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相続

遺産の賢い使い道は?使い道の代表例、おすすめの運用先を紹介

更新日:2022.04.17

遺産

もし遺産を受け取ったら、どのように使えばいいのでしょうか。
お金の使い道は多種多様なので、悩まれる方も多いかと思います。

そこでこの記事では、遺産の使い道について解説します。

この機会に、賢明な遺産の使い方を知っておきましょう。
後半では、遺産相続で大金を手にしたときの注意点についても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。

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記事のポイントを先取り!

  • ・遺産をもらっても、すぐに使わない
  • ・遺産は投資信託に回すのがおすすめ
  • ・預貯金に入れっぱなしはもったいない
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  1. 相続した財産の平均額は3,273万円
  2. 遺産の使い道の代表例を紹介
  3. 預貯金に入れっぱなしはもったいない
  4. 初心者におすすめの遺産の運用先
  5. 遺産相続で大金を手にしたときの注意点
  6. 遺産の使い道まとめ
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相続した財産の平均額は3,273万円

2020年の調査によると、相続人が相続した財産の平均額は3,273万円となっています。
金額ごとの割合は以下の通りです。
補足として、マイナスの財産(借金など)を相続した方は0円以下に割り当てられています。

金額割合
~0円9%
~1,000万円30%
1,000万円~2,000万円20%
2,000万円~3,000万円11%
3,000万円~5,000万円12%
5,000万円~1億円11%
1億円~7%

上記の表から、0円〜1,000万円の範囲で財産を受け取っている人が最も多く、2,000万円以下の人が全体の半数を占めていることが分かります。

しかし、この表をみて、2,000万円以下が半数なのに対して、なぜ平均額が3,273万円なのか気になる方も多いのではないでしょうか。
これは、多額の遺産を相続した人が平均額を押し上げているからです。

中央値を求めると1,600万円となり、平均額の約2分の1の額になります。
ちなみに、中央値とは一人ひとりの金額を順に並べてちょうど中央にあたる値のことを指します。

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遺産の使い道の代表例を紹介

実際に遺産で大金を受け取ったら、どのように使うべきなのでしょうか。
遺産の使い道の代表例を挙げると、以下の通りになります。

  • 住宅ローン

まだ住宅ローンが残っている場合は、すべてを住宅ローンにあてるのもおすすめです。
ローンは早めに支払っておいて損はありません。
ローンの支払いが終わることで、気持ち的にも金銭的にも余裕が生まれます。

  • 子どもの資金

子どもの資金に回すのも、ひとつの手です。
学校の教育費やおこづかいなどに使うのも良い選択肢でしょう。

  • 大きな買い物

家や自動車など、大きな買い物をしてもいいでしょう。
また、海外旅行へ行くのもおすすめです。

  • 資産運用

遺産で受け取った大金を減らしていくのではなく、増やしていくという選択肢です。
ちなみに、資産運用とは、投資や貯蓄をして自分の資産を効率的に増やすことを指します。

  • 貯金

人生は今後、何が起こるか分かりません。
何かあったときの防衛金として、貯金しておくのもおすすめです。

預貯金に入れっぱなしはもったいない

遺産を受け取ったら、まずは金融機関に預金しておくといった方が多いのではないでしょうか。
しかし、遺産を増やしたいなら、預貯金に入れっぱなしにしておくのは非常にもったいない選択肢といえます。

理由は以下の通りです。

  • 超低金利
  • インフレのリスク
  • 円安のリスク
  • 金融機関の破綻リスク

現在の金融機関は、定期預金で金利=0.01%と超低金利です。
金融機関に預金しておいたお金は、”ただ置いているだけの状態”であり、増えたと実感するほど増えることはありません。

ほぼ金利のつかない状態で長期間ただ置いているだけだと、その間にインフレや円安が進めば、お金の価値は下がっていく一方です。
受け取った遺産を増やしたいなら、預貯金することはあまりおすすめとはいえません。

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初心者におすすめの遺産の運用先

遺産の使い道で一番おすすめなのが、資産運用です。
資産運用をすることで、もらった遺産を減らすのではなく、増やすことができます。
また、上手に増やしていくことで、お金を使う選択肢も増えます。

ここでは、資産運用の中でも投資について解説します。
初心者でも比較的上手に運用していける投資方法を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

投資信託

まず、初心者投資の基本として、ハイリスク・ハイリターンの投資をしてはいけません。
初心者投資家が上手に投資していくためには、ローリスクで長期的に見るとハイリターンの投資を選択します。

