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永代供養の意味とは?永代使用との違い、メリット・デメリットなども解説

更新日:2024.02.03

永代供養

お墓 墓石

記事のポイントを先取り!

  • 永代供養とは寺院や霊園が遺骨の管理や供養をすること
  • 永代供養の個別安置期間は33回忌までが多い
  • 永代使用はお墓を建立する土地の使用権のこと

「永代供養」という言葉を目にする方も多くいらっしゃると思います。
永代とは、長い年月や、永久、永世といった意味があります。

では、永代供養とは、永久に供養を行なってくれるということになるのでしょうか?
今回は、永代供養の意味について詳細に解説します。

また、永代経についても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。

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  1. 永代供養とは?
  2. 永代供養と永代使用の違い
  3. 永代供養のメリット・デメリット
  4. 永代供養の種類
  5. 永代経とは?
  6. 永代供養の意味のまとめ
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永代供養とは?

まず、永代供養とはなにかについて分かりやすくご説明します。

遺族に代わって寺院や霊園が遺骨を供養すること

現在の日本の法律では、お墓は祭祀継承者が引き継いで、その管理や供養を行なうものとされています。
これまでの慣習から、長男が祭祀継承者になる場合が多いのですが、長男以外でも可能です。

しかし、少子高齢化や核家族化が進む中、誰もお墓を引き継がないというケースが増えてきました。
お墓を引き継いでくれる人がいなければ、そのお墓の遺骨は、いずれは無縁仏となってしまいます。

これを防ぐ方策として考え出されたのが、永代供養です。

永代供養では、祭祀管理者に代わって寺院や霊園が遺骨の管理や供養を行なってくれるのです。
したがって、祭祀管理者を決める必要はありません。


永代供養では、遺骨は寺院や霊園が用意している場所に納められます。
色々なタイプの永代供養墓がありますが、埋葬の場所や形態の違いから大きくは、合葬型と個別型に分類されます

合葬型というのは、合祀といって複数の遺骨をまとめて一つのお墓に収める方法です。
一旦納めてしまうと、遺骨を取り出すことはできません。

個別型は、それぞれの遺骨を個々に収める方法です。
通常のお墓と同じように遺骨と向き合うことができ、お参りや供養もお墓の場合と同様に行なうことができます。

ただし、個別型は期間が決められており、期間が過ぎると合葬型の施設に移されます。

永代供養は永久ではない

永代供養の「永代」という言葉は、永久という言葉と同じ意味合いに取られがちです。
しかし、永代供養は永久に供養を行ってくれるという意味ではなく、期限があります

寺院や霊園が遺骨の管理と供養を行なってくれる期間は安置期間とされます。
安置期間は、概ね33回忌がその期限とされることが多いようです。
安置期限を過ぎると、遺骨が合葬型の場所に移されます。

すなわち、安置期限内は遺骨を個々に弔ってくれますが、安置期限を過ぎると他の遺骨といっしょにまとめて供養されます。
年忌法要において、33回忌を過ぎると故人として弔うのではなく、祖先として弔うことに対応しています。

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永代供養と永代使用の違い

お墓に関連する用語のうち、永代供養に似た言葉として永代使用があります。
似てはいますが、大きな違いがあります。

永代使用とは、お墓を建立するために購入した土地を永代に使用することです。
お墓は各人が自由に好きな場所に建立してよいものではなく、決まった場所に造られ、墓地管理者が維持管理や運営を行ないます。

したがって、お墓の土地を購入するといっても、実際はその土地の使用権を墓地管理者から借りていると言うことに過ぎません。

永代使用は期限は定められておらず、お墓を引き継ぐ者がいればそれこそ無期限で使用することができます。
ただし、お墓を引き継ぐ者がいなくなる場合は、墓じまいをしてその土地の使用権は墓地管理者に返却しなければなりません。

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永代供養のメリット・デメリット

デメリット

永代供養にはどのようなメリットやデメリットが存在するのでしょうか。

永代供養のメリット

永代供養には様々なメリットがあります。

寺院や霊園に供養・管理を任せることができる

永代供養では、永代供養墓の運営をする寺院や霊園に遺骨の管理や供養を任せることができるのが最も大きなメリットです。

遺骨の管理者がいない場合や、お墓が遠距離にあり供養などがままならない場合などでも、永代供養であれば、安心して遺骨を任せられるのです。

後の世代の負担軽減

お墓は、人生最後の大きな買い物といわれるように建立費用も必要です。
建立後も維持管理や供養のためにかなりの出費を覚悟する必要があります。

また、いったんお墓を引き継げば、以後の人生をかけてお墓を守ることになり、相当の負担を強いることになります。
しかし、永代供養墓を利用すれば後継者がお墓の管理をする必要がなくなるため、負担を減らすことができます

