は、墓石をお墓に設置するときの施工費用で、相場は5万円程度になります。
ただ、お墓の場所や環境によっては、狭くて重機が入らないなどの理由で運搬や工事が難しくなり、工事費が高くなることもあります。
永代使用料は墓地を使用するための費用で、土地を買う代金と考えて問題ないでしょう。
立地によって値段は変わってきますが、都心などの地価が高い地域ほど高額になり、都心では150万円から200万円程度、その他では70万円から90万円程度となります。
管理費は水道代や電気代、清掃費などの、墓地の管理や運営に必要な費用で、1年単位で支払うのが一般的です。
管理費は1万円から1万5,000円程度で、民営の霊園や墓地より公営の方が安くなっています。
スポンサーリンク墓石の種類
墓石の形や大きさは法律による決まりなどがないため、基本的に建てる方の予算が許す限り、自由に決めてよいものとなっています。
ただ、一般的な墓石の形はいくつかの種類に分かれているので、大まかに分類することが可能です。
ここでは、墓石の種類ごとに特徴を説明していきます。
和型墓石
和型墓石とは日本の一般的な形の墓石のことを指します。
江戸時代に一般化した伝統的な墓石で、台石の上に長方形の形をした竿石(さおいし)と呼ばれる搭状の石を乗せる形になっています。
竿石に家名などの文字を彫刻します。
日本人がお墓といわれてイメージするのはこの形の墓石になるでしょう。
仏式墓石
仏教のお墓に形の決まりはあまりないため、多くの方は和型墓石を選びますが、どのような形式の墓石を使用しても問題ありません。
ただし、宗派によって墓石に刻む文字が変わります。
浄土真宗では「南無阿弥陀仏」と彫刻する場合が多く、真言宗や天台宗では「○○家乃墓」という文字の上に梵字を刻むことが多いです。
このように仏式墓石は形ではなく、刻まれる文字に特徴が出てきます。
神式墓石
神式の墓石も形状に決まりはなく、形は自由に決められます。
刻む文字は「○○家奥津城」と彫刻するのが一般的です。
戒名がないため本名の後に「命」を付けますが、男性の場合は「大人命」「彦命」を付け、女性の場合は「刀自分命」「姫命」などを付けます
洋型墓石
洋型墓石は日本で作り出された形なので、洋型といっても完全に西洋で使用されている墓石と同じ形状ではありません。
台石の上に背が低く横に長い形の石を乗せた形が一般的で、近年増加しているのがこの洋型墓石です。
洋型墓石に刻む文字は家名以外にも、「愛」「夢」など好きな言葉を刻むことが多いのも特徴の一つです。
デザイン墓石
デザイン墓石はお墓の発注者が、自分の好きな形の墓石をデザインする、従来の形式にとらわれない形状の墓石です。
このようなタイプのお墓が登場してきた背景は、お墓のあり方が家を主軸にしたものから、故人を主体としたものに変わってきているからだと考えられます。
五輪塔
五輪塔は搭状の形をしており、仏教の五大要素である「空、風、火、水、地」をかたどったものです。
五輪塔はインドが発祥とされ、始めは手に乗るサイズの小さな容器として遺骨を入れていましたが、平安時代に日本に伝わった際に現在の石を使ったものに変わったようです。
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墓石購入の際の注意点
墓石を購入する際に注意しなければならないのは、民営霊園や寺院墓地には指定の石材店がある場合もあり、そこから墓石を購入しなければならないことです。
あらかじめ確認しておかないと、墓地の運営者とトラブルになってしまうこともあるので注意しましょう。
また、お墓がある地域によっては選ばないほうがよい石の種類なども存在します。
海が近い地域では潮風で風化しやすいものは選ばないほうがよいですし、交通量の多い道路が近い場所では振動に強い墓石を選んだほうがよいでしょう。
墓地の立地によっては向かない材質の墓石もあるので注意しましょう。
スポンサーリンクお墓の購入はいつがおすすめ?
