閉じる

お墓

永代供養したとき位牌はどうすればいい?遺骨と位牌の扱いまで解説

更新日:2022.05.23

永代供養

宗教 仏壇

ライフスタイルの変化により永代供養を選択する人が増えています。
遠方にあるお墓の管理が難しかったり、後継がいなかったりと理由はさまざまです。

そこで疑問になるのが「遺骨を永代供養する場合、自宅にある位牌はどうすればいいのか」ということです。
また、「遺骨と同様に位牌も永代供養できないか」といった考えも浮かんでくるものです。

本記事では以下の内容を網羅的に解説します。

  • 位牌を作る目的は何か
  • 永代供養後の位牌の取扱方法4選
  • 人が死んだら位牌は必ず作るものなのか

ぜひ最後までご覧ください。

diagnosis_woman_img

4つの質問で見つかる!

ぴったりお墓診断

Q.お墓は代々ついで行きたいですか?

都道府県一覧からお墓を探す

こちらでご希望のエリアからお墓を検索できます。

mapImg
searchIconエリアから探す

こちらでご希望のエリアからお墓を検索できます。

北海道

東北・甲信越・北陸

中国・四国

九州・沖縄

  1. 位牌とは
  2. 永代供養する場合、位牌はどうすればいい?
  3. 墓じまいをして永代供養をする流れ
  4. 浄土真宗なら魂抜きは必要ない?
  5. そもそも位牌自体作る必要ない?
  6. 永代供養の位牌まとめ
スポンサーリンク

位牌とは

ポイント

仏壇で目にする位牌とはどのような目的で作られるものなのでしょうか。
永代供養との関係と合わせてご紹介します。

位牌の目的

位牌とは亡くなった方の戒名や命日、享年などが記された木製の札です。
一般的に仏壇に置かれて祈りを捧げるシンボルで供養の対象とされています。
位牌が仏壇に置かれる目的は、仏壇の中心である本尊を守るためです。

また、位牌そのものを亡くなった方の霊が降りてくる場所として用意する目的があります。
そのため位牌が無いと故人の魂がこの世に帰ってきても、さまよってしまうとされています。

永代供養しても位牌は必要?

永代供養とはさまざまな事情により、お墓を所有し管理できない人に代わってお寺が供養する方法です。
では寺が管理する永代供養の場合、自宅での供養は必要なのでしょうか。

永代供養をお願いしたからといって、自宅で供養をすることは問題ありません。
位牌や仏壇がなくても故人を思い手を合わせることは供養になります。

スポンサーリンク

永代供養する場合、位牌はどうすればいい?

夫婦 悩み

永代供養を選択した場合、位牌の取扱いはどうすればいよいのでしょうか。
さまざまな方法がありますので項目ごとに解説します。

自宅で保管

永代供養と同時に位牌を処分する必要はないので、自宅で保管し続けてかまいません。

たとえ遺骨を永代供養に出しても、自宅にある位牌に手を合わせて供養することはできます。

また、永代供養した後でも法事等は引き続き行っていきたいと考える方も少なくありません。
そういった場合は、これまで通り仏壇に位牌を祀っていただくのが良いでしょう。

ただ、自宅で供養する場合は位牌の管理をきっちり行っていく、かつ位牌等の継承者も決めなければなりません。

位牌のお焚き上げ

永代供養とともに位牌のお焚き上げをしてもらうという方法があります。

お焚き上げとは寺院などでお祓いをし焼却してもらうことです。
お焚き上げに際し、位牌の閉眼供養(魂抜き)を行います。

位牌には開眼供養の儀式によって、魂が入っています。
魂の入った入れ物である位牌を、ただの入れ物に戻す儀式が閉眼供養です。

寺院で保管

位牌を自宅に保管できず、残しておきたいという場合寺院での保管ができる場合があります。

あくまで一時的な預かりですので、事前に預かり期限を決めたり預かり料金を確認しておく必要があります。

位牌も永代供養する

位牌の一時預かりではなく、位牌も遺骨と同じように永代供養することができます
三十三回忌までは位牌を永代供養して、その後はお焚き上げにするケースが比較的多いようです。
お寺によっては位牌はすぐにお焚き上げする場合や十七回忌までなどさまざまです。

また、位牌だけを永代供養として受け入れている寺院も探せばあるようです。
必ず寺院や霊園に確認するようにしましょう。

みんなが選んだお墓の電話相談

みんなが選んだお墓ではお墓選びのご相談に対応しております。 お客様のご希望予算と地域に応じた霊園をご提示することも可能ですので遠慮なくお申し付け下さい。
category_2_block_title_img
専門相談員が丁寧に対応します
24時間365日無料相談
0120-33-3737
電話をかける
telIcon

後悔しないお墓選びのためにプロのお墓ディレクター
を無料でご紹介いたします。

詳しくはこちら

墓じまいをして永代供養をする流れ

step

先祖代々継承してきたお墓をお持ちの方が、事情により永代供養への移行をする流れをご紹介します。

菩提寺に相談

まずは菩提寺に永代供養にしたい旨を相談します。
菩提寺(ぼだいじ)とは、お墓を管理しているお寺のことです。

事情にもよりますが、代々関係のある菩提寺に永代供養をしてもらうのが遺骨の移動含めてスムーズです。

「生活している場所からお墓までの距離が遠く管理が難しくなった」
「お墓の後継者がいないため永代供養にしたい」

など事情をきちんと説明した上で永代供養の相談をします。

また親族への報告も事前に行います。
事後報告の場合、人によっては永代供養を嫌いトラブルに発展する可能性もあるためです。

墓じまいを行う

お寺への相談をして永代供養に移行することが決まったら墓じまいを行います。
墓じまいとは、さまざまな理由により所有するお墓を維持できずに撤去することを指します。
墓じまいのために主に石材屋にお墓の撤去のための依頼や打ち合わせ、見積もりを行います。

