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遺品整理

遺品と遺留品の違いはなに?それぞれの処分方法も解説

更新日:2022.04.23

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記事のポイントを先取り!

  • ・遺品は亡くなった人が残したもの
  • 留品は所有者が生きていても使える言葉
  • ・自分での処分と業者に依頼しての処分ができる
  • ・業者の選び方にもポイントがある

遺品と遺留品は似たような名前ですが、その違いについてご存知でしょうか。

遺品と遺留品は、どのような違いがあるのか知っておきましょう。

そこでこの記事では、遺品と遺留品の違いについて詳しく解説します。

この機会に、それぞれの処分方法についても覚えておきましょう。

後半には遺品や遺留品業者の選び方にも触れているので、ぜひ最後までご覧ください。

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  1. 遺品と遺留品の違いとは
  2. 遺品の処分方法
  3. 遺留品の処分方法
  4. 遺品・遺留品を処分する時の注意
  5. 遺品・遺留品を業者に依頼するメリット・デメリット
  6. 遺品・遺留品業者の選び方
  7. 遺品と遺留品の違いについてのまとめ
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遺品と遺留品の違いとは

遺品と遺留品は似たような字面ですが、その意味合いは若干違います。

それぞれについて解説していきます。

遺品とは

遺品整理や遺品買取といった所でよく聞く「遺品」は、故人が生きていたころに持っていて死後に残された物のことです。

普段の生活で使っていた家具家電や、故人が集めていたものなどが遺品として扱われ、不動産などは遺品に入りません。

遺品には故人の思い入れが強いものもあり、遺品の中から遺族が形見として選んで継承することが多いです。

遺品整理として、故人の持ちものを整理し、処分したり売却したりすることもあります。

遺留品とは

刑事ドラマやニュースで聞くこともある「遺留品」は故人が死後残していたもののことを言いますが、その他にも意味があります。

持ち主がある所に置いていった、忘れ物のことも遺留品といいます。

持ち主の生死にかかわらず、置いていかれた物のことを遺留品と言います。

そのため遺留品とは、遺品の意味合いも含む「置いていった物」をさす言葉なのです。

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遺品の処分方法

故人の残した遺品を処分するときは、いろいろなやり方があります。

形見分けをする

故人が所有していたアクセサリーやコレクション品は、形見分けとして譲り受けることが多いです。

特に骨董品は、遺族がそれぞれ気に入ったものを持っていくことがあります。

故人が大事にしていた物を持つことで、故人といつでも一緒にいるような気持ちになれるのです。

寄付をする

遺品をNPOやNGOに寄付することもできます。

服の寄付は有名ですが、ゲームや家具なども寄付することが可能です。

遺品整理も代行してくれる団体があるので、遺品整理から寄付まで任せるのも良いでしょう。

ただし、ひどく汚れているものや壊れてしまっているもの、次の人が使えないようなものは寄付できません。

そういったものはゴミとして処分しましょう。

遺品を使って、困っている人を助けたいと思っている人にはおすすめの方法です。

供養をする

そのままゴミとして捨ててしまっていいのか気が引けるものや、故人がとても気に入っていたものは供養して処分する事ができます。

故人の家にあった神棚や仏壇も、必要なければ供養してから処分すると良いでしょう。

ゴミとして何もしないまま捨てるのとは違い、供養することによって残された物達に感謝してから手放すことができるのです。

遺品の処分では、主にお焚き上げでの供養が行われています。

また、他の人の物と一緒にお焚き上げをする合同供養と違い、個人的に供養してもらう個別供養もあります。

故人の部屋で行う現場供養もあり、この方法であれば重くて運べない物でも供養してもらえるのです。

業者に依頼する

体が悪くて遺品整理ができなかったりなかなか故人の部屋に行けなかったりする場合は、専門の業者に依頼して処分することができます。

遺品整理だけではなく遺品の買取を行っている業者もあるため、買取もしてほしい時は買取対応もしている業者を探しましょう。

家具家電といった自分で処分しづらいものも、業者に依頼することで簡単に処分できます。

しかし、業者によっては対応が悪く、故人を亡くした悲しみだけではなく怒りを覚えさせるような業者もいます。

そうした業者に当たらないように、依頼した時のスタッフの対応や、見積もりの具体性などを見定めて、依頼する業者を選びましょう。

遺留品の処分方法

故人の部屋のほかにも、部屋の主が失踪したりした場合には遺留品を処分することになります。

遺留品の処分方法もさまざまですが、その際の注意点などもあります。

