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分骨用の骨壷の選び方とおすすめの骨壷|分骨する際の注意点を説明
更新日:2022.03.31 公開日:2022.03.20

記事のポイントを先取り!
- 一度骨壷におさめた遺骨を分骨することができる
- 分骨は、法的にも宗教的にも問題はない
- 納骨した後でも分骨することができる

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分骨の骨壷ついて
分骨とは、2つ以上の骨壷に遺骨をおさめて埋葬・供養することです。
では、この分骨用の骨壷にはさまざまな種類があることをご存知でしょうか。
この記事では、分骨用の骨壷の選び方や種類などを詳しく説明していきます。
分骨する際の注意点についてもあわせて解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。
分骨とは
分骨する場合には、家庭の状況などさまざまな理由があります。
大きくわけて4つありますので、説明していきます。
まず1つ目は、自宅で遺骨を供養する「手元供養」をする場合です。
遺骨の一部を遺族の希望で、手元供養をしたい場合に分骨します。
例えば、毎日お参りができるように骨壷を仏壇やリビングの一角に置く、もしくはペンダントなどアクセサリーにして身に着けられる形にするなどです。
手元に置くことで、故人を常に身近に感じながら供養することができます。
昨今では、お墓から遠方に住んでいてなかなかお参りができないという方が多いため、このように手元供養を選択するケースが増加傾向にあります。
2つ目は、親族それぞれで供養を希望する場合です。
その希望をかなえるために一部はお墓に遺骨をおさめ、一部を別の方法で供養するために分骨するというケースも多くあります。
中には先祖代々のお墓に納骨しなければならないが、新たなお墓にも納骨したいという場合もこのような方法をとることがあります。
3つ目は、宗教上の問題で分骨する場合です。
宗派によっては本山納骨といって、各宗派の本山に遺骨を埋葬し供養する方法があります。
この方法は、浄土真宗で多くみられますが、浄土真宗以外でも行う場合があります。
故人がその宗派を信仰していて、生前に自分の宗派の本山に供養してほしいと希望があった場合に、分骨をして本山納骨することがあります。
4つ目は、散骨するために分骨する場合です。
散骨とは、遺骨を粉末にして野山や海などにまく埋葬方法です。
故人が生前散骨を希望していても、遺族がお墓に納骨して供養したい場合は、一部は散骨し、残りをお墓に納骨するため分骨することがあります。
骨壷内の遺骨を取り出して分骨していい?
一度骨壷におさめた遺骨を取り出してしまうと、法に触れてしまうのではと気にされる方もいらっしゃるかと思います。
しかし、骨壷におさめられた遺骨を取り出し分骨することは、法律上も宗教上も問題となることはありません。
故人は荼毘に付されているので、遺骨に故人の魂が宿っているわけではありません。
遺族の心情としては、遺骨に手を触れてしまうことに抵抗を感じてしまいますが、一度骨壷におさめた場合でも、分骨することに問題はありません。
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分骨用の骨壷の選び方
遺骨を入れる骨壷には価格やサイズ、素材やデザインなどその種類は数多くあり、いざ選ぶとなると何を基準に選べばよいのか悩んでしまうこともあるでしょう。
以下に分骨用の骨壷の選び方について、詳しく解説していきます。
価格で選ぶ
骨壷の価格は、大きさや素材、デザインによって変わります。
一般的な骨壷(白磁で6寸から7寸くらいの大きさ)ですと、8000円から1万円程度とされています。
しかし、材質が大理石の場合では同じ大きさの骨壷であっても、2万円から3万円と価格は少々上がります。
有名な窯元で作られた骨壷であればさらに価格は上がり、10万円以上することもあります。
このように骨壷の値段には幅がありますが、価格をあまり気にしすぎてしまうと粗悪なものを購入してしまう場合もあります。
しっかり予算とすり合わせたうえで、選ぶようにしましょう。
サイズで選ぶ
サイズも骨壷に入れる遺骨の量であったり、供養するための場所やスペースによって考慮する必要があります。
一般的に、分骨用の骨壷を選ぶときはミニ骨壷といって、2寸から3寸くらいの大きさのものを選ぶ傾向にあるようです。
具体的には、片手もしくは両手で持てるくらいのサイズです。
