お墓
最新のお墓にはどんなのがある?納骨や墓石などの最新情報を紹介
更新日:2024.02.03 公開日:2022.01.27

記事のポイントを先取り!
- 都心では自動搬送型納骨堂が主流
- お墓の管理が難しいため手元供養が増加した
- オンラインで葬儀に参加できるシステムがある
お墓を建てるときは、霊園や墓地などに依頼して、建ててもらうのが一般的です。
しかし、近年では、お墓の建てる場所や墓石の種類が多様化してきています。
そこでこの記事では、最新のお墓事情について解説していきます。
この機会に、最新のお墓事情やお墓に対する考え方について知っておきましょう。
納骨・墓石事情についても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。

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最新のお墓事情

お墓というと、多くの方が想像されるのは屋外墓地ではないでしょうか。
屋外墓地とは、屋外の墓所区画の一画に建てるお墓です。
昔ながらのスタイルで、好きなときに好きな形でお参りできるメリットがありますが、初期費用が高く、天候にも左右されるなどのデメリットもあります。
また、都心部から離れた地域にある場合や後継がいない場合には、管理が難しくなります。
ここでは、そのような状況の方におすすめの最新のお墓事情を紹介します。
マンション型墓地
マンション型墓地とはその名の通り、建物の中に遺骨を納める設備のある納骨堂のことで、ビル型とも呼ばれます。
納骨堂とは建物内で納骨・供養する施設を表し、さまざまなタイプがあります。
マンション型墓地はその中の一つで、参拝ブースに故人の遺骨が搬送されてくることから、正式名称は自動搬送式納骨堂といいます。
このタイプの納骨堂は地価の高い都心にあり、土地を広く使えないため、建物を縦長にすることで多くの遺骨の保管に対応しています。
メリット
- アクセスが良好
都心部に空いている屋外墓所霊園があるのは稀で、それを探すとなると、どうしても都心部から離れてしまいます。
マンション型墓地であれば、アクセスのいい都心部にあるため、車をお持ちでない方でも公共交通機関でお参りできます。
- 手ぶらでお参りできる
屋外墓地の場合、線香やお花、掃除用具などを持参する必要がありますが、マンション型納骨堂の場合は用意があるため、手ぶらでのお参りが可能です。
お墓の掃除も施設スタッフがしてくれるため、自分でする必要がありません。
- 天候に左右されない
屋外墓地で雨風が強い時は線香に火をつけるにも苦労がかかります。
マンション型納骨堂であれば建物内にお墓があるため、天候に左右されず快適です。
- 跡取りがいなくても利用可能
プランによって異なりますが、基本的にはマンション型納骨堂には永代供養が含まれています。
そのため、お墓の跡取りがいない場合でも、施設の管理人が供養を続けてくれます。
後継者が今後いなくなる方にはおすすめです。
デメリット
- 建物・機械の老朽化
建物や機械には経年劣化が避けられません。
建物の修復や機械の修理により、一定期間お参りができなかったり、別途修繕費用を請求されたりする可能性もあります。
また、地震などの災害により故人の遺骨に不足の事態がおこりかねません。
- 納骨可能数に限度がある
屋外墓地と異なり、納骨する遺骨の数に制限があります。
納骨堂を利用する際は、いくつ遺骨が入るのか事前に確認しましょう。
- 自由にお参りできない
マンション型納骨堂にお参りする際は、ICカードを利用することで故人のお墓が搬送されます。
そのため、ICカードを持つ遺族以外の方は、お参りができません。
また、お盆などの時期には多くの方が訪れるため、待ち時間ができてしまうデメリットもあります。
- 最終的には合祀になる
メリットにもデメリットにもなる点ですが、後継者がいなくなった場合、最終的には合祀となります。
合祀になると、骨壷から遺骨を取り出し、他の方の遺骨と一緒に供養されます。
マンション型墓地の収容人数は大体8人まで対応しており、費用相場は80万〜120万円、年間管理費が1万〜2万円程度かかります。
オンライン墓地
パソコンやスマートフォンなど、インターネットの普及に伴い、オンラインでお墓参りができるオンライン墓地が生まれました。
初期段階では、実際のお墓にウェブカメラを設置し、画面越しでお参りするシステムでした。
現在では、現実空間に重ねてVRでお参りすることや、SNS上に残った故人のアカウントを墓地として、メッセージを送ることで供養するサービスなどがあります。
1番のメリットは、いつどこにいてもお墓参りができることです。
また、お墓にかかる費用も抑えられるため、リアルなお墓を持たないことに抵抗のない方にはおすすめの方法です。
宅墓
故人を身近に感じていたい方や墓地霊園にお墓を持つ必要性を感じない方、経済的にお墓の購入が厳しい方などには宅墓がおすすめです。
宅墓とは、自宅で遺骨を保管管理する方法で、手元供養とも呼ばれます。
遺骨を全て納める全骨タイプと一部を納める分骨タイプのものがあり、場合によっては粉骨や加工を伴います。
手元供養品には、ミニ骨壷・ミニ仏壇・納骨ペンダント・手元供養台などがあります。
稀に勘違いされる方がいらっしゃいますが、宅墓とは、自宅の中、及び庭に墓石を立てるわけではなく、保管することが目的です。
法律では、指定された墓地区域や施設以外でお墓を設けることはできないため、注意が必要です。
お墓に関する近年の考え方

