お墓
樹木葬の費用相場と内訳!メリットやデメリット・トラブルも解説
更新日:2022.09.01 公開日:2022.08.27

記事のポイントを先取り!
- 樹木葬とは、樹木をシンボルとした比較的新しい形式のお墓のこと
- 樹木葬の費用は、20万円〜80万円/1人が相場である
- 樹木葬のメリットは一般墓と比較すると費用を抑えられる点である
近年注目を浴びている樹木葬ですが、その費用相場についてはご存知でしょうか。
樹木葬の費用相場を知ることで、比較して希望通りの供養につながります。
そこでこの記事では、樹木葬の費用相場とその内訳について詳しく説明していきます。
この機会に樹木葬のメリット・デメリットについて覚えておきましょう。
樹木葬の墓地の探し方・申し込み方法についても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。

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樹木葬の費用相場と内訳
まずは樹木葬の費用相場とその内訳について紹介していきます。
以下で詳しく説明していきますので、参考にしてください。
樹木葬の費用相場
樹木葬とは、樹木をシンボルとした比較的新しい形式のお墓のことを指します。
シンボルである樹木に手を合わせて供養をすることになるので、お墓を建てる必要はありません。
埋葬の種類によっても異なりますが、樹木葬は一般的な供養方法と比べて費用を抑えられる傾向にあります。
葬儀社や地域にもよりますが、樹木葬は20万円〜80万円/1人が相場になります。
供養形態によっても異なるので、以下に費用の相場をまとめます。
- 合祀埋葬型樹木葬:5万円~20万円程度
- 個別埋葬型樹木葬:15万円~60万円程度
- 家族埋葬型樹木葬:20万円~80万円程度
樹木葬の費用の内訳
樹木葬の費用の内訳を以下にまとめます。
- 永代使用料:お墓を使用する権利で、1代のみの埋葬が基本となります。
- 埋葬料:ご遺骨を埋葬する際に必要となる費用のことです。
- 彫刻料(銘板料):故人の氏名を墓誌などに彫刻したり、ネームプレートなどを貼付したりするための費用のことです。
- 管理費:霊園の設備管理維持のために必要な費用のことです。
樹木葬の費用相場に影響する要素

次に樹木葬の費用相場に影響する要素について紹介していきます。
以下で詳しく説明していきますので、予算を検討する際の参考にしてください。
樹木葬の種類
樹木葬にはいくつかの種類があります。
①合祀埋葬型:他の方のご遺骨と一緒に埋葬します。
②個別埋葬型:1人ひとりにそれぞれの区画のあるお墓です。
③家族埋葬型:家族専用の区画に埋葬します。
費用を比べると合祀埋葬型が最も安く、5万円〜20万円程度になります。
最も高いものは、家族埋葬型であり、中間にあたるものが個別埋葬型です。
また、樹木葬にはいくつかのタイプがあるので以下にまとめます。
①里山型樹木葬:農村などの里山に造られる樹木葬で自然に囲まれて眠ることができます。
②公園型樹木葬:人工的に造った公園型の霊園にあるお墓のため、利便性が高いです。
③ガーデニング型樹木葬:美しいガーデン風のお墓のため、華やかな雰囲気があります。
タイプによって費用が異なるので、検討する際にはタイプも考慮して検討していくことをおすすめします。
樹木葬の管理者・埋葬人数
霊園の管理者がどこなのかも、樹木葬の費用に大きく影響してきます。
霊園の管理者は、「公営霊園」「民間霊園」「寺院墓地」の3種類です。
公営霊園は地方自治体、民間霊園は公益法人など、寺院墓地はお寺が管理します。
樹木葬の費用は、公営霊園が最も安く、寺院が最も高い傾向にあります。
ただし、公営で樹木葬が可能な霊園は数が限られているようです。
樹木葬は一般墓のように、1区画を先祖代々使用しているようなお墓ではありません。
そのため、埋葬する人数分の費用がかかってきます。
埋葬する人数が増えれば増えるほど費用も高くなりますので覚えておきましょう。
樹木葬の追加費用
樹木葬では基本的な費用の他にも追加費用が発生することがあるので、ここからは追加費用について紹介していきます。
樹木葬では一般墓のように墓誌がないことが一般的になるので、オプションでネームプレートや彫刻の有無を選択することができるケースがあります。
霊園によって、まちまちですが1万5000円~10万円くらいが相場のようです。
また法要の際に僧侶を呼んで読経していただく場合には、法要料となるお布施が必要であり、別途費用が必要になることが多いようです。
お布施の金額の相場は、3万円~5万円、さらに読経を行う場所によってはお車代がかかります。
この他にも花を追加でお供えするようなケースでは追加費用が必要になります。
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樹木葬の費用を安くする方法