このぐらいの大きさであれば、外出するときや旅行のときなどに一緒に持っていくことができます。
素材で選ぶ
骨壷には、さまざまな種類の素材でできたものがあります。
陶器製、ガラス製、金属製、木製のものが一般的です。
これらの素材には、それぞれ特徴があります。
陶器製
陶器製は、骨壷の素材としては最も一般的なものです。
なめらかな肌触りで温かみが感じられることが特徴で、昔ながらの雰囲気を残したものもあれば、現代風にデザインされたものもあります。
表面の色具合や色付けの有無の違いもあるので、デザインが豊富にあります。
ガラス製
ガラス製は、主に手元供養用として使われることが多いものです。
見た目の美しさから、インテリア用に向いている素材といえるでしょう。
細かいデザインを施しやすいので、かわいらしいものもあれば華やかなものもあります。
ステンドグラスのように、見る角度や光の角度によって見え方が変わることも、ガラスならではの特徴といえます。
ただし、ガラス製で割れやすいので、慎重に取り扱いましょう。
金属製
金属製は、耐久性や保存性に優れていることが特徴です。
頑丈にできているためちょっとの衝撃では壊れにくく、デザインのバリエーションも豊富にあります。
しかし、骨壷の大きさが大きくなるとその分重くなってしまいます。
木製
木製は、温かみがあり、耐久性もあります。
漆で仕上げられた骨壷は、見た目の美しさや手触りが良いことが特徴です。
デザインで選ぶ
デザインもまた豊富な種類があります。
主なものとして、球体型、筒形、ひょうたん型、フォトスタンド型があります。
中でもフォトスタンド型は、金額は高くなりますが写真と遺骨がセットになっていても、狭いスペースに置くことができ、色やデザインも豊富にあります。
分骨用のおすすめの骨壷
ここからは、おすすめの分骨用の骨壷についてご紹介します。
身に着けられるものもありますので、是非参考にしてください。
ミニ骨壺
ミニ骨壷には、華やかで美しいデザインのものがたくさんあります。
例えば、スワロフスキーがあしらわれた気品が漂うようなものであったり、たまご型のようなコロンとした丸みのあるデザインもかわいらしくおすすめです。
遺骨のペンダント
別名「ソウルジュエリー」と呼ばれているのが、この遺骨ペンダントです。
供養のために身に着けるアクセサリーとしては、特に人気のタイプとなっています。
分骨壷・分骨袋
本山納骨をするときや自宅に分骨して置いておく場合に使うことがあります。
遺骨がカビで傷まないようにするため、分骨壷と分骨袋がセットとなって販売されていることもあります。
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分骨するタイミング
ここからは、分骨するタイミングについてご紹介します。
分骨するタイミングは、2つあります。
納骨前に行う
もし事前に分骨すると決めているのであれば、納骨前の火葬場で骨上げをする際に分骨を行うとスムーズです。
火葬場で行う場合は、事前に葬儀社のスタッフの方に伝えるか、火葬場へ直接分骨を希望する旨を連絡しておくとよいでしょう。
また、分骨用の壷も事前に準備しなければなりませんので、あわせて相談をしておきましょう。
このタイミングで行うと分骨の際におさめる遺骨の部位や量など、火葬場の担当者の方が指示をしてくれます。
ただし、地域によっては葬儀の後すぐに火葬するところもあるため、その場合は四十九日までに用意するケースが多いようです。
納骨後に行う
納骨後に分骨を希望する場合は、お墓を開けて遺骨を取り出す必要があります。
そのため、お寺やお墓の管理者に事前に分骨したい旨を伝え、遺骨を取り出す日程の調整をしてもらいます。
遺骨をお墓から取り出すときは閉眼供養(故人の魂を取り出す儀式)を、分骨した後も開眼供養(一度抜いた故人の魂を再びお墓に戻す儀式)を行います。
なお、新たなお墓や仏壇などの分骨先でも開眼供養を行います。
これらの儀式にはそれぞれに費用が掛かりますので、いくらくらい掛かるのか事前に確認をしておきましょう。
分骨用の骨壷はいつまでに用意する?
ここで気になるのが分骨用の骨壷をいつまでに用意をしたほうが良いかという点です。
もし、火葬する日までに分骨用の骨壷が用意できるのであれば、その時までに準備しておくとよいでしょう。
ただし、地域によってはお葬式後にすぐに火葬するところもあります。
その場合は、四十九日までに分骨用の骨壷を準備するケースが多くなります。
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分骨する際の注意点

