お墓
納骨堂とお墓の違いとは?それぞれの特徴を解説
更新日:2024.02.03
昔のように、先祖代々のお墓に家族と一緒に入るといった習慣がなくなりつつあります。
しかしお墓を購入することは経済的な負担も大きく、お悩みの方も多いでしょう。
そんな中、新しいお墓の形態として納骨堂が注目されています。
今回は納骨堂とお墓の違いに関して、以下のことを詳しく説明します。
- 納骨堂とは
- お墓とは
- 納骨堂とお墓の違い
- 納骨堂のメリット・デメリット
- お墓のメリット・デメリット
納骨堂に向いている方の特徴などについても説明しますので、最後までお読みください。
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納骨堂とは
納骨堂の本来の意味は、遺骨を保管することを目的とした施設でした。
つまり遺骨をお墓に葬るようになるまでの期間、一時的に預かる施設でした。
また関東大震災後の大正末期には、無縁墓としての役割を持つ公共施設でもありました。
しかし現在の納骨堂は、お墓と同じように遺族が故人を供養するための施設になってきています。
納骨堂は、お墓のように遺族が亡くなった方を供養できる新たな形式のお墓として注目されています。
お墓とは
お墓は遺骨を納め、先祖を供養するためのものです。
墓石を建て、墓石には故人の名前を彫ります。
お盆などの時期にはお墓参りに訪れて先祖供養を行います。
お墓を建てるには、墓石を建立するための費用を要します。
また、墓地に支払う維持管理費用や修理費用なども見積もることが必要です。
さらにお寺の檀家になる場合は、入檀料も必要となります。
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納骨堂とお墓の違い
ここでは、納骨堂とお墓の違いを以下の点から説明します。
遺骨を納める場所
お墓は基本的に遺骨の入った骨壷を、カロート(納骨棺)と呼ばれる場所に安置します。
カロートはお墓の下にあり、通常は石の板によって覆い隠されています。
地下空間に作られることも多く、湿気がこもりやすいという難点があります。
一方納骨堂では、遺骨をロッカーに安置したり、仏壇の下に置いたりと様々な形があります。
また屋内施設であるため、湿気対策も万全です。
安置期間
お墓は、お墓が続く限りその場所を使い続けることが出来ます。
墓地と契約する時に永代使用料を支払い、永代使用権を得られる。
この権利を得ると、文字通り永代その場所を使用することが可能なのです。
一方納骨堂は、遺骨を安置できる期間が定められています。
期間は納骨堂により異なりますが、三十三回忌までと決めている場所が多いです。
安置期間を過ぎれば、遺骨は納骨スペースから取り出されて合祀されることになります。
合祀では、遺骨は他の遺骨とともに埋葬されます。
費用
納骨堂とお墓には費用の面でも違いがあります。
お墓では墓石を建てる際に100万~200万円程度の費用が掛かります。
しかし納骨堂には墓石の費用は掛かりません。
お墓を新しく建てる場合、永代使用料など含めトータルで150万~300万円程度かかります。
しかし納骨堂の場合安くて30万円~利用することが出来ます。
納骨堂の種類や安置期間によって金額が異なりますが、一般的にお墓より納骨堂は安価である傾向です。
メンテナンス
お墓は、墓石の修理、お墓周りの手入れなどのメンテナンスが必要です。
一方、納骨堂は施設や建物の管理は全て任せることが出来ます。
そのため年間管理費を支払っている限り常に清潔な施設を利用できるのです。
お墓参り
お墓参りでは、お墓を清掃したりお花や供物を供えたり、線香を焚いたりします。
このようにお墓では、故人や祖先に直接向き合ってお参りすることができます。
一方納骨堂では、各施設で規則が設けられており、お墓参りのように自由に供養できるとは限りません。
お参り専用のスペースが設けられているなど、必ずしも遺骨に向き合うことが可能とは限りません。
また、火気の使用に制限が加えられている場合もあります。
電気式のろうそくに点灯するなどは可能でも、線香をあげられない場合もあります。
納骨堂のメリット・デメリット
納骨堂のメリット・デメリットは以下のとおりです。
納骨堂のメリット
- 後継者を気にする必要がない
納骨堂では期間が過ぎると最終的に合祀されるため、後継者について悩む必要はありません。
- 宗教・宗派が異なっても問題ない
納骨堂の場合は、基本的には、宗教や宗派を問われることはありません。
- 維持管理を任せられる
納骨堂は永代供養してくれるため、遺骨の管理や供養を任せることが出来ます。
そのため、お参りに行けなくても供養ができなくなることはありません。
- 交通アクセスが良い
納骨堂は、都市部や駅から近いなど、交通の便の良いところに多く立地されています。
例えば里帰りをしないとお参りできないなど、お墓参りの不便さから解放されます。
納骨堂のデメリット
- 期間を過ぎると合祀されて遺骨を取り出せない
