お墓
お墓に使う「しきび」とは?「さかき」との違い、用途を解説!
更新日:2022.11.20
お墓参りの際にご先祖様のために花などをお供えする人も多いですよね。
お供えする花などで「しきび」について聞いたことがある人もいるでしょう。
しきびは葬儀やお墓などで使われる植物です。
そこでこの記事では、お墓で使う「しきび」について詳しく説明していきます。
この機会にしきびとはどのような植物なのかを覚えておきましょう。
しきびとさかきの違いについても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
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- 「しきび」とは?
- 「しきび」がお墓で使われる理由
- 「しきび」の取り扱いには注意が必要
- お墓で造花の「しきび」を使うのは大丈夫?
- 「しきび」と「さかき」の違いは?
- 「しきび」と一緒にお墓に供えるお花
- お墓にお供えした「しきび」を長持ちさせる方法
- お墓に使う「しきび」についてのまとめ
「しきび」とは?
しきびとは、モクレン科の植物です。
主な特徴として、波打つ形で厚みがあり、表面にも光沢が目立つ葉を持っています。
また香りが強く、古くから葬儀やお墓参りの際にお線香の代わりとして使われてきました。
加えて実際にお線香の原料にもなっています。
しきびとよく似た言葉にしきみも有名です。
両方とも同じ植物を表す言葉で、地方によってしきみと呼ぶところもあります。
「しきび」がお墓で使われる理由
しきびは弔事では良く使われる植物であるものの、なぜお墓などで使われるのか気になりますよね。
しきびが使われる理由は、以下のようになっています。
お香の代わりとして
しきびはまず、お香の代わりとして使われることが多いです。
しきびの特徴に独特の香りを放つというものがあり、仏様や故人のためにお供えするお香の代用品として使われることもあります。
また香りが気持ちを清めるとされているため、お線香などの材料としても使用されます。
動物よけとして
またしきびは、動物よけとして使われていたこともあります。
かつて故人のご遺体を土葬するのが一般的だった頃、ご遺体を荒らす動物もいました。
そして、しきびには強い毒があるため、お墓に植えることでご遺体を荒らす動物を近付けないようにしました。
虫よけとして
しきびは動物の他にも、虫をよけるために使われていたこともあります。
土葬でお墓に埋葬してご遺体には、時間が経つにつれて虫も寄ってくるためです。
しきびの香りには、虫が苦手とする成分も含まれています。
土葬した人々は、お墓やご遺体を虫から守るためにしきびを用いていました。
お清めとして
最後にしきびには、お清めの意味もあります。
昔の人はご遺体には悪霊が寄り付いてくると考えていたためです。
清らかな香りを放つしきびを植えれば死臭を隠せ、悪霊もお墓やご遺体に寄って来られないと信じていました。
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「しきび」の取り扱いには注意が必要
しきびを扱う際は、毒がある点に要注意です。
誤って口にすると死に至るケースがあるほどの毒性が強いことで知られています。
加えて花や葉、茎など全ての部位に毒を伴う点でも危険です。
特に小さい子供や赤ちゃんを連れた状態でお墓にしきびを植える際は、つい口にしないように配慮が必要です。
お墓で造花の「しきび」を使うのは大丈夫?
生のしきびに毒があるのであれば、造花のしきびを使えば良いと考える人もいます。
造花のしきびをお墓などで使うことは問題ありません。
特に赤ちゃんや小さな子供を連れてお墓参りする場合は、造花のしきびをお供えする方が安心できます。
造花のしきびは100円ショップやネットショップでも扱われているほど入手しやすいです。
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「しきび」と「さかき」の違いは?
弔事で使われる植物には、しきび以外にさかきもあります。
しきびとさかきの違いが気になる人もいますよね。
しきびは仏事で、さかきは神事で使うのが一般的という違いがあります。
特にさかきは神道では大切な植物とされているため、神道式の葬儀や結婚式などで広く使われています。
「しきび」と一緒にお墓に供えるお花
せっかくご先祖様にお花をお供えするのであれば、しきび以外の種類も選びたいですよね。
実は一緒にお供えするお花には、適した種類と不適切な種類があります。
一緒に供えるといいお花
一緒にお供えすると良いお花には、菊やカーネーションなど定番のものがおすすめです。
菊は古くから仏花として知られている上、長持ちしやすい特徴があります。
また、カーネーションには「無垢で深い愛」という花言葉があるため、故人を敬う気持ちを示しやすいです。
菊などの他にも、お墓参りする季節のお花や故人が好んでいたお花もおすすめです。
一緒に供えないほうがいいお花
しきびと一緒にお供えしない方が良いお花に、トゲや毒のある花などがあります。
トゲのある花は持つ際にケガをする危険性が、毒の花も飛ばされた場合に危害を及ぼす場合があるためです。
トゲや毒を持つ種類以外にも、香りがきついものなど実際に他の人を不快にするようなお花は基本的に避けた方が良いでしょう。
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お墓にお供えした「しきび」を長持ちさせる方法
せっかくお墓にしきびをお供えするのであれば、なるべく長持ちさせたい人もいますよね。
もし長持ちさせたいのであれば、根が付いた状態のしきびをお供えするのがおすすめです。
根の付いたしきびは、根を切られた状態で販売されているものに比べると新鮮さがあります。
なお根付きのしきびをお供えする際は、事前に根をきれいに洗うのがおすすめです。
根に付いた雑菌を落とした上でお供えすると、より長持ちします。
お墓に使う「しきび」についてのまとめ
今回はお墓参りなどで良くお供えされる「しきび」についてを中心にお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- しきびとは波打つ形の厚い葉を持つ植物で、香りもあるため古くからお墓や仏壇へのお供えに使用されてきた
- しきびは強い香りや毒を持っているため、お線香の代わりや動物よけ、悪霊よけなどに使われている
- しきびは花から根に至る全ての部位に毒がある上、誤って口にすると死に至る場合もある
- 造花のしきびをお墓にお供えしても良い
- しきびによく似た植物に「さかき」があるが、しきびは仏事で利用され、さかきは神道の儀式で利用される
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者
山口 隆司(やまぐち たかし)
一般社団法人 日本石材産業協会認定 二級 お墓ディレクター
経歴
業界経歴20年以上。大手葬儀社で葬儀の現場担当者に接し、お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、位牌や仏壇をはじめ、霊園・納骨堂の提案や、お墓に納骨されるご遺族を現場でサポートするなど活躍の場が広い。
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