お墓
お墓に木を植えてもOK?メリット・デメリットやお手入れ方法を紹介
更新日:2024.01.24 公開日:2021.06.30
殺風景なお墓を華やかにするために、木を植えたい方も多いのではないでしょうか。
しかし、お墓にそもそも木を植えていいのか、どんな木を選ぶかなど、疑問は尽きないと思います。
そこでこの記事では、お墓に植える木について詳しく説明していきます。
この機会にお墓に植えた木の手入れの方法を覚えておきましょう。
お墓で育ちすぎてしまった木の処理方法についても記載しているので、ぜひ最後までご覧ください。
4つの質問で見つかる!
ぴったりお墓診断
Q.お墓は代々ついで行きたいですか?
都道府県一覧からお墓を探す
こちらでご希望のエリアからお墓を検索できます。
こちらでご希望のエリアからお墓を検索できます。
- お墓に木を植えてもいいの?
- お墓に木を植えることのメリット
- お墓に木を植えることのデメリット
- お墓に植えるのにおすすめの木
- お墓に植えた木のお手入れ方法
- お墓で育ってしまった木の処理方法
- お墓に木を植えることについてまとめ
お墓に木を植えてもいいの?
そもそもお墓に木を植えてもいいのだろうかと疑問に思う方が多いと思います。
結論から言うとお墓に木を植えることは問題ないです。
しかし、霊園、墓地によっては、お墓に木を植えることを禁止していることがあるため事前に確認する必要があります。
また、木を植えることでお墓の手入れが増えるため、家族の同意も必要になります。
このように、お墓に木を植えること自体は問題なくても、霊園・墓地に確認、家族の同意が必要となります。
お墓に木を植えることのメリット
実際にお墓に木を植えることで、どのようなメリットがあるのかご説明します。
景観がよくなり癒される
お墓に木を植えることで、植物の緑がそれまで殺風景に思われたお墓に癒しを与えてくれます。
また、お墓の区画が広い場合は空きスペースを有効活用できます。
お墓まわりの空きスペースに木を植えることでお墓そのものの印象が良くなります。
故人を思い出すきっかけになる
生前に好きだった植物を植えることで故人も喜んでくれます。
また故人だけでなく、お墓を訪れた方にとっても昔の思い出に浸れるきっかけになってくれると思います。
お墓に訪れるきっかけになる
植えた木や花が見頃となる季節にお墓を訪れるきっかけになります。
また、木は生長し手入れが必要になってくるため、お墓を訪れる機会が増えます。
みんなが選んだお墓の電話相談
みんなが選んだお墓ではお墓選びのご相談に対応しております。 お客様のご希望予算と地域に応じた霊園をご提示することも可能ですので遠慮なくお申し付け下さい。24時間365日無料相談
電話をかける
後悔しないお墓選びのためにプロのお墓ディレクター
を無料でご紹介いたします。
お墓に木を植えることのデメリット
お墓に木を植えることのデメリットについても説明します。
枝や落ち葉で隣りのお墓の迷惑に
木の枝や落ち葉が隣のお墓の迷惑になる場合があります。
木の枝や落ち葉が、隣のお墓に落ちていたりしないように定期的な手入れが必要となります。
地中に張った根が墓石を動かす場合も
お墓に植えた木は、葉や花の他に地中で根も生長させます。
木の根が自分のお墓や隣のお墓の地下に伸び、その根が墓石を動かしたり、最悪の場合墓石を倒すことがあります。
墓相学では木を植えることは縁起が悪い
お墓に木を植えることは墓相学では凶相となります。
墓相学では「お墓の運気が木に吸い取られ、親族の財が細くなる」「地下に張った木の根が故人の霊を苦しめる」などといわれています。
諸説ではありますが、気になる方には注意が必要です。
お墓に植えるのにおすすめの木
実際に植える場合はどの木が適しているのでしょうか。
お墓に植える木は管理がしやすい木、手間が掛からない木がおすすめになります。
カイズカイブキ
カイズカブキは、庭木や生け垣などでよく見かける樹木で、枝が巻き上がるように生長するのが特徴です。
大気汚染や乾燥にも強い丈夫な品種ですが、高さは6m~7mになるので手入れが必要になります。
ナンテン
ナンテンは、神社の境内などで見かけるナギ科の植物です。
ナンテンは6月頃に白い花を咲かせ、10月頃には葉が紅葉し、冬には真っ赤な実を実らせます。
江戸時代には火災除け効果があると言われていた、高さ約1m~3mの低木です。
アジサイ
アジサイは5月頃に青色や紫色の花を咲かせ6月下旬に見頃となる、梅雨の代表の花を咲かせる植物です。
アジサイの高さは約1m~2m程度の落葉低木です。
アジサイは、花が枯れる時期のみの手入れが必要になります。
高さのない木がおすすめ
上記でも説明したように高さがない木がおすすめです。
高く生長する木は影でお墓を覆ってしまうからです。
日陰のお墓は湿った状態になり苔の発生率が高くなることでお墓が汚れてしまいます。
お墓を影で隠さない、汚れないためにも高さのない木がおすすめです。
みんなが選んだお墓の電話相談
みんなが選んだお墓ではお墓選びのご相談に対応しております。 お客様のご希望予算と地域に応じた霊園をご提示することも可能ですので遠慮なくお申し付け下さい。24時間365日無料相談
電話をかける
後悔しないお墓選びのためにプロのお墓ディレクター
を無料でご紹介いたします。
お墓に植えた木のお手入れ方法
