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お墓

寿陵とは?メリット・デメリットと寿陵する手順を説明

更新日:2024.02.03

お墓 費用

記事のポイントを先取り!

  • 寿陵は生前墓のこと
  • 寿陵は自身の自由にお墓を決められる
  • 寿陵が承諾されないこともある
  • 寿陵で永代供養をすると100〜200万円必要
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  1. 寿陵について
  2. 寿陵とは
  3. 寿陵をする3つのメリット
  4. 寿陵をする3つのデメリット
  5. 寿陵をする際の手順
  6. 寿陵の場合も開眼供養は必要?
  7. 寿陵墓の法要に招待された場合
  8. 寿陵の相場費用
  9. 寿陵のまとめ
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寿陵について

お墓を生前に自分自身で建てられることをご存知でしょうか。

寿陵という言葉を知っている方はそう多くないと思います。

そこでこの記事では、寿陵について詳しく説明していきます。

この機会に、寿陵のメリットとデメリットについて覚えておきましょう。

寿陵の費用相場についても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。

https://www.eranda.jp/column/grave
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寿陵とは

寿陵とは、生前に自身のお墓を建てることを言います。

一般的にお墓を建てるのは自身の死後、遺族の手によって建てられますが、生きている内に自身の手配でお墓を建てられます。

寿陵の歴史と寿陵を建てる意味について説明します。

寿陵の歴史

寿陵という文化は、初めは中国で行われていたものになります。

中国では生前にお墓を建てる行為を縁起が良いこととして捉えており、古くから親しまれてきた行為です。

中国では別名として「寿蔵」であったり「寿堂」と呼ばれることもあり、日本においては「古墳」も寿陵のひとつとなります。

日本では、聖徳太子や昭和天皇なども寿陵を建てた人物として有名です。

寿陵は縁起の良い行為

寿陵の起源となる中国では、生前にお墓を建てることを縁起が良いとし、長寿や子孫繁栄、家庭円満などの良縁に恵まれるとされています。

寿陵の文字には、縁起の良いこととされる「寿」と、墓を意味する「陵」の文字が使われているため、中国の考えから付けられたもののようです。

仏教においても、生前に自身の仏事を行う逆修(ぎゃくしゅ)は、大きな功徳となり自身のためになるとされています。

寿陵墓の文字


寿陵したお墓に関してもっとも特徴的とされるものに、存命者の名前が赤く刻まれるというものがあります。

これは生前戒名にも該当するものであり、まだ生きている人の名前は朱色で表されるようです。

存命者の名前以外にそのような例はなく、寿陵したお墓の人であっても死後には文字を塗り直すなどして、白や中抜きの文字となります。

これ以外に特徴と呼べるものがないため、ひと目見た程度では寿陵墓ということがわからなくなっているようです。

周りに奇異の目で見られたくないという人でも、寿陵墓を避ける必要はありません。

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寿陵をする3つのメリット

寿陵を建てることは縁起が良いと言われていますが、それ以外にメリットがあるか気になる方もいると思います。

寿陵墓にするメリットを3つ紹介します。

自分で意思決定できる

お墓は、多くの場合は自身の死後に遺族の手によって建てられるものです。

そのため、お墓の種類やデザインなどは遺族の考えに左右されます。

個人のお墓となればそれは自身のお墓であり、人によっては遺族の判断に任せるのも嫌だと思う人もいるかもしれません。

そういう方にとって、生前にお墓を建てることで自身の納得のいくお墓を建てられます

お墓の種類以外にも菩提寺などがない場合にはどの霊園がいいのかについても決められます。

どこか自身の死後にここに眠りたいと思う地域がある場合は、寿陵墓をその地域に建てるのもいいかもしれません。

節税効果がある

お墓は相続税の対象外です。

生前にお墓を建てて亡くなった後、遺族に相続されても税金がかかることはありません。

その特性を利用して、生前にお墓を建てることで相続税の減額ができるのです。

遺族の負担が減る

故人の死後にお墓を建てるとなると、時間や費用がかかります。

しかし、故人の死後というのは遺族にとって、精神的にも体力的にも経済的にも大きな負担がかかります。

悲しみを抱えたまま、葬儀の手続きや親族への訃報、葬儀費用なども必要です。

それらに加えてお墓も建てるとなると、遺族への負担は甚大なものでしょう。