一般葬から家族葬、あるいは1日葬などへの葬儀形式の移り変わりに見られるように、お墓に関しての考え方も変化してきています。
その結果、継承されず管理されることのなくなった無縁仏が増えて社会問題になっています。
お墓に対して考え方が変化している理由は以下の通りです。
- 核家族化
昔の時代は祖父母と同居することや近くに住むことが多く見られましたが、現在では離れて両親と子供だけで暮らすことが増えました。
その結果、お墓がある場所とも離れてしまい、管理することが難しくなるのです。
- 少子化
結婚平均年齢が上がっているだけでなく、併せて少子化も進んでいます。
するとお墓の継承者がいなくなり、結果的に無縁仏が増える原因となります。
- 高齢化
現在の日本人の平均年齢は、約47歳です。この数字に現されるように日本は高齢化が進んでおり、お墓の維持管理が困難になっています。
- 非定住化
進学や就職するにあたって、暮らしていた土地を離れるケースがあります。
進学した後も地元に戻らなかったり、他地域で働いたりするため、お墓の管理が難しくなります。
これらの理由から子供達に負担をかけないように、お墓の維持管理を諦め、お墓じまいする方も増えています。
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最新の納骨事情

前述したさまざまな要因により、墓じまいをする方が増えています。
それでは、墓じまいした後には、どのような方法で遺骨を供養しているのでしょうか。
近年では永代供養が増えている
近年では永代供養を選ぶ方が増えています。
永代供養とは、遺族に代わって霊園や寺院が遺骨の管理・供養してくれる埋葬方法です。
永代供養は施設のスタッフが永代にわたって管理してくれるため、自身での管理ができない場合や、継承者がいない方でも安心して利用できます。
墓石を立てる必要もないため、費用が安く抑えられます。
宗旨宗派が不要なことも利点と言えるでしょう
納骨の種類
従来の霊園墓地においては遺族が管理しなければなりませんが、管理が不要な納骨方法にはどのような種類があるのでしょうか。
永代供養墓
先述したように、遺族の代わりに管理人が管理・供養してくれるお墓です。
施設によって異なりますが、主なタイプは以下の通りです。
- 個別墓
一般のお墓と同様、個別でお墓を維持管理する方法です。
永代に管理してもらうプランと、一定期間個別で管理した後に合祀されるプランもあります。
個別の場合は一般墓と同じようにお墓参りできる利点がありますが、その分費用は高くなります。
- 合祀墓
骨壷から遺骨を取り出し、他の方と一緒に供養する埋葬方法です。
お墓の継承者がいない方や経済的に厳しい方におすすめです。
- 共同墓
共同墓とは、血縁関係のない複数人の方の遺骨を一緒に納めるお墓です。
合祀墓とは違い、骨壷のまま遺骨スペースに納められます。
民間霊園や寺院墓地では永代供養がついており、継承者がいなくなる方も安心して利用できます。
納骨堂
個人や夫婦、家族など、血縁関係のある複数の遺骨を納めることができる納骨施設です。
先述した自動搬送式やロッカー型、仏壇型などの納骨堂があり、永代供養にも対応しているため人気の高い埋葬方法です。
樹木葬
墓石の代わりに樹木を立てて、周囲に遺骨を埋葬する方法です。
コンパクトなスペースに埋葬されるため、費用は比較的安く、永代供養なこともメリットと言えるでしょう。
散骨
粉骨した粉末状の遺骨を、海や山に撒く方法を散骨と言います。
故人の意志や家族の意向により行われます。
自治体によって禁止されている地域も多くあるため、専門業者に委託する方が無難です。
最新の墓石事情

