法事法要
そもそも法事って何?四十九日や一周忌等の法事の種類についても解説
更新日:2024.06.19 公開日:2021.10.12
葬儀後におこなう行事として、法事という言葉はよく耳にすると思います。
しかし、法事とはいつどのようにおこなわれる行事なのかを問われると、ハッキリ答えられれない方が多いのではないでしょうか。
そこで、この記事では
- 法事とは
- 法事の種類とそれぞれの時期
- 法事の日程調整はどうする?
以上の内容で解説します。
この記事を読めば法事の本来の意味や時期、種類などについての理解を深めることができます。
法事の基本的な知識を身に着けておけば、葬儀後もスムーズに対応できるでしょう。
ぜひ最後までご覧ください。
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法事とは
法事とは遺族や親戚、親しい友人などで集まり、故人を偲ぶ仏教の儀式です。
法事と同じような言葉で法要がありますが、意味が異なります。
法要はお経を読んでもらう儀式部分を指し、追善供養とも呼ばれます。
追善供養とは、生きている人が亡くなった人の冥福を祈る供養です。
故人を思い善を積むことで、故人がより良い世界に生まれ変われるように願いが込められており、またその善行は自身に返ってくると考えられています。
法事とは読経やその後の会食を含めた全体の行事をいいます。
つまり、法要は法事の中で行う儀式のことになります。
スポンサーリンク法事の種類とそれぞれの時期
あなたは法事と聞くと具体的に何を思い浮かべますか?
法事の種類はいくつかあり、大別すると忌日法要と年忌法要に分かれます。
そこで、忌日法要と年忌法要について、それぞれの法要の種類や時期について解説します。
忌日法要
忌日法要(きにちほうよう)とは亡くなった日から7日ごとにおこなう法要です。
仏教では、故人は亡くなった日から49日目に生まれ変わると考えられています。
7日ごとにおこなう忌日法要は、7日目〜49日目までの間、計7回に及びます。
法要は初七日(しょなのか)から始まり、二七日(ふたなのか)、三七日(みなぬか)と、最終日の四十九日まで続きます。
四十九日法要を終えた後は忌明けとなり、忌日法要は終わりとなります。
現代において四十九日までの間、全ての法要をおこなう人は稀です。
初七日と四十九日法要のみを行うのが一般的です。
ここでは忌日法要の中でも、初七日と四十九日を中心に解説していきます。
初七日
初七日は基本的に、亡くなってから7日目におこなう最初の忌日法要です。
地域によって命日から7日目を初七日とする場合と、命日の前日から7日目を初七日とする場合があります。
初七日は故人が三途の川を渡り、極楽浄土へ行けるか、7日毎に裁判をする初日だと言われております。
生前のおこないによって緩流の浅瀬を渡るのか、それとも激流の深瀬を渡るのかが決定します。
遺族や親族は故人が無事に三途の川を渡れるよう無事を祈り、供養するために初七日法要をおこないます。
初七日では自宅や法要会館などに僧侶を呼び、お経を唱えてもらい供養します。
初七日の簡単な流れは以下の通りです。
- 法要をおこなう準備
- 会場に応じたサイズの祭壇を用意
- 骨壺や遺影の前に、仏花やお菓子などをお供え
- 施主の挨拶
- 僧侶の読経・焼香
- 施主の挨拶
- 会食
遺族や親族、親しい友人などで故人を供養し、法要後に会食をおこなうのが一般的です。
しかし現代では葬儀の直後に前倒して初七日法要を済ませてしまうケースが増えています。
これは亡くなってから葬儀までの日数が、平均で4、5日かかることが起因します。
葬儀後2、3日後に初七日法要をおこなう負担を避けるため、葬儀の直後に繰り上げておこなうことが増えているのです。
火葬は近親者のみでおこなうため、その後におこなう初七日法要もそのままの参列者で行うことができます。
四十九日(七七日)
四十九日はまたの名を七七日(しちしちにち)と呼び、亡くなった日から49日目に行う最後の忌日法要です。
四十九日は非常に重要とされる法要で、親族に加え親しい友人なども集まることが多いです。
法要後には納骨式をおこない、その後は会食をするのが一般的です。
四十九日も初七日と同様に所定の場所で行われ、読経や焼香など一通りの法要を済ませます。
その後はお墓に移動して納骨を済ませ、会食会場へ移動します。
基本的には午前中に法要をおこない、会食が昼食のタイミングになるよう調節します。
その他の忌日法要
初七日と四十九日以外の忌日法要は、さほど重要視されていません。
従ってこれらの忌日法要を省略することも多いです。
初七日と四十九日以外の忌日法要は以下の通りです。
- 二七日
読み方は、ふたなのかです。
亡くなった日から数えて14日目の法要を指します。
自宅へ僧侶を呼び、遺族だけ集まって読経、焼香をおこないます。
