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分骨用骨壷のサイズに決まりはあるの?誰が分骨をするかも紹介
更新日:2022.03.07 公開日:2022.03.15

記事のポイントを先取り!
- 分骨用の骨壷のサイズはほとんどが2〜3寸である
- 手元供養のケースではさらに小さめのサイズであるミニ骨壺が使われる
- 分骨する際には分骨証明書を発行してもらう

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- 分骨の骨壷のサイズについて
- 分骨とは
- 分骨用の骨壷のサイズは?
- 身近に感じられる遺骨アクセサリー
- 分骨は誰がするの?
- 骨壷に収まりきらない場合は?
- 自分で分骨する際の注意点
- 分骨した遺骨の弔い方
- 分骨の骨壷のサイズまとめ
分骨の骨壷のサイズについて
現代は本家以外でも分骨をして、故人を身近に感じられるようにするケースが増えているのをご存じでしょうか。
分骨をすることで故人を身近に感じることができ、安心感にも繋がります。
そこでこの記事では、分骨用骨壺のサイズに決まりはあるのか詳しく説明していきます。
この機会に、分骨の意味合いや分骨用骨壺のサイズや種類について覚えておきましょう。
自分で分骨する際の注意点についても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
分骨とは
まずは、そもそも分骨とはどういったものなのかについて紹介していきます。
分骨とは、故人の遺骨を2ヵ所以上に分けて、別々に埋葬や供養することを意味しています。
遺骨を分けると聞くと何となく気が引ける方も多いかと思いますが、分骨は法的にも供養的にも問題はありません。
分骨のメリットとしては、複数のお墓で遺骨の管理をできるため、実家から遠方に住んでいる場合でも身近に手を合わせる場所ができることです。
また、本家ではない場合にも手元供養にて故人の遺骨を身近に置くことで、故人への想いをより強く感じることができます。
分骨することで、故人はたくさんの方に供養してもらうことができます。
また、遺族や親族の方にとっては、故人を想う選択肢が増えるので、故人だけでなく遺族にとっても価値が大きいものになります。
このようにさまざまなメリットがあるので、近年では分骨する方も増えてきています。
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分骨用の骨壷のサイズは?
次に、分骨用の骨壺のサイズについて紹介していきます。
供養の方法によって適切なサイズは異なることや、骨壺はどこで購入できるのかも紹介していきますので、以下をご覧ください。
分骨向けのサイズ
古くから分骨用の骨壷には喉仏を入れるのが一般的だったので、サイズとしては、ほとんどが2〜3寸になります。
これは筒状の骨壺であれば、高さが8〜11cm程度で、直径が7〜10cm程度のサイズ感になります。
このように少量のご遺骨を納める分には、2〜3寸サイズの骨壷で十分であるとされています。
さらに小さいミニ骨壷
手元供養のケースでは、さらに小さめのサイズであるミニ骨壺が使われることも多いです。
自宅の居住環境や安置場所を考慮して、サイズを検討することをおすすめします。
転勤や引っ越しが多いようなケースでは、どこにでも安置できるような小さめサイズのミニ骨壺の方がライフスタイルに合っていると言えます。
どのような形で分骨したいのか検討し、それに合わせた骨壺を選ぶことをおすすめします。
骨壷はどこで購入する?
骨壺は、仏具店やインターネット上でも購入が可能です。
仏具店で購入するメリットとしては、実際に目で見たり、手に取って確認することができる点です。
インターネットで購入し自宅に届くと、思っていたものと色合いが異なったりサイズ感が少し違ったりするケースがありますが、そのような心配はありません。
また、仏具に関する知識が豊富なスタッフが対応してくれるので、不安な点や疑問点は相談してアドバイスをいただきながら、骨壺を選ぶことができる点もメリットになります。
一方でインターネット上で購入するメリットとしては、いつでもどこでも購入できる点が挙げられます。
価格としては、仏具店で購入するよりも安価のケースが多いです。
デメリットとしては、イメージと異なったり、品質が悪い外国産のものも多い点が挙げられますので、きちんと見定めて選択する必要があります。
骨壺の価格は、大きさや素材、デザインや機能性などにより、価格差が大きいです。
2~3寸サイズの骨壺でもミニ骨壺でも、安いものでは1000円から、高いものでは数万以上するものもあります。
身近に感じられる遺骨アクセサリー

