終活
終活ノートには何を書けば良いの?作成するメリットについても紹介
更新日:2022.11.17 公開日:2022.04.23
人生の終末について書く終活ノートには、何を書いたら良いのかご存じでしょうか。
書き始める前に、終活ノートに書く内容について知っておきましょう。
そこでこの記事では、終活ノートについて詳しく説明していきます。
この機会に、終活ノートを作成するメリットについても覚えておきましょう。
終活ノートの購入先や定期的に更新することについても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
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終活ノートとは
終活ノートはエンディングノートとも呼ばれ、自分の人生の終末についてを記すノートのことをいいます。
自身の万が一のときに備えて、家族や友人に伝えたいことや、自身の希望などを書き留めるノートです。
最近では記入しやすい専用のノートが販売されていますが、普通のノートや手紙のような形式で書いても問題ありません。
終活ノートには法的な効力がないため気軽に書けるうえ、何回でも書き直すことも可能です。
終活ノートのメリット
終活ノートを書くことには、どのようなメリットがあるのでしょうか。
4つの重要なメリットについて解説していきます。
終活内容の整理ができる
終活には、医療や介護に関する希望や生前整理、財産分与など考えることが豊富にあります。
そのため何から手をつけたら良いのか、悩まれる方も多いのではないでしょうか。
そのような時は、終活ノートを書くことで内容を整理できます。
書きやすい箇所もあれば、なかなか進まない箇所もあるかもしれません。
筆が進まない場合はその理由を考えてみましょう。
専門家の助けが必要なのか現在検討する内容ではないのか、家族で話し合う必要があるものなのかが整理できます。
家族の負担を減らせる
残された家族にとっての負担とはどのようなものがあるでしょうか。
金銭的な迷惑をかけることや、不動産の処分など相続に関すること、遺品整理の処分や、介護や医療、終末期に関する決断などがあげられます。
終活ノートに、これらの内容について具体的な希望や要望を記載し見える化することは、家族の負担を減らすうえで大きなメリットになります。
要求を伝えられる
認知症や寝たきりの状態になり、自分で自分のことができなくなってしまうのは誰にでも考えられることです。
自身の死後はもちろんのこと、意思疎通ができない状況になった場合でも、終活ノートを記しておけば家族などに自分の思いを伝えられます。
また、家族や親しい人へ感謝のメッセージを残すこともできます。
面と向かって言うのが照れ臭い方でも、終活ノートなら自身の素直な気持ちを残しやすいでしょう。
残りの人生を考えられる
終活ノートを活用することは、自分の人生を振り返る良いきっかけになります。
これまでの人生を思い起こし、自分でも予想もしなかった感情が込み上げてくることもあるかもしれません。
死と向き合うということは、残りの人生を有意義に生きるために大切なことです。
やり残したことや伝えたかったことを生前のうちに整理しておけば、悔いのない人生だったと感じられるような最期を迎えられるでしょう。
また、前向きな気持ちで老後を過ごそうと思えるのではないでしょうか。
終活ノートの内容
終活ノートは、遺言書と違って書き方に決まりはないので自由に書けるのが利点です。
ここでは、終活ノートに主に記載される内容についてご紹介します。
自身のこと
自分の生年月日や住所、本籍地を書いておけば、誰が書いた終活ノートなのか一目瞭然です。
さらに、血液型や家族構成なども記入しておきましょう。
これらの情報は、自身の死後に住民票の抹消届を提出する場合や、年金受給の停止手続きなどを行う場合に必要となります。
必ず、正しい情報を記載しておきましょう。
また、自分の趣味や、特技、好きな食べ物などを書くと、改めて新しい自分を発見することにつながるかもしれません。
介護をする方が本人のことを把握するために終活ノートが使われることもあるので、詳細に書いておくと良いでしょう。
個人情報について
スマホやパソコン、その他ご自身が契約しているものに関する契約者名やID、パスワードなどをわかる範囲で記載しておくと、家族の負担は減少します。
また、パスポートや運転免許書などの個人情報も書いておきましょう。
遺産のこと
現金や預貯金、不動産、有価証券など、相続財産を整理しておくことも大切です。
加入している生命保険やその受取人のことなども書いておきましょう。
残された遺族間のトラブルを避けるために、正確に書く必要があります。
借金がある場合も相続されるため、書いておきましょう。
ただし注意したいのは、終活ノートには法的な効力がないということです。
もし、法的な効力があるものにしたい場合は、遺言書が必要になります。
終活ノートとは別に遺言書がある場合は、その旨を終活ノートに記載しておくことを忘れないようにしましょう。
家族へのメッセージ
家族に伝えたい感謝の気持ちや懐かしい思い出などをメッセージとして書き残せます。
思い出と共に、写真なども一緒に貼っておくのも良いでしょう。
友人へのメッセージ
親しかった友人やお世話になった方へ、日頃伝えられなかった感謝の気持ちを終活ノートに書き残しておきましょう。
家族同様、写真などを貼っておくのも良いでしょう。
入院・介護について
認知症になったり、意識不明など重篤な状態になったりした時のために、持病やアレルギー、常備薬などについても書いておく必要があります。
また、入院などの場合に、延命治療を希望するかどうかに関しても書いておいたほうが良いでしょう。
延命治療に対する判断は、家族にとって非常に難しいものです。
