お墓
樹木葬に位牌は必要?樹木葬に改葬した際の位牌についても解説
更新日:2022.05.26 公開日:2021.10.09

記事のポイントを先取り!
- 樹木葬で位牌はなくてもいい
- 樹木葬に改葬した後の位牌は自由
自然葬の1つである樹木葬は最近話題となっていて、人気が出てきています。
今話題の樹木葬では、位牌は必要なのでしょうか。
そこで今回の記事では、樹木葬に位牌は必要かを中心に解説していきます。
ぜひ最後までご覧ください。

4つの質問で見つかる!
ぴったりお墓診断
Q.お墓は代々ついで行きたいですか?
都道府県一覧からお墓を探す
こちらでご希望のエリアからお墓を検索できます。

こちらでご希望のエリアからお墓を検索できます。
樹木葬に位牌は必要?

樹木葬に位牌が絶対に必要であるという訳ではありません。
しかし、日本では古くから、位牌には故人の魂が宿ると考えられているため、位牌を大切に扱う文化がありました。
そのため、遺族にとっては位牌があることで心のよりどころとなったり、シンボルである樹木では、心もとない感じがすることもあると思います。
そのような遺族からすれば、樹木葬において位牌があれば、安心できることもあります。
位牌には、故人の氏名や没年齢、没年月日などが刻まれているため、故人のことを忘れないという意味でも安心できます。
位牌があることで心の拠り所となり、安心できるという遺族には位牌を手元に置いておくことも1つの方法だと思います。
位牌を作成することができる寺院や霊園もあるため、各施設に確認してみることをおすすめします。
位牌はどのように作る?

樹木葬でも、中には位牌を作る人もいるということがわかったところで、次は位牌について詳しく解説してきます。
葬儀の際は白木位牌を用いる
一般的に位牌と言えば、黒塗りのものをイメージする方が多いと思います。
位牌には、戒名を刻み、葬儀の前に準備する必要があります。
黒塗りの本位牌は作るのに時間や費用がかかるため、葬儀では白木位牌を用いることが多いです。
白木位牌とは仮の位牌であり、戒名、没年月日、俗名、年齢を記します。
白木位牌は白木に筆で直接戒名を記載する場合と、紙に記載して貼付するケースがあります。
これらの位牌は、葬儀会社が作ることになる場合が多いです。
四十九日までに本位牌を作ることが一般的
四十九日までには、本位牌を作ることが一般的です。
四十九日以降は、白木位牌から本位牌を使用することになります。
本位牌を作るときには、魂入れと呼ばれる儀式を行います。
魂入れの儀式にてご僧侶に読経していただくことによって、位牌に故人の魂が宿ると考えられています。
魂入れは、四十九日法要のタイミングで行うことが一般的です。
位牌を作らない宗派もある?
日本には数多くの宗派があり、中には位牌が不要な宗派もあります。
具体的に挙げると、浄土真宗で仏壇や位牌は故人を祀る場所ではなく、本尊としての阿弥陀如来を置く場所と考えられています。
魂の存在を否定している浄土真宗では位牌自体を作る必要はないと考えられています。
また、追善供養も必要なく、法要やお盆は仏様と触れる機会としての位置づけである考え方をしています。
みんなが選んだお墓の電話相談
みんなが選んだお墓ではお墓選びのご相談に対応しております。 お客様のご希望予算と地域に応じた霊園をご提示することも可能ですので遠慮なくお申し付け下さい。
24時間365日無料相談
電話をかける

後悔しないお墓選びのためにプロのお墓ディレクター
を無料でご紹介いたします。
お墓を樹木葬に移す時、位牌はどうする?

