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終活

終活は30代が絶好のタイミング!メリットと具体的な内容を説明

更新日:2022.11.17

遺言書

ソファーに並んで座り、身を寄せて笑う母娘

記事のポイントを先取り!

  • ・30代の約2人に1人は終活を意識し始めている
  • ・お金の流れを把握することで資産形成に繋がる
  • ・知識を身に着けることは生きていく上で非常に重要なことである

近年終活という言葉を耳にすることが多いかと思いますが、30代の終活についてはご存じでしょうか。

意外に思うかもしれませんが、30代は終活には絶好のタイミングであるため、終活の内容や流れを知ることは大切なことになります。

そこでこの記事では、30代の終活のメリットや具体的な内容について詳しく説明していきます。

この機会に30代の終活のポイントについて覚えておきましょう。

30代独身の場合の終活ポイントについても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。

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  1. 終活とは
  2. 終活は30代が絶好のタイミング
  3. 終活を30代から始めるメリット
  4. 30代で行う終活の内容
  5. 終活を30代からする際のポイント
  6. 30代独身の場合の終活ポイント
  7. 終活30代のまとめ
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終活とは

「終活」とは、「人生の終わりのための活動」の略になります。

簡単に言いますと、残された人生をどのように過ごすのか考えたり、最期を迎えるための準備を意味しています。

具体的には、身辺整理や財産の相続について考えたり、葬儀の準備やお墓に関することなどがあります。

ひと昔前までは生きている間に葬儀やお墓に関してのことを考えることは縁起が悪いことであるとされていました。

しかし、現代では考え方も変わってきており、最期まで自分らしく生き、より質の高い充実した生活を送るためにも終活の人気が出ています。

また、遺された人に迷惑をかけたくないといった気持ちからも終活に取り組む人が増えています。

人は誰もが死を迎えることになり、死に対する不安は誰にでもあると思います。

終活して最期の在り方を考えたり、自分の考えを整理することで老後の生活に対する不安も軽減することが多いようです。

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終活は30代が絶好のタイミング

30代で終活と聞くと早すぎるのではないかと思う方も多いかと思いますが、実は30代で終活することが絶好のタイミングになります。

その理由を以下で紹介していきます。

30代の2人に1人は終活を意識している

ある調査結果によると、30代の約2人に1人は終活を意識し始めているというデータが出ています。

これは他の年代よりも高い数値であるそうです。

人生100年時代と言われている現代で30代と聞くと、まだまだ死とはかけ離れているように思われます。

しかし、より良い人生を送るためと考える30代が増え、終活への関心や意識は年々高くなっているのが現状です。

ライフスタイルが変化するタイミング

30代は仕事の面でもプライベートの面でもライフスタイルが変化するようなタイミングになります。

例えば、仕事で責任のある立場になったり、昇給が明確になるなど、働き盛りの世代であると言えます。

また、結婚し子どもが生まれたり、家を建てるなどプライベートでも大きく変化する時期であるとされています。

このような時期に今後の人生について考えることは大切なことになります。

30代の終活はライフプランを見直すきっかけ

30代で行う終活はこれまでの人生を振り返り、今後の人生のライフプランを見直すきっかけになります。

仕事上でも責任のある立場となり、家族が増えて大切なものや守らなくてはいけない存在が増える時期だからこそ、万が一を想定して考えることは必要になります。

例えば、病気や怪我で身体が不自由になったり、亡くなったりしてしまった際のことを考えることで今後の備えができます。

予想外のことで慌てないためにも、30代のタイミングで終活について考える方が増加しているようです。

終活を30代から始めるメリット

次に30代から終活を始めるメリットを紹介していきます。

さまざまなメリットがありますので、以下をご覧ください。

自分の人生と向き合える

30代は仕事や子育てなどで非常に多忙な日々を過ごしている方が多い世代です。

このようなタイミングで終活することは、自分の人生と向き合い、今後のことを考えるきっかけとなり、非常に貴重な体験になります。

非常に忙しく、じっくりと考える時間がない世代だからこそ、少し立ち止まって終活する時間を作ることで非常に大きなメリットが得られます。

