終活
遺影の素材選びの4つのポイント|着せ替えや加工・サイズを説明
更新日:2022.09.23 公開日:2022.05.28

記事のポイントを先取り!
- 遺影とは亡くなった人を偲ぶための道具
- 遺影の素材は故人がはっきりと写っているものにする
- 遺影写真は生前に用意する
- 遺影を入れる額縁は自由に選ぶ
遺影に使用する写真の素材は、どう選ぶかご存知でしょうか。
遺影の素材選びのポイントや加工方法を知っておくことが大切です
そこでこの記事では、遺影の素材選びのポイントや、素材の加工について解説します。
この機会に、遺影の素材を生前に用意することやサイズと形式についても覚えておきましょう。
後半には遺影の額縁についてもふれているのでぜひ最後までご覧ください。
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- 遺影とは
- 遺影の素材選びのポイント
- 遺影の素材写真を生前に用意する場合
- 遺影の素材は着せ替え可能
- 遺影の素材はアプリで加工可能
- 遺影の素材のサイズと形式
- 遺影を入れる額縁も自由に選べる
- 遺影の写真は必要なの?
- 遺影の素材のまとめ
遺影とは
遺影とは、故人の生前の顔写真を撮影し、亡くなった故人を偲ぶために使われるものです。
昔の遺影は、写真ではなく、肖像画を描いたものであることも少なくありませんでした。
遺影は、葬儀の際に祭壇に飾られ、自宅では、仏間の天井の長押(なげし)の板などに飾るのが一般的です。
遺影は仏間に置くのが一般的ではありますが、現在では家の形状や遺族の気持ちから、リビングなどに飾られることも増えてきています。
また、昔の遺影は、正面や、やや斜めをむいた厳格な顔つきで撮られたものが一般的でした。
しかし最近では、より故人の人柄を偲べるよう、笑顔で写されたものが選ばれる傾向にあります。
趣味に打ち込んでいるときの姿や、家族旅行をした時に撮ったものなど、故人の人柄が偲ばれる写真が選ばれるようになってきています。
このように、現在遺影は、葬儀やその後の祭祀には欠かせない道具の一つになっています。
ただし、そもそも遺影は宗教的な道具ではありません。
遺影の歴史としては、江戸時代の半ばに流行した、歌舞伎役者など有名人が亡くなった際に似顔絵を描いた浮世絵である「死絵」(しにえ)からはじまったとされています。
その後遺影は、日清日露戦争時に、出征する兵士の姿を残すために写真や似顔絵をつくり、戦死した際には供養をかねて飾ったことから、広く普及したといわれています。
こうしたところから、遺影は宗教的な道具ではなく、純粋に故人を偲ぶための道具として使用されています。
遺影の素材選びのポイント

遺影の写真の大きさは、葬儀社に提出するときちんと整えてくれるので、それほど心配する必要はありません。
素材選びで気を付けるべきポイントには、まずきちんとピントが合っているかが重要になってきます。
そのほかにも、現在は、人柄がよく分かる写真や、笑顔で写っている写真を選ぶと、その後、故人をより身近に感じやすくなります。
ここでは、遺影の素材選びのポイントについて解説していきます。
はっきりと写っているものを選ぶ
遺影の写真を選ぶ際の一番のポイントは、はっきりと撮られているものを選ぶ、ということです。
ここでいうはっきりとは、対象となる故人の顔に、きちんとピントが合っている状態のことです。
ピントが顔に合っていなければ、遺影用に写真を拡大した時に、写真がぼやけてしまうことになります。
そのため、まずはこのピントがしっかりと合っているかに注意して、写真をピックアップしていくとよいでしょう。
故人の顔にさえピントが合っていれば、写真全体の明るさや、後ろの風景などは考える必要はありません。
葬儀社に写真を提出すると、背景は消してもらえますし、明るさも調整してくれるからです。
