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終活

終活をする際に忘れておけない銀行口座!トラブル防止のためには?

更新日:2022.11.17

遺品

書類を机に広げる男性

記事のポイントを先取り!

  • 銀行口座はまとめたりいらないものを処分する
  • 整理した口座はノートなどにまとめて記す
  • 口座以外の資産も見直す
  • 口座凍結に備えておく

死後のことを考えて行われる、終活についてはご存知でしょうか。
銀行口座の整理も終活の一環ということは、意外と知られていない方もいます。

そこでこの記事では、終活としての銀行口座をどのように整理すべきか説明していきます。

この機会に、銀行口座の整理でのトラブル防止について覚えておきましょう。

口座が凍結されてしまった際の対処法についても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。

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  1. 終活とは
  2. 終活で銀行口座の整理をした方がいい理由
  3. 銀行口座の整理方法
  4. 残しておくべき銀行口座とは
  5. 銀行口座を整理する際の注意点
  6. 銀行口座の整理以外にしておく終活は?
  7. 銀行口座が凍結されてしまった時の対応策
  8. 終活における銀行口座まとめ
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終活とは

終活という言葉は良く聞く方も多いかと思います。
終活とは、人生の最期を迎えるための準備の総称です。

「身の回りの整理」「財産相続をスムーズに行うための準備」「葬儀やお墓の準備」などが終活の活動となります。

高齢になると、介護、相続、保険、お墓、葬儀などが気になります。
事前に準備しておくことで、老後生活の不安を解消し、安心して生活を送ることができます。

終活の目的は、この「老後の生活を安心して送る」ことにあります。

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終活で銀行口座の整理をした方がいい理由

終活の中で「銀行口座の整理」は重要となります。
銀行口座を生前に整理しておくことで、遺族の負担を軽減できます。

こちらでは銀行口座の整理について詳しく説明します。

家族の負担を減らす

銀行口座は、名義人が亡くなったことが分かった時点で凍結され、引き出しや振り込みができなくなります。

凍結を解除するために、家族や相続人が銀行の窓口で手続きを行う必要があります。

手続きには「亡くなった人の戸籍謄本」や「相続人全員の戸籍謄本と印鑑証明」などの処理が必要となり、手続きが面倒です。

遺族は、葬式、葬式後の挨拶回りなどやることが多くあります。
遺族への負担を少しでも減らすために、銀行口座を整理しておきましょう。

家族や親族間の遺産相続トラブルの防止

亡くなった後に使っていなかった通帳が見つかるというケースがあります。

その口座に多くの残高が残っていると、遺産相続のトラブルの原因となります。

終活で口座の数や残高をしっかりと把握しておき、亡くなったあと遺産相続のトラブルが発生しないようにしておきましょう。

認知症になった時のための事前対策

認知症になると判断能力が衰えるため、詐欺などのトラブルに巻き込まれる恐れがあります。
そのため、本人を守るために口座を凍結するケースがあります。

凍結されると引き落としや振り込みができなくなり、生活費や医療費を支払うことができなくなります。

凍結される前に「成年後見制度」や「家族信託」などを利用し、口座が凍結されたときの対応法も事前に検討しておきましょう。

銀行口座の整理方法

こちらでは銀行口座の整理方法について詳しく説明します。
具体的には以下のとおりです。

  • 金融口座を一覧にまとめる
  • 使用していない口座の解約
  • 口座の登録情報の確認と更新
  • 定期預金の整理
  • 口座をまとめる

それぞれについて詳しく説明します。

金融口座を一覧にまとめる

所有している口座を一覧表にまとめ、どの口座にどれだけ残高があるか整理しておきましょう。

遺産相続の際、遺産が​​​​どれだけあるのか​​調査する必要があります。
事前に整理しておけば、遺族の方がスムーズに相続の手続きを行うことができます。

