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遺品整理

遺品整理するためのコツとは?要らない物の処分方法も紹介

更新日:2022.02.23

「STEP1」「STEP2」「STEP3」と書かれた積み木

記事のポイントを先取り!

  • 遺品整理はコツを押さえてから行うとスムーズに進む
  • 処分方法は物によって異なる
  • 処分に迷った物は後悔しないためにも残すことがおすすめ
  • 遺品の量が多い場合には遺品整理業者を遠投する

遺品整理とは故人が遺した遺品を整理することですが、そのコツをご存知でしょうか。

遺品整理はどのような手順や方法で行えば、スムーズに終わるのかを知っておきましょう。

そこでこの記事では、遺品整理のコツについて詳しく説明していきます。
この機会に遺品整理する際のコツについて覚えておきましょう。

処分に困るものの整理方法についても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。

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  1. 遺品整理のコツ
  2. 要らない物の処分方法とコツ
  3. 写真やアルバムの処分方法
  4. 処分に迷ってしまったら
  5. 量が多いなら業者に依頼する
  6. 遺品整理のコツまとめ
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遺品整理のコツ

遺品整理する際にはいくつかのコツがあり、そのコツを覚えておくことでスムーズに進みますので、この機会に覚えておきましょう。

スケジュールを決める

遺品整理を始める際には、まず、スケジュールを決めておきましょう

遺品整理は、故人の生活の場に立ち入り、故人の使用していたものを整理する時間です。

遺品の量は、生前の故人の生活環境や、どのように亡くなられたかなどによって異なりますが、生活していた環境や物を整理するのには、ある程度の時間を要します。

また、遺品整理の時間は、生前の故人との思い出に浸る時間でもあるため、思うように進まなくなることも当たり前です。

そのため、始める前に「どの場所をどのタイミングで行うか」「いつまでに終わらせるか」を決めておくと良いでしょう。

たとえば、「今日はリビング、明日は寝室」などという風に、具体的にどのタイミングでどこの場所を整理するかを決めておくことでスムーズに進みやすくなります。

特に、整理する遺品が多い場合には必ず決めておきましょう。
ただし、スケジュールはあくまでも予定であることを忘れてはいけません。

遺品整理には、ただ故人が遺したものを整理するだけではなく、遺品を整理しながら遺族の気持ちを整理する目的もあります。

スケジュールを組む際には、無理のない、余裕のある組み方をしましょう。

関係者を揃えて始める

遺品整理する際には、可能な限り関係者を全員揃えてから始めることをおすすめします。

まず覚えておいてほしいことが、法律的に遺品は、「相続人の相続財産」になります。

遺品を相続するということは、遺品の所有権が相続人に移るということになります。

つまり遺品整理は、相続人が自らの所有物を整理することになるので、相続しない人が遺品整理することは法律上認められていません。

さらに、相続人が揃っていれば書類や遺産など、遺品整理の途中でどうするかを決めることも可能なため、相続人は必ず揃った状態で始めることが望ましいです。

また、可能であれば、「整理した遺品を所定の場所まで運ぶ」などの役割をしてくれる方もいると良いでしょう。

単純に考えて、人手は多い方が作業は早く終わります。
遺品整理をスムーズに進めるためにも、可能な限り人数を集めましょう。

要る物と要らない物に分ける

遺品整理は、はじめから細かく分類してしまうとなかなか進まず、大変な思いをしてしまいます。

そのため、始めは大雑把に「要る物」「要らない物」の2つに分けましょう

要る物とは書類や写真、形見分けする物などで、それ以外の物が要らない物に分類されます。

要る物と要らない物に分類ができたら、今度は要らない物を「資源になる物」「リサイクルショップに持ち込む物」「不用品」の3つに再度分類していきます。

この作業は、「要らない物の中に要る物が間違えて入っていないか」を確認する作業でもありますので、丁寧に行いましょう。

ここまで分類できれば、あとはそれぞれの指定の方法で処理していくだけになります。

不用品をごみとして出す際には、しっかりと分別し、ごみの日を間違えないように気を付けましょう。

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要らない物の処分方法とコツ

遺品整理して要らなくなった物も、元々は故人が使用していたものです。

そのため基本的には、遺品整理で要らなくなった物は寺院に持ち込み、供養後に焼き上げてもらう「お焚き上げ」といった方法で処分します。

お焚き上げをしてもらうことで、残された遺族の心の整理も付きやすくなります。

ただし、お焚き上げは必ずしなくてはならないものではありません。
そこでここでは、お焚き上げをしなかった場合や行えなかった遺品の処分方法について説明していきます。

燃えるゴミ・燃えないゴミ

燃えるごみ・燃えないゴミは各自治体のゴミ出しの方法に従って、分別・処分しましょう。

普段住んでいる地域でないと、ゴミの出し方や分別の方法が分からないかもしれませんが、現在は「地域名 ゴミ」でネット検索すると、ゴミの出し方や分別方法が出てきます。

指定のゴミ袋を使う自治体もありますので、事前にしっかりと確認しておきましょう。

また、遺品整理業者に依頼することも可能です。

費用はかかりますが、業者に依頼することで一気に処分してもらうことが可能ですので、時間がない場合やゴミの量が多い場合には、業者への依頼がおすすめです。

粗大ごみ・電化製品

粗大ごみは、各自治体の廃棄物処理場で処分します。
自治体によっては電話すれば回収しに来てくれる場合もあるので、問い合わせてみると良いでしょう。

また、粗大ごみは基本的に処分する際に費用がかかりますので注意しましょう。

電化製品は、電気屋さんで回収してくれる場合もあります。
電気屋さんで回収してもらう場合にも、回収費用がかかる場合があります。

どちらにしても、遺品整理する方が女性のみの場合などは、粗大ごみや電化製品といった大きくて重いものの処分は大変です。

粗大ごみや電化製品を運べる人手がない場合には、業者に依頼すると良いでしょう。

貴金属・リサイクル品

貴金属やリサイクル品は、物によっては売却することが可能です。
以下に売却できる主な商品をまとめますので、参考にしてください。

  • 骨董品
  • 美術品
  • 宝石類
  • 貴金属類
  • ブランド品の服や靴など
  • 食器類
  • 家具・家電
  • 仏壇
  • 酒類
  • おもちゃなど

