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永代供養と墓じまいの違いって?それぞれの意味や費用の相場を解説
更新日:2024.02.03 公開日:2021.07.25

記事のポイントを先取り!
- 永代供養は10~150万円、墓じまいは約50万~約100万円
- 墓じまいをした後は永代供養や自宅供養や散骨などできる
- 合祀後は遺骨を取り出せないことに注意
永代供養と墓じまいについて、その意味と違いをご存知でしょうか?
永代供養(えいだいくよう)と墓じまいは少子高齢化もあいまって注目を浴びてきています。
永代供養とは寺院や霊園の管理者が親族に代わって供養する方法です。
一方墓じまいとは手続きを行ってお墓を撤去することです。
本記事では永代供養と墓じまいについて以下の内容で解説していきます。
- 永代供養と墓じまいはどんな特徴があるのか
- 永代供養と墓じまいの費用相場はどのくらいか
- 墓じまいをした後の供養方法はどんなものがあるか
- 永代供養を行う際に注意すべき点は何か
ぜひ最後までお読みください。

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永代供養と墓じまいの意味と違い
永代供養とは、遺族から委託されて寺院や霊園が故人の遺骨の供養や管理をおこなう埋葬方法です。
一方、墓じまいとは、現在のお墓を解体・撤去してさらに更地にし、永代使用権を墓地の管理者に返還することです。
永代供養とは
永代供養について解説していきます。
特徴
永代供養の特徴は以下の3つになります。
- 遺骨の管理を子孫に引き継ぐことはないこと
- 年間の維持管理費がかからないこと
- 一定期間をおいて合祀されるケースが多く無縁仏とならないこと
永代供養では三十三回忌まで寺院や霊園の方々が故人や先祖の供養をします。
三十三回忌以降は合祀されます。
費用
永代供養の費用は寺院毎に永代供養の方法が違ってくるため、相場も10~150万円と開きがあります。
目安として永代供養の費用は遺骨を納める面積と金額が比例するという法則があります。
また、個別墓、集合墓、合祀墓などの種類によっても費用は異なります。
個別墓の費用が一番高く、続いて集合墓、合祀墓の順となっています。
個別墓にかかる費用
お墓と同様に、それぞれ個別の墓石を建てて供養します。
他の永代供養墓に比べ埋蔵にかかる面積が大きくなるため、値段も高くなります。
単独墓にかかる費用の相場は50万円~150万円ほどです。
永代供養料も高くなり、それに加えて墓石の購入費用に50~150万円ほどかかります。
契約期間が決まっており、33回忌や50回忌が過ぎると合祀され、それまで永代供養料がかかります。
集合墓にかかる費用
墓石や樹木などのシンボルは共有しますが、個々に納骨スペースがある永代供養墓を指します。
合祀墓に最初からするのに抵抗はあるが、費用は抑えたい方向けです。
費用相場は20万円~60万円です。
合祀墓にかかる費用
最初から遺骨を分けず、一緒の場所に埋葬するスタイルです。
費用相場は1人当たり5万円~30万円ほどで、かなり安いのが特徴です。
しかし、他の方の遺骨と混ざってしまうため、一度合祀すると遺骨を取り出せず、トラブルになるケースもあります。
家族や親族の方に相談をしてから決めるとよいでしょう。
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墓じまいとは