また、写真に写っている故人が着ている服も、葬儀社に言えば、和服や洋服の礼装に加工してもらうことが可能です。
デジタルカメラで撮るのが主流
最近はデジタルカメラで撮影されている写真が主流です。
この場合、写真の画素数にも注意が必要です。
画素数は多ければ多いほど、細かなところまで繊細にあらわされます。
できるだけ、高い画素数の写真を選ぶようにすると、その後写真を拡大するなど、加工する際に、ぼやけてしまうのを防げます。
逆に、画素数が少ない、いわゆる「粗い」写真だと、写真を拡大した時に、全体的にぼやけた印象になってしまいますので、注意が必要です。
新しめの写真を選ぶ
遺影に使う写真は、できるだけ直近のものから選ぶとよいでしょう。
あまりに古い写真を選んでしまうと、どうしても故人の記憶があいまいになってしまいます。
また、最近故人と知り合った人などがお参りに訪れた場合でも、故人を偲ばれるためです。
ただし、闘病生活が続いていることなどから、直近の写真がなかったり、具合が悪そうな写真しかない場合もあります。
できるだけ直近の写真が好ましいですが、これにこだわることなく、5年前くらいの範囲で撮られた写真の中から、元気な姿のものを選ぶとよいでしょう。
残念ながら、突然亡くなってしまう場合もあるので、家族などで撮った写真は、想い出として普段からまとめておくこともよいでしょう。
直近の写真を探す場合、故人の友人や職場などで撮影された写真もあるため、故人の知り合いに問い合わせてみるのもよいでしょう。
人柄がわかる写真を選ぶ
故人の人柄がよくわかる写真を選ぶことも、故人を偲ぶ点で有効です。
特に誕生日や記念日などに撮られたものや、自宅でリラックスしている時に撮られたものなどからは、故人の日常的な姿を感じ取れます。
ほかにも、旅行先で撮ったものや、趣味に打ち込んでいる様子を撮ったものなど、故人が笑顔で写っているものもよいでしょう。
誰もが、故人の人柄を感じられる写真を選ぶと、故人をより身近に感じられるでしょう。
また、故人の勤め先などに、故人が仕事に打ち込んでいる写真もあるかもしれません。
人によっては、仕事中の姿に人柄が表れているということもあります。
故人が趣味として集まっていた会や、職場などに問い合わせてみるのもよいでしょう。
すぐに用意できるものから選ぶ
葬儀社などに写真を提出してから、遺影用の写真に加工するまでには、一般的に数時間かかります。
遺影写真は多くの場合、通夜から使用することになりますので、それまでには選んでおく必要があります。
そのため、普段から、写真を整理して、すぐに用意できるようにしておくとよいでしょう。
笑顔で撮られたものや、その人らしさが表れているものなどに整理しておくと、葬儀以外でも、色々な場面で、スムーズに写真が選べるようになります。
すでに葬儀が差し迫っている場合は、スマートフォンなどで撮影した中から選んでもよいでしょう。
遺影の素材写真を生前に用意する場合
自分の死に備える「終活」がメディアに取り上げられることも増えてきました。
最近は自分や家族で終活を進めている人も少なくありません。
断捨離や相続の問題もそうですが、遺影を選ぶことも、重要な終活の一つです。
特に、元気なうちに遺影を選ぶことは、写真の整理を兼ねることもできますし、大切な思い出話に花を咲かせることもできます。
そのほかにも、余裕がある中で、きちんと遺影用の写真を撮影すると、その後の家族の思い出の一つにすることもできます。
ここでは、生前に遺影の素材写真を用意する場合のポイントについて解説します。
遺影写真としてプロに依頼する
記念の写真や家族写真を撮影してくれる写真店などで、遺影用の写真を撮影してもらうことが可能です。
プロのカメラマンが写真を撮影してくれるので、全体のピントもきちんと合った、きれいな写真に仕上げてくれます。
フォトスタジオの利用
また、最近はフォトスタジオで遺影用の撮影をしてくれるサービスを展開することも増えてきました。