上5つは高額で買取してもらえる場合が多く、下5つは状態によっては買取してもらえる場合があるため、リサイクルショップに持ち込んでみると良いでしょう。

骨董品や美術品、宝石類などの高額買取が予想できるものは、リサイクルショップではなく、骨董・古美術専門業者や宝石専門店など、専門の場所に相談しましょう。

デジタル遺品

故人が生前使用していた、パソコンやスマートフォンなどの電子機器をデジタル遺品といいます。

デジタル遺品を処分する際には、個人情報の漏洩(ろうえい)などに注意する必要があります。

近年では、このデジタル遺品によるトラブルが多発しており、問題にもなっています。

トラブルを避けるためにも、デジタル遺品を処分する際には中身の確認や消去してからにしましょう。

また、デジタル遺品にロックがかかっており、パスワードが分からない場合でも、むやみに入力してはいけません。

何度もパスワードを入力し上限まで達してしまうと、ロックの解除が不可能になってしまったり、中身のデータがすべて消去されてしまう場合があります。

パスワードが分からない場合には、デジタル遺品には触れずに専門の業者に依頼しましょう。

専門業者のスタッフは高い技術を持っているため、ロックを解除することが可能です。

写真やアルバムの処分方法

故人の思い出が詰まっている写真やアルバムの処分方法は、どのように行えば良いのか迷われる方も多いのではないでしょうか。

そもそも本当に処分しても良いのか、と悩まれる方もいると思います。
写真やアルバムは、

  • 故人とご家族が一緒に写っている写真
  • 故人が大切な友人と一緒に写っている写真
  • 成人式など、故人にとって節目になる写真

などといった点を基準に、故人が大切にしていたであろう写真や、遺族が残したい写真かどうかで、残す写真やアルバムを決めていきます。

近年では、写真をデータ化してパソコンやスマートフォンに保管できるサービスもありますので、枚数が多くなる場合には活用すると良いでしょう。

処分することにした写真やアルバムは、抵抗がなければ燃えるゴミとして処分することが可能です。

その際、個人情報保護のために顔の写っている写真はシュレッダーにかける、アルバムは分別が必要なものは分別する、といった点に注意しましょう。

燃えるゴミで出すことに抵抗がある場合には、お焚き上げをして処分します。
写真のお焚き上げは、自宅で行うことも可能です。

しかし、近隣とのトラブルを避けるためにも、寺院へ持ち込むか、お焚き上げも行ってくれる遺品整理業者に依頼することをおすすめします。

ただし、寺院によっては、「写真のみお焚き上げ可能でアルバムは不可」「お焚き上げは行っているが、写真のお焚き上げは不可」といった場合もあります。

寺院にてお焚き上げをお願いする場合には、事前に確認しておくと良いでしょう。

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処分に迷ってしまったら

○と×のプラカードを持って悩む男性

遺品の中には、残しておくか処分するか決められずに、処分に困ってしまうものもあると思います。

そうしたものは、保管場所が用意できるのであれば無理に処分せずに、形見として残しておくことをおすすめします。

その場の勢いで処分を決めてしまうと、後から後悔することもあります。
遺品は故人との思い出の品です。

急いで決断するのではなく、時間をかけて心の整理をしながら、残しておくか処分するのかを決めても良いでしょう。

量が多いなら業者に依頼する

「大型の家具や家電が多くある」「遺品が多すぎてどこから手をつければいいかわからない」などといった場合には、業者に依頼する方法も検討すると良いでしょう。

業者に依頼する場合の相場は、1LDKで7万〜20万円2LDKで12万〜30万円ほどになります。

料金は物の量によって決まるため、物が多ければ多いほど金額は高くなりますが、1LDKや2LDKほどであれば、2〜8時間ほどで整理が終わります。

また、遺品整理の内容には、要る物と要らない物の分別だけではなく、遺品の買取や処分、ハウスクリーニングや相続の相談まで行ってくれる業者もあります。

遺族だけで遺品整理することが厳しい場合には、ぜひ遺品整理業者も検討してみましょう。

ただし、「大切な故人の私物を他人に触れてほしくない」といった思いがある場合には、どうしても触れてほしくない部分を先に遺族で整理してから業者に依頼すると良いでしょう。

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遺品整理のコツまとめ

ここまで遺品整理のコツや処分の方法などを中心にお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。

  • 遺品整理にはいくつかのコツがある
  • 処分に迷った場合には形見として残しておくと後悔が少ない
  • 物によって処分方法が異なるため事前に確認しておくと良い
  • 量が多い場合には遺品整理業者に依頼することも検討すると良い


これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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監修者

評価員(はかまだ)

袴田 勝則(はかまだ かつのり)

厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター

経歴

業界経歴25年以上。当初、大学新卒での業界就職が珍しい中、葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから皇族関係、歴代首相などの要人、数千人規模の社葬までを経験。さらに、大手霊園墓地の管理事務所にも従事し、お墓に納骨を行うご遺族を現場でサポートするなど、ご遺族に寄り添う心とお墓に関する知識をあわせ持つ。

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