お墓
散骨して良い場所はどこ?散骨する場合のマナーや注意点も解説
更新日:2022.02.19 公開日:2022.01.24

記事のポイントを先取り!
- 散骨は、価値観、家族感の変化から注目を浴びてきている
- 散骨は、通常専門業者に依頼する
- 散骨は、海、山、空、宇宙で行える
- 自宅での散骨は、注意が必要です
- 遺骨でアクセサリーやオブジェを作って故人を偲ぶ
海が好きな人が海に散骨を望んだり、お墓の管理で残された人に迷惑をかけたくない等の理由により散骨を行う人が増えて来ています。
そこでこの記事では散骨して良い場所について詳しく紹介していきます。
この機会に、散骨のマナーや注意点も覚えておきましょう。
自宅での散骨や粉骨した骨の加工(アクセサリーやオブジェ等)にも触れていますので、ぜひ最後までご覧ください。

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散骨とは
散骨とは亡くなった人の遺骨をよく乾燥してから、道具や機械を使用して粉砕していき、2mm以下に粉骨します。
そして粉骨を海や山、上空や宇宙などといった自然な環境に撒き、亡くなった人が自然に還るという自然供養のひとつになります。
海が好きなので海に還る、自然が好きなので自然に還る、墓石を作っても残った家族が管理するのが難しいと考えた人等が散骨を希望することが多くなりました。
散骨は違法ではないの?
散骨を禁止する法律はありません。
しかし、散骨した骨が骨だとわかるような大きさだと、第三者が発見し、警察に通報されてしまいます。
その場合事件に発展し、死体遺棄罪に問われる可能性があります。
自治体によっては散骨を条例で禁止しているところもあるので、安易に散骨するのはやめましょう。
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散骨は誰が行うの?
散骨する前に遺骨を粉状にしなくてはいけません。
個人で行うか、業者に委託するか以下で説明していきますので、自分に合う方法を選びましょう。
個人で行う
個人で行う場合は、砕くためのハンマー、粉にするためにすり鉢、破れにくい袋等の準備や広い場所も必要です。
遺骨を傷つける行為なので精神的にも辛く、全ての遺骨を粉にするには長時間かかり、体力的にも大変です。
個人で行うことは、おすすめできません。
散骨業者に委託する
業者に委託するのが確実で、おすすめです。
業者を何件かピックアップし、サービスを比較して選びましょう。
業者に遺骨を郵送し、機械を使用して粉骨にし送り返してくれる場合や、立会いが可能で遺骨が粉になっていく様子を見守られるサービスがあります。
自分に合うサービスを選んでください。
散骨して良い場所
基本的に散骨する場所は自由ですが、 散骨を禁止している条例のある一部の自治体や、公園や観光地、私有地などの場所では許可を得なければなりません。
散骨は、周りの人に配慮も必要なため、自由にできません。
自分の土地に散骨するのも可能ですが、市町村の許可が必要です。
多くの人は専門の業者に散骨可能な区域まで案内してもらうか、遺骨を託して散骨してもらいます。
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散骨してはいけない場所
散骨してはいけない場所を紹介していきます。以下の場所で散骨してしまうと自治体による条例違反とみなされ、罰金刑や懲役刑に処せられるので注意しましょう。
私有地
他人の私有地では散骨できません。
例えば、国や自治体が所有されている場所、所有者がいる山や土地、私道がありますので勝手に散骨はできません。
漁場・養殖場・温泉・湖・河川の付近
漁業や養殖場、温泉や湖などは、衛生上の理由から国から散骨を避けるべき場所とされています。
散骨してしまうと風評被害で訴えられてしまうので注意しましょう。
レジャー施設や公共施設
所有者から許可を得ていれば可能ですが、所有者が変わっても訴えられないように書面で契約を交わすなどして手続きしなくてはいけません。
そのため、不特定多数の人が利用するような場所では散骨するのはやめましょう。
散骨の種類と費用

