法事法要
お坊さん・神主さんと社会を繋ぐ|神社仏閣オンラインを紹介
更新日:2022.03.15
皆様は、お坊さん・神主さんと聞くとどのようなイメージを思い浮かべるでしょうか。
中には、「普段の生活ではあまり関わりのない存在」と考える方もいるのではないでしょうか。
しかし、日常の中で私たちが直面する出来事を仏教の観点から考えてみたり、少し視点を変えて見ることでお坊さんや神主さんを身近に感じることができるかもしれません。
さらにそれだけではなく、新たな視点を発見し、今までになかった観点から物事を見ることができるようになれば精神的な成長が促され、現代の忙しない毎日を「心のゆとり」を持って過ごすことができるようになるかもしれません。
今回は「お坊さん、神主さんと社会を繋ぐ」、「心のゆとりの大切さを伝える」をコンセプトに、活躍の場を広げている神社仏閣オンラインを紹介します。
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神社仏閣オンラインとは
神社仏閣オンラインでは、お坊さんや神主さんの紹介や、お寺での就活セミナーなどさまざまな活動を行っています。
ホームページによると、神社仏閣オンラインはYoutubeやイベントでの日本文化の担い手の紹介にはじまったということなのですが、具体的にはどのような活動を行なっているのでしょうか。
YouTubeチャンネルはこちら
https://www.youtube.com/channel/UCP6t47ejOS1gjyUf0CyUFKg
実際の取材を通して、代表の河村様にお伺いしていこうと思います。
代表河村様にインタビュー
ここからは、実際に神社仏閣オンラインの代表河村様に行わせていただいた取材を元に神社仏閣オンラインのサービスの一部を紹介していきます。
サービスに関して
「選んだ」運営本部:
まずは神社仏閣オンラインのサービスを始めたきっかけをお伺いしてもよろしいでしょうか。
特に繋(つなぎ)、心(cocoro)、僧造(souzou)についてお話を聞かせていただきたいです。
河村様:
まず私は京都のお寺で副住職をしていますので、もともとお寺に入ることは決まっていました。
ですが、いきなりお寺に入るよりもまずは社会を見ようということで社会人になり、そのままサラリーマンとして働いていました。
しかし、大学時代から思っていたことではあったのですが、実際に社会人経験を積んでいく中で、お寺というものがいかに行きづらい場所なのかということをより感じるようになりました。
「お寺 = 行くのにはハードルが高い場所」というイメージを持たれることに課題を感じる一方で多くの方とお話をしする中で、お寺や神社を好きな人もたくさんいることがわかりました。
そこで「こういった方々とお寺や神社を繋ぐハブがあればいいのではないか」と思い、個人的にもその役割を担いたいという考えがあったのが、気持ちの部分でサービスを始めるきっかけになりました。
では、そこからどのように各サービスに繋げるかということなのですが、初めに自分たちの生活において仏教がどのように役に立つのかを知ってもらうために、経営者とお坊さんの対談の動画を撮影しました。
その際に目黒にある蟠龍寺(ばんりゅうじ)の副住職である吉田様がお寺を貸してくださったのですが、吉田様にも動画に出演していただきました。
対談ではお寺の未来について話し合うという企画をやったのですが、これが結構面白いということに気がつきました。
そこから企画はお寺、神社のPRをお手伝いさせていただくというものにシフトしていきました。
お坊さんの中には元からYouTubeで法話の動画を公開している方もいるのですが、私たちは、法話ではなく会話をすることでお坊さんの為人(ひととなり)を視聴者にお届けし、すこしでもお坊さんを身近な存在に感じてもらおうとしています。
また、全てのお坊さんが発信の手段を持っているわけではないので、そういった部分のサポートもできればなと考えていました。
活動を続けていくと、次第に出演してくださるお坊さんや神社さんが増えていき、私たちの仲間の輪が広がっていきました。
会社の起こり
河村様:
会社を立ち上げる転機となったきっかけはツアー会社からのお声がけがあったことです。
初めは京都のタクシー会社からVライバー(絵師や声優)に各地で会えるというツアーをやらないかという提案をいただきました。
その際に会社としてやっていく方が提携を結びやすいなどの事情もあり、神社仏閣オンラインが会社になりました。