- 三七日
読み方は、みなぬかです。
亡くなった日から数えて21日目の法要を指します。
自宅へ僧侶を呼び、遺族だけ集まって読経、焼香をおこないます。
- 四七日
読み方は、よなぬかです。
亡くなった日から数えて28日目の法要を指します。
自宅へ僧侶を呼び、遺族だけ集まって読経、焼香をおこないます。
- 五七日
読み方は、いつなのかです。
亡くなった日から数えて35日目の法要を指します。
自宅へ僧侶を呼び、遺族だけ集まって読経、焼香をおこないます。
- 六七日
読み方は、むなのかです。
亡くなった日から42日目を指します。
自宅へ僧侶を呼び、遺族だけ集まって読経、焼香をおこないます。
- 百箇日
読み方は、ひゃっかにちです。
亡くなった日から100日目に行う法要を指します。
百箇日では四十九日と同様、法要をおこなった後に会食をおこないます。
四十九日の日に納骨が間に合わなかった場合など、節目である100日目に納骨を含めた法要を行うこともあります。
年忌法要
年忌法要とは定められた年の命日におこなう法要です。
年忌法要は計8回、もしくは11回おこなわれます。
故人が亡くなってから1年目が一周忌、2年目が三回忌、6年目を七回忌、その後は主に一の位が3と7となる年に四十七回忌まで行います。
四十七回忌の後は五十回忌があり、その後の百回忌が最後の法要となります。
それぞれの年忌法要について解説しますのでご参考にしてください。
一周忌
一周忌は亡くなってから1年後の命日におこなわれる法要です。
多くある年忌法要の中でも一番最初におこなう非常に重要な法要です。
法事では、読経や会食を行います。
一周忌法要は遺族や親族、親しい友人などが集まり、僧侶を呼んで供養します。
法要後に会食をおこないます。
三回忌
三回忌は亡くなってから2年後の命日に行う法要です。
一周忌と同じ様に遺族や親族、親しい友人が集まって供養し、その後に会食をします。
年忌法要の中では重要度が高いものの一つになります。
最近では執り行わないケースも増えており、行う場合も近親者のみの場合が多いです。
七回忌
七回忌は亡くなってから6年後の命日におこなう法要です。
一周忌や三回忌よりも規模は小さく、遺族や親族で僧侶を呼び、供養します。
地域や家庭によっては法要後に会食を行わない場合も多いです。
三十三回忌
三十三回忌は亡くなってから32年後の命日におこなう法要です。
一般的には三十三回忌で弔い上げをする場合がほとんどです。
遺族と親族で集まり、僧侶を呼び、供養します。
その他の年忌法要
先述した比較的重要とされる年忌法要以外のものについて、簡単に解説します。
- 十三回忌
亡くなってから12年後の命日におこなう法要です。
遺族と親族で集まり、僧侶にお経を唱えてもらいます。
- 十七回忌
亡くなってから16年後の命日におこなう法要です。
経過した年数や周囲の方を鑑みて、家族だけで法要をおこなうことが多いです。
- 二十三回忌
亡くなってから22年後の命日におこなう法要です。
長い年月が経過していることから法要を行わない場合も多いです。
執りおこなう場合には家族だけでおこなうのが一般的です。
- 二十七回忌
亡くなってから26年後の命日におこなう法要です。
長い年月が経過していることから省略される場合も多いです。
- 三十七回忌
亡くなってから36年後の命日におこなう法要です。
長い年月が経過していることから法要を行わない場合も多いです。
三十三回忌で弔い上げされている場合は執りおこなわれません。
- 四十三回忌
亡くなってから42年後の命日におこなう法要です。
長い年月が経過していることから法要を行わない場合も多いです。
- 四十七回忌
亡くなってから46年後の命日におこなう法要です。
長い年月が経過していることから法要をおこなわない場合も多いです。
執り行う場合でも小規模の法要が多いです。
- 五十回忌
亡くなってから49年後の命日におこなう法要です。
長い年月が経過していることから法要をおこなわない方も多いです。
三十三回忌で弔い上げをしていない場合は、五十回忌が弔い上げとされることが多いです。
法要は遺族と親族で集まり、僧侶を呼び、供養します。
- 百回忌
亡くなってから99年後の命日におこなう法要です。
亡くなってからの年数を考えると、故人を認識できる人は少ないでしょう。
百回忌までに弔い上げされている場合が多いため、執り行われないことがほとんどです。
併修
異なる故人の年忌法要が重なり、一年に複数回法要を行うことになった場合、併修を行うこともできます。
併修とは、二つ以上の法要を一回にまとめて行うことです。
一般的に一周忌と三回忌に併修を行うことはありませんが、七回忌以降は併修をすることができます。
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法事の日程調整はどうする?
