お墓
塔婆とは?申し込み時に渡す塔婆料の書き方を紹介
更新日:2022.11.17 公開日:2022.03.03
供養の節目には塔婆(とうば)を立てることが多いかと思いますが、申し込み方法についてご存じでしょうか。
正しい申し込み方法を知っておかないと、文字間違いなどトラブルの原因となります。
そこでこの記事では、塔婆の申し込み方法について詳しく説明していきます。
この機会に、塔婆料の金額相場についても知っておきましょう。
立てるべき塔婆の本数についても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
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- 塔婆とは
- 塔婆料の金額相場
- 塔婆を申し込む場所
- 塔婆の申込み方法
- 塔婆の申込み用紙の書き方
- 塔婆料の封筒の書き方
- 塔婆料を入れる封筒
- 塔婆料の渡し方
- お布施と塔婆料の違い
- 立てるべき塔婆の本数は決まっている?
- 塔婆の処分時期・方法
- 塔婆の申し込み用紙の書き方まとめ
塔婆とは
塔婆(とうば)とは、供養のためにお墓周りに立てる木の板のことを指します。
長さはだいたい120〜200㎝ほどで、表面には文字が記されています。
ここでは、塔婆を立てる意味や目的などを解説していきます。
塔婆を立てる意味
仏塔は、インドのサンスクリット語で「ストゥーパ」といわれています。
そのストゥーパに漢字があてられ、卒塔婆(そとば)、塔婆(とうば)となりました。
塔婆を立てる意味、目的は追善供養(ついぜんくよう)をするためと考えられています。
追善供養とは、生きている方々が故人の冥福を祈る供養をいいます。
生きている方が善行を行うことで故人の善行となり、故人の魂の生まれ変わり先がより良いものになると考えられています。
また、その善行は自分に戻ってくるとも考えられています。
塔婆に書かれている内容
塔婆に書かれる内容は宗派や寺院、法事の種類によってさまざまです。
日蓮宗では「南妙法蓮華経」をひげ文字と呼ばれる書体で書きます。
そのほかにも宗派や地域によっては、1列に文字を書く場合や、複数列にわたり書かれる場合もあります。
厳密なルールはないため一概にはいえませんが、書かれることの多い内容は以下の通りです。
- 戒名や俗名
- 命日(祥月命日)
- 宗派の題目や経文
- 法要の名称
- 梵字
- 建立年月日
- 施主名
塔婆を立てるタイミング
明確な決まりはありませんが、塔婆は供養の節目となるタイミングで立てられることが多いです。
立てられるタイミングの多くは、以下の通りです。
- 祥月命日(命日)
- 年忌法要
- 春秋のお彼岸
- お盆
- 涅槃会(ねはんえ)
- 施餓鬼会(せがきえ)
- 灌仏会(かんぶつえ)
そのほかにも、地域や各家庭の考え方によってはお墓参りのたびに立てるケースがあります。
スポンサーリンク塔婆料の金額相場
塔婆料は、寺院や地域によって前後します。
多くの寺院では、塔婆1本あたり2,000円〜1万円で価格設定されていることが多いです。
また、法事などの法要に合わせて立てる場合には2,000円〜3,000円に設定されている場合がほとんどです。
前述した通り、塔婆料は寺院や地域によって変わってくるため、いくら渡せばよいか不安な場合は寺院に直接伺いましょう。
塔婆料を伺うこと事態はマナー違反ではないので、ご安心ください。
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塔婆を申し込む場所
塔婆の申込先はお付き合いのある菩提寺または、通販でも可能です。
それぞれの特徴を見ていきましょう。
菩提寺に申し込む
塔婆には故人の戒名や、祥月命日、施主名を書き入れます。
そのため、故人への理解が深い菩提寺の僧侶に申し込むことが一般的です。
直接、菩提示に行って申し込むか、申し込みに必要な情報を書いた申込用紙を郵送またはファックスで送付します。
通販で申し込む
近年では、塔婆を通販で購入できるサービスがあります。
各宗派、どなたでも塔婆を申し込むことが可能です。
申し込みは、文字間違い防止のためにメールやファックス、郵便などで行います。
しかし、急ぎの場合は電話での申し込みを受け入れていただける場合もあります。
また申し込み時には、墓地名義人や塔婆を受け取る日付、故人の名前、塔婆を立てる目的についてお知らせします。
