お墓
お墓参りに線香なしは大丈夫?線香の意味やマナーまで解説
更新日:2022.11.08 公開日:2021.09.15
お墓参りをする際に持っていくものとして一般的な線香ですが、忘れてしまうことがあるかもしれません。
線香なしでお墓参りをすることは問題にならないのでしょうか。
今回の記事では線香なしでお墓参りをすることについて解説します。
お墓参りの持ち物についても解説しているので、、ぜひ今回の記事を最後までご覧ください。
4つの質問で見つかる!
ぴったりお墓診断
Q.お墓は代々ついで行きたいですか?
都道府県一覧からお墓を探す
こちらでご希望のエリアからお墓を検索できます。
こちらでご希望のエリアからお墓を検索できます。
お墓選びはみんなが選んだ終活
みんなが選んだ終活ではお墓選びのご相談に対応しております。
お客様のご希望予算と地域に応じた霊園をご提示することも可能ですので遠慮なくお申し付けください。
お墓参りにおける線香をあげる意味
そもそもお墓参りの際に線香をあげる行為にはどういった意味が込められているのでしょうか。
お供え物の1つ
仏教では、お供え物の五供(香、花、灯明、浄水、飲食)のなかで、線香を「香」の象徴的なものとしてとらえています。
線香は浄化の役割とともに、亡くなった方のための食事だとされています。
古代インドの仏教経典では「生前善いことをしてきた人は良い香りを食べられる」と伝えられています。
故人とのつながりを保つ
お墓で線香を上げる行為は、玄関で呼び鈴を鳴らすことに例えられます。
線香の煙が呼び鈴となり、亡くなられて仏様になった方と、つながるとされています。
さらに、線香の香りと煙を通して、故人を思う気持ちをあの世に伝えられるともいいます。
線香を上げることが、故人とのつながりを保つための作法だと知っておけば、お墓参りでの心持ちも違ってくるでしょう。
墓地や人を清める
お墓参りで線香をあげる意味の1つとして、墓地や人を清める意味があると言われています。
線香には香りが付いており、人やその場所を清めてくれるとされているのです。
また、墓地のニオイ消しや動物除けの意味もあるといわれています。
線香がご先祖様の食事となる
線香をあげるもう1つの意味として、線香がご先祖様の食事になると考えられています。
俱舎論と呼ばれる仏教経典には、善い行いを生前にしていた死者は良い香りを食べるといった記述があります。
そのため線香の煙は故人の食事になると考えられており、お墓に眠るご先祖様に食事を提供するために線香をあげるのです。
こちらの記事でお墓参りの線香について解説しているので、ぜひご覧ください。
線香なしでお墓参りするのは良いのか
ここまでは、お墓参りで線香をあげる意味について解説をしてきました。
では、線香なしでお墓参りをすることは良いことなのでしょうか。
昔だとお墓参りをする際は、お線香だけは持参しようと考える方が一般的でした。
しかし、お墓参り自体に来ない方が増えてきていることから、考え方も変わってきています。
線香がなくともお墓に参るという気持ちが重要であると考える方が増えているのです。
ただ、宗教や地域によっては線香を持参することがマナーとされている場合もあります。
事前に寺院や霊園などに線香を持参した方がいいのか確認をしておくと良いでしょう。
納骨堂の場合は線香が完備されていることが多いため、線香なしでお墓参りをすることも可能です。
みんなが選んだお墓の電話相談
みんなが選んだお墓ではお墓選びのご相談に対応しております。 お客様のご希望予算と地域に応じた霊園をご提示することも 可能ですので遠慮なくお申し付け下さい。後悔しないお墓選びのためにプロのお墓ディレクター
を無料でご紹介いたします。
お墓参りで線香を供える本数
お墓に線香をあげる場合、宗派によって線香の本数に違いがあります。
宗派ごとの線香の本数は以下のようになっています。
- 臨済宗・日蓮宗:1本
- 曹洞宗・浄土宗・日蓮正宗:1〜3本
- 浄土真宗:1本の線香を2〜3本に折る
- 天台宗・真言宗:3本
天台宗と真言宗は、香炉の手前に1本、奥に2本、自分から見て逆三角形になるように線香を刺します。
このように同じ仏教であっても宗派ごとにお墓にあげる線香の本数やマナーが違います。
事前によく確認をしておくようにしましょう。
こちらの記事でお墓参りの線香の本数について解説しているので、ぜひご覧ください。
