お墓
納骨はいつ行う?納骨までの準備や納骨式の流れも紹介
更新日:2024.01.24
葬儀のあと、荼毘(だび)に付した、つまり、火葬を終えた遺骨はいつ納骨するのかをご存知ですか?
納骨の一番よいタイミングとはいつなのでしょうか。
この記事では、いつ納骨するのが最適なのかをお伝えした後、準備や当日の流れについてご説明します。
また、納骨式にかかる費用相場やマナー、「納骨はしなくても良いのか?」という疑問についてもお答えします。
ぜひ最後までご覧ください。
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納骨とは
納骨とは、遺骨を骨壺などに入れてお墓へ埋葬することをいいます。
お墓の場合は地下にカロートという骨壺を納めるスペースがあるので、そこに埋葬します。
カロートの内部は棚のようなものがあり骨壺を並べて置けるようになっています。
骨壺のまま埋葬したり、骨壺から出して袋に入れたりと埋葬方法はさまざまです。
近年、樹木葬や納骨堂を選択する方が増えています。
お墓に埋葬するだけではなく、遺骨を納めること自体も納骨といいます。
納骨堂についてはこちらの「納骨堂の種類や費用相場は?どんな人に向いている?」の記事でも解説していますので、ぜひご覧ください。
納骨はいつ行う?
納骨はいつ行うのがいいのでしょうか?
四十九日
四十九日法要は忌明け法要とも呼ばれる大切な儀式です。
納骨は、この四十九日法要の日に一緒に行うのが最も多いようです。
お寺で四十九日法要をしたあとに納骨式を行う流れとなります。
故人が亡くなって49日目に閻魔様の審判が下され、魂の次の行き先が決まるといわれています。
故人の魂は49日までは現世にとどまっていますが、審判後は死後の世界へ旅立ちます。
魂が死後の世界へ移動する日なので、納骨にも最適の日と位置づけられているようです。
百箇日
百箇日(ひゃっかにち)法要は、故人が亡くなってからちょうど100日目に行う法要です。
四十九日にお墓の建立が間に合わなかった場合は百箇日法要に納骨式を行います。
卒哭忌(そっこくき・そっこっき)とも呼ばれており、故人を想い泣き暮らす日々から立ち直る時期とされています。
「哭」は泣くという意味を表す漢字で、「卒哭」は泣くことからの卒業という意味合いとなります。
四十九日よりもなじみが薄いですが、形見分けや遺品整理は百箇日を目途に終わらせると良いとされています。
一周忌
故人が亡くなった日からちょうど1年目の祥月命日に行うのが一周忌です。
四十九日と百箇日に納骨式を行えなかった場合は一周忌に行います。
一周忌を終えると喪が明けるため、区切りとしても良いタイミングです。
また一周忌法要を行うにあたり親族が集まるため、納骨式を行いやすいといえます。
三回忌
故人が亡くなった日から満2年目の命日に行うのが三回忌です。
一周忌の翌年となるので間違えないよう気を付けましょう。
納骨式は三回忌までにするのが一般的なようです。
一周忌と同様に親族も集まるため、三回忌の法要と納骨式を一緒に行えます。
お墓の建立に関わらず、気持ちの整理がつかないからと三回忌まで納骨しない方もいるようです。
納骨はいつまでという決まりはないので、遺族の気持ちの整理が付いたタイミングで問題ありません。
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納骨までの準備
納骨するための準備について詳しく紹介します。
僧侶と打ち合わせ
菩提寺などがある場合は、納骨式の日程が決まったらすぐに僧侶へ連絡します。
先祖代々のお墓があり、四十九日に納骨することが既に決まっている場合は葬儀の日にお伝えしておきます。
卒塔婆を新しく作ってもらいたい場合もこのタイミングで僧侶に伝えておきましょう。
僧侶への連絡と同様に石材店へも連絡しておきます。
新しいお墓の場合、納骨の日までに墓石に故人の戒名や氏名を彫刻してもらうためです。
また、当日も遺骨を納めるカロートの蓋の開閉をしてもらわなくてはなりません。
土日は混みあうためなるべく早めに連絡しましょう。
ちなみに日程を決める際、大安や仏滅などの六曜は関係ないようです。
必要書類の準備
納骨の日に持参する書類として、埋火葬証明書と墓地使用許可証があります。
埋火葬証明書は、故人が亡くなって役所へ火葬許可をもらいに行く際、一緒に申請します。
火葬許可と併せて埋火葬許可証を発行してもらいます。
火葬場へ埋火葬許可証を提出すると、火葬が終わった後に証明印を押してもらえます。
証明印を押してもらった書類が埋火葬証明書となります。
地域によっては火葬許可証という名称のところもあるようです。
墓地使用許可証とは、霊園や墓地でお墓を建てる際に永代使用料を支払うと発行してもらえる証明書です。
霊園によっては永代使用許可証というところもあります。
もしなくしてしまっても霊園や墓地に申請すると再発行してくれるようです。
永代供養の場合は墓地使用許可証が受入許可証となります。
お墓の準備
納骨するためにはお墓が必要です。
お墓は完成するまでに2~3か月はかかるといわれています。
まず公営霊園や民間霊園、寺院などどこにお墓を建てるかを決定します。
