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水塔婆とは?水向けや供養方法を紹介!意味や大きさも解説
更新日:2022.11.17 公開日:2022.02.14
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お墓の後方や脇に建てられている木のお札を「塔婆(とうば)」や「卒塔婆(そとば)」といいますが、その種類のひとつである「水塔婆(みずとうば)」はご存知でしょうか。
そこでこの記事では、水塔婆について詳しく説明していきます。
この機会に水塔婆の意味や供養の仕方を覚えておきましょう。
水塔婆以外の塔婆の種類や水塔婆をよく使う地方についても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
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- 塔婆とは
- 塔婆と卒塔婆の違い
- 水塔婆とは
- 水塔婆と水向け
- 水塔婆(経木塔婆)の供養方法
- 塔婆料とお布施の違い
- 塔婆料の相場
- 塔婆料は寺院に聞いても大丈夫
- 水塔婆(経木塔婆)以外の塔婆の種類
- 水塔婆(経木塔婆)は関西地方に多い?
- 水塔婆のまとめ
塔婆とは
塔婆とは故人の戒名や命日を記した、高さ1~2mの細長い木の札のことです。
「卒塔婆」とも呼びますが、塔婆は卒塔婆の簡略化した言葉となります。
塔婆の言葉の由来はサンスクリット語の「ストゥーパ」で、仏塔を意味します。
お釈迦様の骨を納める際に塔が建てられましたが、その塔が簡素化していったものが塔婆です。
もともとは、王族や権力者などのお墓に建てられていた立派な墓塔が由来とされています。
庶民のお墓には墓塔が建てられないため、代わりに石を置いたのが始まりとされ、現代では木札となりました。
塔婆上部の両脇には凹凸があります。
このくぼみは五重塔をイメージし、それぞれ空・風・火・水・地の宇宙の5元素を表しています。
塔婆は年忌法要やお盆など、法要の際に立て直すのが一般的です。
1基につき、およそ2,000~1万円ほどの料金がかかります。
塔婆は菩提寺に依頼しますが、法要のお布施とは別で封筒に包んで渡しましょう。
菩提寺がない場合はお墓のある霊園の管理会社に相談してみてください。
なお、菩提寺や管理会社によって異なりますが、塔婆の完成までは半月ほどかかるようです。
お盆やお彼岸の時期は混みあうため、法要などがある場合は早めに依頼したほうが良いでしょう。
スポンサーリンク塔婆と卒塔婆の違い
まず最初にお伝えしておくと、塔婆と卒塔婆に違いはなく、塔婆は卒塔婆を簡略化した言葉となります。
仏教の発祥地であるインドでは、お釈迦様の骨を納めるために建てられた塔のことを「ストゥーパ」と言います。それが中国に伝わった際に「卒塔婆」という漢字があてられ、日本でもそのまま使われています。日本に入ってきた塔婆・卒塔婆は、時代とともに少しずつ簡素化が進んでいきました。
そして、現在、塔婆・卒塔婆とは、亡くなられた方の供養のために用いる細長い板のことをいいます。追善供養する目的で塔婆・卒塔婆をお墓に立てます。
追善供養は、大切な人を亡くされた方が故人の魂の冥福を祈って善行をすることをいいます。例えば、お墓参りや年忌法要も追善供養の一つです。
仏教の世界では、塔婆・卒塔婆を立てることが善と考えられており、この善を積む行いによって、故人の冥福に繋がります。そして、自身の善行にもなるとして塔婆・卒塔婆を立てることが奨励されています。
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水塔婆とは
水塔婆は「経木塔婆(きょうぎとうば・へぎとうば)」とも呼ばれており、ヒノキや杉を素材とした塔婆です。
水塔婆の意味
仏教の世界においては塔婆を立てること自体が故人の供養につながります。
故人のために一周忌や三回忌などの年忌法要を行いますが、塔婆を立てることはこれらの追善供養と同等の行いとなります。
生きている人が故人のために行う善行は、故人の善行と同義です。
その善行が巡り巡って、最終的には自身に戻ってくるとされています。
水塔婆には戒名やお経の一節が記され、供養する際は川に流します。
