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永代供養の相場は?墓の種類・宗派・地域によっての違いを説明
更新日:2024.02.03 公開日:2022.02.25
子供がいない、身寄りが居ないなどで、お墓参りができる人がいないと永代供養を検討する人もいるでしょう。
永代供養の名前は知っているが詳しくは理解していない人もいると思います。
この記事では、永代供養に相場の違いはあるのか解説します。
墓の種類・宗派・地域によっての違いについても触れているのでぜひご覧ください。
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- 永代供養とは
- 永代供養の相場
- 永代供養の支払いについて
- 永代供養にかかる費用の内訳
- 永代供養のメリット・デメリット
- 永代供養料の費用の支払い方法
- 永代供養料の書き方・渡し方
- 生前に用意すると節税になる?
- 永代供養に戒名は必要?
- 永代供養の相場まとめ
永代供養とは
永代供養とは、お墓参りに来る人がいない人に代わって霊園やお寺がお墓の管理をしたり供養をしてくれることです。
永代と言っても永久的に管理をするわけではなく、期間は決まっています。
お寺や霊園によって、17回忌、33回忌、50回忌など、決まっているところもあれば期間が選択できるところもあります。
たいていの場合、33回忌までが契約期間です。
気になるのは契約期間が終了すると遺骨はどうなるのか、ということでしょう。
契約期間が終了すると遺骨は捨てられるということはないので、安心してください。
契約期間が終了すると、墓地や霊園に合祀されます。
合祀とは、ほかの人の遺骨と一緒に埋葬されることです。
初めから永代供養で合祀墓を選択しているとそのまま継続になります。
永代供養の相場
永代供養の相場は、墓の種類・宗派・地域によって異なります。
10万円程度のところもあれば、数百万円もする場合もあるのです。
それでは、永代供養の相場を詳しく見ていきましょう。
墓の種類による相場の違い
永代供養を利用する場合、まずはどのようなお墓の種類にするかを決めます。
永代供養のお墓の種類は3つに分けられます。
・単独墓
・集合墓
・合祀墓
お墓の種類によって供養の仕方が異なってきますし、相場も大きく異なるのです。
単独墓の場合
個別の場合には、墓石を建てて納骨します。
個別の墓石を建てて、納骨するタイプです。
たいてい33回忌までが契約期間です。
契約期間が終了すると共同の納骨室になどに移されます。
墓石の購入費用は利用者負担です。墓石の購入費用が50万~150万円。
これに加えて永代供養の費用が50万~150万円必要です。
集合墓の場合
集合墓は、納骨スペースは個々に分かれるが、複数の納骨スペースをまとめて1つのお墓にしているタイプです。
墓石は一つのみで、契約者側に墓石の建立義務はありません。
単独墓より費用を抑えられます。費用の相場は、20万~60万円程度です。
合祀墓の場合
合祀墓は、遺骨を分けずほかの遺骨と一緒に納骨し、記念碑を建てるタイプです。
遺骨が他の人と一緒でも抵抗のない人には向いています。
個別の埋葬ではないため手間もかからないので、費用も安く5万~30万円ほどです。
永代供養の中では一番安いです。
宗派による相場の違い
宗派によって永代供養の相場が異なることはあるのか見ていきます。
まずは、日本にどのくらいの宗派があるのか知っているでしょうか。
代表的な宗派は「天台宗」「真言宗」「浄土宗」「浄土真宗」「日蓮宗」です。
このように多くの宗派がありますが、宗派によって相場の違いはありません。
霊園などはどのような宗派であっても受け入れてくれますし、宗派によって相場に差はつけていません。
ただし、宗派に沿った供養をしてほしいと希望する場合には、自身と同じ宗派のお寺で永代供養を契約することになります。
お寺によって供養の仕方も異なれば、相場も異なるので、宗派による相場の違いがあると言えるかもしれません。
地域による相場の違い
次に地域による永代供養の相場の違いを見ていきましょう。
地方と都市部で比べると都市部の方が永代供養の相場は高いのではないかと思う人が多いと思います。
実は地域による相場の違いはそれほどありません。
東京の永代供養の相場を見てみましょう。
江戸川庭苑「月の光」 | 500,000円~600,000円 |
武蔵陵苑 | 200,000円~2,000,000円 |
屋内永代供養墓「さくら堂」 | 100,000円~500,000円 |
合祀墓 有縁塔 | 30,000円 |
高島平霊園 | 500,000円 |