場所を探しながら並行してお墓のデザインや費用の検討も必要です。
お墓を購入するのに平均200万円ほどかかるといわれています。
いくつかの石材店から見積もりを取ることをおすすめします。
デザインにこだわると建てられるお墓が限定され、価格も高くなる傾向があります。
生前にお墓を用意しておくとかなりの手間や費用が省けます。
参加者への連絡
納骨式の日程が決まったら参加者へも早めに連絡します。
納骨式に呼ぶ親族の範囲に決まりは特にありません。
親族のほか、親しい知人を呼ぶ場合が多いようです。
人数が多くなる場合は招待状を作成して送りましょう。
招待状には参加可否の返信用封筒を同封します。
招待状に記載するのは納骨式の日時と場所(地図)、喪主の連絡先などです。
四十九日法要や一周忌とずらして行う場合は服装の指定もしておくと親切です。
納骨式の流れ
納骨式当日の流れについてご説明します。
喪主による挨拶
納骨式が始まる前に、喪主(もしくは施主)から挨拶をします。
納骨式に参列していただいた人への感謝の気持ちを述べ、遺族の近況なども簡潔に話します。
納骨式後に会食の用意がある場合はその旨も伝えておきましょう。
納骨
石材店の方にカロートの蓋を開けてもらい納骨します。
納骨式前、墓石の彫刻をしてもらう際に蓋を開けやすいようにしておいてもらうと当日スムーズです。
読経・焼香
僧侶に読経をお願いします。
納骨式のお経は納骨経という故人を供養するお経が読まれるようです。
お経の途中で僧侶からの合図があり、参加者全員が焼香をします。
僧侶の読経が終わると納骨式の法要は終了です。
読経と焼香は大体30分~1時間ほどで終わるようです。
読経後はお墓にお供え物をして、僧侶にお布施をお渡しします。
会食
納骨式の後は会食を行うのが一般的です。
ホテルや料亭、自宅で行う場合もあります。
昔は精進料理を出していたようですが、近年は懐石料理やコースといった通常の食事が一般的です。
会食の前後にも喪主は手短に挨拶をします。
会食前には献杯(けんぱい)の発声をしますが、故人の位牌や遺影に向かって軽く手を上げます。
参列者も低い位置にグラスを持ち唱和します。
会食後は参加者へ引き出物を渡してお開きとなります。
僧侶が会食に参加する場合は、お布施を帰り際にお渡しします。
御膳料は包まず、御車代だけ包んでおきます。
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納骨式のマナー
納骨式の服装や持ち物についてのマナーをお伝えします。
納骨式の服装
四十九日法要や一周忌と同日に納骨式を行う場合は喪服が基本です。
法要後に納骨式を行う流れとなり、着替えずそのまま式に参加することになるためです。
法要の日とずらして行う場合は平服でも問題ありません。
ただし、弔事でいう平服とは普段のカジュアルな服装ではなく略喪服を指します。
略喪服とは黒や濃紺、グレーなどのダークカラーを基本としたスーツなどです。
女性はワンピースなどでも構いません。
男性は黒いネクタイを締め、女性は派手なアクセサリーは控えましょう。
納骨式を執り行う遺族側は、招待状に服装の指定をしておくと参加者が困らずに済みます。
納骨式の持ち物
遺族側が納骨式に持っていくものはたくさんあります。
リストにまとめて忘れ物のないようにしましょう。
- 埋火葬証明書と墓地使用許可証
- 僧侶へのお布施
- 位牌・遺影
- 卒塔婆(僧侶へ依頼した場合)
- 焼香台
- 引き出物
- お供え物
- お線香
- 数珠など
納骨式に招かれた場合は香典を包んで持参します。
香典の相場は5,000円程度ですが、会食がある場合は1万円ほど包みます。
納骨の相場
納骨にはどのくらいの費用が必要なのでしょうか。
納骨費用の相場をお伝えします。
墓石代
新しく墓石を建てる場合は150万~200万円ほどの費用がかかります。
墓石の種類やデザインによっても変動があります。
彫刻料
墓石に故人の戒名や氏名を彫刻するのに3万~8万円ほどかかります。
完成まで半月ほど日数がかかる場合もあるため、石材店には早めに連絡しておきましょう。
卒塔婆代
卒塔婆とは、お墓の後ろなどに建っている細長い木の板のことです。
長さが1~2mほどあります。
卒塔婆の相場は1枚3,000~1万円ほどです。
僧侶に依頼し作成してもらうため、納骨式の日程を伝える際に一緒に頼んでおきます。
お布施代
納骨の日は読経してもらうため、僧侶にお布施を用意します。
地域によって異なりますが2万~5万円が相場で、3万円包む場合が多いようです。
納骨と一緒に四十九日法要などする場合は別に1万~5万円を包みます。
お布施とは別に僧侶へは「御車代」も渡します。
納骨の後の会食に僧侶が参加しない場合は「御膳代」も必要です。
御車代とお膳代はそれぞれ5,000~1万円ほど包みます。
お布施、御車代、御膳代はそれぞれ別に包むのがマナーです。
渡すときは一番上をお布施として御車代、御膳代の順番に重ねておきます。
お布施は白地の封筒の上部中央に「御布施」という表書きにし、その下に「○○家」と家名を入れます。
白地の封筒は100均で売っているようなもので構いませんが、郵便番号の枠がないタイプを選びます。
お布施の文字は濃墨で書くようにします。
会食費