跡継ぎや後継者がいない場合や、遠方にてお墓参りに行けないなどの理由で遺骨を樹木葬に移す際は、位牌をどのようにすればいいのか悩んでしまう方もいるかと思います。
ここからは、位牌の取り扱い方について解説していきます。
自宅で位牌を保管する
樹木葬の場合でも、自宅で位牌を保管することに対しては問題ありません。
一般的なものと同じように、位牌を仏壇に祀ります。
もちろん仏壇がない家の場合には、自宅に位牌を置くスペースを作って祀っていただければ大丈夫です。
位牌を閉眼供養してお焚き上げする
位牌を閉眼供養してお焚き上げする方法もあります。
閉眼供養とは、魂の入った位牌から魂を抜いた状況にするための儀式です。
閉眼供養後は、位牌はただの物の扱いになりますので通常の処分方法で構いませんが、ゴミとして出すことに不安を持つ人も多いです。
その場合には、お焚き上げを依頼するとよいです。
閉眼供養のお布施の費用に関しては、寺院によって差がありますが、一般的には3~5万円程度であることが多いようです。
お焚き上げを行う場合は1万円程度さらにかかります。
位牌を一時預かり供養する
一時預かり供養とは、月単位や年単位の決められた年月、寺院に位牌を預かっていただくことです。
仏壇を引き払ったり、自宅に位牌を置けないケースに活用することをおすすめします。
料金や預かり期間などは、各寺院によって異なるため、永代供養を依頼したり、今までのお付き合いがあった寺院などに直接確認してみるといいです。
位牌を永代供養する
位牌を永代供養するという方法もあります。
位牌堂にて一時預かり期間が過ぎたら、お焚き上げを行うことが位牌の永代供養になります。
寺院によっては、位牌自体をすぐにお焚き上げし、過去帳に戒名を記して供養することで永代供養とするところもあります。
位牌の永代供養を行っていない寺院もあるため、詳しくは利用を検討している寺院に問い合わせすることをおすすめします。
相続放棄した場合、位牌は放棄できるのか?

家族間でさまざまな意見があり、やむを得ず、相続破棄を検討することになる場合もあるかと思います。
相続放棄した場合の位牌の取り扱いはどうなるのでしょうか。
相続放棄した場合にも、お墓を引き継ぐ権利に影響はありません。
位牌は祭祀財産になるため、相続人に相続されるわけではなく、祭祀を継承する人に受け継がれます。
祭祀財産は相続財産に含まれません。
そのため、相続放棄した場合にお墓や位牌の管理も放棄できるわけではありません。
みんなが選んだお墓の電話相談
みんなが選んだお墓ではお墓選びのご相談に対応しております。 お客様のご希望予算と地域に応じた霊園をご提示することも可能ですので遠慮なくお申し付け下さい。
24時間365日無料相談
電話をかける

後悔しないお墓選びのためにプロのお墓ディレクター
を無料でご紹介いたします。
戒名の記されていない位牌はどうすべき?

最近話題になっている樹木葬ですが、樹木葬の場合には戒名を付けないケースも多いです。
葬儀社が用意した、戒名の記されていない位牌のみ持っているということもあると思います。
今からでも戒名を付けて位牌も再度用意すべきなのでしょうか。
そのようなときには、どうすればいいのか解説していきます。
結論から言うと、戒名を記した位牌を準備しなくてはならないというわけではありません。
気になる場合は位牌は処分したり、葬儀社に引き取ってもらっても大丈夫です。
最近では無宗教の人も多く、仏壇を準備しなかったり、葬式を執り行わない人もいます。
戒名を付けたり、葬儀やお墓を建てるには高額な費用もかかるため、必ず戒名を付けなければいけないというような決まりはありません。
樹木葬の位牌のまとめ

いかがでしょうか。
樹木葬においての位牌の必要性や位牌の取り扱い方法がわかったと思います。
今回の記事の要点を以下にまとめます。
- 樹木葬において位牌は、必ずしも必要なものではない。
- 樹木葬の葬儀の際には、白木位牌を使用するケースが多い。
- 位牌は自宅に置いても構わない。
- 位牌の一時預かりを利用し、その後に永代供養することも可能である。
ここまで樹木葬における位牌について中心にお伝えしてきました。
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てれば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

4つの質問で見つかる!
ぴったりお墓診断
Q.お墓は代々ついで行きたいですか?
都道府県一覧からお墓を探す
こちらでご希望のエリアからお墓を検索できます。

こちらでご希望のエリアからお墓を検索できます。
監修者

山口 隆司(やまぐち たかし)
一般社団法人 日本石材産業協会認定 二級 お墓ディレクター
経歴
業界経歴20年以上。大手葬儀社で葬儀の現場担当者に接し、お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、位牌や仏壇をはじめ、霊園・納骨堂の提案や、お墓に納骨されるご遺族を現場でサポートするなど活躍の場が広い。