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永代供養でも初盆法要はおこなうべき?初盆法要の流れや注意点を解説
更新日:2024.02.03
永代供養の場合、初盆を行うべきか悩む方もいると思われます。
またこれから初盆を迎える人は、迎え火や送り火などの流れについて把握しておきたいでしょう。
そこで、この記事では
- そもそも初盆とは
- 永代供養でも初盆は行うべきか
- 永代供養で初盆をするときの注意点
- 永代供養での初盆法要はどのような流れか
以上の内容で解説していきます。
初盆について学び、自分が参加するときに迷惑にならないようにしましょう。
初盆法要の費用にも触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
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初盆とは
初盆(はつぼん)とは、故人が亡くなった後、初めて迎えるお盆のことです。
四十九日以降に迎えられ、新盆(にいぼん)と呼ぶ地域もあります。
また一般的には通常のお盆と一緒の8月13日から16日に行われます。
しかし地域によっては7月に執り行われます。
故人が初めて戻ってくる日なので通常のお盆よりも盛大に行われ、主に僧侶による読経、焼香、お墓参り、会食などが行われます。
永代供養でも初盆法要はおこなうべき?
永代供養は遺族に代わって寺院の住職が故人の供養をするというものです。
であれば初盆を含め様々な法事は遺族によって行わなくてもよいのでしょうか。
ここでは永代供養の場合に法事を行うことは必要か、また初盆にかかる負担などについて紹介します。
そもそも永代供養では法事をしなくていい?
本来であれば、永代供養において、供養や管理は寺院が行うため遺族が法事をしなくても問題はありません。
しかし、余裕があるため個人的に法事を行っても問題はありません。
つまり法事を行うかは家族で相談して決めるようにしましょう。
永代供養ではどのような供養をしてもらえる?
永代供養で行ってもらえる供養としては初盆のほかお彼岸、回忌供養があります。
お彼岸
お彼岸には、春のお彼岸と秋のお彼岸があります。
それぞれ春分の日・秋分の日と、その日を中心とした前後3日間の計7日間に供養が行われます。
またこの期間に行われない場合は、近い日に行われます。
回忌供養
仏教で決められた命日に行う供養です。
故人が亡くなった日から年数ごとの命日を一周忌・三回忌などと呼び、三十三回忌または五十回忌まで行われます。
永代供養で初盆をすると負担がかかる
永代供養に初盆供養が含まれているかはお寺にもよりますが、含まれていないケースが多いようです。
さらに、初盆法要の準備には費用や労力もかかり、負担が大きいです。
そもそも永代供養を選択した意味として、そういった法事・遺骨の供養といった負担を回避するためともいえます。
そのため永代供養に初盆法要が含まれていない場合、絶対に自分たちでやるべきとは言い切れません。
個人で供養を行う意味
しかし、余裕がある場合は個人的に法要を行ってもよいでしょう。
寺院に法要を任せきりなのは故人としては寂しいものです。
また法要を行えば家族や親族、また友人など集まります。
そのため疎遠にならず関係を保っておくことができます。
法要を行う際に助け合える関係を持っておくことは負担を減らす意味でも重要です。
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永代供養で初盆をするときの注意点
もちろん永代供養でも初盆は行えます。
そのときに注意しておくべき点がいくつかあります。
前もって確認しておき、トラブルとならないよう注意しましょう。
寺院・霊園への連絡を忘れない
お盆には読経などの依頼や相談などが寺院にきます。
そのためお盆の時期というのは寺院・霊園にとって忙しい時期となっています。
遺族側と寺院側の供養に時期が重なっても問題ありませんが、急に読経を頼んでも寺院側が対応できない場合もあります。
そのため初盆の供養をすると決まっている場合、事前に寺院・霊園へ連絡しておくことは必要です。
初盆法要の内容を事前に確認しておく
法要の内容や流れは地域や宗派によって異なっていることもあります。
自分の住んでいる地域はどういった風習があるのかなど、分からないことは事前に寺院に確認しておきましょう。
また読経の際には宗派の問題もあるので、読経を依頼する寺院に確認しておくべきです。
ほかにも参加者の間で当日の流れを確認しておくことをオススメします。
事前にトラブルを回避し、当日スムーズに法要を行えることにつながるでしょう。
さらに半年前やそれよりも前に日程をすり合わせておくことで、法要の日を事前に空けて
おくことができます。
招待は近い親族のみで
永代供養にするのは負担を減らすためでもあるといえます。
その上で準備に時間も費用もかかる初盆で負担が大きくなるのは本末転倒ともいえるでしょう。
しかし初盆の供養が永代供養の契約に含まれていない、または永代供養でも初盆の供養を行いたいという方もいるでしょう。
その場合は、招待する人を近い親族にすることで負担は減らせます。
また早い段階で日程や内容を知らせておくことで、人数の確定もスムーズに完了できます。
初盆に限らず法要を行うときは事前の準備が重要であるといえるでしょう。
永代供養での初盆法要はどうすすめる?
