墓石の文字の塗り直しは自分でもできる？手順を詳しく解説！

更新日：2022.11.10

墓石

記事のポイントを先取り！

• 塗り直しは自分でもできる
• 道具は簡単に揃えられる
• 業者に依頼すると1万〜3万円

屋外にある墓石は、常に雨風や日光に影響を受けやすい環境にあります。
屋外にある墓石は墓石の文字が見えにくくなったりすることがあります。

自分で墓石の文字を塗り直したいという方もいらっしゃると思います。
そこでこの記事では、自分で墓石の文字の塗り直す方法について解説します。

墓石の文字の消すことについても触れているので、ぜひご覧ください。

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1. 墓石の文字の塗り直しは自分でもできる？
2. 石材店に頼むこともできる
3. 墓石の文字を消すことはできる？
4. 墓石の文字の塗り直しのまとめ

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墓石の文字の塗り直しは自分でもできる？

墓石の文字の塗り直しは自分でもできます。
では、必要なものや手順などについて見ていきましょう。

必要なもの

必要なものは、下記の通りです。

• 剥離剤（ペンキ落とし）
• 歯ブラシ
• ビニール袋
• 雑巾
• ペンキやラッカースプレー
• 筆や綿棒（絵具用）
• ガムテープや養生テープ
• カッターまたはスクレーパー

墓石の素材によって剥離剤が使えない場合があります。
剥離剤が墓石の素材に合わない場合は、ラッカーうすめ液がおすすめです。

墓石の文字の塗り直しの手順

必要なものが用意できたら、手順の確認をしていきましょう。
手順は下記の通りです。

1.塗り直ししたい文字に付いた汚れを落とす

雑巾や歯ブラシを使って丁寧に行いましょう。
水を使った場合には、乾いた雑巾で水分を拭き取ります。

2.古い塗装を落とす

剥離剤（ペンキ落とし）またはラッカーうすめ液を歯ブラシや筆に含ませます。
ラッカーうすめ液は、剥離剤よりペンキが落ちにくいです。

しかし、ここでペンキ落とし切れなくても問題はありません。

3.塗り直しをする

ラッカースプレーを使う場合には、文字周りに養生テープかマスキングテープを貼ります。
ペンキの場合は、筆で溝の中を丁寧に塗りましょう。

ラッカースプレーを別の容器に入れ、筆で塗ることも可能です。

4.塗り直しした部分が乾くまで待つ

塗り直しした箇所が完全に乾くまでには、時間がかかることもあります。
乾くまで文字には触れないようにしましょう。

5.はみ出した箇所の塗装を落とす

文字のペンキが完全に乾いてから作業をするようにします。

溝からはみ出したペンキをカッターの刃を使ってそぎ落とします。
カッターの刃は、できる限り寝かせて使うと墓石を傷つけにくいでしょう。

ペンキは油性？水性？

ペンキには、油性と水性の2種類があります。
墓石の文字の塗り直しをする場合には、水性がおすすめです。

油性と水性には、それぞれ性質があります。
墓石に向いているのは、水性のペンキです。

油性のペンキは、文字以外の部分に付着した後の処理が大変で取り扱いが難しいこともあります。
油性のペンキ油分が、墓石に染み込んでしまうこともあるのです。

乾くまで時間がかかるとしても、耐久性の優れた水性ペンキの方が扱いやすいといえます。

文字色が赤や金色の場合はどうする？

墓石に塗られている文字の色には、黒・白・赤・金などがあります。

墓石の棹石正面に彫られた文字色は、地域性があるのが特徴です。
文字の色は、関東地方では黒や白、九州地方で中でも長崎で金が多く見られます。

赤は朱色で棹石正面に生前戒名や建立者を彫刻することがあるのです。
赤の文字を塗りなおす場合には、赤ではなく朱色のペンキを塗装します。

金の文字の場合は、黄色のペンキと金箔が必要です。
金色の文字のペンキは油性を使用し、金箔を接着させます。

市販されているペンキの中には金粉入りのものがありますが、おすすめできません。
塗装してから約1～3ヶ月程度で、黒く変色することがあるからです。

墓石の文字の塗り直しは、どの色を塗り直す場合にも、汚れや前のペンキを落としてから行うのが基本です。
ペンキの種類が分からない、準備するのが面倒、自分でやる時間がない場合には、石材店に依頼することもできます。