お墓と言われると、従来の和型墓石を想像する方がほとんどではないでしょうか。
しかし、最近ではさまざまなタイプの墓石が増えています。
ここでは、最新の墓地について解説していきます。
洋式からオリジナルまで様々
日本国内においては仏教が広く普及しているため、和型墓石が主流とされてきました。
近年では信仰心の薄れから無宗教化が進み、従来の宗教・宗派にこだわった墓石以外も見られるようになってきました。
最新の墓石については以下をご覧ください。
- 洋型墓石
もともとはキリスト教式で使用されていたタイプの墓石ですが、現在では宗教・宗派に関わらず使用されています。
オルガン型・プレート型・ストレート型などがあり、自由な形式のお墓におすすめです。
和型墓石と比べて背が低く、基本的には香炉や花立、水鉢などが備わっています。
価格が和型墓石より低価格なのも人気の理由の一つです。
- オリジナルデザイン墓石
故人の好みのデザインや故人をイメージしたデザインで作られるのがオリジナルデザイン墓石です。
最新の機器を用いて故人の趣味であったギターや将棋盤、好みのタバコ、などの形を設計してくれます。
Bluetooth対応の墓石
共同墓の墓石にはBluetooth対応のものがあります。
Bluetoothを内蔵したお守りを持ち、Bluetooth対応の墓石に近づくことで位置情報を検知して、参拝者ごとに銘板の表示が切り替わります。
墓石の電子ペーパーには、登録したメッセージを自由に表示できます。
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最新の葬儀事情

近年では、オンライン上のサービスが広まってきており、その流れは葬儀形式にも影響を与えています。
オンライン上で参列可能な葬儀は、一体どのような仕組みで執り行われるのでしょうか。
自宅にいながら参列できるオンライン葬儀
パソコンやスマートフォンなど、インターネット経由で葬儀を中継することで、リモートで参列するサービスです。
オンライン上で香典や供花を送ることもでき、居住先が遠方である方や仕事で参列できない方、コロナ禍などの理由で参列が叶わない方も自宅にいながらリアルタイムで葬儀を見ることが可能です。
オンライン葬儀の特徴
オンライン葬儀はオンラインで開催するため、パソコンやスマートフォンなどの端末や通信環境が必要です。
葬儀会場にカメラを設置し、通信アプリを共有するなどの設定も必要なため、オンライン葬儀に対応可能な葬儀社を選ばなければいけません。
オンライン葬儀のメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット
- 会場に来たくても来られない方が参加できる
- 葬儀会場の許容人数以上の人が参列できる
- リモートで行うため感染症対策になる
デメリット
- 撮影範囲が限られる
- デジタル端末に弱い高齢者が参列できない可能性がある
- インターネット環境が悪い地域の方は参列できない可能性がある
最新のお墓まとめ

ここまで最新のお墓事情についての情報を中心にお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- マンション型墓地・宅墓・オンライン墓地が最新
- 核家族・高齢化・少子化・非定住化が進んでいる
- さまざまなタイプの永代供養方法がある
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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監修者

山口 隆司(やまぐち たかし)
一般社団法人 日本石材産業協会認定 二級 お墓ディレクター
経歴
業界経歴20年以上。大手葬儀社で葬儀の現場担当者に接し、お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、位牌や仏壇をはじめ、霊園・納骨堂の提案や、お墓に納骨されるご遺族を現場でサポートするなど活躍の場が広い。
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