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納骨堂と永代供養の違いとは?永代供養できる納骨堂も紹介
更新日:2024.01.24 公開日:2021.09.09
最近注目を浴びている「永代供養」。
納骨堂と永代供養の違いをご存知でしょうか?
この記事では、納骨堂と永代供養の違い・永代供養のできる納骨堂を紹介します。
ぜひ最後までご覧ください。
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納骨堂と永代供養の違い
納骨堂とは
納骨堂はお墓の種類を指します。
以前はお墓を建てるまで、故人の遺骨をお寺などで一時的に預かってもらう建物という意味でした。
しかし、費用を抑えつつも個人の遺骨を安置できる、小さなお墓の代わりとして利用する施設として認知されています。
一般のお墓と大きく違うところは、室内の施設で骨壷をそのまま納めるという点です。
また、一つの納骨堂に個別のスペースを設けて多くの遺骨を納めるという点も一般のお墓と異なります。
納骨堂の種類
納骨堂といっても、いくつかの種類に分かれています。
それぞれの特徴をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
ロッカー型の納骨堂
ロッカー型の納骨堂は、コインロッカーのように一定スペースのロッカーが並んでいる形の納骨堂です。
ロッカーごとに分かれているため、各家庭が小さな個室で遺骨を納めている形になります。
ロッカーの大きさなどによって費用が異なります。
仏壇式の納骨堂
仏壇型は、名前の通り仏壇の形をした納骨堂です。
上下段に分かれており、一般的には上段に仏壇、下段に収骨スペースが設けられます。
仏壇の形をしているので、供養する際もより深く故人のことを偲ぶことができるタイプです。
自動搬送型の納骨堂
自動搬送型の場合、収骨スペースと参拝スペースが分かれています。
収骨スペースにて各家庭の遺骨が個別に分けられており、参拝の際にはキーなどを利用して専用スペースで供養することが可能です。
個人で落ち着いて供養したい場合には便利なタイプですが、他のタイプと比べて少し高額な傾向があります。
位牌型の納骨堂
位牌型は、位牌だけが並べられている納骨堂です。
遺骨の一部が一緒に設置されるケースもありますが、多くの場合は遺骨だけ別の場所で安置します。
比較的安価な納骨堂となりますので、費用で困っている方には相性の良いタイプと言えるでしょう。
ただし、骨壷などを拝むことができないため、供養する際は少し寂しく感じるかもしれません。
納骨堂のメリット
納骨堂のメリットについてご紹介します。
メリットを知り、供養方法を選ぶ際の参考にしてください。
お墓の管理の手間がかからない
納骨堂は屋内に設置されるのが一般的で、雨風に吹かれる心配はありません。
そのため、墓地の管理が粗雑なものでない限りは、あまり汚れたりすることもないのです。
一般墓などでは墓石やお墓周りの掃除などがありますが、納骨堂であればそういった管理をする必要がありません。
アクセスが良い
納骨堂は、場所を取りにくいことや屋内であることから、駅の近くなどに設置されるケースも少なくありません。
そのため、自前の移動手段などを持っていない方でもアクセスしやすい傾向にあります。
通常の墓地や霊園は郊外に設置されることも多いので、すぐにアクセスできる納骨堂は参拝時に便利です。
天候に左右されないでお墓参りできる
納骨堂は屋内に設置されるのが基本です。
そのため、よほど荒れた天気でもない限りは、雨が降っていても気にせず参拝できます。
一般墓などでは雨の中参拝するのは大変なので、いつでも参拝できるのはとても便利な仕様と言えるでしょう。
納骨堂のデメリット
デメリットについても知っておくことで、後悔のない供養方法を選ぶことができるでしょう。
納骨堂の主なデメリットをご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
お墓参りに制限がある
納骨堂は屋内であることから、墓地側である程度管理する必要があります。
そのため、参拝時間が設けられており、時間外では鍵を閉めるので入れなくなってしまいます。
時間がある程度縛られるので、事前にしっかりと時間調整をする必要があるのです。
また、屋内での参拝となることから、線香を焚くのを禁止されているケースがほとんどです。
参拝方法に制限がかかるため、少し窮屈な供養方法と言えます。
納骨堂を利用できる期間が限られる
納骨堂は骨壷のまま納めてしまうため、遺骨が自然に還ることがありません。
墓地の敷地には限界もあるため、すべての遺骨を納め続けることは不可能です。