費用が比較的安い

永代供養にかかる費用は、お墓の種類などによって大きく異なりますが、10万~150万程度の場合が多いようです。
一般的には、お墓を建立するよりは抑えた費用で済みます。

主な理由として、合葬型では寺院や霊園が用意した永代供養墓を複数の遺骨で共同で使用するため、設置費用が安く済むことがあげられます。
また、年間管理料がかからないのも費用が抑えられる理由のひとつです。

宗派・宗旨を問わない

最近の墓地では宗教や宗派を問わないところも増えています。

しかし寺院が管理する墓地の場合は、同じ宗派や宗旨でなければお墓を立てられないという場合もまだまだ少なくありません。
永代供養墓では、宗派や宗旨を問わないところがほとんどなので安心です。

永代供養のデメリット

一方、永代供養にもいくつかのデメリットが存在します。

個別供養の期間が限られている

永代供養墓では、遺骨の安置期間が決められています。
安置期間内はお墓の場合と同じように個別に供養することができます。

しかし、安置期間を過ぎると合祀されるため個別に供することはできなくなります。
合祀されるのがイヤな方は、永代供養墓は避けたほうがよいでしょう。

合祀後に遺骨を取り出せない

永代供養墓では、遺骨の安置期間が過ぎると合祀されます
合祀では、ひとつのお墓に複数の遺骨を納めますので、特定の遺骨を取り出すことはできなくなります。

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永代供養の種類

永代供養と一口に言っても、いくつか種類があります。
費用相場なども大きく異なりますので、ここで説明します。

個別安置型

一般のお墓と同じように、個別のスペースに墓石を建てるスタイルのお墓です。
場所に限りがあるため一定の期間が過ぎると合祀されます。

費用は、50万円~150万円ほどです。
永代供養としては高めのお値段になりますが、個人の祈りのスペースが欲しい方にお勧めです。
また、お墓と合祀されるまではあまり変わらないので、管理費が別途かかる場合もあります。

集合安置型

こちらは、樹木や石碑などの礼拝のスペースは一つにまとまっていますが、骨壺は一定の期間安置されるタイプです。

費用は20万円~60万円ほどで、個別安置型に比べて費用を抑えられます。
費用を抑えたいがいきなり合祀されるのに抵抗がある方におすすめです。

年間管理費が必要になるケースや、途中で遺骨を取り出せないケースがあるため、事前に良く調べておきましょう。

合祀型

遺骨を骨壺から出してほかの方の遺骨と一緒に埋葬する方法です。
費用相場は5万円~30万円となり、かなり安いのが特徴です。

しかし、一度合祀されると遺骨を取り出すのが不可能になります。
これが原因で揉め事になることもありますので、購入の前に家族や親族の方と話し合うのをおすすめします。

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永代経とは?

「永代」という言葉が現れる仏教用語に、「永代経」があります。

永代経の意味は、浄土真宗において、お寺に永代にわたって故人の命日などに読経を行うことです。
お経をあげてもらう趣旨は、永代にわたってお経が代々伝わることを願うためのものです。

すなわち、故人の供養ではなく、遺族や子孫が仏の教えのありがたさを確認するためのものという意味です。

永代にわたってお経をあげてもらうのですから、それ相当の額をお寺に渡す必要があります。
お寺との関係にもよりますが、10万〜100万円程をお布施として渡します。

また、この永代経のお包みは、お寺自体の継続に役に立つものという意味合いも込められています。

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永代供養の意味のまとめ

キーボードの上に載っている「ま」「と」「め」と書かれた積み木

ここまで、永代供養の意味について、以下の項目を中心にお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。

  • 永代供養とは、寺院や霊園が遺骨の管理や供養をしてくれることを意味する
  • 永代供養では個別安置期間が決まっており、33回忌を期限とすることが多い
  • 永代供養墓では、個別安置期間を過ぎると、合祀され、ほかの遺骨と一緒に埋葬される
  • 永代使用はお墓を建立する土地の使用権のことで、期限はない。

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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監修者

評価員(やまぐち)

山口 隆司(やまぐち たかし)

一般社団法人 日本石材産業協会認定 二級 お墓ディレクター

経歴

業界経歴20年以上。大手葬儀社で葬儀の現場担当者に接し、お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、位牌や仏壇をはじめ、霊園・納骨堂の提案や、お墓に納骨されるご遺族を現場でサポートするなど活躍の場が広い。

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