永代供養でも初盆の法要は一般的なものと同じです。
そのため、ここでは一般的な初盆の法要の費用・マナー・準備するもの・流れを紹介しています。
初盆の法要を行うときは参考にし、家族と共有しておきましょう。
初盆法要の費用
初盆の法要での費用として挙げられるのは僧侶へのお礼です。
主に、お布施・お車代・お膳料があります。
それぞれを紹介すると、
- お布施
法要の儀式を行っていただいたことへのお礼です。
地域や宗派でことなりますが、相場は3万円から5万円となっています。
また初盆ということもあり、通常のお盆よりも相場は高いです。 - お車代
僧侶へ渡す交通費です。
5千円から1万円ほどをお渡しします。
どこから来ていただくかなどを考えてお渡ししましょう。 - お膳料
僧侶が会食に参加されない場合に限ってお渡しします。
5千円から1万円ほど、高くても2万円ほどをお渡しします。
以上が主な費用です。
しかしお渡しする値段が高ければよいというわけではありません。
お礼の気持ちを具体的なものに変えてお渡しする、という考えを持って用意しましょう。
またお布施・お車代・お膳料は同じ封筒に入れ、お布施と書いてまとめてお渡ししましょう。
初盆の服装マナー
喪服または礼服で参加しましょう。
また遺族から平服でもよいと知らされた場合でも、普段着ではなく礼服を指すので注意してください。
さらに男性であれば白色で無地のシャツ、落ち着いた色のネクタイ、黒色の靴下と革靴を着用し、アクセサリー類は避けましょう。
そして女性であれば黒色を基調とした服、ストッキングなどを着用し、メイクは控えめに、アクセサリー類はパールにしておけば問題ありません。
またお盆の法要は暑い時期に行われるので、男女関わらず涼しい素材を選ぶのもオススメです。
しかし肌を露出するような恰好はマナー違反となるので注意しましょう。
初盆のお供え物
初盆の法要ではお供え物などいくつか準備するものがあります。
しかし地域差もあるため、ここでは一般的で多く見られるものを、精霊棚・精霊馬・盆提灯に分けて紹介します。
精霊棚
精霊棚(しょうりょうだな)は先祖の霊を迎え入れるための棚です。
位牌を中心に据え、季節の作物や次に紹介する精霊馬などの供え物をおきます。
必要な材料がセットになったものを仏具店で購入できます。
精霊馬
精霊馬(しょうりょううま)は、お盆ではお供え物の代表とされるものです。
夏野菜のキュウリとナスビを割りばしなどにさして作ります。
キュウリを馬、ナスビを牛と見ることで、先祖には馬で早く訪れ牛でゆっくり帰ってほしいという意味を込めています。
盆提灯
盆提灯(ぼんぢょうちん)は精霊棚の両脇や、地域によっては玄関先に設置されます。
また先祖の霊が迷うことなく家にたどり着いてほしいという願いから灯しておきます。
さらに初盆では盆提灯の中の種類のうち白提灯を設置します。
使用した後の白提灯はお寺で供養してもらうため、そのことをお寺に確認しておきましょう。
初盆の流れ
初盆の流れにはお墓参りと法要に加え、迎え火・送り火もあります。
お盆の期間中の流れがスムーズになるようにしっかり覚えておくとよいでしょう。
またここで紹介する時期はあくまで目安ですので、必ずしもこの日に行わなければならない訳ではありません。
自分たちの都合に合わせて近い日に時期を設け、目安を参考にして行いましょう。
ここでは7月・8月の13日から16日の期間で紹介しています。
迎え火
13日の夕方に松の割り木などの木材を玄関先で燃やすことを迎え火と呼びます。
また同時に盆提灯にも火を点けます。
13日にはほかにも、午前中に精霊棚の設置やお供え物の準備、日中にはお墓参りとお墓の掃除を行います。
13日は先祖の霊を迎える日、ということです。
お墓参りと法要
14日から15日の間に親族でお墓参りをし、僧侶を招いて法要を行います。
また法要のあとは親族での食事を行うことも多く、僧侶も同席する場合もあります。
注意としては13日から16日の間は火を絶やすことなく灯し、水とお供え物も毎日交換しましょう。
送り火
16日の夕方には迎え火と同じように玄関先で火を焚きます。
これを送り火といいます。
このときに白提灯も一緒に燃やしますが、寺院に供養してもらうケースもあります。
この日の夕方まではお供え物はもちろん、お祈りなども行います。
16日は先祖の霊を見送る日、ということです。
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永代供養での初盆まとめ
ここまで永代供養での初盆についての情報や、初盆の流れやマナーなどを中心に書いてきました。
この記事のポイントおさらいすると以下の通りです。
- 初盆とは故人が亡くなってから四十九日以降初めて訪れるお盆で、一般的には8月の13日から16日の期間。
- 永代供養での初盆は準備の負担も大きいため、必ずしも行わなくてもよい。
- 永代供養で初盆をするときは事前に、寺院・霊園への連絡、法要内容の確認を行う。
- 永代供養での初盆法要は、迎え火、お墓参りと法要、送り火が主な流れです。
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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