水を浸した水槽に浮かべて供養する水回向に使われることもあり、そのため水塔婆と呼ばれるようになりました。
水塔婆の大きさ
お墓の後方に立つ「板塔婆(いたとうば)」の高さは1~2mほどですが、水塔婆の高さは約27~36cmと小さめです。
また厚みは、板塔婆では1cmほどありますが、水塔婆はわずか1mmほどです。
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水塔婆と水向け
お墓参りの際、「水向け」といって墓石に水をかけるのが一般的ですが、これにはご先祖様が渇きに飢えないようにという意味が込められています。
また、水向けは餓鬼道に落ちた人を供養する「お施餓鬼(せがき)」の一種でもあります。
この世で欲にまみれた人は、死後餓鬼道に落ちるとされています。
餓鬼になると喉元から火が出るため普通の食べ物が食べられず、生き延びるために泥水や汚物を口にしますが常に飢えた状態です。
餓鬼の供養は、仏教において高い功徳を得られることとされています。
墓石の前がくぼんでいるお墓がありますが、このくぼみは水向け用の水盤で、そこに溜まった水は餓鬼でも飲めるとされています。
墓石と同じく、仏様の象徴である塔婆にかけた水も餓鬼は飲むことができます。
そのため、お墓前のくぼみに水塔婆を立て、水をかけてあげることで餓鬼を供養するという意味も持ちます。
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水塔婆(経木塔婆)の供養方法
通常の塔婆はお墓の後方や脇に立てますが、水塔婆は水に浮かべて供養する少し変わったスタイルです。
故人の戒名などを記入した水塔婆を川に流したり、水を張った水槽に浮かべて供養する水回向という方法を取ります。
地域によっては水に流したり浮かべたりせず、仏壇へ供えて供養する場合もあるようです。
地域の慣習や宗派によってやり方はそれぞれ異なるので、不明な場合は菩提寺に確認しましょう。
スポンサーリンク塔婆料とお布施の違い
お布施とは、故人や先祖を供養してくれる僧侶に対して、法事・法要で読経や戒名をつけていただくなどの際にお支払いする金銭のことです。
お布施はあくまでもお礼として僧侶にお渡しするため、相場は存在しますが、正式な金額が決まっているわけではありません。
しかし、塔婆料(卒塔婆料)は塔婆に氏名などを記入してもらう際に、寺院へお支払いする金銭のことであり、お寺によって金額が決められていることが多いです。そのため、決められた代金をお支払いすることになります。ただし、寺院や霊園によって対応や金額は異なります。例えば、
- お布施の中に塔婆料を含めて塔婆料はお気持ちだけを受け取る寺院
- 金額の範囲はあるものの範囲の中で無理のない金額を受け取る寺院
- 塔婆料というものがそもそもなく、法要の依頼とともに塔婆を用意する寺院
などがあります。寺院によって考え方は様々ですので、事前に確認しておきましょう。
また、折角お布施と塔婆料を準備しても、不手際があれば台無しになる可能性もあります。以下では塔婆料についてのおおよその相場やマナーについてお伝えしていきます。
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塔婆料の相場
塔婆料の相場は、地域や寺院それぞれによって異なりますが、一般的な金額は卒塔婆1本につき約2,000円から10,000円程度です。
塔婆料は卒塔婆を立てる当日に寺院にお渡ししますので、当日までに寺院へ塔婆料を確認しておきましょう。
スポンサーリンク塔婆料は寺院に聞いても大丈夫
塔婆料は先ほどもお伝えした通り、寺院によっても対応が様々であり、塔婆料の金額はそれぞれ異なります。そのため、塔婆料を寺院に確認することは失礼ではありません。当日になって塔婆料をお渡しできない方が問題ですので、事前に確認しておきましょう。
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水塔婆(経木塔婆)以外の塔婆の種類
塔婆は水塔婆を含めた5種類に分けられます。
板塔婆(いたとうば)
塔婆の中で最もポピュラーなタイプです。
卒塔婆とも呼ばれており、高さ100~200cmほどの細長い木の板でできています。