多くのサイトでは、申し込みから2週間ほどで受け取り可能ですが、申込数が多くなるお彼岸やお盆の時期は余裕をもって申し込みしたほうが良いでしょう。
宗派ごとで書式が違うこともあるので、申し込み時に十分に確認することも大切です。
塔婆の申込み方法
塔婆の申し込み方法について詳しく説明します。
また、塔婆を複数立てる場合の対応についてもみていきましょう。
申し込み用紙に書く
多くのお寺では塔婆供養の申込用紙が用意されています。
その場合は、申込用紙に沿って必要な情報を書き入れます。
書き込んだ申込用紙は直接持参するか、ファックス、郵便で送付しましょう。
申込用紙が用意されていない場合は、便箋やメールにて必要な情報を伝えましょう。
このとき、文字にして伝えることが重要です。
口頭で情報を伝えると、文字間違いを引き起こす原因になるため避けてください。
塔婆を複数立てる場合は、施主が取りまとめる
施主以外にも塔婆を立てることを希望する方がいる場合は、施主がまとめて申し込みます。
申し込み時には施主が願主名や故人との関係性を書く必要があるため、情報に誤りがないか事前に願主へ確認しておきましょう。
また、塔婆料も個別に渡すのではなく、まとめて渡すほうがスマートです。
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塔婆の申込み用紙の書き方
ここでは、塔婆の申し込み用紙の書き方について解説していきます。
書くべき内容
多くのお寺では申込用紙が用意されており、申込用紙に書く内容としては以下の通りです。
しかし、書くべき内容は申込先によって異なるため、あくまで一例として紹介します。
- 墓地名義人の名前
- 法要日、又は塔婆を受け取る日
- 故人の名前
- 俗名
- 戒名
- 命日
- 享年
- 主旨(○○回忌、彼岸、お盆、祥月命日、追善供養等)
- 建立の施主名
- 合計本数
- 連絡人の氏名
- 電話番号
例文
お寺への手紙だからといって、必要以上に案ずる必要はありません。
書くべき内容としては頭語・結語、時候の挨拶、日頃のお礼、用件、日付差出人(住所・氏名・電話番号)です。
以上の点を踏まえて作成した、塔婆をお願いする場合の手紙の例文はこちらです。
謹啓 厳寒の候、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
平素より大変お世話になっております。
○○市の○○(氏名)でございます。
来たる○○年○○月○○日に故○○の○○回忌法要をお願い致しております。
その際に塔婆を建立したいと存じますので、以下に氏名をお知らせいたします。
○○ ○○(施主名)
以上、一基の卒塔婆になります。
よろしくお願いいたします。
謹白
○○県○○市○○
○○ ○○
電話番号○○-○○-○○
注意点
文字間違い防止のためにも、崩し文字は使わずに読みやすい楷書体を使いましょう。
塔婆料の封筒の書き方
葬儀関連で香典袋を書く機会は多いと思います。
そのため、香典袋の書き方=葬儀関連の封筒の書き方のマナーであると勘違いされる方もいらっしゃると思います。
しかし、塔婆料の封筒の書き方は香典袋の書き方のマナーとは異なる点があるので、混同しないよう注意しましょう。
表書き
塔婆料の表書きは「御塔婆料」または「塔婆料」と書きます。
また、その下に施主名や○○家(家の名前)を書く場合もあります。
塔婆料は直接お渡しすることが多く、住所や氏名は書く必要はありません。
また基本的に裏面に書くことはありません。
しかし、自身が必要であると思った際には裏面に住所や氏名を書いても良いでしょう。
中袋
中袋のある不祝儀袋の場合は、封筒に入れた金額を書きます。
この金額の書き方ですが、不正を防ぐためにも大字(だいじ)を用いてください。
(*大字とは「壱」「弐」「参」といった漢数字の一種です。)
薄墨は使わない
薄墨を使って書くことは葬儀の日までと決まっています。
塔婆を立てる時期は葬儀以降であることがほとんどなので、塔婆料は濃墨を使って書きます。
筆ペンを使って書いても問題ありませんが、ボールペンや万年筆などで書くことは控えてください。
最善は筆を使って濃墨で書くことなので、今後のためにも用意しておいて損はないでしょう。
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塔婆料を入れる封筒
基本的には水引などを付けません。
しかし明確なルールはなく、水引が印刷されているタイプの不祝儀袋もあります。