調べたところ平均すると、10万~80万円です。
安いと5万円以下で契約できるところもあります。
次に地方都市の兵庫県の相場を見ていきましょう。
メモリアルパーク三木霊苑 | 277,000円~1,269,500円 |
神戸山田霊苑 | 200,000円 |
神戸聖地霊園 | 90,000円~1,156,000円 |
神戸三田メモリアルパーク | 100,000円~1,600,000円 |
遍照光院 会下山別院 | 50,000円~1,200,000円 |
兵庫県の相場を平均すると、10万~70万円です。
安いと5万円程度で契約できるところもあります。
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永代供養の支払いについて
永代供養の支払いについて詳しく見ていきましょう。
お布施有無
永代供養をする場合、基本的にお布施は必要ありません。
お布施は永代供養の中に含まれています。
永代供養の順序としてまずは納骨をします。
納骨をする際に遺族の気持ちとしてお経を読んでもらった際にお布施として渡す人もいます。
永代供養をしても、年忌法要は行われます。
年忌法要とは、命日から1年目の一周忌、2年目の三回忌、6年目の七回忌などです。
この時には、お寺や霊園側によって法要が営まれます。
お寺での供養の場合には、お布施が必要ですが、永代供養の費用の中には基本的にお布施が含まれています。
遺族側が法要に参加する必要もありません。
ただし、永代供養でありながら、節目の際に個別の法要を望むのであれば、お布施は必要です。
また、永代供養の中にお布施や納骨の費用が含まれていない場合には、必要になります。
永代供養にかかる費用の内訳
永代供養に掛かる費用の内訳は次の通りです。
・永代供養料
・納骨料
・刻字料
それぞれの費用の内訳について詳しく見ていきましょう。
永代供養料
永代供養料とは契約期間の間、遺骨を管理・供養してもらうための費用です。
供養の仕方やお墓のタイプによって費用相場は異なります。
個別墓の場合には最低でも50万円程度は必要ですが、墓石を建立する場合にはその費用も加算されます。
永代供養の中では一番費用が高いです。
集合墓の場合には、納骨スペースがここに分かれているだけなので、個別墓よりも費用は抑えられますが、最低でも20万円は必要です。
合祀墓の場合には、遺骨がほかの人と一緒になります。
そのため永代供養量は一番安く、5万円以下で利用できるところもあります。
納骨料
納骨料は納骨の際に行う法要に必要な費用です。
刻字料
石碑や墓誌などに故人の名前を彫ってもらうための費用です。
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永代供養のメリット・デメリット
永代供養のメリット・デメリットを見ていきましょう。
永代供養のメリット
永代供養のメリットは以下の通りです。
それぞれのメリットについて見ていきましょう。
・遺骨の管理と供養が不要
永代供養を利用すると、遺骨の管理や供養をお寺や霊園が代わりに行ってくれます。
お参りをしたければすればよいですが、基本的に管路や供養は不要です。
・お墓を建てるより費用が安い
永代供養では基本的に墓石の建立は必要ありません。
また霊園を使用する場合にも通常よりも使用量は抑えられています。
・お墓を受け継ぐ心配が不要
子孫が居ないとお墓を受け継ぐ人がいないと心配になりますが、永代供養をすればその心配もいりません。
永代供養のデメリット
永代供養のデメリットは以下の通りです。
・期限がある
永代供養は永代と言いながら、期限があります。
契約期限を過ぎると、ほかの人と遺骨と一緒になり埋葬されるので、ほかの遺骨と一緒での納骨が嫌だと感じる人には不安が残るでしょう。
永代供養料の費用の支払い方法
永代供養料を支払う際は、基本的に寺院や墓地の指示にしたがいましょう。
地域差や宗派の違いなどもありますので、寺院や墓地によって支払い方法が異なります。
そのため、仮に指示をもらえない場合などには、事前に確認しておくようにしてください。
一般的な支払い方法は、納骨式や建碑式などのあとに現金で渡す傾向にあるようです。
永代供養は寺院や墓地に供養をお願いすることとなるので、その感謝の意味を込めたお布施に近いものという考え方もあります。
そのため、現金で渡すほうが気持ちがこもっているように感じられるでしょう。
また、現金で用意するのは一般的なものであり、銀行振込などでの支払いも可能なところもあります。
一括払いが難しい場合などには、メモリアルローンなどといったシステムを利用できる墓地もありますので、一度確認してみるのも良いでしょう。
