お墓
お墓の後ろの木の板はなんと言う?意味や相場まで徹底解説!
更新日:2022.11.18 公開日:2021.06.26
お墓参りで墓地や霊園を訪れた際に、墓石の後ろなどに平べったい木の板を見かけたことがあるという方は多いのではないでしょうか。
墓石の後ろに建てられている木の板は塔婆(とうば)といいます。
では、塔婆にはどんな役割があるのでしょうか。
この記事では、塔婆が墓石の後ろに建てられている意味や塔婆の種類、塔婆を立てる際にかかる費用などを中心に解説していきます。
塔婆供養に関しても紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
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塔婆とは
塔婆とは、お墓のそばに立ててある細長い木の板のことを指します。
木の板の高さは1.5m程のものが標準的で、長い物だと2mを超える物もあります。
「卒塔婆(そとうば)」とも呼ばれることがあり、先祖・故人の供養が目的で立てられています。
塔婆での供養は追善供養にあたり「塔婆を立てることは善行であり、故人の冥福に繋がる」と考えられています。
塔婆の語源は、古代インドで使用されていたサンスクリット語で「仏塔」を意味する「ストゥーパ(仏舎利塔)」です。
ストゥーパはお釈迦様のお骨を納めた塔で、五重塔・五輪塔の起源と言われています。
塔婆の数え方は通常1基、2基と数えますが、土地によって小さい物は1本、2本と数えることもあります。
塔婆に書かれている文字
塔婆を見ると、さまざまな文字が記されているのが分かります。
ここでは、塔婆には何が記されているのかご紹介します。
戒名
戒名は、故人が仏の弟子になった証として授かった名前のことで、僧侶につけていただきます。
没年月日
没年月日は、故人の命日にあたります。
経文
経文は、経典に書かれている文章やお経のことです。
梵字(ぼんじ)
梵字とは、塔婆の上部に書かれている見慣れない文字のことです。
梵字は古代インドで使われたサンスクリット語を表す表記で、五輪塔の5つの要素を意味する「空・風・火・水・地」について記しています。
施主名
施主名は、塔婆を立てた人の名前を指します。
お墓の継承者が立てることが多いようです。
供養年月日
塔婆を立てた年月日が供養年月日にあたります。
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塔婆の種類
塔婆には実は様々な種類があります。
そこで形や呼び方の違いなど紹介します。
板塔婆
板塔婆は、一般的にイメージされる細長い木の板の塔婆です。
高さは60cmから180cm程の細長い板状で、厚みは1cmと標準的なサイズとなっています。
角塔婆
細長い木の板状である板塔婆と比べ、角塔婆は細長い柱のような形状をしています。
五輪塔の代用として使われており、仏教において宇宙を構成する「空、風、火、水、地」の文字が刻まれています。
また、角塔婆は、墓標の代わりや、お寺のお堂が完成した式典にあたる落慶法要(らっけいほうよう)でも立てられることがあります。
経木塔婆・水塔婆
経木(きょうぎ)塔婆とは、板塔婆よりさらに薄く小さな木の板状の塔婆のことです。
大きさは、高さが27cm~36cm程、厚さは1mm程度です。
経木は、木材を薄く削ったものを指すことから、経木塔婆となっているようです。
薄く小さい木の板である経木塔婆は、川に流すという形で供養に使われることがあります。
このことから、水塔婆とも呼ばれているようです。
七本塔婆
七本(しちほん)塔婆とは、高さ30cm~40cmと短い木の板の塔婆です。
仏教では、亡くなられた人は四十九日を迎えるまでの間、7日ごとに7回閻魔様(えんまさま)に生前の行いを裁かれるとされています。
そのため追善供養として、7日ごとに7回塔婆をお供えしてきました。
この時使用される塔婆が七本塔婆です。
地域によって、1本ずつ立てるところや、初めに7本すべて立てる場合や、1週間ごとに塔婆を裏返すところもあります。
梢付塔婆・生木塔婆
梢付(うれつき)塔婆とは、枝葉が付いた状態の生木を立てる塔婆です。
生木を用いることから生木(なまき)塔婆とも呼ばれます。
梢付塔婆は三十三回忌や五十五回忌といった弔い上げの時にだけ立てられる塔婆となっています。
そのため神聖な木とされている、杉を使うことが多いです。
他にも松や柳を用いる地域もあるようです。
お墓の塔婆の費用相場
塔婆費用の目安は、3,000円~1万円程度となっています。
お寺や地域、使用する木の板が薄い・厚い、大きい・小さいなどでも費用が変わることもあるようです。
塔婆をお墓に立てる当日にお支払いするので、当日までにお寺に確認する必要があります。
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塔婆供養の準備
ここでは、塔婆供養をするために必要な準備を解説します。
塔婆供養を考えている方は参考にしてください。
塔婆を立てる日にちを相談する