撤去の段取りを決めていくうえで宗教上の観点から行うべき閉眼供養という儀式をがあります。
お墓は遺骨を入れるただの入れ物ではないため、閉眼供養が必要です。
閉眼供養は魂抜きともいわれ、お墓に宿った魂を抜いてただの石の入れ物に戻す儀式です。

位牌と仏壇の魂抜きを行う

永代供養に際し、位牌と仏壇も魂抜きをしてもらいます。
自宅にある位牌と仏壇の魂抜きの供養をしてもらい、位牌は住職に引き取ってもらいます。

魂抜きが終わった仏壇はお焚き上げができるお寺や業者に引き取ってもらうとよいでしょう。

遺骨と位牌の引っ越し

お墓の閉眼供養が済んだ後に業者によるお墓の撤去と遺骨の移送を行います。
位牌をお焚き上げせずに永代供養にする場合、遺骨とともに永代供養先へ移送します。

スポンサーリンク

浄土真宗なら魂抜きは必要ない?

パソコン

位牌を処分する際に一般的には魂抜きをします。
しかし、浄土真宗という宗派では位牌や仏壇の魂抜きをする必要がありません

ではなぜ浄土真宗は魂抜きが必要ないのでしょうか。
浄土真宗には、「魂」という考え方そのものがないようです。
そのため浄土真宗では「魂入れ」や「魂抜き」などが存在しないのです。

ただ、浄土真宗も全くこのような儀式がないわけではありません。
代わりに「入仏法要」や「還仏法要」と言った読経の儀式があるようです。

位牌を処分する際、どのように処分するべきなのでしょうか。
処分は自治体の決まりに沿った方法でゴミに出すことができます。
位牌をゴミに出すことに気が引ける場合は、お寺や仏具屋に処分したい旨を相談しましょう。

みんなが選んだお墓の電話相談

みんなが選んだお墓ではお墓選びのご相談に対応しております。 お客様のご希望予算と地域に応じた霊園をご提示することも可能ですので遠慮なくお申し付け下さい。
category_2_block_title_img
専門相談員が丁寧に対応します
24時間365日無料相談
0120-33-3737
電話をかける
telIcon

後悔しないお墓選びのためにプロのお墓ディレクター
を無料でご紹介いたします。

詳しくはこちら

そもそも位牌自体作る必要ない?

位牌を作ることは宗教の教えに則ったものです。
そのため必ず作る必要はありません

例えば無宗教の人や他宗教の人にとって位牌は意味を持たないので位牌自体を作りません。
また、お墓を持っておらず建てるつもりのない方や家庭の事情により始めから永代供養をする場合も同じです。

そもそも位牌に記される戒名とは、死んだ人が極楽に旅立つために仏教に入信し付けられる名前です。
仏教では亡くなると仏門の決まりを守ることを誓い、仏の弟子となって極楽へ旅立つとされています。
仏門の決まりを戒律と呼ぶことから戒名とされています。
戒名をもらうことは亡くなった方が成仏するための第一段階ともいえます。

一般的にお葬式の依頼を受けた僧侶が、亡くなった方の戒名を決めます。
戒名を与える儀式のことを授戒(じゅかい)といいます。
授かった戒名は位牌に記され、開眼供養されます。
戒名の入った位牌は遺族によって管理され、仏壇などに祀られます。

このような教えを無宗教の人は守る必要がありませんので位牌は不要なのです。

スポンサーリンク

永代供養の位牌まとめ

キーボードの上に載っている「ま」「と」「め」と書かれた積み木

ここまで永代供養の情報や、位牌の意味や取扱いなどを中心にお伝えしてきました。
内容をまとめると以下のようになります。

  • 位牌は亡くなった方の霊が降りてくる場所
  • 永代供養後の位牌は自宅で保管やお焚き上げ、寺院で保管、位牌の永代供養を行う
  • 位牌は仏教の教えなので、無宗教の人や他宗教の人は作る必要はない

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧頂きありがとうございました。

スポンサーリンク
diagnosis_woman_img

4つの質問で見つかる!

ぴったりお墓診断

Q.お墓は代々ついで行きたいですか?

都道府県一覧からお墓を探す

こちらでご希望のエリアからお墓を検索できます。

mapImg
searchIconエリアから探す

こちらでご希望のエリアからお墓を検索できます。

北海道

東北・甲信越・北陸

中国・四国

九州・沖縄

監修者

評価員(やまぐち)

山口 隆司(やまぐち たかし)

一般社団法人 日本石材産業協会認定 二級 お墓ディレクター

経歴

業界経歴20年以上。大手葬儀社で葬儀の現場担当者に接し、お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、位牌や仏壇をはじめ、霊園・納骨堂の提案や、お墓に納骨されるご遺族を現場でサポートするなど活躍の場が広い。

お墓の関連記事

コラム一覧へ

あなたにぴったりのお墓を診断!

色々種類があってわからない.

お墓選びで後悔したくない.

diagnosis_woman_img

最短30秒で診断

みんなが選んだお墓はプロが厳選したお墓をご案内/