しかし、生前にお墓を建てておけば少なくとも、墓を建てる時間、費用や精神的な負担がなくなります

遺族のことを考えるのであれば、寿陵墓を建てるのもひとつの選択肢と言えるでしょう。

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寿陵をする3つのデメリット

寿陵墓にはメリットもありますが、デメリットもあります。

どのようなデメリットがあるか3つ説明します。

寿陵ができない場合がある

寿陵は古くから行われている行為ではありますが、お寺によっては寿陵を受け付けていないお寺もあります。

特に公営墓地では、遺骨のない建立を受け付けないといったところもあるようです。

また、寿陵という行為が特殊なこともあり、寿陵墓を一定数しか受け付けていないということもあるでしょう。

寿陵墓を望む人は、寿陵する予定を考えているお寺などに一度相談することをおすすめします。

定期的なメンテナンスが必要

お墓を建てると、そのお墓の管理が必要になります。

また、維持費もかかるでしょう。

いずれにせよ、まだ供養する相手もいないお墓に対して、管理作業や費用を要するという点は、寿陵墓のデメリットとなってしまいます。

寿陵後に良い条件の墓地が見つかる

寿陵する際、しっかりと考えた上で墓地を決めたのであれば問題ありません。

しかし、寿陵のメリットを知ったことで寿陵した場合や、なんとなく通りがかった墓地に一目惚れして寿陵した際などは要注意となります。

そういったケースでは、後ほどさらに好条件のお墓を見つけて後悔することもあるようです。

お墓を建てた後に他の墓地に移動したいというのは、お寺にとっても自身にとっても不利益となるでしょう。

寿陵をどこに建てるかをよく考えて行うことをおすすめします。

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寿陵をする際の手順

メリットやデメリットがわかったところで、寿陵を建てる場合何から始めればいいかと悩む方もいるでしょう。

寿陵するためにどのような手順が必要なのか説明します。

①墓地の情報を集める

寿陵するためには、まずはどこに建てるかを決めなくてはいけません。

多くの墓地を確認し、自身がそこに眠りたいと思う墓地を探す必要があるのです。

ネットで情報を集め、いくつかピックアップしたら実際に見に行くことをおすすめします。

せっかく自身の死後に眠る場所を決めるのですから、画像だけでなく肌で感じることも大切です。

また、墓地を決める際は寿陵が可能かどうかについても、しっかりと確認するようにしましょう。

②見積もり

どの墓地にするか決めたら、費用について考える必要があります。

どれほど自身の想像通りの墓地であっても、寿陵して管理するまでの費用が負担となっては本末転倒です。

事前に見積もりしてその費用でも問題ないかを、自身の貯金や死後に管理する家族とも相談して考えるようにしましょう。

③墓地の契約をする

見積もりも終え、そこしかないと判断した場合は、墓地の管理者と契約を結びます。

寿陵墓を建てたいことを伝え、寿陵の契約について相談してください。

墓地の契約に限りませんが、契約の際は契約内容をしっかりと確認した上で、問題ないことを確信してから契約するようにしましょう。

④デザインを決める

契約を終えたら、どのようなお墓を建てるか決める必要があります。

お墓のはもちろんのこと、その装飾も必要なら決めることになりますし、どのような文字を刻むのかも大切です。

デザインは費用にも影響しますし、文字については宗派によって決まっていることもあります。

寿陵となれば戒名がないことも多いと思いますし、お墓に刻む文字もよく相談するようにしましょう。

⑤納期と施工開始日の打ち合わせ

どのようなお墓を建てるのかまで確定したら、後はその納期の相談です。

死後のお墓となると供養に影響しますが、生前のお墓であれば特に期限はないので急ぐ必要はありません。

建立記念などとしてお墓を建てたい日にちがあれば、その旨を伝えても良いでしょう。

自身の決めた納期に間に合うようどの程度の期間でお墓が建つかを確認し、施工開始日も確定します。

この打ち合わせを最後に、お墓建立に向けて動きだしますので、しっかりと決めるようにしてください。

⑥納品・建立式

お墓の完成後は、依頼者の確認を終えるまでお墓が白い布に覆われています。

お墓の確認と同時に布を取り上げ、お墓の実質的な完成となるのです。

その際、多くの場合は建立式という儀式を行います

一般的な建立式では、お墓へ魂を入れる魂入れという儀式を行うことが主な目的となります。

建立式のことは、魂入れの別名である開眼供養(かいげんくよう)の法要として、開眼法要と呼ぶこともあるようです。

しかし、寿陵であれば魂はまだ自身の中にいますので、死後の納骨の際に建立式もするとしても良いでしょう。

寿陵墓に関しては、建立式を必ず行う必要はありません

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寿陵の場合も開眼供養は必要?