また、白無地の封筒に入れて渡しても問題ありません。
塔婆料の渡し方
塔婆料を渡すタイミングは塔婆を立てるときなのか、塔婆供養を申し込むときなのか悩むところでしょう。
そこで、正しい渡すタイミング、渡し方のマナーを説明します。
渡すタイミングはお布施と一緒に
塔婆料を渡すタイミングは、法要の前後に僧侶へ挨拶・お礼を伝えるときに渡しましょう。
また、お布施と一緒に渡します。
そのため、僧侶が受け取った時点で何に対する金銭を受け取ったのか把握できるよう封筒を2種類に分けてください。
基本的に塔婆料は、塔婆供養を行っていただいた当日に渡すものであると覚えておきましょう。
袱紗に包んで渡す
塔婆料を手渡しで渡すのはマナー違反です。
そのため、塔婆料は事前に紫色の袱紗に包んでおきます。
そして渡すときに、僧侶の前で袱紗を開き、袱紗の上に乗せた状態で渡しましょう。
また、ご自宅に切手盆(きってぼん)がある場合は、切手盆に乗せて渡しても良いです。
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お布施と塔婆料の違い
お布施は、読経や法話などの仏教的儀式を行っていただいたことに対して、僧侶へ渡す金銭です。
塔婆料は、塔婆を作成していただいたことに対して渡す金銭です。
一見まとめて渡しても問題ないように勘違いされがちですが、渡す目的・意味合いが異なるので別々で渡すことがマナーです。
立てるべき塔婆の本数は決まっている?
立てるべき塔婆の本数について明確な決まりはありません。
立てる本数は、寺院の考え方や地域性、親族の意向が強く関係します。
たくさんの塔婆を立てるほうが故人への供養になると考えることもあれば、施主のみが立てれば良いという考えもあります。
塔婆を何本立てればよいか不安な場合は、寺院や葬儀関連に精通している近隣住民、親族に確認しましょう。
また、そもそも塔婆を立てない宗派、宗教があります。
それは浄土真宗、キリスト教、神道です。
浄土真宗は、往生即成仏の教えにより追善供養の必要がないためです。
ただし、浄土真宗であっても塔婆を立てたいと志望した場合は稀ですが立てるケースもあります。
神道も基本的に塔婆を立てませんが、一部では神道塔婆、霊祭票(れいさいひょう)を立てるケースがあります。
ちなみに、九州地方では塔婆を立てないことが多いようです。
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塔婆の処分時期・方法
塔婆の処分時期は、新しく塔婆を立てるときになります。
しかし、木材からできた板塔婆は雨風で劣化し、倒壊する恐れがあります。
そのため、新しく塔婆を立てるときまで待たずに処分する場合もあります。
処分方法として、一般的には霊園やお寺にお願いして、お焚き上げなどで処分していただくことが多いです。
新しく塔婆を立てる場合は、無料で処分していただけることもあります。
しかし、霊園や寺院によって対応はさまざまなため、事前に確認しておくと良いでしょう。
また、塔婆は一般ゴミとして処分しても問題ありません。
ただし、塔婆には個人情報が多く記載されています。
一般ゴミとして捨てるときには、個人情報が分からないように下処理してから捨てましょう。
塔婆の申し込み用紙の書き方まとめ
ここまで塔婆料の申し込み方法についての情報を中心にお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 塔婆は追善供養のために立てる
- 塔婆の申込先はお付き合いのある菩提寺
- または、通販がある塔婆を複数立てる場合は、施主が取りまとめて申し込む
- 申し込み時に伝える情報は、文字間違いを防ぐために楷書体で文字に起こす
- 塔婆料は不祝儀袋、または白無地の封筒に入れる
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者
山口 隆司(やまぐち たかし)
一般社団法人 日本石材産業協会認定 二級 お墓ディレクター
経歴
業界経歴20年以上。大手葬儀社で葬儀の現場担当者に接し、お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、位牌や仏壇をはじめ、霊園・納骨堂の提案や、お墓に納骨されるご遺族を現場でサポートするなど活躍の場が広い。
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