散骨する際に自分で散骨する場所を探すよりも、専門の業者に依頼すると比較的簡単に安心して散骨できます。
海洋散骨
散骨する場所で人気があるのは海です。
船に残された家族が乗船し、散骨して良い海域まで移動後、散骨します。
専門の業者だと散骨する海域まで案内され、散骨できます。
乗船せず、遺骨を業者に託し海へ散骨することも可能です。
相場
海洋散骨の代金ですが、個別に船を貸切って行う場合は10万から40万円です。
合同で(他の遺族と一緒に)行う場合は10万から15万円、業者に代行する場合は2万から5万円かかります。
山林散骨
山や林で散骨する場合には土地の所有者の許可を得てから散骨します。
個人が勝手に山に入って、散骨できません。
専門の業者が所有者と契約した場所で散骨されますので、業者に委託するのが安心です。
相場
山林散骨の料金は代行で散骨する場合は5万から10万円、立会いで散骨する場合は10万から20万円ほどかかります。
宇宙散骨
海外で打ち上げられるロケットを利用して行われるのが宇宙散骨です。
1グラム以下の遺灰をカプセルに入れるため、粉骨は使用しません。
打ち上げの日に現場から中継されたり、動画が送られてきます。
日本国内ではバルーンに遺骨とヘリウムガスを入れて上空に飛ばし、地上から10km以上の成層圏で散骨されます。
業者によっては希望する場所から行ってくれます。
相場
宇宙散骨の料金は打ち上げロケットの場合は100万円前後になります。
バルーンは他の遺族と一緒に行う合同葬で20万円前後です。
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自宅での散骨はOK?
自分が所有する土地に散骨できますが、お住まいの自治体の条例により、散骨が可能なのか確認します。
条例違反として罰金刑や懲役刑に処せられるので注意しましょう。
散骨の際には、周辺住民に許可を得てからにしましょう。
遺骨が見えてしまうと、嫌な気分になる方がいるかもしれません。
目立つ場所に撒かないようにしていきます。
元からあった木や花に撒くことは可能です。
しかし、自宅の土地に散骨した場所には墓標となる木や花など目印になるようなものを植えたり、枯葉などで隠すのも墓標となってしまうので行ってはいけません。
埋葬法に触れてしまいます。
自宅や土地を処分する予定がなければ問題ありませんが、いずれ処分する場合は遺骨を撒いたということで事故物件扱いになり手放すことが難しくなります。
粉骨した骨の加工
遺骨をペンダントなどのアクセサリーに加工して身に着けると大切な人の側にいるという安心感が得られます。
遺骨の粉骨を入れられるミニ骨壺や遺骨を加工する納骨オブジェがあり、自宅で身近に故人を偲べます。
遺骨を加工するため、加工する前に残された家族や親しい親族に了承を得るようにしましょう。
メモリアルアクセサリー
メモリアルアクセサリーとは少量の遺骨を宝石に加工してアクセサリーにし、身に着けられるようにします。
代表的なものはペンダントですが、他にも指輪やブレスレット、ピアスやイヤリングなどがあります。
ミニ骨壷
ミニ骨壺とは、小型で手のひらに乗る骨壺です。
散骨して少し手元に残したいときに少量の遺骨や毛髪を入れられます。
一見すると骨壺とわからないシンプルなデザインやモダンなデザインがあるので、お部屋のインテリアとして飾ることもできます。
最も種類が多い手元供養品です。
納骨オブジェ
納骨オブジェにはミニ骨壺、遺骨の粉骨が入ったガラス玉、お地蔵さんのような人形型、遺骨を混ぜたガラスのオブジェ等があり、仏壇代わりに部屋に飾り手元供養できます。
納骨オブジェには亡くなった人の名前、メッセージ等を彫ることもあります。
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散骨の場所についてのまとめ

ここまで散骨の場所について解説していきました。
ポイントをおさらいすると以下の通りです。
散骨は個人で行えますが、業者に頼むのが無難です。
- 散骨は海、山、空、宇宙で行える
- 自宅に散骨はできるが、墓標は建てられない
- 粉砕した骨でアクセサリーやオブジェが作れます
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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監修者

袴田 勝則(はかまだ かつのり)
厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター
経歴
業界経歴25年以上。当初、大学新卒での業界就職が珍しい中、葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから皇族関係、歴代首相などの要人、数千人規模の社葬までを経験。さらに、大手霊園墓地の管理事務所にも従事し、お墓に納骨を行うご遺族を現場でサポートするなど、ご遺族に寄り添う心とお墓に関する知識をあわせ持つ。