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遺品整理

遺品整理と生前整理の違いとは?生前整理の始め方とコツを紹介

更新日:2023.11.19

芝生の上にサンダルが置いてある

記事のポイントを先取り!

  • 生前整理は自分で身辺を片付け遺族の負担を減らすために行う
  • 生前整理を始めるのは「気力と体力」がある60代が一般的
  • デジタル遺品の整理も重要
  • エンディングノートで自分の希望を周りに伝えることができる

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終活のひとつとして耳にすることが増えた「生前整理」ですが、「遺品整理」とは意味が違うことはご存じでしょうか?

終活をするうえで「生前整理」は欠かすことができない項目です。

しかしいざ「生前整理」を始めようとしても、どのような目的があるのかや手順を知らなければなかなかうまくいきません。

そこで本記事では、生前整理と遺品整理について詳しく解説していきます。

生前整理の注意点もまとめていますので、ぜひ最後までご覧ください。

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  1. 生前整理・遺品整理・老前整理の違い
  2. 生前整理をする理由
  3. 生前整理のやり方
  4. 生前整理はいつから始める?
  5. 生前整理の注意点
  6. 終活として他に始めること
  7. 遺品整理と生前整理まとめ
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生前整理・遺品整理・老前整理の違い

遺品整理・老前整理・生前整理は言葉は似ていますが、異なった意味を指します。

それぞれの意味と違いについて解説します。

生前整理とは?

それとは反対に「生前整理」は、生きているうち(生前)に本人が身の回りを整理しておくことを言います。

遺品整理は遺族が行うことなのに対して、「生前整理」は自分の所有物は自分で片付けるということになります。

「終活」が語られるようになった昨今、「生前整理」を意識する人が増えており、実際に取り組んでいる人も数多くみられます。

生前整理は高齢者ばかりでなく、20〜30代の若い世代も多くの関心をもっています。

急な病気や事故、災害などで若くても命を落とす可能性はゼロではなく、誰の身にも起こりうるためです。

では近年「生前整理」をする人がなぜ増えているのか、詳しく解説していきます。

遺品整理とは?

「遺品整理」とは、故人の生活用品や大切にしていたものを整理して片付けることです。

故人に代わって遺族がモノを処分したり、財産の各種手続きを行います。

老前整理とは?

老後を快適に過ごすため、老いる前に身の回りの整理をすることを指します。

生前整理とはかなり近いニュアンスですが、自身のために行うことを目的としている点で異なります。

老前整理は老後も自立した生活を送りたいと考える方に薦められています。

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生前整理をする理由

自分が亡くなった後の遺族の負担を減らすために行うのが「生前整理」です。

人が亡くなった後、遺族が故人の持ち物を整理したり処分することは、思った以上に精神的・身体的にも負担が大きくなります。

自分の所有物であればすぐに判断がつくものでも「遺品」となると、思い出のあるものは簡単に処分できない、財産や貴重品は本人にしか分からないというケースが多いためです。

また、実家が遠方の場合は整理に行くのが難しい、仕事で時間が確保できないなどの理由もあげられます。

生前整理は残された家族の負担を軽減するためのものといえます。

遺品整理の負担を減らせる

遺族が遺品整理をしていて頭を抱えるのが、スマートフォンやパソコンに入っているデータです。

近年では、預貯金などをネットバンクでデジタル管理している人も多く、基本的には他人と共有するものではありません。

しかし、パスワードを誰にも知らせないまま亡くなってしまうと、銀行にログインすることすら出来なくなります。

そのような問題を回避するために、「デジタルデータ」をどのように取り扱うかを家族に知らせておくことが大切です。

方法としては、生前に家族に伝えなくても「銀行やパソコンのパスワード(暗証番号)」などを分かりやすく手帳や「エンディングノート」などに書き留めておく方法があります。