線香をあげる時のマナーと注意点
お墓参りで線香をあげる時には、いくつかのマナーや注意点が存在しています。
マナーや注意点を知らずに線香をあげていると思わぬトラブルに巻き込まれてしまうかもしれません。
ここでは線香をあげる時のマナーや注意点をいくつかご紹介するので、覚えておくようにしましょう。
線香の向き
線香を横にして置く場合、自分から見て火がついている方が左へ来るように置きます。
ただ既に火がついている線香が置かれている場合は、その線香と同じ向きで置くことがマナーとされています。
一般的な方向と違う向きで置かれているからといって、既に置かれている線香と違う向きで置かないようにしましょう。
線香の火は息で吹き消さない
線香の消し方に関しても作法があります。
線香の正しい消し方は3つあります。
線香を上下に揺らして消す、手のひらで仰ぐ、専用の線香消しを用いて消すといった方法です。
口は生ものなどを食べることもあることから、不浄なものと考えられているため、線香に息を吹きかけて消してしまうとマナー違反になります。
墓石の掃除をしてから線香を供える
お墓参りでいきなり線香を上げるのはマナーに反しますので、お墓全体をお清めしてから上げるようにしましょう。
お清めとは、墓石や周囲の掃除のことです。
ごみを拾い、雑草を取り払い、落ち葉を掃くなどして、お墓をきれいにしてからお参りをします。
線香の火は燃やしきる
線香に火をつけたら、途中で消さずに最後まで燃やしきるようにしましょう。
お墓参りの基本は、お花以外の供え物はすべて持ち帰るのがマナーで、線香も燃え残りがないようにします。
ただ天候が悪い時など、やむを得ない場合は、お参りを終えたところで消しても差し支えありません。
無宗教の場合は束で置いていい
線香の数は宗派によって決められていますが、無宗教の場合は束で置いても大丈夫です。
ただし、束をまとめている紙は必ず外すようにしましょう。
紙が残っていると、線香の火が紙に燃え移って、火災の原因になったり、燃えかすで周囲を汚したりする心配があるからです。
みんなが選んだお墓の電話相談
みんなが選んだお墓ではお墓選びのご相談に対応しております。 お客様のご希望予算と地域に応じた霊園をご提示することも 可能ですので遠慮なくお申し付け下さい。後悔しないお墓選びのためにプロのお墓ディレクター
を無料でご紹介いたします。
お墓参りで花を持っていかなくていい?
お墓参りをする場合、線香以外にお花を持っていく事も一般的とされています。
お墓参りの際にお花を持って行かなかった場合、マナー違反となってしまうのでしょうか。
まず、お墓参りの際にお花をお供えする理由を説明します。
それは、自分達の次にお墓参りに来る方が花を見ることで安らかな気持ちになれるようにするためといわれています。
地域によっては故人の霊を慰める意味を込めてお花をお供えするといった考え方もあります。
ただお墓に参ること自体が故人の霊を供養する目的となっているため、お花を持参しなかったからといってマナー違反になることはありません。
地域によってはお墓参りにお花は持参しないという地域もあります。
またお墓にお花をお供えすると片付けなどの問題が発生するため、霊園によってはお花のお供えを禁止している場合もあります。
地域や霊園などによって考え方が異なるので、必ずしもお花を持参しなければいけないという訳ではありません。
こちらの記事でお墓参りで花を持参しない理由などを解説しているので、ぜひご覧ください。
お墓参りの持ち物
お墓参りに出かける際には、線香のほか、ろうそく、水、花、半紙、数珠、お供え用の食べ物を準備します。
また、お墓を掃除する掃除用具も持参します。
それぞれの持ち物について、その目的と理由を解説します。
線香
古代インドの仏教経典では「香りは死者の食べ物」とされています。
良い香りがする線香を供えることで、故人を極楽浄土に導いてくださるよう、お祈りするという意味が込められています。
日本では、仏前を清めるための道具として線香が使われています。
ろうそく
ろうそくは、光で参拝者の顔を照らすことにより、故人に顔を見せるという意味があります。
煩悩を打ち消す光の象徴としても灯されます。
お墓にろうそく立てがない場合は、立てるものを持参し、お参り後は必ず火を消しましょう。
水
