お墓
ペットと一緒に入れる樹木葬とは?樹木葬の費用や注意点も解説
更新日:2022.10.29 公開日:2022.09.12

記事のポイントを先取り!
- 樹木葬は墓石の代わりに樹木をシンボルにする
- ペット専用の霊園がある
- 人とペットが一緒に入れる樹木葬の相場は20万円〜
昨今ではペットと一緒に入れるお墓があることをご存知でしょうか。
ペットと一緒に入れるお墓としては、樹木葬が注目されています。
そこでこの記事では、ペットと一緒に入れる樹木葬について解説します。
この機会に、費用や種類についても知っておきましょう。
後半にはペットと一緒に入れる樹木葬がある霊園も紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。

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- ペットと一緒にお墓に入ることについて
- 樹木葬とは
- ペットを樹木葬で供養する方法
- ペットと一緒の樹木葬に入るのに向いている人
- ペットと一緒の樹木葬の注意点
- ペットと一緒に入れる樹木葬に関するQ&A
- ペットと一緒に入れる樹木葬霊園はこちら
- ペットと一緒に入れる樹木葬まとめ
ペットと一緒にお墓に入ることについて
そもそも、ペットと一緒に入れるお墓について知らない方も多いでしょう。
仏教では人間以外の動物を畜生として、明確な命の境界線を引いています。
そのため、本来の仏教の教えでは人間と動物が同じように供養されることはありません。
しかし、昨今ではペットを家族同然のように大切に扱う方も増えています。
その結果、ペットを供養するためのペット霊園が誕生し、現在ではペットと飼い主が一緒に入れるお墓も少しずつ増えているのです。
ペットと一緒に入れるお墓にはさまざまな種類がありますので、気になる方は一度調べてみるのも良いでしょう。
全国を探しても、ペットと一緒に入れるお墓はまだ少ないので、近場にはないこともあります。
大切なペットと一緒に眠ることを希望する方は、ぜひ一度検索してみることをおすすめします。
樹木葬とは