友人や知人など多くの人が集まる法事は、特に日程調整が大変です。
日程調整を誤ると、法事に参加できない方が多くなります。
そうなれば法要後に周囲から不満が出かねません。
ここでは法事の日程はどのタイミングで決めるべきなのか、また法事は正確な日付にするべきなのかについて解説していきます。
法事を手配する流れ
法事の日程を決めて参加者に連絡する前には、各所に確認が必要です。
法事の流れに沿って解説していきます。
法事の日程を決める
法事の日程は2ヶ月〜3ヶ月前に決めるのが理想です。
遅くても1ヶ月半前には決めておくようにしましょう。
お寺に連絡する
お寺に連絡し、お坊さんの都合を伺います。
菩提寺がある場合は優先して対応してくれます。
この際、お坊さんに渡すお布施や費用について相談するとよいでしょう。
会食をおこなう場合は、お坊さんも会食に参加されるか確認します。
参加者に連絡する
法事の日程が決まったら、出席者に場所と日程を伝えます。
故人の友人などを呼ぶ場合は、ハガキで案内状を贈ることをおすすめします。
近親者だけでの場合は形式に拘らず、電話連絡でも構いません。
参加者の出欠の確認が必要になりますので、往復ハガキを使うか、もしくは返信用のハガキを同封して送りましょう。
会食会場を予約する
会食を行う場合は会食会場を予約する必要があります。
会場を決める際は、法事をおこなう場所からのアクセスも考えましょう。
引き出物を決める
法事に来ていただいた感謝と頂いた香典へのお礼の意味も含めて、参列者に引き出物を渡します。
持ち帰るのに負担にならない適度なサイズのものを選びましょう。
正確な日付に法事をしなくてもいいの?
法事は、故人の命日に合わせて正確に行わなくてはならないのでしょうか。
法事の日程調整のポイントも合わせてご紹介します。
法事の日程は正確な日付にしなくても問題ない
まず、法事は正確な日程で執り行わなくても問題ありません。
注意が必要なのは、法事を命日の後におこなってはいけないという点です。
法事が命日より遅れることは故人を待たせてしまうことになります。
日付を決める際は必ず命日よりも前に設定しましょう。
法事は平日を避けるのが無難
法事は時間のかかる行事です。
特に会食や納骨をおこなう場合などは3時間〜4時間かかりかねません。
多くの方に参加してもらえるよう、土日祝日に設定することをおすすめします。
3月またぎを避ける
3月またぎとは逝去の翌々月に四十九日法要をおこなうことです。
始(4)終苦(9)が身(3)につくとされることから、かつては敬遠されておりました。
しかし最近では気にされることも少なくなっています。
スポンサーリンク法事まとめ
ここまで法事について解説してきました。
この記事をおさらいすると以下の通りです。
- 法事とは葬儀後に行う追善供養
- 法要には忌日法要と年忌法要がある
- 法事を行う際は日程調整に注意
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者
田中 大敬(たなか ひろたか)
厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター
経歴
業界経歴15年以上。葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから著名人や大規模な葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、特に士業や介護施設関係の領域に明るい。
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