遺留品の所有者が亡くなっていない場合、他人の所有物を勝手に処分してはいけないのです。

所有者が亡くなっているとはっきり分かっていないときや、所有者が所有権を放棄していると判断できた場合にのみ処分できます。

その段階にないときは、誤って処分しないように慎重な対応をしましょう。

自分で遺留品を処分

自分で遺留品を処分する際は、残すものと処分するものに分けていきましょう。

処分するものの中で、リサイクルできるものとゴミとして捨てるものに分けることができます。

リサイクルするものはリサイクルショップなどに持っていき、ゴミはきちんと自治体の分別方法に沿って捨てましょう。

遺言書に整理について記述があれば遺言書の通りに整理し、残しておくものが指定されていれば残すようにしましょう。

遺留品の中から金属が見つかった場合は、金属専門の業者に連絡すると買い取りや引き取りをしてもらえます。

業者に委託

業者に委託して、遺留品を処分してもらうこともできます。

所有者が失踪していた上に住んでいた部屋が賃貸だった場合、急いで整理しなければいけないため業者に委託するのがおすすめです。

所有者に身寄りや遺族がいなかったり、部屋がゴミ屋敷で遺留品整理が大変だという場合も、業者に整理を委託すると良いでしょう。

地域の分別ルールに慣れていない人でも、業者ならルールに沿ったゴミの分別にも長けているので安心して任せることができます。

整理だけではなく、買い取りや供養の相談ができる業者もあります。

整理できるかどうか不安があったら、遺留品整理の実績が多くある業者に委託して、こうした相談に乗ってもらうのも良いでしょう。

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遺品・遺留品を処分する時の注意

遺品・遺留品を処分するときには注意があります。

親族間のトラブル

遺品・遺留品をめぐる親族間のトラブルに注意してください。

生前に遺品を譲り受ける約束をしていたり、欲しかった遺品を捨てられてしまったといったトラブルが起きてしまうことがあります。

トラブルを避けるために、遺品・遺留品を整理する前にまず親族へ一回相談しておきましょう。

一度伝えておくことで、どれを残しておけばいいのかめどをつけることもできます。

親族にも整理に協力してもらうとなお良いでしょう。

トラブルは親族とだけ起こるものではありません。

故人の友人と名乗る人がやってきて、遺品をもらっていこうとすることもあるようです。

故人の交友関係には、遺族の知らない人もいるでしょう。

友人だと名乗る人が本当に故人の友人なのか、正確に判断するのは難しいものです。

友人だと思って遺品を渡した人が、実際は友人ではなく赤の他人だったという可能性もあります。

故人のエンディングノートの記述や、事前に約束を聞いていて遺族が知っている範囲であったら遺品を渡すなど、一定の決まりを決めておきましょう。

残すものを別に分けておく

整理するときに気を付けてほしいのが、残しておくべきものを間違えて捨ててしまうことです。

こうしたことがないように、残しておくべきものは最初に分けておきましょう。

特に紙類は、古紙としてリサイクルできるうえにかさばるため、重ねてまとめられます。

古紙としてまとめる前に、株券や重要な書類などの残しておかないと困るようなものは、先に別のところへ分けておきましょう。

今後の手続きで必要になりそうな物も用途ごとにまとめておくと、手続きをする際にわかりやすくなります。

必要な書類は早めの手続きを

相続に関する書類の中には、手続きに期限がある物もあります。

遺品整理が終わってからだと、期限まで短い日数で手続きを進めないといけません。

余裕をもって期限に間に合うように、必要な書類の手続きは早めにしておきましょう。

相続に関する手続きの中には、債務に関する物も含まれています。

故人の債務を部分的に請け負う場合と故人の遺産をすべて放棄する場合は、裁判所に申述する必要があるため、債務をどうするかも早めに決めましょう。

自治体のルールに沿って分別

ゴミが出た場合は、自治体のルールに沿って分別してください。

自治体によってはルール通りに分別されていないと、ゴミ袋を持って行ってくれないといった、ルールに厳しいところもあります。

しっかりとルールに沿って分別し、捨て方のわからないものは適当に捨てるのではなく、きちんと調べてから捨てるようにしましょう。

遺族が故人の住んでいた所と違う地域に住んでいると、故人の住んでいた所のルールがよくわからないことがあります。

地域によってルールは細かく違い、地域が近くても若干違うことはよくあることです。

事前に自治体のホームページ等で確認し、いつでも見られるようにプリントアウトしておくとスムーズに分別できるでしょう。

遺品・遺留品を業者に依頼するメリット・デメリット

遺品・遺留品整理を扱う業者はたくさんあります。

業者への依頼にはメリットとデメリットがあるので、どちらも理解したうえで依頼するようにしましょう。

メリット

業者に遺品整理を依頼すると、自分で整理するよりも短時間で終わります。

遺品整理士という資格を持った人が業者にいるので、手慣れている人にやってもらうことで早く整理を終わらせることができるのです。