フォトスタジオでは、プロのカメラマンのほか、スタイリストもいて、自分が希望するような写真を撮影してもらえます。
フォトスタジオや、どのようなスタイルで撮影するかなど、付加サービスの有無などで値段は異なりますが、おおよそ1万5千円から2万円で撮影することが可能です。
これらのサービスだと、遺影としての写真に残したい衣装も自分で選べ、より自分らしさを前面に押し出した遺影を残せるでしょう。
葬儀社のイベントで、メモリアル写真の撮影会が開かれている場合もあるので、葬儀社に問い合わせてみるのもよいでしょう。
気に入ったものを選んでおく
自分で、過去に撮られた想い出の写真の中から、気に入った素材を一枚選んでおくことも、遺影選びの有効な方法です。
葬儀の準備がはじまると、遺族は、葬儀の準備の忙しさの中で、じっくりと写真を選べません。
アルバムがどこにあるのかも、残された人には分からない場合があります。
故人のスマートフォンがロックされている場合は、良い写真があっても、遺族が開けないという状況も考えられます。
自分でお気に入りの写真を一枚選んで、もしもの時には、この写真を遺影に使ってほしいと事前に伝えておけば、みんなが納得する形で、遺影の写真を決定できます。
また、残された人たちの、葬儀の準備に追われる忙しさを、少しでも緩和することもできるでしょう。
遺影を選ぶ際の注意点
ただし注意することは、写真を一度選んでも、時間がたてば人の顔の印象は変わるということがあげられます。
遺影に使用する写真は、できるだけ最近のものがよく、少なくとも5年以内に撮影されたものがよいとされています。
もし、写真を選んでから時間がたっている場合は、また選びなおす必要があります。
遺影用の写真を残すために、毎年家族旅行するなど、あまり気を張らずに、楽しさを加えながら考えてみるとよいでしょう。
事前に遺影として加工することも可能で、この場合、葬儀社の提携サービスや、遺影への加工を実施している写真店に写真を持ち込むことになります。
写真にキズなどがあれば、その処理で料金が多少変動しますが、おおよそ6千円で遺影に仕立てることが可能です。
遺影の素材は着せ替え可能
遺影の素材となる写真は、故人の顔にピントが合っていることが必要条件になってきます。
その条件さえ満たしていれば、素材の写真に写った人物の衣装は、着せ替えが可能です。
和服や洋服の礼装にしたり、スーツ姿やブラウスを着たように加工することが可能です。
遺影は、葬儀後も長く残されるものなので、きちんと、どういう衣装が良いかどうか、葬儀社と相談して、検討することが必要です。
自宅の先祖の遺影写真がどのようなものだったか、自宅に遺影を飾る時に、部屋とマッチするかどうかなど、自宅に持ち帰ってからのことも考慮して検討するとよいでしょう。
遺影の素材はアプリで加工可能
遺影は、写真館やスタジオで写真を撮ってもらって作るという考えが一般的ですが、最近はアプリで遺影が作れるようになりました。
遺影作成をアプリで行う際もメリットがあります。
遺影作成をアプリで行うメリット
遺影をアプリで作ると、家で作ることになるので料金をだいぶ抑えることができます。
通常であれば、葬儀社に遺影写真の作成を依頼するので、料金は3万円程度になります。
アプリであれば、自分のスマートフォンで写真を撮り、それを加工するので、料金は印刷代と額縁代のみかかります。
高額で遺影を作るよりも、事前にアプリで遺影を作っておけば、料金も安くでき、自分が納得いく遺影を作ることができます。
記念に写真を撮っていれば、その写真を加工して、手軽に遺影にすることができます。
遺影作成アプリであれば、慣れていなくても簡単に遺影を作ることができます。
画像編集アプリをを触ったことがなくても、直感的に操作できるようになっています。
普段使い慣れている編集ソフトでも、遺影を作ることができます。