大切な人が亡くなると、失ったことに対する悲しみが強いです。
そのような際に遺骨を身近に身に着けることで、故人を身近に感じたり、安心感に繋がったり、悲しみを和らげることができます。
旅行やお出かけの際などにも持ち歩きたい場合には、ネックレスやブレスレット、キーホルダータイプの骨壺がおすすめです。
少量の遺骨を入れて持ち運ぶことができ、一見骨壺には見えないようなデザインになります。
ハート形や星型、シルバーや木製など種類も豊富にあるので、好みのデザインのものを選ぶといいです。
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分骨は誰がするの?
分骨は誰がどのようにするのか気になった方もいるかと思います。
以下でケースごとに紹介していきますので、参考にしてください。
火葬場で分骨する場合
火葬場での分骨では、あらかじめ分骨に必要な数の骨壺を用意してください。
その後、火葬場に分骨証明書の発行依頼をします。
納骨する際には分骨証明書の提示が必要になるので、忘れないようにしましょう。
葬儀社の担当者や火葬場に、必要な分だけ分骨証明書を発行してもらいます。
分骨証明書は、分骨した遺骨が誰のものなのかを霊園管理者などに証明するためのものになります。
手元供養を行う分には、証明書は不要になります。
火葬後に親族たちは遺骨を箸でつまんで自分たちで骨壺へ納める、「骨揚げ」に参加することになります。
骨揚げのときに、事前に買っておいた複数の骨壺へ遺骨を分けて納めることが一般的です。
納骨後に分骨する場合
納骨後に分骨するケースでは、まずは霊園の管理者に分骨のため骨壺をお墓から取り出したいことを伝える必要があります。
お墓を開けるスケジュールが決定すると、次に霊園側に、お墓を開けるための石材店を手配してもらいます。
なお、簡単に開けられるお墓であれば、遺族でお墓を開けることになります。
また、分骨し納める骨壺の数の分、分骨証明書が必要なため、事前に用意してもらう必要があります。
お墓から骨壺を取り出したら、蓋を開けて自分たちで新しい骨壺などへ遺骨の一部を移していくことになります。
骨壷に収まりきらない場合は?
分骨した遺骨の量が骨壺のサイズと合っておらず、骨壺に収まりきらないケースではどのように対応すればいいのか、以下で紹介していきます。
入らなければ粉骨をする
ひと昔前までは、収まりきらなかった遺骨を山などに不法投棄するようなケースが多かったのですが、現代ではゴミとしてこのように捨てることは禁止となっています。
そのため、用意していた骨壺に遺骨が収まりきらなかった場合には、遺骨をさらに粉砕して細かくします。
灰のような状態になった遺骨を専門の業者が回収し、専用の墓地に埋葬するケースが多いようです。
また、火葬場と提携しているお寺に埋葬されるケースもあるようです。
このように、入らなかった遺骨はきちんと供養され、適切な墓地に埋葬されることになります。
粉骨のやり方
粉骨のやり方としては、袋に遺骨を入れて、ハンマーなどの鈍器で叩き細かく砕きます。
その後、すり鉢などを使って粉末状にしていきます。
この作業は、非常に根気や体力のいる作業で時間もかかります。
最近では、自分の手で粉骨を行うことが可能な粉骨キットなども販売されていますので、試してみてもいいでしょう。
自分で粉骨することが難しいケースでは、粉骨サービスを利用することをおすすめします。
粉骨サービスでは、機械や手動で専門の業者が粉骨をしてくれます。
手動での粉骨を依頼したケースの方が手間がかかるため、料金は高くなる傾向にあります。
価格は高くなりますが、手動の方が遺骨を丁寧に扱っている感覚があり、遺族の方にとっては喜ばれるケースも多いです。
一方で機械での粉骨は、手で粉骨するよりも細かく粉骨でき、費用も抑えることができる傾向にあります。
このようなサービスもありますので、利用してみるのも1つの方法になります。
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自分で分骨する際の注意点