いずれにせよ、可能な限り寺院や墓地の意向にしたがうようにしてください。
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永代供養料の書き方・渡し方
永代供養料は現金で渡すことが多く、その場合は封筒に入れて渡します。
その際、封筒に書く内容や渡す際の注意点などを知っておくことも大切です。
書き方と渡し方、それぞれについてご紹介しますので、ぜひ覚えておくと良いでしょう。
永代供養料の書き方
まず、永代供養料を入れる封筒は白無地のものを用意しましょう。
郵便番号欄などがあるものも避けるのが無難です。
のしなどは不要ですが、万が一水引きがあるものなどを用意することとなった場合は、黒白や黄白、双銀の結びきりを選んでください。
表書きは宗派ごとに異なる場合がありますが、一般的には「供養料」としましょう。
法要に合わせてお布施として支払う場合は「お布施」で問題ありません。
宗派ごとに少しの違いはありますが、浄土真宗の場合だけは大きく異なるので間違えないようにしましょう。
浄土真宗では「永代経懇志」と書くのが一般的です。
裏面左下に、住所・氏名・金額を記載します。
住所は郵便番号が不要、氏名は姓のみでも良いとする場合もありますが、あったほうが寺院が助かる場合もあるので、問題がなければ記載しておきましょう。
また、金額の記載は旧字体の漢数字を使います。
一例としては、5万円であれば「金伍萬圓」、13万円であれば「金拾参萬圓」、50万円であれば「金伍拾萬圓」などとなります。
ちなみに、記入する際は濃墨のペンを使用してください。
薄墨を使うのは葬儀の香典などに限りますので、間違えないようにしましょう。
永代供養料の渡し方
前述したように、まずは支払い方法について把握しておいてください。
事前に寺院や墓地に確認しておき、ルールにしたがいましょう。
現金で渡すこととなった場合は、お布施を渡す際と基本的に変わりありません。
永代供養料を入れた封筒を袱紗(ふくさ)に包んでおき、渡す際に取り出します。
渡すときには手渡しすることなく、切手盆か袱紗に載せて渡すようにしましょう。
また、渡すタイミングは法要の前後が基本です。
法要前では忙しい場合もありますので、法要を終えたあとの挨拶時などに渡すのが良いでしょう。
生前に用意すると節税になる?
生前に永代供養を契約しておくと、相続税の非課税財産となるため、相続税の節税対策になります。
節税対策をするためには亡くなってから永代供養を契約しても意味がありません。
生前に永代供養の費用を現金で支払っておけば、相続税の対象となる現金の額を減らすことができます。
ちなみに生前に間に合わずに亡くなってから永代供養を利用する場合、節税対策をするのであれば、相続した現金を使用します。
現金を相続し、そのお金で相続税を支払った残りで、永代供養の契約をすれば、非課税となるのです。
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永代供養に戒名は必要?
故人を永代供養することとなった場合であっても、必ず戒名をつけなくてはならない決まりはありません。
宗教的に戒名が必要と考えることはありますが、信仰心や故人の意思などによって戒名をつけない場合もあります。
とはいえ、菩提寺(ぼだいじ)がある場合などでは戒名をつけてもらうほうが無難です。
戒名をつけないと納骨を認めてもらえない寺院もありますので、どうしてもつけたくない場合などには事前に相談しておくことをおすすめします。
仏教において戒名は、故人を極楽浄土へ導くために必要な名前です。
不要なトラブルを避けるためにも、寺院や親族としっかり相談したうえで、どうするか判断するようにしてください。
永代供養の相場まとめ
ここまで永代供養の情報や、相場などを中心にお伝えしてきました。
まとめると以下の通りです。
- 永代供養は契約期間がある
- 永代供養の種類によって相場は異なる
- 5万円程度から利用できるものもある
- 永代供養の費用は複数の項目で構成されている
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者
山口 隆司(やまぐち たかし)
一般社団法人 日本石材産業協会認定 二級 お墓ディレクター
経歴
業界経歴20年以上。大手葬儀社で葬儀の現場担当者に接し、お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、位牌や仏壇をはじめ、霊園・納骨堂の提案や、お墓に納骨されるご遺族を現場でサポートするなど活躍の場が広い。
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