一覧表には銀行名、​​​​口座番号、​​支店名、預金の種類、残高を書いておきます。
暗証番号を​​書くのは危険なのでやめておきましょう。

もし残しておきたい場合は、家族であればわかるヒントを書いておくといいでしょう。

使用していない口座の解約

10年以上名義人と連絡が取れない口座については、国が徴収することができます。

そのため、使っていない口座は終活を機会に解約することをおすすめします。

また、亡くなったあとに口座が見つかると遺族が手続きを行う必要があり、遺族の負担が大きくなります。

使っていない口座がないか事前に整理しておくことで遺族の負担を軽減できるのです。

口座の登録情報の確認・更新

口座の数だけでなく、銀行に登録している住所や名前が最新の状態になっているかも確認しておきましょう。

限度額以上の払い出しをする際など、本人確認で住所確認が必要となる場合があります。

引っ越し、結婚などで住所変更している可能性があるので、登録情報がわからない場合は金融機関に問い合わせてみましょう。

定期預金の整理

定期預金口座に預けている方も注意が必要です。
定期預金は、本人が窓口に行かないと引き出すことができません。

万が一病気になってしまえば、窓口に行けなくなってしまい困ることもあります。

定期預金を解約できる方は、普通預金に預けておくほうがいいかもしれません。

口座をできるだけまとめる

口座数が多いと遺族の手続きが多くなるので、口座はできるだけまとめるようにしましょう。

公共料金の支払い、ローンなどの支払いなどと口座を分けている方も多いと思います。

支払い口座をまとめると、家計の管理も簡単ですし無駄な口座を減らすことができます。

生活の中で口座が増えてしまっている方は、出来るだけ少なくなるよう整理しておきましょう。

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残しておくべき銀行口座とは

ここまで口座の整理について説明してきました。
こちらでは残すべき口座のポイントについて説明します。

残すべき口座は以下の通りです。

  • 生活費用の口座
  • 貯蓄用の口座
  • 資産運用の口座

それぞれについて詳しく説明します。

生活費用の口座

光熱費、学費など口座を分けている方も多いです。
若いうちはそれでも良かったかもしれませんが、年を取るとお金の移動も難しくなります。

そのため、年金が振り込まれる口座や生活で引き落とされる口座を同じにしておくといいでしょう。

現金で支払う場合もあるので、近くで引き落とせる銀行が望ましいです。

貯蓄用の口座

貯蓄用の口座は、相続や財産管理のサービスがある金融機関が望ましいです。

金融機関によっては「貯蓄預金」があり、普通預金よりも金利が高くなります。

普通預金よりも出し入れは不自由ですが、普段は手を付けない口座であれば問題ありません。

資産運用の口座

証券会社や金融機関が老後の資産運用サービスを提供しています。

資産運用を検討されている方は、銀行に相談してみることをおすすめします。

銀行口座を整理する際の注意点

人差し指を立ててこちらを向いている女性

こちらでは銀行口座を整理する際の注意点について説明します。

ネット銀行の口座も忘れずに

最近はネット銀行も増えています。
気軽に取引でき、簡単に登録できるメリットがありますが、整理する際には忘れがちになります。

ネット銀行は通帳がないので、遺族の方が気付きにくいこともあるので、ネット銀行も忘れずに整理しておきましょう。

クレジットカードも一緒に整理

銀行口座だけでなく、クレジットカードも整理しておきましょう。
クレジットカードを作ると割引やポイントなどの特典があり、ついつい多く作ってしまうと思います。

ほとんど使っていないクレジットカードは解約も忘れがちですが、亡くなったあとにカードが見つかると遺族の方が解約手続きする必要があります。

遺族への負担を減らすためにもクレジットカードも整理しておきましょう。

家族に一覧表の保管場所を伝えておく

整理した銀行口座、クレジットカードの一覧表はしっかりと保管しておきましょう。

せっかく整理した一覧表も、見られないと意味がありません。

保管場所を家族に伝えておき、亡くなったあとに遺族が困らないようにしておいてください。

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銀行口座の整理以外にしておく終活は?