そこでおすすめするのが、投資信託(ファンド)です。
投資信託とは、プロ投資家が多くの投資家からお金を集めて、それをひとつの大きなお金として投資していく方法です。

投資信託のメリットは以下の通りです。

  • リスク軽減

多くの人から集めた大金があることで、ひとつの商品だけではなく、たくさんの商品を購入できます。ひとつの商品がダメでも、たくさんの商品を購入しているため、リスク軽減につながります。

  • プロ投資家が運用

素人が投資しても、知識や経験が不足しているので、なかなか難しいものです。
そこで、プロの投資家に依頼することで、上手に投資してくれます。

また、投資にかける時間や手間なども軽減されます。

これから投資信託を初めてやろうと思っている方は、まずは積み立てnisaから始めるのが賢明です。
積み立てnisaは金融庁から認められた商品に限られているため、長期的に安定した運用ができます。
また、投資信託で発生する手数料も低コストなので、ぜひ活用しておきたいサービスです。

ヘッジファンド

ヘッジファンドとは、絶対的に利益を追求するファンド(投資信託)のことです。
多くの投資家から資金を集める投資信託に対して、ヘッジファンドは資産家、お金持ちから資産を集めます。
そのため、ヘッジファンドへ投資できる可能性はあまり高くありません。

遺産が大金であった場合は、ヘッジファンドに目を向けてもいいでしょう。
しかし、ヘッジファンドは大きなリスクを背負うこともあるため、注意が必要です。

現在は、youtubeなどでも投資について詳しく勉強できます。
投資をするときは、よく情報収集をしてから実行に移すようにしましょう。

遺産相続で大金を手にしたときの注意点

ここでは、遺産相続で大金を手にしたときの注意点について説明していきます。
破綻しないためにも、いくつかの注意点を認識しておきましょう。

遺産を寝かせておく

遺産の使い道に関してすぐに結論がでない場合は、遺産を寝かせておきましょう。
遺産をすぐに使って後悔するよりも、色々と考えて使う方が賢明です。

また、遺産を受け取った直後は、気分が高まっていることが考えられます。
その期間は、本当は必要ないものを買ってしまうなど浪費しがちです。
自分が落ち着くまでの期間、遺産を寝かせておけば、無駄に使ってしまうことも避けられます。

急激に生活レベルをあげない

当たり前ですが、お金は使えば使うほどなくなっていきます。
一時的な収入に過ぎない遺産を頼りに、生活レベルを上げてはいけません。
遺産がなくなったときには、破綻してしまいます。

また、生活レベルを上げることで、元の生活に戻れなくなってしまう懸念もあります
もし、遺産で大金を手にしても、一時的なお金であることを理解して、上手に使っていきましょう。

ハイリスク・高額な投資商品は避ける

先述通り、投資でのハイリスク商品はおすすめしません。
投資をする場合は、常に何十年といった長期スパンで考え、ローリスクの商品を選びましょう

また、未来は誰も予想できません。
いくら有望な企業でも、将来業績が悪化してしまう可能性は大いにあります。
そのため、高額な投資商品も避けるようにしましょう。

1つの金融資産にまとめて投資しない

金融資産とは、実体は持たないが、現金化できる資産のことを指します。
金融資産には、投資信託や債券、株式などが含まれます。

この金融資産についてですが、できるだけ分散して投資するのがおすすめです。
プロの投資家でない限り、単体の株や商品に全額投資するようなことは避けましょう。

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遺産の使い道まとめ

ここまで、遺産の使い道について解説してきました。
まとめると以下の通りです。

  • 遺産を超低金利の金融機関にただ貯金しておくのはもったいない
  • 遺産を増やしたいなら、資産運用するのがおすすめ
  • 遺産をもらっても急激に生活レベルを上げない
  • 使い道に悩んだときは、遺産を寝かせておく

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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監修者

評価員(かまた)

鎌田 真紀子(かまた まきこ)

国家資格 キャリアコンサルタント ・CSスペシャリスト(協会認定)

経歴

終活関連の業界経歴12年以上。20年以上の大手生命保険会社のコンタクトセンターのマネジメントにおいて、コンタクトセンターに寄せられるお客様の声に寄り添い、様々なサポートを行う。自身の喪主経験、お墓探しの体験をはじめ、終活のこと全般に知見を持ち、お客様のお困りごとの解決をサポートするなど、活躍の場を広げる。

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