お墓を購入する時期は決まりがあるわけではないので、基本的にお墓を建てようと思った時が一番よいタイミングになります。
ただ、墓石を作るのには時間がかかるので、家族が亡くなってから建てようと思うと、四十九日には間に合わないと思ったほうが良いでしょう。
ここでは、お墓を購入するタイミングの一例として生前に建てておく場合のメリット・デメリットを紹介します。
昨今は終活の一環として自分が生きているうちに、自分のお墓を購入する人が増えています。
生前にお墓を建てることは寿陵(じゅりょう)といい、大変縁起がよいこととされ、「家に幸福を招き、長寿が約束される」といわれています。
また、お墓の形状や彫刻する言葉も自分の好みにできるので、理想のお墓を作れるのもポイントです。
お墓は相続税の対象にならないため、税金対策にもなり、残った家族にお墓を建てる負担を残さないなどのメリットがあります。
その反面、納骨をしていないのに墓地の管理費を払い続けなければならない点はデメリットに挙げられるでしょう。
生前にお墓を購入することはメリットも多いため、購入のタイミングとしては選択肢の一つに入れても良いのではないでしょうか。
以下のサイトは一級建築士事務所の友常石材(山元)です。
稲田石の採掘、加工をはじめ、墓石から外構・エクステリアまで、総合石材施工を承っております。
お墓の購入に迷っている方は参考にしてください。
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墓石はレンタルすることもできる
近年はいろいろなレンタルサービスや一定期間の利用権を定期的に支払う形式のサブスクリプション(サブスク)が人気を博しています。
そんななか、お墓にもレンタルやサブスクが登場しています。
ここでは、墓石のレンタルやサブスクがどのようなものかを、具体的に解説していきます。
レンタル墓石とは
レンタル墓石とはその名の通り、新品の墓石を購入するのではなくレンタルで使用できるサービスになります。
5年や10年といったある程度長期の契約期間でレンタルする場合が多く、レンタル中は自分の墓石として使用できます。
レンタル墓石はどこの墓地でも使用できますが、墓石の持ち込み不可の墓地では使用できません。
また、墓石だけでなく墓地までレンタルしているサービスもありますが、これはどこの墓地でもやっているわけではないので、取扱業者に確認する必要があります。
レンタル墓石のメリット
レンタル墓石の最大のメリットは、墓石を購入するよりも安い値段でお墓を使用できる点です。
墓石を普通に購入するのと比べると3分の1ほどの値段で利用できます。
また、転勤が多くお墓の購入に迷っている方や、お墓を継いでくれる人がいないという悩みをお持ちの方に向いています。
レンタル期間が区切られているため継承や維持管理の心配はありませんし、転居する場合も簡単に遺骨を取り出し改葬が可能です。
契約満了時にも取扱業者が撤去するため、墓じまいの費用も必要ありません。
もし、お墓を気に入った場合は後から購入することが可能な点も便利です。
ただ、デメリットとして、契約期間中に墓石が破損してしまうと別途費用がかかってしまうので、丁寧に扱うことを心がけましょう。
レンタル墓石の費用
レンタル墓石の費用の相場は、10年で50万円から70万円程です。
墓石を購入すると120万円から180万円程度かかるので、30年までは安く利用できると考えてよいでしょう。
同じお墓を長く使用する予定がない方には、メリットが多いサービスといえるのではないでしょうか。
墓石の購入まとめ
ここまで墓石の購入についての情報を中心にお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 墓石は石材店や霊園、インターネットなどさまざまなルートで購入可能
- 墓石購入の流れはしっかり把握しておく必要がある
- 墓石の購入費用は120万円から180万円が相場だが、材質やオプションなどで価格は上下する
- お墓の購入時期に決まりはないので、自分が買おうと思ったタイミングで購入する
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者
山口 隆司(やまぐち たかし)
一般社団法人 日本石材産業協会認定 二級 お墓ディレクター
経歴
業界経歴20年以上。大手葬儀社で葬儀の現場担当者に接し、お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、位牌や仏壇をはじめ、霊園・納骨堂の提案や、お墓に納骨されるご遺族を現場でサポートするなど活躍の場が広い。