寿陵墓に限らず、お墓を建て終えた際には建立式を行うとお伝えしました。

建立式では開眼供養も必要としますが、そもそも寿陵墓では建立式を必ず行わなければならないわけではありません。

しかし、建立式を行う場合は開眼供養も同時に行うのが通例であり、寿陵墓であってもそれは例外とはならないのです。

建立式を行う場合はその際に開眼供養も行うこととなるため、その点について考慮した上でどうするか決めると良いでしょう。

また、建立式や開眼供養には費用がかかるものです。

死後の遺族への負担を減らしたい場合は、寿陵墓の完成に合わせて建立式を行うことをおすすめします。

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寿陵墓の法要に招待された場合

一般的な死後のお墓となると、決して縁起のいいこととは言えません。

しかし、寿陵墓の場合は前述した通り、昔から縁起の良いこととされています。

寿陵墓の法要に招待された場合は、お祝い金が必要です。

お祝い金については、祝儀袋にお祝い金を包みその表書きを「建立祝」などと書いて渡すようにしましょう。

お祝い金の相場は5,000〜1万円とされています。

服装は一般的な略式喪服とされていますが、遺族の意向次第では地味な色合いの平服でも問題ない場合もあります。

事前に遺族に確認するか、同じように参列する人と相談しても良いでしょう。

ただし、寿陵墓ではなく故人のために建てられたお墓の建立式であった場合は、平服で良いとされても略式喪服を着用するようにしてください。

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寿陵の相場費用

寿陵する際のお墓の費用がどのようになるのか、気になる方も少なくはないでしょう。

節税になることはお伝えしましたが、実際の建立費用が高いようでは意味がありません。

寿陵墓だからといって、お墓の建立費用が高くなったり安くなったりすることはないようです。

そのため、お墓の費用を考えて寿陵墓にするかを考える必要はありません。

しかし、お墓の種類によって相場の費用というのは変わってくるので、それぞれの場合について紹介します。

継承墓

継承墓というのは、墓地などに行けばよく見かける先祖代々の墓とされるお墓のことです。

家計を大切にしている家庭であればすでにあるかもしれませんが、未来の子どもや孫なども同じお墓に入れるようにしたものになります。

墓地の立地によって異なりますが、継承墓の相場費用は150〜250万円とされています。

別途、年間管理費用として5,000円〜1万5,000円程度の追加費用が必要です。

永代供養墓

永代供養とは、永代(契約が続く限り)にわたってお寺にお墓の管理を依頼する供養方法です。

永代供養を依頼した上で建立するのが永代供養墓となります。

永代供養墓にもいくつか種類がありますので、それぞれについて説明します。

合祀

合祀(ごうし)とは、他の人と一緒に納骨されるお墓のことをさし、個人のお墓とは異なるものになります。

合祀墓の場合は多数の遺骨を一緒に納めるため、納骨後は遺骨を取り出せないお墓ともなっているのです。

合祀墓の場合は相場費用が抑えられ、1人ごとに10〜30万円が相場となり年間管理費用を不要としています。

個別供養

こちらが一般的な個人のお墓です。

個別にお墓を用意することとなるため、その相場費用は100〜200万円と割高に設定されています。

多くの場合は弔い上げ(供養を終えること)と同時に他の合祀墓などに合祀され、墓じまいとなるようです。

年間管理費用が必要かどうか、どの程度必要なのかは墓地によって異なりますので、事前に確認しておきましょう。

樹木葬

樹木葬は、一般的なお墓とは少々異なるお墓となります。

石材で墓標をつくることをせず、すでに存在する樹木を墓標の代わりとして埋葬する自然葬です。

場所によっては個別に新しい樹木を植えることもできるようで、寿陵となれば予約するような形になるでしょう。

相場費用は30〜150万円と幅広く、個別の樹木を植えたりすれば高くなる傾向にあります。

基本的な年間管理費用は不要ですが、寿陵の場合は生前の間だけ必要とすることもあるようです。

納骨堂

納骨堂とは、お墓などを建てずに骨壷を屋内で管理する供養方法です。

昨今では納骨堂にも多くの種類があり、小さな小部屋で納骨されるものから、ID管理されているものまであります。

相場費用は50〜150万円ほどとされ、管理方法や個室の大きさ、納骨堂の立地によって費用が高くなっていくようです。

年間管理費用についても、納骨堂によって必要であったり金額が違うこともあるため、事前の確認をおすすめします。

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寿陵のまとめ

ここまで寿陵についての情報や、寿陵のメリット・デメリットについて中心にお伝えしてきました。

この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。

  • 寿陵とは、生前にお墓を立てること
  • 寿陵は縁起の良いこととされている
  • 寿陵は遺族の負担も減らせるが慎重になる必要がある
  • 寿陵の相場費用はお墓の種類によって異なる

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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監修者

評価員(はかまだ)

袴田 勝則(はかまだ かつのり)

厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター

経歴

業界経歴25年以上。当初、大学新卒での業界就職が珍しい中、葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから皇族関係、歴代首相などの要人、数千人規模の社葬までを経験。さらに、大手霊園墓地の管理事務所にも従事し、お墓に納骨を行うご遺族を現場でサポートするなど、ご遺族に寄り添う心とお墓に関する知識をあわせ持つ。

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