30代で終活するメリットとしては、心身共に健康な30代だからこそ、行動力もあるので残りの人生をより質の高いものにすることに繋がりやすくなることです。

これまでの人生を振り返り、今後の人生について考えることで、本当にやりたいことや、やるべきことが明確になってくることもメリットと言えます。

現実的なライフプランを考える

仕事や結婚、マイホームの購入などの人生における大きなターニングポイントが起こりやすい世代だからこそ、20代の頃よりもより現実的なライフプランを立てやすくなります

例えば今後、子育てや仕事の面でやりたいことをするためにはどの程度の資産が必要で、そのためにはどのようにしていけばいいのか明確になってきます。

年齢が高い世代にとっては、終活はマイナスなイメージが大きい傾向にありますが、こうして具体的に考えていくと、メリットが大きいことがわかります。

家族の負担を減らせる

終活することのメリットとして大きいものが、家族の負担を軽減させられる点です。

家族のためを思うと、負担をかけたくない方がほとんどだと思います。

自分に万が一のことが起きたときの対応を家族間で話し合っておくことで、過度な負担をかけることを軽減できます。

例えば、事故や病気などで意識不明の状態になり、今後の治療方法について選択しなければならないときに事前に希望を伝えておくことで、家族の負担が減ります。

具体的に言うと、寝たきりになった際に人工呼吸器などの延命治療を希望するのか、それとも尊厳死を選択するのかは家族にとって非常にシビアな選択になります。

このような際にあらかじめ本人の意思を伝えておくことは、家族にとっても大切なことで、悩みや負担を軽減させることになります。

親と一緒に終活できる

30代ともなると、親世代もそれなりの年齢になるので、親と一緒に終活を考えるきっかけとなります。

親の世代にとって、終活について話すことは、よく思われない方がまだまだ多いかと思います。

しかし、一緒に終活するとなればそのイメージも異なり、メリットを知ることにも繋がります。

人は誰しもいつかは死を迎えることになるので、その際に困らないようにするためにも、できるだけ早くから終活することは大切になります。

親世代と一緒に終活することで、このことが自然に伝わり、残りの人生を豊かにすることに繋がります

家族間で今後のことについてコミュニケーションを図ることで、やりたかったことが明確に見え、例えば旅行に一緒に行くなどの親の希望を叶える機会にもなります。

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30代で行う終活の内容

次に実際に終活する際におすすめの内容について紹介していきます。

終活の内容は幅広く、何から始めたらいいのか迷う方も多いかと思いますので、ぜひ参考にしてください。

エンディングノートを作成する

終活する際におすすめのツールがエンディングノートになります。

エンディングノートとは、さまざまなジャンルのことを自由に記載するノートになり、書く内容は多岐にわたりますので以下に具体的な内容を紹介します。

例えば、個人情報や財産・保険のこと、友人や親族の連絡先、デジタル遺品についての情報や医療・介護について自分の意思やペットのことなど自由に記載できます。

エンディングノートには遺言書のように、法的な権限はありませんが、家族に伝えておきたいことを記録に残すことで、家族の負担を減らすことにも繋がります。

また、自分に何かあった際にもエンディングノートを持っていることで、メリットが大きいのです。

例えば、病院に運ばれた際に家族の連絡先が一目でわかり、家族と早急に連絡を取れ、終末医療や介護、葬儀やお墓についての希望も叶いやすくなります。

万が一、自分がいなくなった場合にも家族が遺産整理などをしやすくなります。

断捨離する

終活において必要なこととして断捨離が挙げられます。

断捨離は近年非常に人気があり、メディアで取り上げられたり、雑誌や書籍で紹介されているケースも多いようです。

長年生活していると、年々持ち物が増えていきますので、必要な物と不要な物を分けて断捨離していくことをおすすめします。

物理的に見ても室内にたくさんの物があふれていると、つまずいたりして転倒するリスクも高まりますので断捨離することで暮らしやすい家にも繋がります。

万が一亡くなった際にも物が多いと遺品整理に遺族が苦労することも心配されます。

老後に向けてだけではなく、できる限り物を減らして身軽にすっきりと生活できるように整理していくことは日常生活においても大切なことになります。

これは物だけでなく、人付き合いでも同じことが言えます。

何十年も連絡を取っていないのに、年賀状だけの付き合いをしている人など少なくないかと思います。

このような関係性であれば、年賀状じまいなどをして人間関係を整理していくことをおすすめします。

資産形成

終活においては、遺産の整理や資産形成も大切になります。

今現在、不動産や預貯金資産などはどの程度あるのか把握し、給料などの収入や養育費や生活費、住宅ローンなどの支出を整理してお金の流れをしっかりと把握することが大切です。