顔だけではなく背景も加工できるので、家の中ですぐ写真を撮って、背景を別のものに変える事もできます。
外で撮影しようと思うと、光や映りこみなどが気になってしまいます。
画像を加工することで、普通に撮影するよりも、綺麗な遺影を作ることができます。
また、遺影をアプリで作るとデータとして手元に置いておけます。
業者によっては、遺影の画像をデータにできない場合がありますが、アプリであれば自分でデータとして残しておけます。
紙の遺影だと、家に飾るのにもスペースが必要なうえに、持ち運びが大変です。
額縁も、通常なら鴨居にかけたりしますが、家に鴨居が無く、かける場所がないということもあります。
棚の上に置くにしても、小さくしないと幅をとってしまいますが、こういう時に写真館などで遺影を撮っていると、焼増し費用などもかかります。
データであれば、デジタルフォトフレームで飾っておくこともできるため、遺影を省スペースで飾りたい人におすすめです。
データに残しておくと、亡くなった後に遺影を親戚間で共有できたり、外出した時にすぐ友人などに見せることができます。
また、すぐ縮小して印刷することができます。
データを持っていれば、データを写真屋に持ち込んで印刷することができるので、綺麗な画質で小さくすることができます。
遺影作成にオススメのアプリ
遺影作成におすすめのアプリが3つあります。
- InShot
InShotは初心者でも操作が簡単にでき、高画質で保存ができます。
ムービーの編集加工も売りにしており、このアプリがあれば、日常生活で撮った動画も編集することができます。
初心者でも使えますが、慣れればスムーズに加工することができるようになります。
有料版もありますが、無料版でも十分なので、無料版をしばらく使ってから、必要に応じて有料にアップグレードすると良いでしょう。
普段使いもできるアプリなので、これを入れておくと、遺影以外にも画像や動画を加工したいときに便利です。
- Photoshop Mix
Photoshop Mixは特にiPadを使っている人におすすめのアプリです。
このアプリは、画像加工ソフトとしてよく使われるPhotoshopの派生版ですが、有料のPhotoshopと違って、画像編集は無料でできます。
大画面での画像加工のほうが使いやすいアプリなので、スマートフォンよりも、タブレットやPCといった大画面のデバイスが適しています。
写真を共有して、別アプリでも画像編集ができますが、遺影用の写真作成であれば、Photoshop Mixだけで完結するでしょう。
- Photolayers
Photolayersは海外のアプリですが、ユーザーからのアプリ評価で高評価を保っている優秀なアプリです。
Google Play Storeでは、ユーザー評価が5点満点中4.7点なので、androidユーザーにおすすめです。
写真から人物だけを切り抜いて合成できたり、背景の色合いを変える事ができます。
遺影の素材のサイズと形式
遺影は葬儀が終わると、家に飾ることになります。
ただ、家に飾るとしても、どのくらいの大きさなのか、知っている人は少ないのではないでしょうか。
事前に遺影写真のサイズを知っておけば、どのように飾るかを考えられます。
最近は、デジタルカメラやスマートフォンで気軽に写真を撮れるため、遺影写真の素材を、デジタルデータで提出する人が多くなってきました。
この場合、どのようなデータ形式で提出するとよいのか、知らない人も多いのではないでしょうか。
ここでは、遺影写真のサイズや、葬儀社などへ提出する際のデータ形式について解説していきます。
サイズ
遺影は、大きく分けて二つあります。
一つは、葬儀の祭壇に飾り、その後自宅に飾ることになる、大きめの遺影。
もう一つは、自宅の仏壇回りなどに飾る、比較的小さな遺影です。
