墓石の外柵とは？外柵の種類や役割、費用相場まで解説！

更新日：2022.11.10 公開日：2021.08.26

墓石

墓石の周りに敷かれている外柵をご存知ですか？
お墓の外柵にはどんな種類や役割があるのかわからな方も多いのではないでしょうか。

本記事では外柵とは何かという点を整理し、その種類や費用についてご説明します。

年数がたった外柵を修理する場合についての費用にも触れているので、ぜひ最後までご覧ください。

1. お墓の外柵とは
2. 外柵の役割
3. 外柵の種類
4. 外柵の費用相場
5. 外柵の修理費用はどのくらい？
6. 墓石の外柵まとめ

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お墓の外柵とは

外柵とは、墓所の周りをちょうど境界線のように囲っている石材部分です。

墓所の周囲から墓石周り、納骨スペースまで一体型となっているタイプの外柵や、間口に階段があるタイプなどがあります。

盛り土をして全体に高さを出すタイプの外柵は、墓石を高い位置に納めることができ見栄えが良くなります。

昔は大理石やコンクリートブロックで外柵を建てていましたが、変色や欠けの劣化が多く見られました。
現在では墓石と同じ御影石を使用することが多いため、耐久性に優れています。

外柵のデザインは基本的に自由です。
しかし規格墓所と呼ばれる、お墓の施工規制をしている墓所では外柵の規制があるかもしれません。

自由墓所であればどんなデザインでもOKですが、お墓を建てる前の確認が必須です。

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外柵の役割

お墓に外柵は必要なの？と疑問に思う方も多いと思います。
実はお墓に外柵を建てるのは、実用的な理由と宗教的な理由があります。

他のお墓との境界線

実用的な理由として、外柵は隣のお墓との境界線を示すための役割を担います。

特に昔からの墓地は境界線があいまいで、誤ってよその敷地内にはみ出してしまうというケースが多くありました。

トラブルを防ぐため、墓地の区画を購入したときに外柵だけ施工しておく方もいるようです。

あの世とこの世の境界線

宗教的な理由として、外柵はあの世とこの世の境界線、という考えがあります。
外柵が、いわば結界のような役割を果たし墓所を特別な空間にしてくれます。

このほかにも外柵を建てることで草取りの必要がなくなる、というメンテナス面でのメリットもあります。
また、盛り土をすることでお墓全体に高さが出るため見栄えも良くなります。

納骨堂と一体型のタイプの場合は空間が広くなり、たくさんの遺骨の収蔵が可能です。

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外柵の種類

外柵には主には標準型・通し階段型の2つがあります。

標準型

古くからある外柵のデザインです。
四方あるうちの前面にだけ御影石を使用し、左右と裏側は基礎コンクリートで固めてあります。

墓所の境界線に外柵を巡らせ、墓石の周りには玉砂利を敷きます。
入り口には「親柱」という門柱のような柱が立っています。

通し階段型

全面の間口が広く階段がある、スッキリとしたデザインの外柵です。
標準型よりも広々としているので参拝しやすく人気があります。

標準型にある親柱などの装飾品がないデザインが多いようです。
標準型と通し階段型は盛り土をするため高さがあります。

盛り土の高さは墓所の面積によって変わります。
3〜10㎡なら1尺（約30センチ）、12〜15㎡なら1.2〜1.5尺（36〜45センチ）ほどです。

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外柵の費用相場

外柵の費用相場について、石材や工事費用ごとにご説明します。
一般的なお墓の平均面積は1.5㎡に満たない程度のため、2～4㎡の墓所面積を中心にお伝えします。
まず、お墓の面積ごとの外柵費用の相場は以下のとおりです。

• 2㎡：36万円
• 3㎡：56万円
• 4㎡：72万円

以下では外柵費用の内訳について説明します。

外柵の石材費用

外柵に使用する石材の加工料金になります。

• 2㎡：15万円
• 3㎡：25万円
• 4㎡：35万円

基礎工事費用

住宅と同じようにお墓にも基礎工事が必要です。

地面を30～50センチ掘り起こし、セメントなどを入れて地盤を強くした後、基礎のコンクリートを流し込むための型枠を作り鉄筋を組みます。

最後にコンクリートを流しこんで完成します。

• 2㎡：9万円
• 3㎡：11万円
• 4㎡：13万円

納骨堂を2段にする場合は追加料金で5万円ほどかかるようです。

外枠工事費用

外枠は石材の量によって変動します。

• 2㎡：10万円
• 3㎡：14万円
• 4㎡：16万円

まき砂利費用

墓石の周りに砂利を敷くことで草が生えづらくなり、見た目も良くなります。
費用は砂利の種類によって変わってきます。

たとえば那智石の場合、1㎡で1万円ほど費用がかかるため、2㎡だと2万円となります。

耐震金具費用

コーナー内側の四隅に、鉄筋コンクリートの基礎と一体化させるための金具を打ちます。
金具で固定することで地震が来た場合の耐震効果も期待できます。

コーナー4箇所に金具をつけて2万6000円ほどです。
これらの費用のほかにも石材店によってオプションがあります。

• 階段の滑り止め：2万円〜
• 彫刻で模様の加工：2万円〜
• 灯篭（角置き）：8万円〜、灯籠（墓前）：13万円〜

2トンはあるといわれている墓石をささえるため、これらの工事は必須です。

一般的な大きさの墓石工事には法令が定められていませんが、4㎡を超える墓石工事は建設業法に基づいた「建設業の許可」が必要になります。

そのため現在は、石材店独自の施工方法で工事をしている状況です。
土台を支える工事は大切ですので信頼できる石材店へ依頼しましょう。

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外柵の修理費用はどのくらい？

修理費用の相場は、小さなひび割れ程度であれば2〜3万円程度で修復できます。
外柵はおよそ20〜30年ほど経つと劣化が目立ってくるようになるので注意しましょう。

一番多い劣化が、小さなひび割れや傾きです。
早めに発見して修理することで、外柵を長持ちさせられます。

最初は小さいひび割れでも、いずれ大きくなっていく恐れがあります。
ひび割れたところから雨水が浸水して遺骨にカビが生える場合もあります。

また、外枠が少しずれたところから雑草が生え、ずれが大きくなるケースもあるようです。

修理依頼は基本的にお墓を建てた石材店へ連絡します。
しかし、何代も前のお墓で石材店が不明の場合は別の業者を探して作業してもらいます。

霊園によっては出入りする石材店に制限があるかもしれません。
事情を話して管理者に相談することをおすすめします。

修理する箇所が沢山あり、全体をリフォームしたい、という場合は20万〜30万円ほどかかります。

小さなひび割れ程度なら修理だけで問題ありませんが、墓石自体が劣化している場合などは一式で変えた方が費用を抑えられる場合もあります。

こちらの記事で墓石のズレや修理について解説しているので、ぜひご覧ください。

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墓石のずれを直すのにかかる費用は？相場や修理の流れを解説

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墓石の外柵まとめ

ここまで墓石の外柵についての情報や、費用詳細などを書いてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りになります。

• 外柵の役割はお墓の区画を仕切ること・あの世とこの世の境界線である
• 外柵の種類は標準型と通し階段型の2つがある
• 外柵の費用は合計で2㎡で合計36万円、3㎡で56万円、4㎡で72万円ほどかかる

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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監修者

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