日本文化と現代のツールを結びつける際の障壁
「選んだ」運営本部:
お坊さんや神社といった日本古来の文化とYouTubeといった現代のツールを結びつけるうえで何か障壁のようなものはありましたか。
河村様:
そうですね、気をつけないといけないことはありました。
動画に出演したことがないというお坊さんがほとんどでしたので。
また、一般に動画が公開された時にどのような反応が返ってくるのか、世間から批判の声があがらないか、檀家さんがどのように思うのか、といったことは心配される方も多かったです。
ですが、動画としてはお互いに意見を言い合って議論をするというものではなく、私は意見を引き出す役に徹してあくまで紹介をするという内容で動画を撮影していましたので、批判がくるような話はしないと説明をしています。
また動画の公開にあたり、何度もチェックを行い、世間に出しても良いという許可を得てから公開をしているので、そういった意味では安心していただいています。
繋-つなぎ-|お坊さん・神主さんの紹介
河村様:
公開する動画が増えていくとYoutube上で管理をしていくのが難しくなっていくんですよね。
例えば、自分が住んでいる地域のお坊さんの動画はどこにあるのかといったことなど、カテゴリーで分類するということができないため、それならサイト内で「地域」、「宗派」で分類して視聴者の方が求めている動画になるべく早くアクセスできるようにしようとしました。
それが「繋-つなぎ-」のサービスを始めたきっかけになります。
社員向け研修「心」とは
「選んだ」運営本部:
続いて、社員向け研修「心」について教えてください。
実際に研修ではどのようなことを行っているのでしょうか。
河村様:
「心」では、主に「心を強化する」という言葉をもとに、
- 感情に気づき、冷静になる
- セルフコントロール力向上
- ポジティブシンキングになる
- 柔軟に対応できるようになる
- 自分の強みを知る
- 良好な人付き合いでチーム力向上
上記の6つを目標にして研修を行っています。
仏教というとどこか硬いイメージを持つかもしれませんが、そういう硬い言葉ではなく一般的な言葉で、「こういうものが足りていないな」などの企業の悩みを解決できるように個人や集団としての心を強化するための研修をしています。
研修では、座学として事前に話もしますが、グループワークをメインで行っています。
会社の中だけでは、対話を通してそれぞれが思っていることを素で話すという機会が少ないこともあると思います。
なのでこの研修を通して普段思っていることをテーマに沿って素でぶつけ合い、相手はこう思っているんだなどの新たな発見をすることで視野を広げてもらうことが狙いです。
視野を広げてもらうことで、「他の人はこう考えていたんだ」「自分の知らないところでこんな仕事をしてくれていたのか」と新たな発見ができることも多くあります。
また、グループワークの前に参加者全員でマインドフルネス、いわゆる瞑想を行うのも特徴です。
瞑想はみんなで同じ体験をし、どこか非日常的な空間を作り出すことで、より普段の話をしやすくするために行っています。
他にも研修では必ず仏教の教えを一つ紹介しています。教えといっても神秘的な教えではなく、哲学に近いような話をしています。
参加者によって話す教えを変えていて、刺さるだろうなという言葉を選ぶようにしています。
現代の寺子屋造り「僧造」とは
「選んだ」運営本部:
では、ここからは現代の寺子屋造り「僧造」についてお伺いしようと思います。
ホームページを拝見したところ、会話のテーマが経営やSDGsに関してなど、現代の社会と仏教を結びつけている印象を受けたのですが、具合的にはどのような話し合いを行っているのでしょうか。
河村様:
まずは、テーマに関してですが、テーマは身近な話題を選ぶようにしていて、それを仏教だったらどう考えるのかということを話していきます。
例えば、第一回のテーマ「経営」はもともと仏教用語なんです。
お坊さんも集団を造るという点では企業と同じなので、経営の中での悩みに関してお坊さんであればこう考えるというのを提供しています。
みんなで目標を達成していくためには、共同の中での心の持ち方が大切だと考えています。
ビジネス的なスキルももちろん必要ですが、時代に応じて必要なスキルというのは変わっていくのではないかと思います。
それに対してメンタルのスキルはどんな時代でも普遍的なのではないかと思うため、そのあたりの話を仏教の観点から話すようにしています。