最初に行う準備が、お寺に塔婆供養を行う旨を連絡し、日程について相談することです。
木の板に記す文字の打ち合わせや、当日までに木の板に文字の書き入れを行う必要もあります。
希望日より2週間以上のゆとりを持って相談することが大切です。
お盆・お彼岸にする際は、お寺も忙しくなるため、余裕をもって依頼します。
塔婆料の相談をする
塔婆料は、お寺や地域によって決まっていることもあるので、費用の確認や、塔婆の本数を伝えます。
不明点などは事前にお寺に確認しましょう。
塔婆料を準備する
塔婆料の準備については、注意点がいくつかあります。
下記にまとめましたので、ご確認ください。
法要のお布施と分けて準備する
法要時、お布施と塔婆料を一緒に包む方がいらっしゃいますが、お布施と塔婆料は分けて包むのが望ましいです。
一緒に包んでしまうと、区別が付かなくなってしまいます。
塔婆料は白い封筒に入れる
塔婆料を包む封筒は「奉書紙」という楮(こうぞ)を原料とした最高級の厚手の白い和紙が正式なものとなります。
現在では「御塔婆料」と印字された封筒も市販されており、塔婆料を入れる封筒として幅広く使用されています。
これらの封筒が用意できない時は、白い無地の封筒でも問題ありません。
塔婆料の表書き
塔婆料を入れる封筒の表面には「御塔婆料」「塔婆料」「塔婆代」など、塔婆料が入っている旨を記載します。
裏面は、施主の住所・氏名と、金額を記載します。
塔婆供養の流れ
塔婆を供養する時の流れを、当日までに確認しましょう。
僧侶が案内・指示してくれる
塔婆は、お墓参りのタイミングで、お墓の後ろや脇に立てます。
僧侶が塔婆を立ててくれるケースが多いのですが、施主が立てるよう指示されることもあります。
お墓のそばには塔婆立てがあるので、指示された際はそこに立てると良いです。
いずれのケースも、僧侶の案内に従う形になるので、不安になる必要はありません。
塔婆を立てた後は、お墓参りを行います。
塔婆料を渡すタイミングと注意点
塔婆料を渡すタイミングは、お墓参りの後になります。
塔婆料の渡し方での注意点は、直接手渡しではなくお盆に乗せて渡すことが基本となっています。
お盆がない場合は、袱紗(ふくさ)に包んで渡します。
塔婆料を渡す際は、塔婆供養のお礼の言葉も添えると、なお良いです。
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塔婆はいつ立てる?
塔婆を立てるタイミングには明確な取り決めはなく、いつでも良いとされています。
一般的には供養の節目に立てることが多いです。
- 年忌法要
- お盆・お彼岸
- 命日
これらはあくまで供養の節目の目安となります。
スポンサーリンク塔婆の期限はいつまで?
塔婆の期限については、実は明確な取り決めはありません。
霊園、地域ごとに考え方もさまざまで、1日立てたら処分しても良しとするところや、朽ちるまで立て続けるところまであります。
しかし、あまり古くなってしまうと傷んで倒れる恐れもあり危険なので、目安を設けて処分することが必要です。
例えば、初七日や四十九日に立てた塔婆は1周忌に処分したり、塔婆立てがいっぱいになったら古い塔婆から処分したりしましょう。
塔婆の処分の方法は、昔はお焚き上げが一般的だったようですが、今は条例でそれも難しいケースもあるようです。
お寺での処分を検討しましょう。
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塔婆は何本まで立てていい?
塔婆を立てる本数には取り決めがないため、何本立てても良いとされています。
また、誰が立てるという取り決めもないため、子供や兄弟の名義で立てることも可能です。
しかし、お墓の塔婆を立てるスペースに限りがあるので、よそのお墓の迷惑にならない範囲で立てると良いです。
お墓の木の板についてのまとめ
いかがでしたでしょうか。塔婆について重要な点を下記にまとめました。
- お墓の後ろの木の板は塔婆、または卒塔婆と呼ばれている
- 塔婆には戒名、没年月日、経文などが記されている
- 塔婆にはさまざまな種類が存在する
- 塔婆の費用相場は3,000円~10,000円程
- 塔婆料は白い封筒に包む
ここまでお墓の木の板は塔婆と呼ばれていることや、塔婆の種類や相場などを中心にお伝えしてきました。
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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監修者
山口 隆司(やまぐち たかし)
一般社団法人 日本石材産業協会認定 二級 お墓ディレクター
経歴
業界経歴20年以上。大手葬儀社で葬儀の現場担当者に接し、お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、位牌や仏壇をはじめ、霊園・納骨堂の提案や、お墓に納骨されるご遺族を現場でサポートするなど活躍の場が広い。
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