お墓
墓石の選び方のポイントは?石の種類や選ぶ際の注意点まで解説
更新日:2021.09.29 公開日:2021.09.02
墓石の購入をすることになったが選び方が分からない
墓石の産地による違いが分からない
終活をする方にとって、上記のような疑問もあるかと思います。
そこで、この記事では
- それぞれの産地ごとの墓石の特徴
- 墓石選びのポイント
- 墓石選びの注意点
以上の内容で解説していきます。
墓石の種類や墓石選びのポイントついて学び、購入するときの参考にしましょう。
墓石に関してよくある失敗談にも触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
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墓石の種類について
墓石に使われる石材は大きく分けると花崗岩(かこうがん)、閃緑岩(せきりょくがん)、斑レイ岩(はんれいいわ)、安山岩(あんざんがん)の4つです。
それらを銘柄ごとで分けると約300種類以上あります。
ここでは人気のある種類を国産と外国産に分けて紹介します。
国産
国産で人気のある石材の中で庵治石(あじいし)・浮金石(うきがねいし)・大島石(おおしまいし)を紹介します。
【庵治石】
香川県産の御影石で、平安時代後期から墓石として使用されてきました。
また硬度が高く吸水率も低いので、国内全体で人気があります。
全体の採石量の約3〜5%と言われています。
硬度の高さと希少性から加工には高い技術力が求められます。
【浮金石】
福島県で採れる国内でも数少ない黒御影石です。
他の石材と比べて値段は高いですが、硬度が高く吸水率も低いため、人気があります。
関東地方で黒色の墓石が多いのは、浮金石による影響が大きいです。
【大島石】
愛媛県産の大島石は青御影石の代表的な存在です。
他の石材に比べ、硬度が高く、吸水率も低いです。
墓石としては昔から西日本でよく使われていましたが、現在では関東地方でも人気があります。
外国産
人気のある外国産の石材の中からK-12・クンナム・スウェーデンマホガニーを紹介します。
【K-12】
中国黒竜江省産の青御影石で、外国産の中でも人気があります。
硬度が高く、吸水率も低いです。
中国産の中では値段が高いですが、日本産に比べると安いです。
【クンナム】
インド産の黒御影石で、外国産の黒御影石の代表的な存在です。
硬度が高く、吸水率も低いです。
また、クンナムはインド産の黒御影石の中でも最も硬度が高いといわれています。
国産の石材と同じくらい値段が高いですが、そのぶん品質はよいです。
それぞれの産地ごとの墓石の特徴
現在よく使われているのは国産・中国産・インド産の石材です。
その3つの産地の墓石にはどういった特徴があるのでしょうか。
それぞれを比較しながら紹介します。
国産
国産で人気のある石材はどれも硬度が高く、吸水率も低いです。
また、外国産よりも値段が高いことが多いです。
理由としては、産出量が年々減少し希少価値が上がっていることや、職人が手作業で加工しているので人件費が高いことがあげられます。
高価でも人気があるのは、古くから使用されている石が多く、品質に信頼があるからだといえます。
中国産
中国産の石材は硬度が高い反面、吸水率が高いことが多いです。
また、国内産に比べ値段が安いです。
日本によく運ばれてくるのは福建省産と黒竜江省産が多く、福建省産の方が安く流通しています。
福建省産は海に近い山で採石しているため、採石・加工・出荷の工程がこの場所だけで完結しているのが特徴です。
また黒竜江省産の石材は硬度が高く、石目が濃いことが特徴です。
インド産
インド産で人気のある石材は硬度が高く吸水率も低いです。
またインド産の黒御影石は評判がよく、品質のよい黒御影石を選ぶときはインド産が良いといわれています。
インド産は中国産よりも少し高価で、種類によっては日本産と同じくらい高価な石材もあります。
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墓石の選び方のポイント
約300種類ある墓石の中からどのようなものを選べばいいのでしょう。
ここでは墓石選びのポイントを紹介します。
費用
墓石の値段は石材の種類・石材使用量・加工などの工事代金によって決まります。
【石材の種類】
国産の石か外国産の石かによって値段も変わり、希少価値や硬度などによっても変わってきます。
また、値段が高いからといって品質がいいというわけではありません。
【石材使用量】
単純に使われている石材が多ければ値段も高くなります。
また使用する墓地が広いとお墓も大きくなるので、値段も比例して高くなります。
その場合は、デザインをシンプルにすることで費用を抑えられます。
ほかにも墓誌、外柵、灯籠などを追加することで使用する石材も増え値段も上がります。