家の中にある重い家具や大きなものを運べないから遺品整理が難しいという人でも、業者に依頼することでそういったものの対処を任せられます。

遺品整理にとどまらず各種手続きの代行もあるので、時間があまりなくて整理も手続きもできないときは頼りになるでしょう。

いらないものは処分でき、供養や買い取りも業者を通じて行うことができます。

整理後、家に遺族が誰も住まず空き家になる場合は、空き家の処置についての相談も可能です。

どこに相談したらいいかわからない場合は、業者に相談してみるのもいいでしょう。

デメリット

自分で整理すれば費用は掛かりませんが、業者に依頼すると費用が掛かります。

自分で整理するよりも出費はかさみますが、それよりも得られる物が多い人は惜しまず出してもいいでしょう。

整理スピードの速さはメリットにもなりますが、デメリットにもなります。

すぐに整理でき短時間で終了するため、遺族への気持ちの整理がつく前に遺品整理が終わってしまうのです。

ひとつずつ遺品を眺めて、故人との思い出を振り返りながら気持ちに区切りを付けたい人にとって、短時間で整理が終わるのはデメリットと言えるでしょう。

また業者によっては、遺品をぞんざいに扱ったり態度が悪かったりと、依頼したくないようなところもあります。

業者に依頼したことで、必要だった遺品を捨てられてしまうこともあるようです。

業者が遺品整理したことで、相続においてトラブルになる可能性もあるため、よく考えて判断しましょう。

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遺品・遺留品業者の選び方

対応の悪い業者を選んでしまって嫌な気持ちにならないように、遺品・遺留品業者を選ぶポイントを知っておきましょう。

スタッフの対応

最初にわかるのが、スタッフの対応です。

依頼する時、説明してもらう時、見積もりを出してもらう時など、様々な場面で業者のスタッフに対応してもらいます。

その時、スタッフの態度や言葉づかいが気になったら、依頼するのを少し考えた方がいいでしょう。

遺品を扱うにあたって、故人を尊重し遺族を思いやる心は大切です。

スタッフに限らず、その業者全体の対応が悪いと感じたら依頼するのはやめておきましょう。

見積もりまで出してもらって、やっぱりやめるのが気が引ける人もいるでしょう。

しかし、途中までの対応が悪いということはそのあとの対応も悪いと考えられるので、大切な遺品を任せるべきなのか、よく考える必要があります。

料金体系の明確さ

料金体系が明確でないと、費用がどのぐらいかかるのか不安になります。

他の業者との違いを見るためにも、料金体系が明確なところを選びましょう。

料金体系をはっきりさせないことで、料金を多くだまし取ろうとしている可能性もあります。

見積もりもざっと出してもらうのではなく、詳細なところまで出してもらうようにするといいでしょう。

料金が安くても、オプションがついたりして結局高くなってしまう場合もあります。

どの部分がオプションの料金なのかなど、細かく知るためにも料金体系は分かりやすい所を選びましょう。

資格の有無

資格の有無は、業者の良し悪しを評価するひとつの目安になります。

資格を持っているスタッフがいると、安心して遺品整理を任せることができるでしょう。

きちんとした資格無しに、違法に活動している業者もいます。

廃棄物の回収には、一般廃棄物処理の許可が必要です。

遺品の買い取りをしてもらうには、古物商の許可が必要です。

どんな資格を持っているのかは、業者のサイトなどに書かれているので、サイトなどを確認してみましょう。

やってもらいたいことに必要な資格を取得している業者に依頼するようにしてください。

特に、遺品整理士認定協会が優良企業として選んでいたり、遺品整理士の資格を持っているスタッフのいる業者は、いい業者だと言えます。

遺品と遺留品の違いについてのまとめ

ここまで遺品と遺留品の違いについての情報や、それぞれの処分方法を中心に解説してきました。

まとめると以下の通りです。

遺品は故人が残した所有物のこと

遺留品は所有者の生死を問わず、置いていかれた物のこと

処分は自分で行ったり業者に委託したりすることができる

業者を選ぶ際は、スタッフの対応や見積書などを確認する

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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監修者

評価員(からさわ)

唐沢 淳(からさわ じゅん)

経歴

業界経歴10年以上。大手プロバイダーで終活事業に携わる。葬儀の現場でお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから大人数の葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとにも数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、ユーザー目線でのサービス構築を目指す。

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