お金の流れを把握することで、無駄にかかっているお金の見直しや将来的に見込める収入や必要となるお金を把握でき、資産形成にも繋がります。

このことで、無駄をはぶき、節約・貯金・資産運用など金銭面的な老後の備えができます。

この際には資産についての一覧表などを作成して一目見てわかるようにしておくことをおすすめします。

可視化することで、節税や加入している保険の見直しなどの資産設計も進めやすくなります。

デジタルデータの管理

現代は様々なものがデジタル化されているため、個人が保有してるデジタルデータは多くあります。

デジタルデータの整理は、「デジタル終活」とも呼ばれ、近年においては非常に大切なものになりつつあります。

このときに役立つのが前章でも紹介したエンディングノートになります。

エンディングノートにSNSのアカウントや定期課金サービス、ネット口座、サブスクの利用状況やIDやパスワードをまとめておくことをおすすめします。

整理している際に必要のないサービスがあることにも気づくと思いますので、不要なものはすぐにでも解約することをおすすめします。

デジタルデータを整理することで不要なものにも気づき、節約にも繋がります。

また、パソコンやスマホに保存しているデータも仕分けして整理しておくといいでしょう。

中には誰にも見られたくないデータもあるかと思いますので、外付けハードディスクに移してパスワードをかけるなどしておくことをおすすめします。

終活を30代からする際のポイント

次に終活を30代からする際のポイントについて紹介していきます。

30代のうちから行うことでこの先の人生を充実したものにすることにも繋がりますので、参考にしてください。

保険を見直す

日本人は昔から保険に入っている方が大多数であり、保険好きの国民であるといっても過言ではありません。

しかし、所得が少ない中で高額の保険に入るのはおすすめできません。

たとえ、入院が必要な病気になったとしても、健康保険に加入していれば高額療養費制度があるので、自己負担は心配するほどの額にならないのが事実です。

死亡などで家族に迷惑をかけることに対して心配であれば、月額2,000円程度の掛け捨ての必要最小限の保険に入っていれば十分です。

高額な保険金を支払っている場合は保険を見直し、保険料を最小限に抑えることが大切なポイントになります。

遺書の必要性

終活というと、遺言書を書くことをイメージする方は多いのですが、30代のうちは用意する必要性は少ないケースが多いようです。

財産分与を指定したい場合や遺産を寄付したい場合には、遺言書を作成することをおすすめします。

一般的に財産は配偶者や子どもなど、親族に相続されることになりますので、上記のような特別な事柄がないようであれば不要になります。

しっかりと勉強する

年々平均寿命は上がっており、30代はまだまだ人生の前半になりますので、この時期にしっかりと勉強しておくことをおすすめします。

具体的には十分なマネーリテラシーを身に着けるように本を読んだりすることをおすすめします。

最近では無料配信動画やインターネットなどを利用して、いつでもどこでも情報を得られるので、自分に合った方法でまずは情報収集していくことから始めましょう。

知らないだけで人生において損をしているようなケースもあるので、知識を身に着けることは生きていく上で、非常に重要なことになります。

お金の他にも保険の勉強など、今の自分に足りないと感じる知識を身に着けていくことをおすすめします。

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30代独身の場合の終活ポイント

最近では婚姻年齢が年々引き上げられ、生涯独身を貫く方の人数も増加しています。

これには女性の社会進出などのさまざまな要因があると思いますが、最後に30代独身のケースでの終活のポイントについて紹介していきます。

30代独身男性の終活ポイント

独身の男性は女性に比べて、老後の意識が薄く、危機感を持ちにくい傾向があるので、油断せずにしっかりと向き合うことがポイントになります。

独身の男性は、独身の女性と比べ老後への危機意識を持ちにくいので、30代のうちは特に終活を先延ばしにしがちです。

人生はいつ何が起きるかわかりませんので、老後のことを先延ばしすることで後々後悔することにもなりかねません。

必要性は理解できていると思いますので、できるだけ早く終活を始めることをおすすめします。

30代独身女性の終活ポイント

女性の場合は、30代のうちからお金の勉強をしっかりとして資産形成していくことがポイントになります。

この理由としては、一般的に女性は男性よりも寿命が長いので、老後の生活においてより多くのお金が必要になるためです。

そのため、お金の準備をできるだけ早くから始めていく必要があります。

お金は必要ですが、現代の日本では男性と比べると女性は、平均年収が低いことが現状です。

そのため、蓄財することに力を入れて計画的に老後の備えをしていくことが大切になります。

終活30代のまとめ

ここまで30代の終活のポイントやメリットなどを中心にお伝えしてきました。

この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。

  • 終活とは残された人生をどのように過ごすのか考え、準備すること
  • 心身共に健康な30代の終活だからこそ、残りの人生をより質の高いものにできる
  • ライフスタイルが変化しやすい30代は、終活に適しているタイミングである
  • 保険を見直し、保険料を最小限に抑えることが終活のポイントである

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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監修者

評価員(たなか)

田中 大敬(たなか ひろたか)

厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター

経歴

業界経歴15年以上。葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから著名人や大規模な葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、特に士業や介護施設関係の領域に明るい。

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