お墓
樹木葬の埋葬方法とは?埋葬までの流れや注意点を解説
更新日:2022.05.24
皆さんは樹木葬ということばを聞いたことはありますか。
樹木葬はあまり一般的ではないので初めて耳にしたという人も多いと思います。
今回はそんな樹木葬について解説していきます。
今回の記事では、そもそも樹木葬とは何なのかについて説明します。
樹木葬の埋葬方法や、樹木葬の注意点についても理解できるので、最後までご覧ください。
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樹木葬とは
樹木葬とは、墓石の代わりに樹木の周囲に遺骨を埋葬することです。
簡単に言うと、墓石ではなく、樹木がお墓のシンボルとなります。
樹木だけでなく、花や芝生などの植物で彩られたガーデン風のデザインの物もあります。
樹木葬では、埋葬された遺骨は長い年月をかけて土に還ります。
最近では、こういった樹木葬を望む人も増加してきています。
樹木葬では一般的な葬儀と比べると、費用も抑えることができる傾向にあります。
また、従来のお墓と異なり、継承を必要としません。
子どもがいない場合などに利用するケースもあるそうです。
樹木葬の種類
樹木葬と一口に言っても、様々な種類があります。
以下で詳しく説明していきます。
里山型
里山を墓地として、遺骨を納めるタイプで、自然の中で眠りたい方や環境を破壊したくない人におすすめです。
ただ、一度埋葬すると遺骨を取り出せなくなってしまうケースが多いです。
また、アクセスが悪い傾向にあるのでお墓参りが大変になってしまうかもしれません。
都市型・公園型
都市や近郊の墓地や霊園に設けられた樹木葬の墓地のことを都市型・公園型といいます。
言葉の通り公園のような開放感のある雰囲気で、交通アクセスが良いのが特徴です。
一定期間が過ぎるとほかの方の遺骨と合祀されます。
都市型・公園型のお墓でも、いくつか種類があり、値段が大きく変わるため以下で紹介します。
個別型
個別にシンボルツリーを植えて、その根元に骨壺を安置します。
一定期間を過ぎたら合祀されます。
一般のお墓と似たスタイルなので費用相場は50~100万円と、高めになっています。
集合型
一本のシンボルツリーを立て、その周辺に個人の納骨スペースを設けているタイプです。
こちらも多くは合祀されます。
費用は20-100万円程度と、幅があります。
これは納骨人数などに大きく左右されるためで、一人当たりでしたら個別型より安くなっています。
合祀型
最初から一本のシンボルツリーの周囲にほかの遺骨と埋葬するタイプです。
遺骨の場所が明確にわからないので、一度合祀されると遺骨を取り出すことはできません。
個別のスペースを使用することがないため、費用相場は5~20万円程度と、かなり安くなっています。
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樹木葬の埋葬方法
まだまだ樹木葬は、あまり知られていないのでどのように準備を進めていけばいいのか不安な方も多いと思います。
そのため、以下で樹木葬の流れを詳しく解説していきます。
ぜひ、参考にしてください。
資料請求
樹木葬をすると決断したらまずは、資料請求をしていきます。
実際に霊園などに足を運んで直接情報収集してもいいですし、インターネットなどで自分で情報収集するなどの方法があります。
調べていく中で気になった施設などがあれば、資料請求の問い合わせをしていきます。
見学
資料請求をして候補がしぼられたら、次は実際に現地を下見しにいきます。
見学に行く際は、親族と一緒に行き、家族でよく話し合ってから決めることが大切です。
下見する際に見るポイントは、現地の雰囲気やイメージだけでなく、周囲の環境や交通のアクセスのしやすさも確認することです。
写真と実物が異なる可能性もあるため、そちらも注意しましょう。
これらを確認することで今後の管理の事まで考えることができます。
契約
下見をして実際のイメージに合い、樹木葬をする場所が決定したら、施設と契約をします。
契約する際には、不明な点は必ず確認し、納得がいってから手続きをするようにしてください。
事前に家族や親族の方に相談するとよいでしょう。
必要書類の記入・提出