樹木葬とは、墓石の代わりに樹木をシンボルとして、その樹木付近に遺骨を埋葬することで供養する方法です。
人間が入る樹木葬も新しい埋葬方法となりますので、知らない方も多いでしょう。
しかし、新しい方法だからこそ、宗教的考え方が薄い傾向にあります。
その結果、ペットの樹木葬やペットと一緒に入れる樹木葬などが、比較的簡単に容認される埋葬方法でもあります。
墓石を購入する必要がないため安価で契約でき、自然の中で眠れることから人気がある埋葬方法です。
樹木葬を主なお墓とする霊園であれば、ペットと一緒に入れる霊園も少なくないため、ペットと一緒に眠りたい方にとってはとても相性がいいものと言えるでしょう。
こちらの記事で樹木葬について解説しているので、ぜひご覧ください。
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ペットを樹木葬で供養する方法
樹木葬は樹木をシンボルとする埋葬方法であることから、さまざまな方法で供養が可能です。
特に、ペットの遺骨に関する法律はないため、人間の遺骨よりも自由に埋葬できると思って良いでしょう。
とはいえ、埋葬方法や場所はある程度しっかり考えないと多くの方に迷惑をかけることとなりますので、安易な判断で好きな場所に埋葬することは避けてください。
以下でペットを樹木葬で供養する方法について紹介しますので、供養の際には参考にしてみましょう。
ペット専用の樹木葬霊園で供養する
ペット霊園と呼ばれる、ペット専用の霊園があります。
そのペット霊園の一部では、樹木葬の対応もしているため、対応しているペット霊園であればペットを樹木葬として供養することが可能です。
区画の広さや埋葬方法によって費用に幅はありますが、基本的には20万円以内での埋葬が可能となっています。
そのため、費用を抑えつつも大切なペットを供養しようとした場合には、樹木葬が推奨されているのです。
また、ペット霊園では火葬から埋葬までをまとめたプランなどもありますので、ペットを供養したい方は調べてみることをおすすめします。
ただし、前述したようにペットの遺骨に関する法律はありません。
そのため、ペット霊園を設置するための審査はゆるい傾向にあります。
審査がゆるいということは経営者の能力も問われにくいため、経営難などにより霊園が閉鎖されてしまうこともあります。
ペット霊園を利用する際は、霊園の倒産リスクなども考慮して選ばなくてはならないので、判断が難しいことを考慮しておきましょう。
自宅の庭に樹木葬のお墓を作る
ペットの遺骨に関する法律がないことから、飼い主が自由に埋葬することもできます。
そのため、自宅に私有地となる庭がある家庭などでは、庭の樹木付近などに埋葬することで簡易的な樹木葬による供養も可能です。
自宅で埋葬するのであれば、火葬とお供え物程度でのみ費用を要するため、5万円以内で十分供養できるでしょう。
ペットの樹木葬を自前で行うための樹木葬キットなども販売されていますので、そちらを利用するのもおすすめです。
私有地であれば心配は不要かもしれませんが、川の周辺や人が通る場所の樹木などへの埋葬は注意しましょう。
万が一ペットの遺骨が川で流れたり樹木に悪影響を与えてしまった場合、さまざまなトラブルに発展するリスクがあります。
基本的には、自分が所有する私有地以外には埋葬しないようにしてください。
もし私有地以外に埋葬したい場合は、その土地の所有者や関係者などに相談してから考えると良いでしょう。
遺骨が埋葬されていることを知った際に不快に思う方もいますので、十分に注意して埋葬してください。
ペットを供養することも大切ですが、周りの方に迷惑をかけないことも大切です。
人とペットが一緒に入れる樹木葬霊園で供養する
ペットと一緒に入れる樹木葬を提供している霊園で埋葬することも可能です。
ペットと飼い主が一緒に眠ることとなりますので、基本的には個別墓となるため費用がかさむリスクはあります。
ペットと一緒に入れる樹木葬の費用相場は20万円〜100万円となっていますので、その点も考慮して決めると良いでしょう。
また、人とペットの遺骨を同時に埋葬できる霊園は決して多くないため、探すのにも手間がかかります。
根気よく適切な霊園を探さなければならないことを覚えておきましょう。
また、多くのケースでは墓地の契約期間を過ぎたあとは合祀(ごうし)として、他の方と一緒に供養されるようになります。
その際、ペットと一緒に眠っていた方はペットと引き離されてしまう可能性もあります。
これらは契約時に必ず確認しておくようにしましょう。
ペットと一緒に入れる霊園で自分たちが良いと思える樹木や土地を探すのは難しいことですが、大切なペットと一緒に眠るためには頑張って探さなければなりません。
手間や費用がどうしてもかかることを念頭においた上で、ペットと一緒に入れる樹木葬を検討するようにしましょう。
ペットと一緒の樹木葬に入るのに向いている人
ペットと一緒に入れるお墓は、その手間などからおすすめできる人が限られています。
その中でも、ペットと一緒に入れる樹木葬がどのような方に向いているのか紹介しますので、ぜひ自分と照らし合わせてください。
ペットと一緒に自然豊かなお墓で眠りたい人
ペットと一緒に入れるお墓は、ペットを特に大切に感じている方に向いている供養方法です。
長い期間一緒に生活してきたペットであれば、家族以上の関係になっている方もいるでしょう。
そのような、ペットを特別大切に感じている方には、ぜひペットと一緒に入れるお墓を検討することをおすすめします。
そして、樹木葬は自然の中で眠れる特徴があります。
ペットと深い絆を持っている方で、ペットも自分自身も自然が好きだという方には、ぜひペットと一緒に入れる樹木葬がおすすめです。
ペットと一緒に眠れる点、自然の中で眠れる点が、ペットと一緒に入れる樹木葬の大きなメリットとなっています。
後継者が不要な人
樹木葬は基本的に永代供養となっており、管理などは霊園側が行う傾向にあるため、お墓を承継する必要がないケースがほとんどです。
そのため、お墓の管理を遺族に任せられない環境にいる方や、遺族の負担を減らしたい方などにとっても、樹木葬はおすすめの供養方法です。
お墓を建てないことから安価で済む利点もありますので、自分の代でそのお墓を終える予定であれば十分検討できるでしょう。
家族とあまり連絡をとっていない年配の方などで、ペットと老後の生活を送っている方には、ペットと一緒に入れる樹木葬が最適な選択肢と言えます。
供養方法の詳細などは霊園ごとに異なりますので、契約する前には必ず確認しておくようにしましょう。
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ペットと一緒の樹木葬の注意点