お参りする人の心を清めるだけでなく、お墓を掃除するのにも必要となる「きれいな水」を用意しましょう。
お墓に水を受けるくぼみ(水鉢)がある場合は、そこに水を入れ、無い場合は湯呑みなどを使います。
花
お墓や仏壇に供える花は「仏花」と呼ばれています。
お供えする花の種類に決まりはありませんので、生前故人が好きだった花を供えてあげるのがいいでしょう。
種類でお悩みの方は、最も一般的な菊を用意すれば安心です。
半紙
食べ物をお供えする場合、墓石の上に直接置かず、お供え用の半紙を必ず持参し、敷いてからお供えをしましょう。
半紙は三角に折り、角を自分の方に向けるのがマナーと言われています。
数珠
墓前で合掌する時に使う数珠は、ご先祖様への功徳を何倍にもする力があると言われています。
近年では数珠を使わずに参拝される方も見かけますが、参拝のマナーとしても必要なものです。
お供え用の食べ物
食べ物を供える行為は、自分が生かされていることへの感謝の気持ちを込める意味があります。
お供えする食べ物は、故人が好きだったものや、菓子や果物などが一般的です。
仏教の場合は、無益な殺生を禁ずる教えがあるため、肉や魚は避けましょう。
掃除用具
お参りの前には、お墓や周囲を掃除して清める必要があります。
雑巾、スポンジ、タオル、ほうき、ちり取り、バケツ、軍手、ゴム手袋など、掃除するための道具を持参します。
霊園によっては、掃除用具を貸し出してくれるところもあります。
こちらの記事でお墓参りの持ち物について解説しているので、ぜひご覧ください。
みんなが選んだお墓の電話相談
みんなが選んだお墓ではお墓選びのご相談に対応しております。 お客様のご希望予算と地域に応じた霊園をご提示することも 可能ですので遠慮なくお申し付け下さい。後悔しないお墓選びのためにプロのお墓ディレクター
を無料でご紹介いたします。
線香なしのお墓参りまとめ
ここまで線香なしでお墓参りをすることの情報や、お墓参りでの線香の意味などを中心に書いてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 線香をあげることには、墓地や人を清めたりご先祖様の食事といった意味がある
- お墓参りをする気持ちが重要視されてきているが、宗派によっては線香なしではマナー違反になる場合がある
- 線香の本数は宗派によって違いがあり、選考の置き方や消し方にはルールがある
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
お墓選びはみんなが選んだ終活
みんなが選んだ終活ではお墓選びのご相談に対応しております。
お客様のご希望予算と地域に応じた霊園をご提示することも可能ですので遠慮なくお申し付けください。
4つの質問で見つかる!
ぴったりお墓診断
Q.お墓は代々ついで行きたいですか?
都道府県一覧からお墓を探す
こちらでご希望のエリアからお墓を検索できます。
こちらでご希望のエリアからお墓を検索できます。
お墓選びはみんなが選んだ終活
みんなが選んだ終活ではお墓選びのご相談に対応しております。
お客様のご希望予算と地域に応じた霊園をご提示することも可能ですので遠慮なくお申し付けください。
監修者
山口 隆司(やまぐち たかし)
一般社団法人 日本石材産業協会認定 二級 お墓ディレクター
経歴
業界経歴20年以上。大手葬儀社で葬儀の現場担当者に接し、お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、位牌や仏壇をはじめ、霊園・納骨堂の提案や、お墓に納骨されるご遺族を現場でサポートするなど活躍の場が広い。
お墓の関連記事
お墓
更新日:2024.01.24
お墓にお供えする葉っぱにも種類がある?その用途や役割を解説します
お墓
更新日:2022.05.26
お墓のついで参りとは?ついで参りをしてはいけない理由を解説
お墓
更新日:2023.11.24
はしごしてお墓参りしても問題ないのか?お墓参りの仕方についても解説
お墓
更新日:2024.01.24
友人のお墓参りで気をつけることは?マナーやポイントを徹底解説!
お墓
更新日:2023.11.19
お墓の松飾りはいつまで飾る?松飾りの処分方法についても解説
お墓
更新日:2024.01.24
お墓参りのお礼の手紙はどうするべき?お墓参りの手紙について解説