終活ノートに書き残すだけでなく、家族と話し合いをしておいたほうが良いかもしれません。
葬儀・納骨について
喪主を任せたい方や、葬儀に参列して欲しい方、葬儀の規模などについて書いておくのも良いでしょう。
また、遺影に使用して欲しい写真や、葬儀の内容に関しての希望があれば書いておきます。
生前契約をしている葬儀社があれば、住所や連絡先も忘れず記載します。
お墓や納骨に関して決まった場所があれば、お寺や霊園の住所や連絡先もわかるように書いておきましょう。
ペットの扱いについて
ペットを飼っている場合には、かかりつけの病院に関することや、食事についてなど、残されたペットのためにも、なるべく多くの詳細な情報を書いておきましょう。
スポンサーリンク終活ノートの注意点
終活ノートを書くうえで注意したい大切なポイントがあります。
気を付けないとトラブルを招く原因にもなるので、注意点を押さえておきましょう。
法的な効力はない
終活ノートに財産に関することを記載できても、終活ノートには法的な効力はありません。
終活ノートに記載する内容の中で法的に効力をもたせるためには、別途遺言書を作成する必要があります。
終活ノートを遺言書の代わりにすることは、法的に難しいということを理解しておいてください。
パスワードの悪用リスクがある
終活ノートを紛失してしまった場合、情報が洩れてパスワードを悪用されるリスクがあります。
銀行口座やクレジットカードの暗証番号は絶対に記載してはいけません。
また、終活ノートと一緒に通帳やキャッシュカード、銀行印を保管するのは大きなリスクを伴うので避けましょう。
死後に発見されないこともある
せっかく書き残した終活ノートですが、自分の死後、誰かに見つけてもらえなければ書く意味が薄れます。
ただし終活ノートには、財産に関することやたくさんの個人情報が書かれているので、保管場所は慎重に考える必要があります。
人目につきにくい場所、かつ万が一の場合に見つけてもらいやすい場所を選びましょう。
できれば家族など身近な方には終活ノートがあること、またその保管場所について伝えておくと安心です。
終活ノートの購入先は?
終活ノートは、どこで購入すれば良いのでしょうか。
終活ノートを自作する方法やアプリなどもあるので紹介していきます。
終活ノートの入手方法
終活ノートの主な入手方法としては、書店やネットなどの通販で購入したり、無料配布のものを入手したりする方法があります。
書店では、基本的に相続関係の書籍売り場にあることが多いようです。
最近では、ネットなどの通販でもたくさんの取り扱いがあります。
ノートの中身が確認できないというデメリットはありますが、探す手間が省けて手軽な方法です。
その他、葬儀会社の資料請求の特典として、無料で終活ノートがもらえる場合もあるようです。
また、ページ数の少ないシンプルなものになりますが、市役所などが作成したフォーマットをネットで無料ダウンロードできるところもあります。
終活ノートは自作もできる
終活ノートには、こうしなければならないといった決まりは特にありません。
記載したい内容を押さえておけば、市販のノートやパソコンを使って自作することもできます。
オリジナルのノート作成にこだわりたい方や、逆に見た目にこだわらず伝えたい内容が書ければ良いという方は、自作をするのもいいかもしれません。
ただし、初めてで何を書けば良いかわからないなら、専用のノートを購入したほうが良いでしょう。
終活ノートはアプリもある
終活ノートにもアプリがあります。
無料のものや有料のものがあるので、金額面、機能、使い心地などから好きなものを選びましょう。
ただしスマホアプリの場合、アプリ自体のサービスが終了してしまうと利用できなくなるので注意が必要です。
終活ノートは定期的に更新すること
終活ノートは、書き終わった後も定期的に見直しをし、修正したり書き足したりする必要があります。
年月が経てば状況も変化するためです。
年明けや誕生日など確認するタイミングを決めて、終活ノートが常に新しい情報に更新できるように心がけましょう。
終活ノートに死後の希望や要望を書いたとしても、気持ちや考えが変化することもあります。
書いた内容に気持ちや考えの変化がないか、内容に対する揺らぎを確認するためにも見直しは大切です。
終活ノートは一人で作る必要はない
終活ノートは、一人で作成する必要はありません。
内容によっては、専門家にアドバイスをもらったほうが良い場合や、家族との話し合いが必要になることもあります。
終活ノートの内容を秘密にしたり、自己完結したりせずに、家族や終活アドバイザーに相談しながら作成することもおすすめです。
終活の相談窓口などもあり、無料で行っているところが多いので気軽に利用できます。
専門的な相談の場合は、必要であれば専門業者を紹介してもらえることもあるようです。
ただし紹介後の相談に関しては料金が発生する可能性もあるので、確認が必要になります。
また、終活セミナーやイベントなども開催されているので、友人を誘って参加するのも良いでしょう。
終活ノートまとめ
ここまで終活ノートに書く内容や、作成のメリットなどを中心にお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 終活ノートとは、人生の終末についてを記すノートのことをいう
- 終活ノートには、遺族への負担軽減、要望を伝えるなど多くのメリットがある
- 終活ノートには主に、相続や医療関係、葬儀などについて記載する
- 法的拘束力がないことや、個人情報の管理、保管場所などに注意が必要
- 終活ノートは、毎年タイミングを決めて新しい情報に更新することが大切
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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