整理してまとめておくことで、遺族がそれに準じて解約などの手続きなどをしてくれるという利点があります。

相続トラブルを減らせる

人の死後、最も多いトラブルが「相続問題」です。
預貯金などの金銭だけでなく、家や土地、車なども対象になります。

死後の財産相続に直面したとき、これまで良好な関係であった遺族たちが争い、亀裂が生じてしまうことも少なくありません。

生前整理では生活用品や思い出の品だけでなく、遺言書やエンディングノートでしっかり財産の整理をすることも重要です。

財産分与や相続人をはっきりと示しておくことで相続トラブルを防ぐことができます。

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生前整理のやり方

ここでは生前整理の手順や遺品・遺産の扱い方について解説します。

個人の持ち物として挙げられるのが、衣類やかばん、書籍やアルバム(写真)、CD・DVD、趣味の道具などの財産などです。

まずは片付けやすいものから整理していきます。

現在使っているものや、誰かに遺したいもの以外は「処分の対象」として仕分けをします。

ものを仕分けすることで、「優先順位」や「愛着度」を確認することができます。

不要な物は処分する

まず現時点で使用していないものは、すぐに処分します。
家の中をスッキリさせることで、思考も明確になり判断がつきやすく、作業の効率化に繋がります。

ただ「使用していないけれど捨てたくないもの」は無理に捨てなくても「保留」にして、気持ちが決まるまで「一時保管」をして置いておくのもおすすめです。

その時に「〇年たって使わないときは捨てる」や「自分が亡くなった時に処分してもらう」などルールを決めておくとスムーズに片付けができます。

また片付けていく作業は、思い出の振り返りや今後の未来についてを考える時間にもなります。

その時に自分が感じたことや想いをエンディングノートなどに綴ることで、家族や周囲に自分の気持ちを伝えることができます。

デジタル遺品の整理をする

昨今の遺品整理で問題にあげられるのが「デジタルデータ」です。
デジタル遺品ともいわれ、持ち主が亡くなり遺品となったインターネット上の登録情報や保存データなどをさします。

クレジットカードやネット証券、SNSのアカウントもインターネット上の情報となります。

使っていないSNSアカウントや会員サイトがある場合は、削除しておくことで遺族の負担を軽減できます。

デジタル遺品はインターネットにIDやパスワードを入力してログインしなければ、情報の消去や処理を行うことは出来ません。

よって何も知らされていない遺族はログインすらできず困惑してしまいます。

パソコンやスマートフォンに「金融資産」や「重要データ」を管理している場合は、生前に整理をして「ID」や「パスワード」を一覧にしてまとめておく必要があります。

財産目録をつけておく

自分の死後に財産をどのように分けたいのか考えている場合は「財産目録」をつけておくのがおすすめです。

預貯金や証券、不動産など、ある程度の財産を目録にまとめておくことで、「相続人」の負担や手間を減らすことができます。

遺族が財産を相続する時に相続人が財産目録をつくり故人の財産を管理します。
しかし人の財産を調査していくことは時間と手間がかかります。

中には「借金」や「未納の税金」など思いもよらないマイナスの財産が浮上するケースもあります。

あらかじめ目録を作っておくことで相続人の負担を減らせます。
不要な財産を明らかにしておくこともトラブルを回避するために重要となります。

また相続の際の税金を減らすための「生前贈与」という節税方法があります。

生きているうちに財産を子や孫世代へ移して、相続する財産を減らし税金を抑える方法です。

生前贈与には大きな節税効果があることや、自分が相続する相手や時期を自由に選べるためメリットが大きいとされています。

しかし、土地や不動産は課税の対象になることや、税務署の許可なども必要になるため受け取る側もメリットが少なくなる場合があります。

そのため、税理士や弁護士など専門家に相談するのも一つの方法です。

業者に依頼する

業者に依頼することも、生前整理を効率的に進める方法の一つです。

扱う物の量によっても変わってきますが、多くの物を整理する場合、業者を利用すればより楽に作業を進めらます。

業者によって費用は異なってくるため、いくつかの業者を比較して見積もりを行うと良いでしょう。

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生前整理はいつから始める?

机の上に砂時計

生前整理を始める年齢はいつ頃が良いのでしょうか?

一般的に生前整理が行われるタイミングについて解説していきます。

まず、日本人の「平均寿命」と「健康寿命」を見ていきましょう。
日本人の平均寿命は男性で81.41歳、女性で87.45歳、健康寿命は男性で70.42歳、女性で73.62歳です。

