お墓
海洋散骨とは?海に散骨する方法とマナーや注意する点を解説
更新日:2022.02.19 公開日:2022.01.06

記事のポイントを先取り!
- 散骨の方法は三つのやり方がある
- 海洋散骨は住んでいる自治体の条例に従う
- 散骨では、2mm以下の粉末状になるまで粉骨する
古くから、人は亡くなったらお墓に埋葬されることが常識でした。
しかし、最近ではお墓に入らず海に散骨してもらい、自然の一部に還ることを検討する方も増えてきています。
そこでこの記事では、海洋への散骨について詳しく説明していきます。
散骨の際の注意点にも触れているので、ぜひ最後までご覧ください。

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散骨とは

そもそも、散骨とは自然葬の一つで、細かく砕いた遺骨のすべて、または一部を山や海に撒く埋葬方法のことです。
また価値観の変化や少子高齢化の影響もあって、徐々に人気が高まっています。
ただし、自治体などのルールがあるので、散骨する方は自分の好きな場所に勝手に撒いていいということではありません。
海洋へ散骨する方法

ここでは、どうやって海洋に散骨したらよいのかについて説明します。
海洋散骨の専門業者へ依頼する
海洋散骨を考えている方は、豊富な知識と経験を持つ海洋散骨の専門業者に依頼しましょう。
そうすることで手間を省くことができ、安心して散骨を進められます。
専門業者が行う海洋散骨には主に3種類のプランがありますので、自分に合った散骨方法を選ぶことができるでしょう。
①個人で散骨する
一つ目は、個人で散骨する方法です。
船を貸し切りにして、家族や親しい方たちだけで海洋散骨を行います。
個人での散骨を依頼したい理由としては、自分の好きな日時に行えるため、日程調整がしやすいということが挙げられます。
また、周りを気にせず、故人のことだけを考えて供養することができるというメリットもあります。
費用は、15万~50万円程度が相場です。
②合同で散骨する
二つ目は、合同で散骨する方法です。
合同の散骨では、二組以上の家族が一緒に船に乗り合わせて行います。
合同での散骨を依頼する理由としては、自分の手で散骨を行いたい場合、個人での散骨を依頼するよりも費用を抑えられることが挙げられます。
費用の相場は、10万~20万円程度です。
③委託で散骨する
三つ目は、委託で散骨するという方法です。
委託して散骨してもらう一番の理由としては、散骨方法の三つの中で最も費用が抑えられるという点が挙げられます。
費用の相場は3万~10万円程度です。
上記三つのような海洋散骨を依頼したい場合は、当サイトのフリーダイヤルへお問い合わせ願います。
また散骨を依頼するための条件として、散骨前の粉骨作業や「火葬許可証」「埋葬許可証」「改葬許可証」などの許可証が必要になりますので注意しておきましょう。
葬儀業者に事前に相談してみる
海洋散骨に対応している業者を探す際に、葬儀業者に足を運んで事前に相談してみるのもオススメです。
大手の葬儀業者であれば、海洋散骨などのさまざまなプランを有している場合があります。
また、葬祭ディレクターの資格を持っているスタッフも在籍しているので、相談するにはうってつけです。
海洋での散骨の流れ
海洋散骨の大まかな流れは以下のとおりです。
①業者への申し込み
まずは海洋散骨の依頼先を探し、さまざまな業者を比べ、検討した上で申し込みます。
手続きの方法を業者にしっかりと確認して進めていきましょう。
②遺骨の引き渡し
あらかじめ業者に遺骨を引き渡します。
「業者が依頼主の家まで引き取りに来る」、「依頼者の方から業者に持っていく」、「郵送で送る」などのパターンがあります。
③粉骨
業者が遺骨を洗浄、乾燥させ粉末状に加工します。
④出航
実際に散骨する場所まで船に乗って向かいます。
⑤散骨
散骨するポイントに着いた後、実際に海に撒きます。
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海洋へ散骨する際の注意点

実際に海洋へ散骨する際には、いくつか押さえておかなければならないポイントがあります。
ここでは、それらの注意点について解説していきます。
海洋散骨で関係のある法律や条例
まず抑えるべきポイントとして、海洋散骨に関係する法律や条例について説明します。
海洋散骨そのものに対して国が定めている法律は今のところ存在しません。
ただ、自治体の許可なく散骨を行うと、墓地埋葬法に引っかかってしまったり、さらには刑法190条の死体損壊に当てはまってしまう可能性があります。
また、自治体によっては条例で禁止している場合もあります。
個人で散骨する場合には特に注意が必要です。
自分で散骨できる場所は限られている
自分で散骨できる場所は限られています。
散骨してよい場所を知っておく
自分で散骨をする場合は、「節度をもって」行うということが重要です。
法律や条例で特に禁止されていないからといって、人目につくような場所で散骨することは控えるようにしましょう。
2mm以下までしっかり粉骨する
海洋散骨するには2mm以下の粉末状になるまでしっかりと粉骨しなければなりません。
誰が見ても骨とわかるような状態のまま散骨すると、法律違反の上、刑罰の対象になってしまう恐れもあります。
ただし、専門業者に依頼すればそのような心配は必要ありません。
個人で粉骨する場合、砕き方が甘くなる恐れがあるので、注意しなければなりません。
自分で船を運転できる場合の散骨方法

もしも、自分で船を運転できるのであれば、専門業者を通じて船をチャーターせずとも、個人で海洋に散骨することが可能になります。
そうなれば、散骨にかかる費用も抑えることができます。
しかし、ここでも気をつけなければならないポイントがあるので、覚えておきましょう。
散骨してよい場所を把握しておく
業界内では「陸地から1.8km以上離れた沖合で散骨する」といった自主的な決まりが定められています。
このように、自分で船を運転し散骨する場合でも、散骨してよい場所をあらかじめしっかりと把握しておかなければなりません。
上記のような決まりがありますので、自分の船で散骨を行う場合は、なるべく沖に出てから撒きましょう。
ただし、沖に出たとしても、航路が散骨禁止になっていることもあるので、そういったことに関しても注意して調べる必要があります。
海水浴場や養殖場は避ける
散骨において、海の方が陸地より広さの制限が少ないため、海洋散骨は一般的なものであると見られています。
しかし、先ほども述べたように、海洋散骨は「節度をもって」行わなければなりません。
この節度をもつの意味は、第三者を不快にさせないこと、環境保全を考えるなどが挙げられます。
海水浴場の付近や養殖場、サーファーや釣り人のいる場所などは絶対に避けましょう。
漁業の風評被害や民事トラブルに発展してしまう可能性もあります。
また、散骨する際には、喪服を着て遺影や位牌などを持ったまま大人数で歩いたりせず、なるべく人が少ない時間に行うなど、できるだけ配慮してください。
海洋散骨は、細かい定義やルールが整備されていません。
そのため、自分の運転した船で散骨ができるからといって、自分の考えだけで行わないようにしましょう。
節度を持ち、まごころ込め海洋散骨で故人様をお見送りいたしましょう。
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海洋への散骨まとめ

ここまで海洋への散骨の方法や注意点などを中心に書いてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 散骨の方法は、個人、合同、委託の三つのやり方がある。
- 海洋散骨は住んでいる自治体の条例に従う
- 散骨するには、2mm以下の粉末状になるまで粉骨
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者

唐沢 淳(からさわ じゅん)
経歴
業界経歴10年以上。大手プロバイダーで終活事業に携わる。葬儀の現場でお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから大人数の葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとにも数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、ユーザー目線でのサービス構築を目指す。