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骨壷の移し替えは可能?自分でできる移し替えと骨壷の処分方法を解説

更新日:2022.05.18 公開日:2022.01.25

骨壷

胸元に骨壺を持つ黒い服の女性

記事のポイントを先取り!

  • 遺骨を新しい骨壺に移し替えたり手元供養できる
  • 遺骨は自分で移し替えることもできる
  • 遺骨は割れやすいため、事前に準備が必要

骨壷を移し替えるにはどうしたらよいかご存知でしょうか?

また、自分で骨壷を移し替えられるのでしょうか?

そこでこの記事では、骨壷の移し替えについて詳しく説明していきます。

この機会に遺骨を新しい骨壷に移し替える方法を覚えておきましょう。

移し替え後の骨壷の処分方法にも触れていますので、最後までご覧ください。

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  1. 骨壷とは
  2. 遺骨を新しい骨壷に移し替えていい?
  3. 遺骨を新しい骨壷に移し替える方法
  4. 移し替え後の骨壷の処分方法
  5. 骨壷の移し替えまとめ
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骨壷とは

開いた本の上に置かれた虫眼鏡

骨壷は、遺骨を納めるための壷のことを指します。

起源は飛鳥時代とされており、「蔵骨器(ぞうこつき)」と呼ばれていました。

中国から仏教が伝わってきたと同時に火葬の習慣も伝わりましたが、蔵骨器が使われているのは豪族などの上流階級に限られていました。

そのため蔵骨器の表面には装飾が施され、副葬品とともに埋葬されていました。

材質は「土師器(はじき)」といって素焼きの土器からはじまり、ろくろの技術が進んだ古墳時代後期になると「須恵器(すえき)」や木製、金属の骨壷も誕生しました。

その後時代の変化に伴い、さまざまな形の骨壷も登場しましたが、明治時代になると火葬が法制化されたため、一定の基準が設けられるようになりました。

現代では地域によって骨壷の大きさに違いがあり、一般的に東日本地域は西日本地域よりも納めるご遺骨の量が多いため、大きめのサイズの骨壷が使われています。

納める遺骨についても関西地方では本骨と呼ばれる喉仏の部分の骨と、胴骨を分けて収納するところもあります。

材質は火葬後に高温になっているお骨を納めなければなりませんので、陶磁器や焼き物、大理石といった耐熱性のあるものが使われています。

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遺骨を新しい骨壷に移し替えていい?