納骨堂に遺骨を納めた場合、期限が来ると合祀されます。
合祀されると他の方の遺骨と一緒になりますので、二度と遺骨を取り出すことはできません。
- 納骨できる数に制限がある
納骨堂の元来の目的は骨壺を管理することでした。
そのため、お墓のように多くの遺骨を納めることは想定されていません。
したがって、家族みんなが一緒に入るといったことは難しいでしょう。
- 供養の方法が制約される
納骨堂の場合は、こうしたお参りについては、納骨堂側が定めたルールに則る必要があります。
お墓参りほど自由にはお参りができないと考えておいた方が無難です。
特に火気の扱いは制限されており、お線香などは避けたほうがよいようです。
- 施設自体の老朽化
比較的新しい納骨堂ですが、いつかは建物自体が老朽化して、修理や建て替えが必要になります。
修理工事中は納骨堂を使用できなくなることも十分に考えられます。
また建て替えの費用を利用者に求める可能性もあります。
納骨堂を選ぶ際にはこのような点にも注意しましょう。
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お墓のメリット・デメリット
お墓のメリット・デメリットは以下のとおりです。
お墓のメリット
- 多くの遺骨を納骨できる
お墓では、地下に納棺室を備えており複数の遺骨を納めることができます。
納棺できる遺骨の数に決まりはありませんが、平均6~10名の遺骨を納めることが出来ます。
また、遺骨を土に還したり粉骨したりしてスペースを管理することも可能です。
- 故人や先祖に直接向かい合える
お墓には先祖代々の遺骨が納棺されており、お墓参りでは、そうした祖先と直接向かいあえます。
お墓をきれいに清め、お花や供物を供え、お線香を炊いて手を合わせることは、祖先への何よりの弔いとなるでしょう。
- 自分のやり方で供養ができる
周りの迷惑にならない範囲で、供養は自分のスタイルに合わせて行なうことが可能です。
お墓のデメリット
- お墓の後継者が必要
お墓の永代使用権は、その権利を継承してくれる人がいることを前提としています。
永代使用権が継承されない場合は、墓じまいをして返却することになります。
すなわち、お墓を守る人がいなければお墓は維持できないのです。
- お墓が遠方の場合は維持管理が困難
お墓が出来て年月が経つと、お墓を継承した人がお墓とは遠方に住むこともありえます。
お墓が遠方にある場合は、普段はお墓に行くことができないため維持管理するのは難しくなります。
- メンテナンス費用がかかる
お墓は建てるときに墓石などに費用がかかります。
維持管理にもそれなりの経費を見込んでおく必要があります。
例えば、毎年の管理費、檀家としてのお布施や寄付、墓石などの修理費用などがあります。
場合によっては、墓じまいや改葬などの経費を見込む必要もあるかもしれません。
納骨堂とお墓ではどちらが良いか
納骨堂とお墓を比較する際のポイントとしては、後継者、お墓のスタイル、立地、維持管理のしやすさなどがあります。
以下ではこれらのポイントを考慮して、納骨堂に向いている方、お墓に向いている方を説明します。
納骨堂に向いている人
納骨堂に向いている人は以下のとおりです。
- お墓の継承者がいない方
- 子どもや孫に負担をかけたくない方
- お墓が遠方にありお墓参りが難しい方
お墓に向いている人
お墓に向いている人は以下のとおりです。
- お墓の継承者がいる方
- 自分のお墓を準備し、子や孫に継承したい方
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納骨堂とお墓の違いについてのまとめ
ここまで納骨堂とお墓についての情報やメリットデメリットを中心にお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 納骨堂は、永代供養をしてくれるため、後継者が不要で維持管理もラク
- 納骨堂は、遺骨をベースにしており、大勢をまとめて祀るのは不向き
- 納骨堂では、期間を過ぎると合祀され、二度と遺骨を取り出せない
- 納骨堂の方が費用はかからない
- お墓は費用がかかるが、先祖や子孫まで入ることができる
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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監修者
鎌田 真紀子(かまた まきこ)
国家資格 キャリアコンサルタント ・CSスペシャリスト(協会認定)
経歴
終活関連の業界経歴12年以上。20年以上の大手生命保険会社のコンタクトセンターのマネジメントにおいて、コンタクトセンターに寄せられるお客様の声に寄り添い、様々なサポートを行う。自身の喪主経験、お墓探しの体験をはじめ、終活のこと全般に知見を持ち、お客様のお困りごとの解決をサポートするなど、活躍の場を広げる。
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