角塔婆(かくとうば)
角塔婆は高さが約120~200cmで、10cm角ほどの四角い柱のような形状です。
もともとは五輪塔の代用として使われていたそうです。
角塔婆は、墓石ができるまでの間の墓標の代用として使われることもあります。
また、お寺のお堂の新築や修繕後に行う「落慶法要(らっけいほうよう)」で立てられることもあるようです。
七本塔婆(しちほんとうば)
七本塔婆はその名の通り「七本の塔婆」を意味します。
仏教では、人が亡くなってから四十九日までは7日毎に法要が行われます。
その法要ごとに使われるもので、7本が扇状にまとめられたタイプや、1本ずつバラバラになっているタイプなどがあります。
七本塔婆は1基ずつ順番に立てたり、最初にすべて立てて後から1基ずつ裏返したりと、供養方法が様々で、法要の終わった塔婆からお焚き上げするケースもあるようです。
梢付き塔婆(うれつきとうば)・生木塔婆(なまきとうば)
梢付き塔婆や生木塔婆は生木に枝がついたままの状態で立てる塔婆のことです。
神聖な木とされる杉が使われることが多いですが、松や柳を原料とする場合もあります。
梢付き塔婆や生木塔婆は、三十三回忌や五十回忌の弔い上げのときに使われます。
種類や枝の有無はお寺や宗派によって異なりますので、不明な場合は菩提寺へ相談しましょう。
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水塔婆(経木塔婆)は関西地方に多い?
ここでは水塔婆がよく使われる地域について説明します。
水塔婆がよく使われている地方
水塔婆は京都や奈良などの関西地方でよく使われます。
特に京都の六波羅地区では「六道参り」という風習があることから水塔婆がよく用いられるようです。
六道参りとは
六道参りとは、京都の六波羅地区にある複数のお寺で毎年8月7~10日に行われる儀式のことです。
「お精霊さん迎え(おしょうらいさんむかえ)」といって、ご先祖様の霊や精霊をお迎えするための儀式となります。
代表的なお寺が六道珍皇寺(ろくどうちんのうじ)です。
六道珍皇寺は、昔は京都の東の墓所であり、火葬地である鳥辺野へ行くまでの通り道でした。
六道珍皇寺付近は「六道の辻」と呼ばれ、この世とあの世の境界であり、冥界の入口と信じられていました。
お盆に帰ってくる精霊は、六道の辻を通ってくるといわれていました。
現在は六道珍皇寺の門前に「六道の辻」と彫刻された石碑が建っています。
六道参りの儀式で行う順番やしきたり等は以下の通りです。
- 六道珍皇寺の参道にある花屋で高野槇(こうやまき)を購入する
- 本堂で水塔婆に戒名等を記入してもらう
- 精霊を迎える合図である「迎え鐘」を本堂でうつ
- 水塔婆を線香の煙で浄化させる
- 水に濡らした高野槇で水塔婆を祓い清めて水回向を行う
高野槇とは松の一種で、高野山に多く自生しています。
霊木とされており、精霊は高野槇の葉の上に乗り戻ってくるといわれています。
お迎えした精霊たちは8月16日のお盆が終わると帰っていきますが、京都では五山送り火が行われる日でもあるので、送り火と共にご先祖様の霊や精霊たちを送ることになります。
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水塔婆のまとめ
ここまで水塔婆の意味や供養方法などを中心にお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 水塔婆とは、川に流したり水に浮かべて供養する塔婆のこと
- 水塔婆は高さ27~36cm、厚み1mmほどの大きさ
- 水塔婆は関西地方でよく使われる
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者
山口 隆司(やまぐち たかし)
一般社団法人 日本石材産業協会認定 二級 お墓ディレクター
経歴
業界経歴20年以上。大手葬儀社で葬儀の現場担当者に接し、お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、位牌や仏壇をはじめ、霊園・納骨堂の提案や、お墓に納骨されるご遺族を現場でサポートするなど活躍の場が広い。
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