親族で話し合い、納得して契約したら施設から提供される書類にサインし、不備や漏れがないかしっかりと確認した上で提出します。
埋葬
埋葬する日程が決定したら、管理している施設に連絡して埋葬を依頼します。
このときに注意が必要な点は、埋葬する際には「埋葬許可証」が必要になることです。
自治体によって異なりますが、死亡届の提出後か火葬後に埋葬許可証がもらえますから、決してなくさないようにしましょう。
一般的に、埋葬は四十九日後か一周忌に行いますが、タイミングは自由です。
樹木葬の埋葬に関する注意点
次は注意点について詳しく解説していきます。
注意点をしっかりと抑えることでその後のトラブルを回避することができます。
周囲の理解が得られないこともある
現在の日本では、樹木葬はまだまだ知られていません。
親族が伝統的なお墓にこだわりがあったり、アクセス面や管理の面から周囲に理解してもらえないこともあります。
そのため、家族でよく話し合い、みんなが納得のいく形で進めていく必要があります。
一般的な葬儀をする際にも親族での話し合いは必要になりますが、樹木葬をする場合は、一層話し合いが大切になります。
交通アクセスが悪い場所もある
樹木葬墓地の場所は、都市圏から山間部までさまざまです。
都市圏の庭園や公園タイプだと比較的アクセスしやすいのですが、里山タイプなどでは、遠方の山林にもあるのでその場合だと交通アクセスが良くありません。
そのため、実際に下見をして交通アクセスについても考えて検討する必要があります。
期間を過ぎると合祀になる
合祀とは、遺骨を他の遺骨と一緒に埋葬することです。
樹木葬の場合には、個別で埋葬する際にはスペースを確保しなければいけません。
土地を確保するためには、手続きや費用が必要となるので決められた期間を過ぎると合祀になってしまうので注意してください。
合祀は、費用を抑えられるといったメリットもありますが一度合祀すると遺骨を取り出せなくなってしまうといったデメリットがあります。
お墓の引っ越しが今後できなくなってしまうので、それも含めて樹木葬を検討しましょう。
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樹木葬は家でできるの?
樹木葬は一般的なお墓に比べてリーズナブルですが、それでも安くない買い物です。
自宅の庭などに散骨したい方も多いのではないでしょうか。
しかし、自宅での樹木葬は認められていません。
樹木葬は役所に許可された墓地や霊園でしか認められていないのです。
自宅と同様に、許可されていない山などでの樹木葬も禁じられています。
場合によっては死体遺棄罪で逮捕されてしまいますので、注意してください。
樹木葬の埋葬方法についてのまとめ
ここまで、樹木葬の方法や流れについて詳しく解説してきました。
樹木葬には、メリットやデメリットなどがあり、事前によく検討することが大切だとわかったと思います。
今回の記事の要点を以下にまとめます。
- 樹木葬とは、墓石の代わりに樹木の周囲に遺骨を埋葬することである
- 樹木葬は一般的な葬儀と比べると、費用も抑えることができる傾向にある
- 樹木葬は、資料請求→見学→契約→必要書類の記入や提出→埋葬の流れになる
- 樹木葬の注意点として、樹木葬について家族間で意見が分かれる場合があるのでよく話し合うことが大切になる
- 交通アクセスが悪い場所にある場合もあるので下見をしてアクセス面も考慮することが大切である
- 期間を過ぎると合祀になる
今回の情報が少しでも皆さまのお役に立てれば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者
唐沢 淳(からさわ じゅん)
経歴
業界経歴10年以上。大手プロバイダーで終活事業に携わる。葬儀の現場でお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから大人数の葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとにも数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、ユーザー目線でのサービス構築を目指す。
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