財産は銀行口座だけではありません。
銀行口座以外もしっかりと整理しておくことも終活の内です。

こちらでは銀行口座以外の整理について詳しく説明します。

預貯金以外の財産の整理

貴金属、車、仮想通貨、FXなども財産に含まれます。

遺族が1つ1つ調べるのは大変なので、生きている間にどんな財産があるのか整理し、一覧表に書き出しておきましょう。

そうすることで遺族が調べる必要がなく、スムーズに手続きを進めることができます。

保険の見直し

保険の見直しも重要になります。
就職、結婚、出産など、人生のターニングポイントで保険の見直しを経験した方も多いはずです。

子供が大きくなったり、生活が安定してくると保険の見直しは忘れてしまうこともあります。

入ってる保険が適切なのか知るためにも、どのような保険に入っているか見直してみるのもいいかもしれません。

「終活保険」や「葬儀保険」などもあり、葬儀に備えた保険もあります。

お墓の準備

生前にお墓を用意しておくと、遺族の方が霊園を探す手間が省けます。

それ以外にも、自分の好きな場所にお墓を建てられることや好きなデザインの墓石を選べるなどのメリットがあります。

葬儀についても生前プランなどが用意されており、自分の希望に合わせた葬儀を事前に決めておくことができます。

自身が気持ちよく最期を迎えるために、お墓や葬儀の準備を事前に行っておくといいでしょう。

診察券のコピー

診察券の​​コピーも残しておきましょう。

人が亡くなる理由にはさまざまな要因があります。
病気であったり事故であったり、場合によってはなにかしらの事件に巻き込まれることもあるでしょう。

災害や事件によって遺体の判断がつかない際には、診察券が役に立つことがあるのです。

遺体の状態と診察内容を照らし合わせることで、遺体の身元を特定したりします。

役に立たないことが一番ですが、診察券のコピーを残しておいたほうが安心です。

エンディングノートの作成

これまで終活で整理しておくべきことについて説明しました。
これらの内容をエンディングノートに整理しておくことをおすすめします。

エンディングノートとは、遺言書のように法的な効力はありませんが、あなたが死んだ後に家族や大切な人に伝えたいことを記すノートです。

書く内容は決まっておりません。
書く内容に迷うようでしたら、文房具店や書店で販売されているエンディングノートを購入することをおすすめします。

書く内容が項目ごとに分かれているものもあり、迷うことなく記すことができるでしょう。

銀行口座が凍結されてしまった時の対応策

銀行口座が凍結されてしまい、その後に怪我や病気でお金が必要になる場合があります。

さまざまな状況に対応できるよう、事前に対策しておかなければいけません。
こちらではいくつかの対策案について詳しく説明します。

あらかじめ家族に現金を預けておく

対策のひとつとして、信頼できる家族の口座にお金を預けておくことです。

口座が凍結されていなくても、入院、介護、葬儀など急な出費が必要となることはあります。

事前に預けておけば、支払いの際に利用できるので家族の負担は少なく済みます。
ただし、預けた金額と目的はしっかりと記録しておきましょう。

一部の人にお金を預けておくと、相続時に「別でお金を受け取っているのではないか」と疑われ、相続人同士でのトラブルの原因となります。

そうならないよう、金額や目的はしっかりと記録しておくといいでしょう。

口座から現金を引き出しておく

口座が凍結される前に引き出しておく方法もあります。
口座名義人の死亡を知らせることで、口座は凍結されます。

そのため口座凍結前であれば、亡くなったあとも口座からお金を引き出すことができます。

ただし注意点として、口座から引き出せたとしても、死亡後の故人の口座のため相続税の対象となります。

通帳に記帳するなどして、記録しておくようにしましょう。

生命保険から支払う

口座が凍結された場合、生命保険から支払う方法があります。

生命保険は凍結されることがなく、条件を満たしていれば受取人の請求により保険金を受け取ることができます。

ただし保険金の条件は細かく、すべて満たしていないと受け取ることができません。

保険金があるからと安心していて、いざというときに支払われない場合もあります。

万が一に備えた保険が使えないことがないよう、終活の一環として保険について整理しておくといいでしょう。

仮払い制度の利用

口座が凍結された場合の仮払い制度があります。

仮払い制度を利用すると、葬儀の費用や故人の家賃などでお金が必要なとき、遺産分割が決まる前でも法定相続人が一定の金額を引き出すことが可能です。

引き出せる金額に限度はありますが、凍結解除よりもスムーズに手続きができるため、急ぎの現金が必要な際に活用できます。

ただし仮払い制度を利用すると、相続放棄ができなくなる可能性があるので注意が必要です。

家族カードの活用

家族カードを作っておくのもひとつの方法です。
家族カードとは、クレジットカード契約者の家族に発行できるカードです。

両親や配偶者、子供が利用でき、全員の利用分がまとめて請求されます。

家族カードを作っておけば、何かあった際も家族カードで支払いができます。

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終活における銀行口座まとめ

キーボードの上に載っている「ま」「と」「め」と書かれた積み木

ここまで終活における銀行口座の整理についての情報や、整理する際の注意点を中心にお伝えしました。

この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。

  • 終活で銀行口座の整理をしておくとスムーズに手続きができる
  • 整理した銀行口座はエンディングノートにまとめておく
  • 銀行口座以外にもクレジットカードや保険も見直しておく
  • 銀行口座が凍結した際のために準備が必要

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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監修者

評価員(たなか)

田中 大敬(たなか ひろたか)

厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター

経歴

業界経歴15年以上。葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから著名人や大規模な葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、特に士業や介護施設関係の領域に明るい。

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