【加工などの工事代金】
デザインが細かい・花立などの付属品が多いなど、加工に手間がかかると、そのぶん値段も上がります。
整備されていない墓地へ墓石を運ぶと工賃が高くつきます。
また、墓石購入価格の相場は160万円でした。
購入するときの1つの目安にしましょう。
石の産地
お墓を受け継いでいくのであれば、国内産の耐久性に信頼がある石材がよいでしょう。
1代限りやできるだけ安く済ませたい場合、外国産の方が値段の安い石材が多いです。
石の硬さ
硬い石は風化や劣化に強いので、できれば硬い石を選ぶのがよいです。
硬いと台風による倒壊や地震による破損が起きにくくなるかもしれません。
石の耐久性
デザイン性の高いお墓も流行りつつあります。
デザインばかり気を取られていると、耐久性が不十分になってしまうかもしれません。
注意しましょう。
また日本は地震が多い国なので、耐震・免震の対策として墓石の中に芯棒を入れ耐久性を上げた方がよいです。
墓石を購入するときに石材店に耐震対策をお願いしましょう。
石の吸水性
石でも時間が経つにつれ少しずつ水を吸います。
水分は、コケ・サビ・ヒビの原因になります。
吸水率が低い石材を選ぶとよいでしょう。
御影石の場合、吸水率5%以下が吸水率の低い安全な石だといえます。
石の色
墓石の色は黒や灰色が一般的でしたが、お墓に対する考えが柔らかくなった現在では色彩豊かな墓石もあります。
故人が好きだった色にしてみるのもよいでしょう。
色によって多少値段が変わる可能性があるので注意しましょう。
墓石の選び方の注意点
墓石選びにはいくつか注意点があります。
墓石の品質や値段に関わってくるので、覚えておいて損はないでしょう。
信頼できる石材店を見定める
信頼できる石材店を見極めることは、購入する墓石の品質にも関わってきます。
墓石には日本石材産業教会が出している石材産地証明書がついていることがあります。
信頼できる石材店を見極める1つのポイントとして、石材産地証明書がついている墓石を多く扱っているかを確認しましょう。
墓石の状態を必ず現地でみる
カタログを見るだけ、石材店にオススメされただけでは実際の艶や光沢、色味などはわかりません。
そこで自分が使用する墓地へ行って、年数の経った墓石を見てみましょう。
そうすることで耐久性などをみることができます。
石に関する知識がない場合は石材店に来てもらうのがよいでしょう。
費用の見積もりを必ず複数社とる
費用の比較をすることができることに加え、信頼できる石材店を見極めることもできます。
霊園や墓地によっては利用する石材店を指定することがあります。
利用する石材店を指定されていない場合に限り、相見積もりをしましょう。
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墓石の選び方でよくある失敗談
ここでは墓石に関する失敗を2つご紹介します。
震災級の地震で倒れた
墓石は耐震・免震の対策がされていない場合、震度4以上で倒れる可能性があります。
日本は地震大国なので、耐震対策を施すのは常識だといえるでしょう。
耐震対策が施されていない場合もあるので、購入する際には石材店に確認しましょう。
購入した墓石の産地が偽装されていた
墓石の中には見た目が似ている種類も多いです。
当然素人には違いがわからないですし、長年石材を見てきた人でも間違えることがあります。
ケースとしては、仕入れ先が産地を間違えて販売する場合と品質のよい種類だと偽装して販売している場合があります。
墓石選びの注意点でも紹介した「信頼できる石材店を見極める」ことが重要なことだと言えます。
墓石の選び方のまとめ
ここまで墓石の種類についての情報や、墓石選びのポイントなどを中心に書いてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 中国産の墓石は吸水率が比較的高いが、国産とインド産は吸水率が低い
- 墓石の選び方で重視してほしいのは耐久性・吸水性
- 墓石の選び方の注意点は信頼できる石材店を見定める・費用の見積もりを必ず複数社とる
これらの情報が少しで皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者
山口 隆司(やまぐち たかし)
一般社団法人 日本石材産業協会認定 二級 お墓ディレクター
経歴
業界経歴20年以上。大手葬儀社で葬儀の現場担当者に接し、お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、位牌や仏壇をはじめ、霊園・納骨堂の提案や、お墓に納骨されるご遺族を現場でサポートするなど活躍の場が広い。
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