ペットと一緒に入れる樹木葬を検討している方は、いくつかの注意点に気をつけなければなりません。
主な注意点を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
霊園数が少ない
ペットと一緒に入れるお墓自体が、現在ではまだあまり一般的なものではありません。
需要も増えてその総数は増えているものの、発展途上の状態となっています。
そのため、近場にペットと一緒に入れるお墓がない可能性もありますし、自分が希望する土地に霊園がなかったりもします。
そもそも、ペットの遺骨を埋葬できる霊園自体が少ないため、霊園の選択肢が少ない点には注意が必要です。
場所を問わなければ見つかる可能性は十分ありますが、探すのにも手間がかかってしまうでしょう。
ペットと一緒に入れる樹木葬を探す際は、ある程度の根気が必要なことを覚えておいてください。
大人数の使用や承継には向かない
樹木葬は、あまり大きな区画を用意できない傾向にあります。
そのため、遺骨の数が増えればひとつの契約で管理しきれない可能性があります。
ペットだけでなく子どもの世代まで一緒に入ろうとした場合や、複数のペットと一緒に入る場合などは都合がつかない場合もあるでしょう。
大人数で同じお墓に入ろうとしても、実際には難しいのが樹木葬です。
また樹木葬の性質上、代々引き継ぐお墓として活用するのは難しい傾向にあります。
多くの場合が、契約期間を経て永代供養となるため、お墓の承継を考えている方には樹木葬をおすすめできません。
ペットと一緒に樹木葬に入ろうとした場合は、基本的に自分たちだけのお墓と思って契約しましょう。
もしどうしても、ペットと一緒に入れる樹木葬で承継したい場合などは、事前にしっかりと相談しておくようにしてください。
その際は、最終的に希望の霊園が見つからない場合も考え、別の供養方法も考えておきましょう。
ペットと一緒に入れる樹木葬に関するQ&A

ペットと一緒に入れるお墓を検討している方は、さまざまな疑問を持っていることも少なくありません。
その中でも、特に樹木葬を希望される方のいくつかの疑問に対して回答も用意しましたので、ぜひ参考にしてください。
遺骨は何人分入るか?
ペットと一緒に入れるお墓への納骨を考える際、複数のペットを飼っている方などはどのていど埋葬できるか気になる方も多いでしょう。
これは霊園によって異なるものの、樹木葬であれば基本的に4人分の遺骨が納骨可能と思っておいてください。
区画の大きさなどによって詳細は異なるものの、樹木葬はある程度区画も決まっていますので、目安程度に考えておくことをおすすめします。
また、ペットの大きさやペットと人間の割合などでも入れる数は異なる可能性がありますので、事前に霊園に確認しておくと良いでしょう。
お墓参りはどのようにするか?
樹木葬では、シンボルとして樹木が育っています。
そのため、基本的には園内での火の扱いが禁止されていますので、お線香をあげられない霊園も少なくありません。
お線香をあげたい場合は、事前に霊園まで確認しておくと良いでしょう。
基本的にはお花を添えたり、あるいはお花の苗を植えたりなどして供養します。
また、樹木周辺に水をまくことで供養するのも、樹木葬の特徴です。
お供え物を供えることは可能ですが、帰宅の際には必ず持ち帰るようにしましょう。
宗教・宗派は問うか?
樹木葬は新しい供養方法であり、特にどの宗教の供養方法ということもないため、基本的には宗教・宗派を問いません。
ペットと一緒に入れるお墓で樹木葬を用意している霊園であれば、なおのこと宗教について心配する必要はないでしょう。
とはいえ、これはあくまで一般的なものであり、寺院墓地などでペットと一緒に入れる樹木葬を提供しているところもあるかもしれません。
宗教・宗派に縛りがあるかどうかは、必ず事前に確認しておきましょう。
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ペットと一緒に入れる樹木葬霊園はこちら
関東地方のペットと一緒の入れる樹木葬
関東地方のペットと一緒に入れる霊園は以下の霊園です。
- 埼玉県の加須はなさき浄苑
- 千葉県のオリーブGarden
- 千葉県のサニープレイス松戸
こちらの記事で関東地方の樹木葬について解説しているので、ぜひご覧ください。
関西地方のペットと一緒に入れる樹木葬
関西地方のペットと一緒に入れる樹木葬は以下の霊園になります。
- 大阪府の美原東美原東ロイヤルメモリアルパーク
- 大阪府の京阪奈墓地公園
- 大阪府の金剛生駒霊園
- 大阪府の大阪生駒霊園
- 大阪府の北摂池田メモリアルパーク
- 滋賀県の圓成寺 琵琶湖・堅田ふれあいパーク
こちらの記事で関西地方の樹木葬について解説しているので、ぜひご覧ください。
ペットと一緒に入れる樹木葬まとめ

ここまでペットと一緒に入れる樹木葬についての情報や、ペットの入れるお墓について解説してきました。
まとめると以下の通りです。
- ペットと一緒に入れるお墓の中では樹木葬がおすすめ
- ペットの樹木葬は自宅でも可能
- ペットと自然を愛する方におすすめ
- 霊園ごとに詳細が異なるため、しっかりと事前に確認する
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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監修者

袴田 勝則(はかまだ かつのり)
厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター
経歴
業界経歴25年以上。当初、大学新卒での業界就職が珍しい中、葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから皇族関係、歴代首相などの要人、数千人規模の社葬までを経験。さらに、大手霊園墓地の管理事務所にも従事し、お墓に納骨を行うご遺族を現場でサポートするなど、ご遺族に寄り添う心とお墓に関する知識をあわせ持つ。