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石材店に頼むこともできる

墓石の文字の塗り直しはプロの石材店に依頼することも可能です。

石材店に頼む場合の費用

墓石の文字の塗り直しを石材店に依頼する場合、約1万～3万円かかります。
これは、塗り直しのみ依頼した場合の費用です。

それ以外にも、文字の色が剥がれにくくするためのコーティングやクリーニング代などかかることもあります。

また、塗装する部位によって費用の変動があることは理解しておくと良いでしょう。

なぜ墓石の文字の塗り直しの費用は高い？

墓石の文字の塗り直しは、自分でもできる作業です。
準備するものも100円均一など利用すれば、そこまで費用はかかりません。

石材店に依頼すると、3万円程度の費用が掛かる場合もあります。
文字の塗り直しの工程は、個人で行うものと変わらないのですが、手間と時間がかかるため費用が高くなります。

石材店に依頼すると、以前塗られた塗装を剥がす作業を丁寧に行ってくれます。
溝の深さや文字の大きさによって、この塗装を剥がす作業に時間がかかります。

元のペンキをきれいに落とすことで、塗り直した文字の仕上がりも良くなります。
それだけではなく、文字の塗装がすぐに落ちることなく長持ちするのです。

耐久性に優れ、見栄えの良い文字にするためにきめ細やかな作業が必要となるため、石材店に依頼すると自身で塗り直しをするよりも高くなります。

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墓石の文字を消すことはできる？

墓石の文字は塗り直しで修復すれば良いのですが、墓石の文字が欠けることがあります。
文字が欠けた場合には、墓石の文字を消し新たに彫り直すことを検討しましょう。

墓石の文字を消す方法は、主に下記の3つです。

墓石ごと変える

墓石の劣化がひどい場合には、墓石の上部にあたる竿石（さおいし）を交換して、文字を彫り直す方法があります。
墓石に彫られたすべての文字が、きれいになります。

昔の墓石の場合は、同じ墓石が見つからないこともあり、違う石材を用意しなければなりません。

また、墓石を移動させての作業が必要となるため魂抜きという供養が必要です。

新たな竿石、文字の彫刻・塗装、供養に費用がかかります。
他の方法よりも費用はかかりますが、文字を消す方法の中で、もっともきれいに仕上がる方法です。

墓石の文字をパテで埋める

文字をパテで埋める方法は、簡易的かつ応急処置で行う場合に利用すると良いでしょう。

墓石の文字をパテで埋めてからしばらくすると、溝との境目が目立つようになるためです。
黒御影石と白御影石とで比べた場合、パテとの境が目立たないのは黒御影石になります。

費用は、一文字いくらというように文字数によって変動します。

墓石を削って文字を消す

墓石の文字を削って消す場合には、文字の溝の深さによってどのくらい墓石を削るのかが変わります。
文字を削った面は、雨風に当たっていないため新品のような状態です。

墓地では出来ない作業になるため、一旦竿石を外し移動しなければなりません。
墓石の劣化や建っていた年月が長い場合には、削った部分と残っている部分の差が激しくなることもあります。

石材店に墓石を削ってもらう作業代以外にも、墓石を移動させるため供養代が必要です。

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墓石の文字の塗り直しのまとめ

ここまで、墓石の文字の塗り直しを自分でできるかについてご紹介しました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。

• 墓石の文字は、常に自然下に置かれているため劣化やカビのため見えにくくなる
• 墓石の文字の塗り直しには剥離剤や歯ブラシ、ペンキ、筆などが必要
• 石材店に依頼すると約1万～3万円の費用がかかる

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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