続いて墓じまいについて解説していきます。
特徴
無縁仏になるのを防ぐためにも「墓じまい」をする人が近年増加しているようです。
墓じまいは改葬の内容も含んでいるのでこれらを混同してしまうことがあるかも知れません。
改葬の目的は言わばお墓のお引越しです。
一方で墓じまいの目的はお墓の撤去・解体という点で異なってくるのです。
費用
墓じまい費用の相場は約50万~約100万円です。
単に、現在のお墓を撤去するだけの場合は10万円~30万円程度です。
改葬先として新しく墓地を購入するのか、散骨するのか、永代供養とするかによって費用は大きく変わってきます。
次の段落で、墓地・散骨の費用相場についても説明します。
墓じまいをした後は?
墓じまいをした後の故人の供養方法として永代供養・自宅供養・散骨の3つがあります。
また、新しくお墓を買うといった選択肢もあります。
永代供養は先ほど解説したので、ここでは自宅供養と散骨について解説していきます。
自宅供養にかかる費用
遺骨をお墓などに納めずに自宅で供養する方法です。
全ての遺骨を自宅で供養する方法と、お寺やお墓に一部の遺骨を納めて残りの遺骨を自宅で供養する方法の2つあります。
小さい仏具や骨壺などの手元供養用品を揃えると、費用は3~10万円ほどかかります。
また、手元供養用の小さい仏壇も販売されています。
こちらは仏具とセットで3~5万円程度が相場です。
遺骨をペンダントなどのアクセサリーに入れていつも身につけておくといった方法も可能です。
こちらは1万~3万ほどで、かなりリーズナブルです。
散骨にかかる費用
散骨とは、遺骨を海や山で故人のゆかりのある場所に散骨して供養する方法です。
散骨のメリットは故人の希望する場所で供養できることです。
遺骨は関連する法律に従って細かくパウダー状に砕いてから海や山にまかれます。
海での散骨の費用相場は単独での散骨が20~30万円、合同散骨が10万円ほどです。
遺骨を散骨した後に樹木を植える樹木葬は50万円ほどですが、お墓参りができるといった利点があります。
新しく墓地を購入する
一族のお墓が遠く、行きづらいなどの理由から新しく墓地を購入される方もいらっしゃると思います。
ここでは、墓地の購入費用について説明します。
全国の墓地購入費用の平均は169万円で、 墓地の立地や墓石の費用などで大きく左右されますが、一般的に100万円~350万円ほどかかります。
安く墓地を購入するためには、公営の墓地を選ぶこと、リーズナブルな墓石を選ぶことなどが重要です。
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永代供養を行う際の注意点
永代供養を行う際には注意すべき点がいくつかあります。
遺骨を取り出せない
合葬型という他の家の遺骨と合わせて埋葬する方法があります。
合同葬の場合は何人かの故人の遺骨が一緒に納骨されているため特定の遺骨を取り出すことは不可能になります。
個別型の場合は最初は分かれていても期限をすぎると合葬されるのが通常です。
合葬されてしまうと個別に遺骨を取り出せません。
供養方法などは永代供養を行う場所で決まる
供養方法は、利用する霊園や寺院の方針によって異なります。
しかし、公営の霊園に限っては宗教や宗派を問わずにお墓に入ることができます。
寺院や民間の霊園において供養方法は永代供養を行うそれぞれの方針によって異なります。
また、地域によっても方針は異なるので事前にルールを確認しておくことが大切です。
永代供養と墓じまいの共通点
永代供養と墓じまいで以下の2つが共通するメリットです。
お墓の管理がいらない
永代供養は寺院や霊園にお墓の管理や供養を委託し、墓じまいはお墓そのものがなくなります。
よって両者の共通点はお墓の管理をする必要がなくなる点です。
継承者がいなくても大丈夫
永代供養はお墓の面倒を寺院や霊園に引き継ぎ、墓じまいは引き継ぎ自体が不要となります。
よって両者の共通点はお墓の承継者がいなくても問題ないという点です。
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永代供養と墓じまいまとめ

ここまで永代供養と墓じまいの違いに関する情報や費用などを中心に書いてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 永代供養とは遺族がお墓の維持管理や供養を他人に委託するもの
- 墓じまいとはお墓を 解体、撤去して永代使用権を返上するもの
- 永代供養の費用相場は約10万~約150万円
- 墓じまいの費用相場は約50万~約100万円
- 墓じまいをした後は、永代供養や自宅供養や散骨といった供養方法がある
- 永代供養の注意点は合祀後は遺骨を取り出せないこと
この記事の内容が少しでも皆様のお役にたてれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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監修者

山口 隆司(やまぐち たかし)
一般社団法人 日本石材産業協会認定 二級 お墓ディレクター
経歴
業界経歴20年以上。大手葬儀社で葬儀の現場担当者に接し、お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、位牌や仏壇をはじめ、霊園・納骨堂の提案や、お墓に納骨されるご遺族を現場でサポートするなど活躍の場が広い。
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