厚生労働省が発表したデータですが、平均寿命とは別に「健康寿命」というのがあります。

上記の情報を見比べていただくと分かるように、「平均寿命」と「健康寿命」は男女とも10歳以上の差があります。

そのため寿命が延びているからと先延ばしにせず、心身ともに健康で「体力」や「気力」があるうちに生前整理を行うのが理想といえます。

生前整理を始めるのは「還暦」もひとつのきっかけになり、65歳の定年退職の頃に始める方も多く見られます。

自宅で過ごす時間が増え、この先の人生と「老い」について考え始める時期であるのかもしれません。

また年齢にとらわれず、子育てが一段落した50代で生前整理を始める方もいます。

自分の時間をもてるようになったタイミングで、これからの人生をどのように過ごすのか?と改めて自分を見つめ直し、思いを馳せる時期でもあります。

この先も暮らしていく住環境や身の回りを整え、「元気な時に自分の意思で選択したい」と考える方も多いのです。

生前整理の注意点

生前整理を進めていく時に注意したいのが、捨て過ぎてしまうことです。

一度に処分しようと勢いに任せて捨ててしまうと、あとになって後悔することにもなりかねません。

とくに家族などの第三者が加わり整理をすることによって、本人が必要なものまで処分してしまったというケースもあります。

必要なものまで捨て過ぎると、この先の生活が不便になってしまいます。

生前整理は、じっくりと時間をかけて仕分けをしていくことが重要です。

また「趣味のもの」は取っておくこともポイントです。

生前整理は終わっても、これからの人生は続いていき、趣味があることで人生を充実させることができます。

生前整理であれもこれもと捨てて、趣味のものまで処分してしまっては、再度購入する手間とお金がかかります。

老後の生活を楽しむためにも、自分の身の回りのものとしっかり向き合い、選択していきましょう。

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終活として他に始めること

生前整理は「終活」のひとつとしてお伝えしてきましたが、その他にも併せて終活でやっておきたいことをご紹介します。

入院・葬儀の準備をする

気持ちは元気でも体力は少しずつ減少していきます。
突然の発病や事故などいつ何が起こるか誰にもわかりません。

そのため「入院」や「葬儀」への準備をしておくことで安心を得ることができます。

まずは突然の病気やケガが襲ってきたとき、入院生活を余儀なくされる場合があります。

また認知症など自分の意思を伝えることが困難になることも考えられます。

快適な入院生活や介護生活を送るために周囲に「自分について知ってもらう」ことが大切です。

普段の会話の中で、周囲に「自分のこと」を話す機会はあっても、意外と周りは自分のことを知りません。

かかりつけの病院や担当医師の情報、持病やアレルギー、服用している薬のことなどを書き出しておくことで、緊急時に周囲が慌てずに対応することができます。

ほかに、好きな食べ物や飲み物、趣味やこだわりなどをまとめておくと、入院生活や介護生活をより快適に過ごせるようになります。

そして自身の最期が近づいてきたときのことも考えて準備します。

もしも意思疎通ができなくなった場合に「最期はどこで過ごしたいか」また「延命治療はどうしたいか」といった自分の希望や理由を書き記しておきます。

亡くなった時に「葬儀はどのようにしたいか」また「知らせてほしい友人の名前」の一覧をまとめておくと、家族も戸惑うことなく準備を進めることができます。

できれば、喪主となる予定の人と一緒に葬儀社で見積もりを出してもらうと、生前のうちに具体的な葬儀の内容も決めることができます。

お墓の準備をする

さらに葬儀のあとのお墓についても準備します。

「お墓はどうしたいのか」また「遺品はどうしてほしいのか」といったことも周囲に伝えておくことが大切です。

お墓の準備までは気が回らない場合があるかもしれませんが、とても重要なことです。

誰にお墓の管理をお願いしたいのかまで考えておくと安心です。

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遺言書・終活ノートの作成

「遺言書」の作成や前述した「エンディングノート」を残すのは終活の中で大切な作業です。

この2つには大きな違いがあり、「法的拘束力の有無」が挙げられます。

遺言書は、決まった様式で自分の財産について明確にし、死後の財産分与を記すことが目的です。

法律が関わってくるので、条件を満たしていない場合は遺言書が「無効」になる恐れもあります。

それに対して「エンディングノート」は、型式はなくいつでも始められるものです。

あらかじめ自分の気持ちを書いておくことで、判断能力が衰えた時にも「自分の希望」を示すことができます。

自分だけでなく、自分が旅立ったあとに家族の負担を軽減することにもなりますので、年齢問わず幅広い年代の方にも「終活のスタート」としておすすめです。

遺品整理と生前整理まとめ

「ま」「と」「め」と書かれた積み木と電卓と時計

ここまで「遺品整理」と「生前整理」についてお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。

  • 遺品整理は遺族がおこなうこと
  • 生前整理は自分で身辺を片付けること
  • デジタル遺品も忘れず整理する
  • 財産目録があると相続人の負担が減る

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。

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監修者

評価員(たなか)

田中 大敬(たなか ひろたか)

厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター

経歴

業界経歴15年以上。葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから著名人や大規模な葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、特に士業や介護施設関係の領域に明るい。

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