そのため契約期間が設けられており、期間を過ぎた場合は合祀されることがほとんどです。
合祀となれば故人の遺骨を確認することも叶わなくなりますので、契約期間をしっかりと把握しておく必要があるでしょう。
永代供養とは
一方で、永代供養とはお墓の管理の仕方のことを指します。
永代供養は契約時にお墓の使用料や維持費も含めて支払いを済ませることにより、寺院や霊園の管理者に遺骨を供養し続けてもらえるシステムです。
永代供養墓の種類
永代供養つきのお墓のことを永代供養墓といい、大きくわけて2種類あります。
1つは最初から他の方の遺骨と一緒に供養する合祀型タイプで、もう1つは一定期間個別のお墓で供養する個別型タイプがあります。
納骨堂の多くは永代供養を採用している、個別型タイプの永代供養墓です。
一定期間(13年など)個別で遺骨を安置し、期間終了後に合祀する形態が多いです。
合祀型タイプは費用の負担が少なくて済みますが、遺骨を納めてしまうと他の遺骨と混ざり取り出すことができなくなるので、よく検討することをおすすめします。
永代供養の特徴
永代供養の特徴として、基本的に宗旨・宗派を問わず檀家になる必要もないので、誰でも利用できることがあげられます。
また、基本的に契約時にすべての支払いを済ませ、後は管理者が管理や供養をするので、後継者がいない場合でも安心してお墓に入ることができます。
一般的なお墓は代々継承され、お盆やお彼岸などに家族がお墓参りに行き、掃除や供養をします。
しかし、永代供養は家族に代わって寺院や霊園の管理者が掃除や管理を行い、お坊さんが合同で供養を行なってくれます。
従って、様々な事情からお墓を管理する後継者がいない場合でも無縁墓や無縁仏になる心配がなくなります。
ただ、永代といっても未来永劫という意味ではなく、一般的には33回忌までを期限としている場合が多いです。
期限をすぎた遺骨の多くは合祀されて、他の遺骨と一緒に永代供養墓などで供養が行われます。
永代供養といってもさまざまな契約方法がありますので、最初に確認するとよいでしょう。
永代供養のメリット
永代供養のメリットをご紹介します。
メリットを知り、供養方法を選ぶ際の参考にしてください。
後の世代の負担を減らせる
永代供養は、永代供養料を支払ったあとの管理を墓地に一任する供養方法です。
そのため、一度永代供養料を支払ってしまえば、その後は継続費用の支払いもお墓の管理もする必要がありません。
お墓は長い期間にわたって管理するものですので、1世代のみで管理しきるのは難しいケースもあるでしょう。
しかし、永代供養にすることで、後世の家族に負担を強いる必要がなくなるのです。
管理を続けるのが難しくなった際などには、永代供養を選ぶと良いでしょう。
一般的な墓地と比べて費用が抑えられる
永代供養墓は、承継する一般墓と比べてとても安価な傾向にあります。
形式にもよりますが、契約期間が決まっていたり、そもそも墓石がなかったりするため、一般墓の10分の1以下で利用できることもあります。
お墓は決して安いものではありませんので、少しでも安価で利用できる永代供養墓は多くの方が利用しています。
永代供養のデメリット
デメリットについても把握しておくことで、後悔のない選択ができるでしょう。
主なデメリットについてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
後で遺骨を取り出せない
永代供養墓は、最初から合祀するタイプのものもありますし、そうでない場合でも後々合祀することとなります。
合祀してしまった遺骨は個人を特定することが困難なため、遺骨を取り出すことが不可能です。
後で分骨する予定などがある方は、早まった判断をしないように注意してください。
お墓が承継できない
永代供養してしまえば、あとの管理は墓地に任せることとなります。
契約期間を過ぎれば、他の遺骨とまとめて管理されるため、家庭ごとに承継することができません。
そのため、お墓を代々管理していきたいと考えている方は、永代供養を選ばないほうが良いでしょう。
親族に受け入れられないことがある
永代供養にしてしまえば、家庭ごとの管理が困難になります。
また、最終的に他の方と合祀されてしまうので、個人のお墓ではなくなります。
そのため、信仰心の強い方や故人への想いが強い方などにとって、永代供養は認めたくない供養方法のひとつです。
親族の中にそういった方がいる場合、トラブルの原因となる可能性があります。
永代供養を選択する際は、必ず親族全員と相談して、納得を得てから選ぶようにしましょう。
納骨堂で永代供養を行う場合の費用
納骨堂で永代供養を行う場合の費用は納骨堂の種類やサービス、宗派や立地条件などによって変わってきます。