次に樹木葬の費用を抑える方法について紹介していきます。
タイプ別で考えますと、合葬型樹木葬を選択することで費用を抑えることができます。
ただし、合祀埋葬型で一度埋葬してしまうと、後からご遺骨を取り出すことはできないので注意が必要です。
家族埋葬型にする場合、納骨できる人数が多いスペースを購入すると価格が高くなります。
納骨する人数があらかじめ決まっている場合は、その人数に合わせた区画を購入すると余計な出費が省けます。
樹木葬では一定期間は個別で埋葬され、制約した期間が過ぎると合祀型に埋葬されるといったものが多いです。
この個別での安置期間は長ければ長いほど費用は高くなるので、期間が短いものを選ぶと、費用を抑えることができます。
霊園によっては、年間管理費が発生しない霊園もありますので、そういった霊園を選ぶと良いです。
また、一般墓と同様に民営の霊園よりは公営の霊園の方が費用を抑えることができる傾向にあります。
シンボルとなる樹木も、霊園によっては家族単位で設置するのではなく、共有とすることによって費用を抑えることができる場合があります。
霊園の立地によっても費用は異なり、都心よりも郊外にある霊園の方が料金が抑えられます。
実際に複数の樹木葬を見学していくつかの霊園で見積もりを出してもらい、比べることも大切になります。
納骨するご遺体の数によっても費用が異なるので、納骨できる人数を把握しましょう。
樹木葬の費用相場とメリット・デメリット

次に樹木葬のメリットやデメリットについて説明していきます。
以下に実際のトラブルの事例や対策も紹介していきますので、参考にしてください。
樹木葬のメリット
樹木葬のメリットとしては、霊園が供養や管理を永代に渡って行ってくれるので、お墓の継承者を必要としないことです。
そのため、子どものいない方や残された家族に負担をかけたくない方に人気があります。
お墓を必要としない樹木葬はお墓を新しく建てる必要がないため、一般墓と比較すると費用を抑えられる点もメリットの1つです。
樹木葬では宗旨・宗派を問わないケースが多く、どなたでも安心して利用できる点は人気の1つになります。
樹木葬は比較的新しい供養形態ではありますが、自然の中に埋葬される点は親族の方にとっても受け入れやすい傾向にあります。
このように樹木葬にはさまざまなメリットがあり、人気が出ています。
樹木葬のデメリットとトラブル
次に樹木葬のデメリットについて紹介していきます。
樹木葬で他の方の遺骨と一緒に埋葬するタイプを選んだ場合には、後々遺骨を取り出したいと思っても取り出すことはできません。
霊園によっては納骨スペースの問題から粉骨しないといけないといった制約があるところもあります。
そのため、樹木葬の種類を選ぶときには長い目で見て検討していくことをおすすめします。
樹木葬は比較的新しいお墓の形態であり、従来のようなお墓ではなく、お供え物が制限されたり、故人が眠る場所がわかりにくいというケースもあるようです。
これらのことから、親族の中には抵抗があり、反対する方もいるかもしれません。
樹木葬を選択することを検討しているのであれば、事前に親族間で相談して納得のいく形で進めていくことをおすすめします。
また、樹木葬は名前の通り樹木がシンボルとなるので、季節によって景色が変わっていくことも注意すべきポイントです。
さらに、埋葬当初はきれいだった風景も、年月が経過すると植物が枯れたり、周囲が荒れてしまったりすることも留意しておかなければなりません。
納骨するご遺骨の数が多いと、割高になってしまうケースもあるので、事前に見積もりを取ってもらうことが大切です。
樹木葬ができる場所は決まっており、好きな場所に自由に埋葬できるわけではないので覚えておきましょう。
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樹木葬の墓地の探し方・申し込み方法
最後に樹木葬の墓地の探し方や申し込み方法について紹介していきます。
流れを知ることでスムーズに進めていくことができますので、ぜひ参考にしてください。
申し込みの流れを以下にまとめます。
- 樹木葬の情報収集
まずは情報収集をして樹木葬のある霊園や墓地を探しましょう。
気になる霊園があればパンフレットを取り寄せて比較することをおすすめします。
- 現地見学
実際に霊園を見学して雰囲気やアクセス面を確認することをおすすめします。
見学することで、資料や画像だけでは得られない情報がたくさんあります。
- 契約・入金
見学をして気に入った場合には契約の手続きをして入金する流れになります。
- 使用許可証の交付
契約して費用の支払いが完了すると、使用許可証が発行されます。
この使用許可証は埋葬のときに必要となりますので、大切に保管しましょう。
樹木葬の費用相場についてのまとめ

ここまで樹木葬のメリットやデメリット、費用相場などを中心にお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 樹木葬は合祀埋葬型が最も安く、次に個別埋葬型、最も高いのは家族埋葬型である
- 樹木葬では埋葬する人数が増えれば増えるほど費用も高くなる傾向にある
- 樹木葬では後々遺骨を取り出したいと思っても取り出すことはできないので注意
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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監修者

田中 大敬(たなか ひろたか)
厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター
経歴
業界経歴15年以上。葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから著名人や大規模な葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、特に士業や介護施設関係の領域に明るい。