クエスチョンマークが書かれた積み木が3つ積まれている

ではここからは遺骨を新しい骨壷に移し替えて良いのか解説していきます。

自分で移し替えても問題ない

遺骨を移し替えるとなると貴重なものですし、そもそも触れてしまっていいのか、罰が当たるのではと不安な気持ちがあって抵抗を感じる方が多いかと思います。

結論から申し上げますと、遺骨は自分で移し替えても問題はありません

ただし、後ほどご紹介しますが、遺骨をご自身で新たな骨壷に移し替えるときはいくつか注意点がありますので、そこをふまえてから移し替えた方がよいでしょう。

遺骨をミニ骨壷に移し替えて手元供養

ではどのような場合に別の骨壷に遺骨を移し替えるのでしょうか。

家族構成や住まいの環境により供養の形も変わってきています。

例えばマンション住まいで仏壇がない、お墓を管理してくれる人がいない、故人を身近に感じていたいなどその理由は様々です。

このような場合に遺骨の一部もしくは全部を自宅や身近なところに保管することを手元供養といいます。

この手元供養のためにアクセサリーなどにして身に着けられるものにする方法もありますが、その他にも方法の一つとしてミニ骨壷というものがあります。

ミニ骨壷は従来の骨壺と比べて両手もしくは片手で収まるコンパクトなサイズの骨壷です。

インテリアになじみやすいようにするために陶器製や金属製、木製、ガラス製など素材であったり、色やデザインも豊富にあります。

小さなスペースでも身近に故人を供養する方法としてこのミニ骨壷に遺骨を移し替えて手元供養する方もいらっしゃるのです。

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遺骨を新しい骨壷に移し替える方法

感嘆符 「!」が書かれた積み木

遺骨を新しい骨壷に移し替えるときには事前に準備することや、いくつか注意点もあります。

遺骨を新しい骨壷に移し替えることを検討されている方、行う予定のある方は確認しておきましょう。

まず遺骨を移し替える前に事前準備しておくことが5つあります。

1つ目は新聞紙などの大きな紙を敷くことです。遺骨を取り出すときに、遺骨の粉が散らばってしまうことがあります。

後片付けがスムーズになるようにしておきましょう。

2つ目は新しい薄手の手袋です。
手のタンパク質や脂肪により遺骨にカビが生えるのを防止するとともに、遺骨がもろく崩れやすいので手の感覚を伝えやすくするためです。

3つ目は大きめの容器です。
慎重に一つずつ遺骨を出して広げていくためです。

4つ目は、はけです。
はけで遺骨の粉まできれいに骨壷におさめます。

5つ目は除湿剤です。
湿気によって遺骨にカビが生えるのを防ぎます。

ここまで準備ができたら遺骨を移し替えます。

まず骨壷を開ける前に故人へのご挨拶と新しい骨壷へ引っ越すことを報告するため合掌します。

その後、静かに語りかけながら遺骨を一つずつ丁寧に取り出します。
このとき、新しい骨壷にも足から喉ぼとけまで順序良く納められるよう、並べて取り出すことが重要です。

手元供養などの分骨であれば、取り出した骨の一部の粉骨や小さな骨を取り出すことが多いようです。

全ての遺骨を移し替える場合は、新しい骨壷に順序良く納めましょう。

最後に改めて合掌して、引っ越しの終了や分骨のご報告をしましょう。

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移し替え後の骨壷の処分方法

頭の中にクエスチョンマークがある顔のシルエット

遺骨を移し替えた後は移し替えの後の骨壷をどう処分するのかが問題となります。

最後に移し替えた後の骨壷を処理する方法をご紹介します。

いくつか方法がありますのでご自身で是非検討してください。

一般廃棄物として処理できる

不要になった骨壷ですが実は一般廃棄物として処分しても全く問題はありません。

遺骨を取り出して空となった方の骨壷はすでに「容れもの」の扱いとなります。

ですが廃棄するときには必ずそのまま出すのではなく、故人を特定できないようにするためにハンマーなどで砕いてから廃棄するようにします。

このとき、骨壷を新聞紙で包んで厚手のビニール袋に入れ、タオルの上からハンマーで割ると破片が散らばることなくきれいに処分できます。

骨壷が陶器製のものであればお茶碗など同様の扱いで不燃物として廃棄できます。

ですが、石制のものですと大理石でできていることが多く専門の業者でないと廃棄できません。

処分の分別に悩む場合は、お住まいの地域の市町村の役所に問い合わせてみましょう。

廃棄専門業者に依頼する

もしもそのまま骨壷をそのまま廃棄することに抵抗があるという方は専門業者へ依頼するとよいでしょう。

例えば処分を請け負っている葬儀屋であったり石材店など専門の業者にお願いすると引き取ってもらえるところもあります。

費用も数千円程度で済みますので気になる方は処分を請け負っている業者を探してみましょう。

菩提寺に相談する

他に選択肢としてお寺や神社などの菩提寺に相談するのも手です。

菩提寺ではお焚き上げといって、そのまま処分してしまうのに抵抗がある品物をお経や御祈祷していただくことで浄化してもらえます。

もし菩提寺が分からない場合は、親族の方に聞いてみて確認してみましょう。

または葬儀社へ問い合わせてお焚き上げしてくれるところを確認してみましょう。

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骨壷の移し替えまとめ

キーボードの上に載っている「ま」「と」「め」と書かれた積み木

ここまで遺骨を新しい骨壷に移し替えるための方法や、移し替えをした後の古い骨壷の処分などを中心にお伝えしました。

今回の記事のポイントをおさらいすると以下のとおりです。

  • 遺骨を新しい骨壷に移し替えできる
  • 遺骨は自分で移し替えることもできる
  • 移し替えは周到な準備と正しい手順で行う
  • 移し替えた後の骨壷は一般廃棄物で処分できる

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。



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監修者

評価員(やまぐち)

山口 隆司(やまぐち たかし)

一般社団法人 日本石材産業協会認定 二級 お墓ディレクター

経歴

業界経歴20年以上。大手葬儀社で葬儀の現場担当者に接し、お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、位牌や仏壇をはじめ、霊園・納骨堂の提案や、お墓に納骨されるご遺族を現場でサポートするなど活躍の場が広い。

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