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専門家インタビュー

家庭におけるいのちの教育について

更新日:2024.09.24 公開日:2024.09.24

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  1. 研究内容について
  2. 先生の経歴について
  3. 先生の所属先
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研究内容について

Q1.「家庭におけるいのちの教育」の研究を始めたきっかけは何ですか?

最初は「その人がその人らしく人生の最期を迎えられるために看護師として何ができるか」が研究テーマでした。ですが、研究を進めていくうちに、人生の終結を迎える時に後悔しないように今をいかに生きるか、死を通してよりよく生きることを考えることも重要ではないかと思うようになりました。このような経緯のもと、教育の根幹である家庭での子どもに対するいのちの教育について研究を行いました。

Q2.研究対象である、家庭におけるいのちの教育とはどのような内容ですか?

Death Educationという概念は、アルフォンス・デーケン先生によって日本に導入されました。日本語では、「死の準備教育」、「生と死の教育」、「いのちの教育」などと訳されています。この教育は、幼児・児童から高齢者までと全年齢の人を対象にしています。

Death Educationの目的は、死を通してよりよい生を生きることを目的とするものと、他者とのかかわりや自己の大切さに気づき自己肯定感を育むことを目的するものの2つに分けられます。私は、前述の目的をもとに研究をしました。

Q3.本研究の研究成果を教えてください。

本研究は、小学生高学年の子どもを持つ母親の皆さまにご協力をいただきました。研究の結果、母親は子どもへのいのちの教育に対して、困難さを強く感じていないこと、実践する意欲は高いことがわかりました。

母親が困難さを感じず、実践する意欲の高い方法は、他者と自分とのつながりを教える中で生きることの大切さを伝えたり、子どもが理解できる言葉を使って生や死について話したりするといった内容でした。逆に困難ではあるが実践したいと思う内容は、子どもが死に接した時の悲しみや苦しみの感情を受け止めるといった死別による子どもの悲しみへの対応でした。

Q4.林様が考える本研究の意義を教えてください。

子どもに死を教えることに疑問を持つ方もいらっしゃると思います。私は死ぬとはどういうことかだけでなく、限りある自分のいのちをいかに生きるか、自分らしく生きるかということを考えてほしいと思っています。本研究を通して、皆さまがご自身の今とこれからの生き方、過ごし方を考えるきっかけになるとよいと思っています。

Q5.林様の研究における最終的な目標を教えてください。

核家族化や少子化が進む中で、母親が子どもの生活や教育でお困りのこと、悩んでいることがあるのではと思っています。母親同士で話すことで、解決の道が見つかったり気持ちがすっきりする場が持てるとよいなと思っています。その中で、母親が子どもにいのちや死についてどのように話したり教えたりしているのか、また、子どもが死別を体験した時にどのようなかかわりをしているのか、母親同士で話しあえる場を作ることができるとよいなと考えています。

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先生の経歴について

Q1.先生の略歴を教えてください。

看護師として国立病院機構に就職後、大学院に進学しました。救急救命士を養成する専門学校で勤務した後、大学で看護教員となりました。現在は椙山女学園大学看護学部看護学科で看護教育に携わっています。


Q2.先生の資格・学会・役職を教えてください。

資格:看護師、博士(総合政策)、救急救命士、公認心理士

学会:日本臨床死生学会、日本死の臨床研究会、日本ホスピス・在宅ケア研究会、日本看護科学学会など

役職:椙山女学園大学看護学部看護学科 准教授

先生の所属先

椙山女学園大学

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