納骨の後に行う会食の費用は1人3,000~1万円ほどが相場です。
ホテルで会食を行うと高額になる傾向があります。
会場使用料
会食は2時間ほどでお開きにします。
人数にもよりますが、1万~5万円ほどかかるようです。
相場費用一覧
- 墓石代 200万円ほど
- お布施 3万円
- 御車代 5,000~1万円
- 御膳代 5,000~1万円
- 彫刻料 3万~8万円
- 卒塔婆代 3000~1万円
- カロート開閉 1万5,000~5万円
- 納骨作業 1万~3万円
- 会食 3,000~1万円(1人)
- 引き出物 2,000~5,000円(1人)
- お供物 5,000円ほど
- 会場使用料 1万~5万円
先祖代々のお墓があり、墓石代が不要な場合の費用合計は58万円ほどです。
(全ての費用の最大値+引き出物と会食代が20人分だった場合)
ちなみに納骨堂に納骨する際の相場は東京など関東地方が10万~100万円、九州地方は20万~50万円と価格差があります。
永代供養墓の場合は個人墓が50万円、家族墓が100万円ほどかかるようです。
お布施に関してはこちらの「納骨式のお布施の表書きの正しい書き方は?お布施の相場金額も解説」の記事でも解説していますので、ぜひご覧ください。
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納骨はしなくても問題ない?
納骨は必ずしなくてはいけないのでしょうか?
手元供養
遺骨を埋葬せず、手元供養することは法律違反ではありません。
墓地と埋葬に関する法律の中で埋葬する場所の決まりはありますが、埋葬する期日についての記載はありません。
そのため遺骨を手元に置いて供養することは可能です。
おしゃれな骨壺や納骨オブジェを購入してインテリアのようにリビングに置くこともできます。
また、灰にした遺骨を宝石に練り込んで指輪などのアクセサリーにする技術もあるようです。
しかし遺骨のまま、供養する方が亡くなってしまった場合はどうなるのでしょうか。
後継ぎがいた場合はその方が遺骨の埋葬先を決めなくてはなりません。
後継ぎがいない場合、供養する方もされていた方も自治体に管理され、無縁墓に埋葬されます。
しばらくは手元供養でもいいですが、最終的には何らかの方法で埋葬することをおすすめします。
散骨
散骨とは遺骨を粉骨して細かくし、海や山へ撒いて埋葬する方法です。
自然に還る方法として人気のある埋葬方法です。
粉骨は散骨業者が請け負ってくれます。
自分で行ってもいいのですが、散骨は2mm以下の粉にしなければいけないので依頼した方が楽でしょう。
散骨には海洋散骨と山に撒く散骨の主に2種類があります。
海洋散骨は業者に委託して代行してもらうものと立会いするものがあります。
立会いの場合は家族で船を貸し切って、散骨ポイントで遺灰を撒き献花します。
委託の場合は業者の方が全て行ってくれるため、遺族は何もしなくてもOKです。
散骨が終わると散骨証明書を発行してくれます。
山に散骨する場合は、その山が私有地なのかどうかをまず確認します。
自治体によっては散骨禁止区域に指定されているところもあります。
北海道の一部や埼玉県、静岡県の一部などです。
山への散骨は樹木葬とは異なります。
樹木葬は遺骨を粉砕せず、そのままの状態でシンボルツリーを決めて根元に埋葬するものです。
山への散骨で気を付けるポイントは遺灰を埋めないことです。
墓地・埋葬等に関する法律では、地目がお墓以外のところに遺骨を埋めてはならないとあります。
遺灰に土や葉っぱをかぶせると埋葬となってしまい、法に触れてしまいます。
散骨は親族の同意が難しい埋葬方法です。
一度散骨してしまうともう二度と埋葬はできないため、親族とよく話し合った上で決定しましょう。
しかし、散骨は安価で出来る埋葬方法でもあります。
遺骨が残らないため、お墓の代金や年間の管理料などが一切かかりません。
お墓の後継ぎがいない方にもおすすめの埋葬方法です。
納骨まとめ
ここまで、納骨についての情報を中心にお伝えしました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りになります。
- 納骨は四十九日法要や一周忌などの法要と併せて行うとよい
- 納骨の準備としてお墓の準備や書類発行、日程決めなどがある
- 納骨式の日はお墓の前で読経と焼香を行い、最後に会食をして解散する
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者
唐沢 淳(からさわ じゅん)
経歴
業界経歴10年以上。大手プロバイダーで終活事業に携わる。葬儀の現場でお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから大人数の葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとにも数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、ユーザー目線でのサービス構築を目指す。
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