お墓に木を植えるとどんな木でもお手入れは必要になります。
では、木のお手入れとはどのように行うのでしょうか。
ここでは、お手入れの方法・頻度を紹介します。
害虫を防ぐ方法
お墓に木を植えると、虫がつくことがあります。
蜂や蟻が巣を作るとお墓参りに行ったときに刺されたり、毛虫や葉につく虫によってかぶれたりします。
これらのことを防ぐには、剪定が必要になってきます。
枝を剪定することで、風通しが良くなり日光が当たるようになり虫がつくのを予防できるのです。
それでも、虫がついたときには殺虫剤を散布することもありますが、周りに人がいないときに行う必要があります。
殺虫剤の薬剤が墓石に直接かかると石材質によっては変色などの原因になることもありますので、霊園や石材店などにも相談することも大切です。
剪定方法
剪定には「切り戻し」「枝透かし」「切り詰め」「刈り込み」の4つの方法があります。
切り戻し
枝の半分~3分の2を残し枝を剪定し、樹幹を保つ方法になります。
枝を多く切り落とすと枝が枝分かれし、樹形が乱れることがあるので注意が必要です。
枝透かし
枝が密集して風通しが悪いところの枝を剪定します。
枝を落とすことで風通しが良くなるので、虫がつくのを最小限に抑えます。
切り詰め
伸びすぎた枝の先を芽から3㎜程度の場所を斜めに切り落とし樹冠を整えます。
芽から先を残しすぎると木が枯れる原因となることがあるため注意が必要です。
刈り込み
枝葉の表面の形を整える常緑樹や低木の剪定方法になります。
品種によってはダメージを負う木もあるので事前の確認が必要です。
お手入れする頻度は?
お墓に植えた木の剪定は、最低でも年に1回、できれば夏と冬の2回手入れをすることをおすすめします。
夏は、剪定をし風通しをよくし、日陰を少なくすることが理想です。
冬は植えた木が春を迎える準備のために休眠期に入るので樹形を整えます。
落葉樹や針葉樹は冬の剪定で手入れすることが基本です。
自分で出来ない場合は業者に依頼を
木が大きく生長してしまうと自分での剪定が難しくなります。
また遠方、年齢、道具が無いなどの理由で剪定が難しいという人も多いです。
剪定が難しくなったときには、剪定業者に依頼する方法があります。
剪定業者は木の剪定だけではなく、切り落とした枝や葉のゴミの処分や簡単な掃除まで請け負ってくれるのでお墓前りの前に依頼するといいです。
また、お墓の近くの地元造園業者でも請け負ってくれます。
お墓で育ってしまった木の処理方法
お墓に植えた木が大きくなりすぎて、お墓に害がありそうなときには、木の処分を考えなければいけません。
お墓の管理が遠方、高齢など、お墓の管理が難しくなったときも同様です。
庭の植木なら伐採や抜根ができるのですが、お墓の植木の処理は敷地が狭い、お墓に接している、大きな道具が扱えないなどの理由で行うことが困難になります。
お墓の植木を処分するときは、プロに依頼します。
植木の処理は造園業者や、植木が墓石に関係しそうなときは石材店に依頼します。
費用は、植木の種類・地域によっても異なりますが、一本伐採するのに5000円~1万円程度かかります。
みんなが選んだお墓の電話相談
みんなが選んだお墓ではお墓選びのご相談に対応しております。 お客様のご希望予算と地域に応じた霊園をご提示することも可能ですので遠慮なくお申し付け下さい。24時間365日無料相談
電話をかける
後悔しないお墓選びのためにプロのお墓ディレクター
を無料でご紹介いたします。
お墓に木を植えることについてまとめ
お墓に植木を植えることの可否とメリットデメリットについて紹介しました。
- お墓に木を植えることに問題はないが、霊園と家族の同意が大切。
- お墓に植える木は、高く伸びない、枝と根が広がらない木を選ぶ。
- 管理が難しくなったときには、業者に依頼する。
今回はお墓に木を植えるこのメリット・デメリットや手入れなどを中心にお伝えしました。
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
4つの質問で見つかる!
ぴったりお墓診断
Q.お墓は代々ついで行きたいですか?
都道府県一覧からお墓を探す
こちらでご希望のエリアからお墓を検索できます。
こちらでご希望のエリアからお墓を検索できます。
監修者
山口 隆司(やまぐち たかし)
一般社団法人 日本石材産業協会認定 二級 お墓ディレクター
経歴
業界経歴20年以上。大手葬儀社で葬儀の現場担当者に接し、お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、位牌や仏壇をはじめ、霊園・納骨堂の提案や、お墓に納骨されるご遺族を現場でサポートするなど活躍の場が広い。
お墓の関連記事
お墓
更新日:2022.11.17
塔婆は連名で出せる?連名の時の費用と塔婆料の包み方・渡し方を説明
お墓
更新日:2022.11.17
塔婆とは?申し込み時に渡す塔婆料の書き方を紹介
お墓
更新日:2022.12.13
お墓の建立者が死亡したらどうなる?朱色を抜くって本当?
お墓
更新日:2022.11.17
水塔婆とは?水向けや供養方法を紹介!意味や大きさも解説
お墓
更新日:2022.11.18
お墓の赤字にはどんな意味がある?赤字の意味と消し方についてご紹介
お墓
更新日:2021.10.16
墓石のパテ埋めはどうやるの?パテ埋め以外の補修方法も紹介