その後に「気づきカフェ」という哲学カフェを開催し、お互いの意見を話し合うようにしています。
話し合いでは、お互いの意見を否定し合うのではなく、自分の意見や感想を話し、相手の意見や感想を聞くことでテーマに対する理解を深めていきます。
普段、自分一人で考えるだけでは一方通行になりがちな意見でも他の人の意見を聞くことで、新たな気づきを得ることができるようにもなります。
これが「気づきカフェ」の名前の由来になっています。
「選んだ」運営本部:
参加者の感想を見ると、「ポジティブに考えられるようになった」や「悩みが晴れた」という声が多く上がっていますが、やはりプラスの効果が大きいものなのでしょうか。
河村様:
参加者は若い方よりも中堅層というか、会社内での部長クラスの方や管理職の一歩手前の方などが多いです。
そういった方々はある程度人生の経験があるので、普段の判断を自身で行ったりするのですが、僧造では普段とは違う観点からアプローチするので、そういう意味で今までの経験では得られなかったことを発見できるというのが新たな気づきになったというポジティブな感想をいただくことは確かに多いですね。
河村様の発見や新たな気づき
「選んだ」運営本部:
サービスを行っていくうえで、河村様自身が新たに発見したことや気づきになったことなどはございますか。
河村様:
まず一つ目は、みんな仏教や神道に無関心なだけであって、関わったらすごい楽しいものなんだと感じてもらえる、興味を持ってもらえるということです。
お寺、神社に興味がなさそうな方であっても、一度ツアーやサービスに関わってもらった時の反応は「お寺神社ってやっぱりすごい」といったようなプラスのものでした。
そういう反応をいただいてこちらから飛び込んでくことの大切さを学びました。
二つ目は、お寺、神社の方は例えば何年も続く歴史など、コンテンツとして良いものを持っているということです。
しかし、自分からその価値を発信しようとしない謙虚な方が多いんですよね。
私としては、知ってもらえたら、いい反応がかえってくると感じているため、せっかくだから表に出しましょうという一押しをするというのがあれば、世の中に出ればすごいと思ってもらえるようなものを持っていると考えています。
最後の一つは、活動を通して自分自身もまだまだ修行不足だと感じることです。
活動を通して自分自身もさらに勉強しないといけないと思っています。
広めていきたい考えや想い・今後の展望
「選んだ」運営本部:
最後に、神社仏閣オンラインでの活動を通して広めていきたい考えや伝えたい想いがあればお聞かせください。
河村様:
何よりも心の強化、いわゆる心の余白というかゆとりを持つことの大切さを広めていきたいです。
日本文化全体に言えることではあるのですが、今の世の中は忙しいので、そうするとどんどん視野が狭くなっていってしまうのではないかと思うんです。
そうすると一面からしか物事が見えなくなってしまうので、少しでも余裕を持ってゆとりを作っていけるようなサポートをしていきたいです。
「選んだ」運営本部:
ありがとうございます。
確かに忙しない現代では心のゆとりを持つことは難しくなってしまいますよね。
今回のお話の中で心のゆとりを持つことの大切さを身にしみて感じました。
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会社概要
会社名 | 株式会社神社仏閣オンライン |
所在地 | 京都府京都市伏見区伯耆町1-1 河村ビル3階 |
取締役員 | 河村英昌(代表)/ 種田成昭 |
経営顧問 | 近藤玄純 |
神社アドバイザー | 加藤大志 |
税務顧問 | 辰巳正樹 |
法務顧問 | 前田貴史 |
インターン生 | 大学生4名 |
サイトURL | https://jinjabukkaku.online/ |
実際に取材を行った感想
取材を通して、物事を違った観点から考えることの大切さや、心のゆとりを持つことの重要性について学ばせていただきました。
日常の中の悩みや問題を仏教の視点で考えてみるという試みにものすごく興味を引かれるとともに、仏教がこれほどまでに身近な存在であるのかということも再認識することができました。
今回は「お坊さん、神主さんと社会を繋ぐ」、「心のゆとりを大切さを伝える」をコンセプトに掲げる神社仏閣オンラインを取材させていただきました。
河村様、お忙しいところ取材に応じてくださり誠にありがとうございました。
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