分骨するタイミングそれぞれに共通していえることですが、分骨する際にはいくつか注意点があります。
分骨証明書を必ず発行する
手元供養の場合は、分骨証明書を発行する必要はありません。
しかし、分骨した遺骨を後にお墓や納骨堂などに入れる場合は、分骨証明書が必要となります。
火葬場で発行する場合は担当する葬儀社もしくは火葬場で、納骨後に発行する場合はお寺やお墓の管理者へ依頼します。
おおよそではありますが、1通数百円程度で発行できます。
お墓を勝手に開けない
分骨の際は、必ずお墓を管理している管理者へ報告するようにしましょう。
お墓を管理している方がその遺骨の管理者となっていることがほとんどです。
無断でお墓を開けてしまうと、トラブルのもとになりますので注意しましょう。
親族の許可
親族の方の中には、分骨することを快く思わない方もいらっしゃる可能性があります。
「勝手に分骨された」とこちらもトラブルのもとになりかねませんので、親族にも必ず一言相談し了承を得るようにしましょう。
分骨した遺骨を再び納骨しても良い?
最後に、分骨した遺骨は再び納骨しても問題はないかを解説をしていきます。
このときにはいくつか書類の準備がありますので、しっかり確認をしておきましょう。
法的・宗教的には問題ない
分骨した遺骨を再び納骨することは、法的にも宗教的にも問題はありません。
ただし、再び納骨する場合はその遺骨が以前分骨した遺骨であるかどうかを証明する書類の提出を求められます。
後ほど詳しく説明しますが、必要書類を事前に準備しておきましょう。
再び納骨する場合の手順としては、お墓から遺骨を取り出す際に供養などの儀式が必要となりますので、まずそのお墓の管理者へ相談をします。
自分で勝手に行うことのないようにしましょう。
また、分骨した遺骨の状態もあわせて確認をしておく必要があります。
特に粉骨している遺骨は、カビが生えやすくなっています。
その状態で再び納骨してしまうと、きれいな遺骨にもカビが生え痛んでしまいます。
そのため、脱酸素剤を一緒におさめておくこと、密閉容器で保管するなど保管にも気を付けましょう。
もし、遺骨が傷んでしまった場合には、遺骨の加工を専門に行っている業者がありますのでそちらで相談をしてみましょう。
お墓に戻すときに必要な書類
では、お墓に分骨した遺骨を再び納骨する場合には、どのような証明書が必要となるのでしょうか。
必要な証明書は、2種類あります。
まず一つ目は、分骨証明書です。
その遺骨が事件性のあるようなものではないかどうか確認するため、提出を求められます。
2つ目は、埋葬許可証です。
これは火葬場で遺体を火葬した後に返却される火葬許可証のことです。
こちらも分骨証明書と同様、事件性の有無を確認するために提出を求められます。
もし、分骨証明書や埋蔵許可証を紛失してしまった場合には、証明書や許可証の発行を受け持った自治体の役所で再発行が可能です。
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分骨の骨壷のまとめ

ここまで分骨用の骨壷の選び方や分骨する際の注意点を説明しました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 分骨とは故人の遺骨を二つ以上に分けて、別々の場所で供養すること
- 分骨用の骨壷を選ぶときは、素材やデザイン、サイズを考慮する
- 分骨するタイミングは、納骨前・納骨後どちらでも可能
- 分骨するときは分骨証明書の発行とお墓の管理者や親族への相談が必要
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者

唐沢 淳(からさわ じゅん)
経歴
業界経歴10年以上。大手プロバイダーで終活事業に携わる。葬儀の現場でお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから大人数の葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとにも数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、ユーザー目線でのサービス構築を目指す。