納骨堂を購入すると公営納骨堂以外は大抵の場合、永代供養代も含まれる場合が多いようです。
種類ごとの費用相場
それではタイプごとに費用相場を説明していきましょう。
ロッカー型
費用相場は20万円程度です。
使用する広さや利用年数によって価格は変わりますが、骨壷のほかに思い出の品などが入れられ、比較的安い場合が多いです。
仏壇型
費用相場は一人で利用する場合は30万円程度で、家族単位で使用する場合だと100万円前後かかります。
自動搬送型
費用相場は50万〜100万円程度です。
立地やセキュリティの高さから比較的高くなります。
位牌型
費用相場は一人あたり10万円程度です。
安価なものだと骨壷ではなく遺骨の一部のみを収蔵し、小さな位牌が並びます。
費用の内訳
費用の内訳は、永代供養費、管理費、法要料、戒名料などです。
【永代供養費】
永代供養料は納骨堂に遺骨の管理や供養をお願いする費用になります。
似たような言葉に永代使用料というものがありますが、これは屋外のお墓の場合にかかる土地のレンタル料です。
納骨堂の場合は永代使用料はかからず永代供養料のみを払うことになります。
【管理費】
管理費は、納骨堂の施設を利用する料金のことです。
ただし、永代供養の場合は管理費も永代供養費に含まれている場合が多いので確認することをおすすめします。
【法要料】
法要料は、納骨式や開眼法要などにお坊さんに来てもらってお経を唱えてもらうときのお布施代のことです。
この法要料も納骨堂によっては永代供養料に含まれている場合もあります。
【戒名料】
戒名とは亡くなったあとの名前のことです。
宗派によって必ず必要なわけではありませんので、戒名がなくても弔ってもらえます。
納骨堂で永代供養をする場合、先に永代供養費や管理費などまとめて支払うので、残された家族に金銭面で負担をかける心配はありません。
また、墓石を建てない分費用を抑えることができるというメリットがあります。
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納骨堂と永代供養墓の違い
永代供養墓とは、後継者のいない方や家族などに代わってお寺や霊園が供養や管理をしてくれるお墓のことです。
別名「合同墓」や「合祀墓」ともよばれ、名前の通り最終的に他の方々と同じ場所に納骨されるお墓です。
一般的なお墓と違い、永代供養墓は年間使用料がかかりません。
また、一定の期間骨壷で安置したのちに合祀するタイプのものもあります。
永代供養墓と納骨堂の永代供養の違いをまとめると以下のようになります。
永代供養墓
- 一つのお墓にまとまった遺骨を安置する
- 基本的に受け継ぐことはできない
- 一定期間、個別に安置されたあと合祀されるタイプもある
- 一般的に屋外にあることが多い
- 年間維持費がかからない場合が多い
納骨堂
- 個別に遺骨が安置される
- 一定期間後に合祀されるタイプと、代々受け継げるタイプがある
- 一般的に屋内にあることが多い
- 年間維持費がかかる場合が多い
- ロッカー型など納骨の種類が豊富である
永代供養つきの納骨堂をご紹介
ここでは、永代供養ができる納骨堂をご紹介します。
東京都渋谷区代々木の駅チカ納骨堂です。
ロッカー型納骨堂は60万円から、仏壇型納骨堂は180万円からご用意がございます。
使用期限は33年で、期限終了後は合祀され、永代供養されます。
東京都江戸川区にある納骨堂です。
初めから合祀する場合は8万円から、25年安置する場合は25万円からご利用いただけます。
合祀後は永代供養され、供養と管理が徹底されています。
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納骨堂の永代供養のまとめ
ここまで、納骨堂の永代供養の意味や種類、費用相場などを中心に書いてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 納骨堂とは、屋内で個別に遺骨を安置するお墓のこと
- 永代供養とは、お寺や霊園が遺骨の管理や供養をするシステムのこと
- 納骨堂の永代供養は一般的なお墓より安価
これらの情報が少しでもみなさまのお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者
山口 隆司(やまぐち たかし)
一般社団法人 日本石材産業協会認定 二級 お墓ディレクター
経歴
業界経歴20年以上。大手葬儀社で葬儀の現場担当者に接し、お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、位牌や仏壇をはじめ、霊園・納骨堂の提案や、お墓に納骨されるご遺族を現場でサポートするなど活躍の場が広い。