次に自分で分骨する際の注意点を紹介していきます。
素手で触れると指に付着している皮脂が原因でカビが発生したり、細菌が繁殖したりしやすくなるので注意が必要です。
そのため、遺骨に触れる際には必ずゴム手袋や箸を使用して作業するようにしましょう。
また、湿気が多い環境でもカビが発生しやすいため、保管方法や保管場所には配慮して、風通しの良い場所で供養することが大切になります。
特に夏場や梅雨時期は湿気がたまりやすいので、注意が必要です。
分骨した遺骨の弔い方
最後に分骨した遺骨の弔い方について紹介していきます。
大切な故人の遺骨になりますので、故人が喜ぶ方法で供養できるように、ぜひ参考にしてください。
墓地に納める
分骨した遺骨は新しいお墓に納めて弔う方法が最も一般的になります。
これは複数の霊園で遺骨を管理するようなケースでよく選ばれる弔い方になります。
具体的には実家から遠方に住んでいたりするケースでお墓参りになかなか行けないような場合に、近くにお墓を建てて供養するような際に選ばれます。
分骨する場合には、霊園の管理者に「分骨証明書」を発行してもらう必要があります。
遺骨をお墓から取り出して新しいお墓に移すような場合には、閉眼供養という儀式が必要になります。
これは故人の魂の入ったお墓をただの石に戻すことで遺骨を動かすことができるとされています。
こういった手順を経て墓地に納めるという弔い方があります。
総本山に納める
地域や宗派によっては、分骨した一部の遺骨を総本山へ納めるケースもあります。
総本山の存在を重要視しているような地域では総本山での供養を同時に行うことで、信仰心を表すことができるとされています。
一般的に浄土真宗では、骨壷を2つ用意するケースが多くあります。
1つは故人のお墓へ埋葬し、もう1つは小さな骨壷に故人の喉仏を収めて、総本山に納めることが多いです。
このような慣習は江戸時代から行われているものであり、総本山に納まることで、開祖である親鸞(しんらん)とともに眠ることができると考えられています。
手元供養をする
最近では手元供養にて、分骨した遺骨を自宅や身近に安置するケースも多くあります。
近年ではひと昔前のように大きくて立派な仏壇よりも、家具やインテリアにマッチするような仏壇や小さめサイズの仏壇や骨壺の人気が出ています。
置くスペースを選ばないので、どのような住宅環境でも馴染みやすいのが人気の理由の1つです。
分骨して専用のネックレスやブレスレットに入れて持ち運ぶような方法もあります。
手元供養では文字通り、自分の手元に遺骨を安置することで、いつでも手を合わせることができ、遺族にとっての心の拠り所にもなるとされています。
自然葬をする
ドラマなどで目にした方もいるかと思いますが、散骨や樹木葬などで弔うケースもあります。
これらは故人の「自然に還りたい」などの生前の希望を反映できるように行うケースが多いです。
樹木葬であれば、宗派の関係もなく、さらに家族と同様に過ごしてきたペットと同じお墓に入ることも可能です。
また、永代供養になるため、子どもがいないケースでも墓守の心配が不要です。
故人の願いから散骨や樹木葬を行い、遺骨の一部を遺族が残しておきたいケースなどで分骨をするケースがあります。
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分骨の骨壷のサイズまとめ

ここまで分骨の意味合いや分骨する際の骨壺のサイズなどを中心にお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 分骨とは、故人の遺骨を2ヵ所以上に分けて別々に供養すること
- 分骨の骨壺のサイズは2~3寸、さらに小さいミニ骨壺もある
- 分骨のための骨壺の値段はさまざま
- 分骨する際は、分骨証明書を取得する
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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監修者

山口 隆司(やまぐち たかし)
一般社団法人 日本石材産業協会認定 二級 お墓ディレクター
経歴
業界経歴20年以上。大手葬儀社で葬儀の現場担当者に接し、お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、位牌や仏壇をはじめ、霊園・納骨堂の提案や、お墓に納骨されるご遺族を現場でサポートするなど活躍の場が広い。