祭壇に飾り、自宅に持ち帰って飾ることになる大きめの遺影は、四つ切サイズといわれる、30.5cm×25.4cmのものです。
また、A4サイズといわれる、29.7cm×21.0cmのものも一般的です。
自宅の仏壇回りなどに飾る比較的小さめの遺影は、L判サイズといわれる、12.7cm×8.9cmのものとなります。
はがきサイズの、14.8cm×10.0cmのものが選ばれることもあります。
こうした大きさを考慮の上、自宅ではどこに飾るかを事前に検討しておくとよいでしょう。
形式
データ形式は、多くの場合JPEG形式だと、問題なく受け取ってくれるでしょう。
ほかの形式のデータでも受け取ってくれる場合があるので、担当してくれる葬儀社に相談してみるとよいでしょう。
遺影を入れる額縁も自由に選べる

遺影の額縁は、黒一色の無地で、柄も入っていないものが一般的でした。
しかし、最近では様々な色や柄の入っている額縁も増えてきています。
そもそも、遺影は宗教とは関係がないものなので、額縁の色に決まりはなく、柄が入っていても問題はありません。
遺影の額縁の色や柄が目立ってしまい、遺影の印象を悪くするようなものは適しませんが、落ち着いたものであれば、問題なく選択してよいといえます。
ここでは、遺影の額縁の色や、デザインについて解説していきます。
額縁の色に決まりはない
遺影の額縁の色は黒であるというイメージが一般的になっていますが、実は色に決まりはありません。
宗教的に必要な道具は、あらかじめ色や形状が決められているものもありますが、遺影はそもそも、宗教的な道具ではないからです。
そのため、遺影を入れる額縁の色は、どのような色であっても、使用してよいことになっています。
額縁を選ぶ際の注意点
現在では、葬儀には必要な道具でも、宗教とは関係のないものについては、故人のイメージにあった色を選択することも増えてきています。
ただし、額縁は故人の遺影が入ったもので、多くの人の目にとまるものです。
家族や親戚だけならまだしも、葬儀や告別式などには、故人の生前の知り合いや、取引先の人、これからも付き合いのある人が参列することも考えられます。
故人が好きな色だったからとはいえ、赤など、あまり派手なものを選んでしまうと、弔うべき葬儀の印象が変わってしまう場合があります。
黒や白、ブラウンなどのほか、パステルカラーのような、落ち着いた色を選択すると、多少明るい色であっても、弔うべき葬儀の印象ともマッチします。
額縁の装飾に決まりはない
遺影はそもそも、宗教的な道具ではないため、額縁の装飾を自由に決めても問題ありません。
遺影の額縁の装飾としては、リボンなどの装飾品をつけることも問題ありません。
故人の顔を見てもらうべき遺影のイメージを崩さない範囲であれば、故人のイメージにあった装飾品をつけて、故人の印象が思い出されるように工夫してみるのもよいでしょう
額縁のデザインに決まりはない
遺影は、装飾と同様にデザインも自由に決めることができます。
額縁のデザインでは、木製とアルミ製で作られたものが一般的です。
木製の額縁の特徴
木製の額縁は、昔から使われ続けている素材で、落ち着きを感じさせます。
重厚感がある一方で、木のぬくもりを感じることもできる点に優れています。
見た目の印象がよいことから、長年親しまれて、使われ続けてきている素材です。
色も、一般的な黒や、茶色のほか、木の木目をそのまま利用したものなどがあり、どれも落ち着いた印象を与えてくれます。
こだわるならば、木の種類にも目を向けられます。
高級とされるのは、黒檀や紫檀などです。
黒檀や紫檀は、仏具では数珠を作る素材としても人気があり、もし持っている数珠がこうした素材でできている場合は、統一してみるのもよいでしょう。
アルミ製の額縁の特徴
アルミ製の遺影の額縁は、木製よりも価格が安く、軽くて丈夫であるという利点があります。
見た目も、シンプルな印象となり、額縁の写真をより印象付けたい場合に選ぶとよいでしょう。
アルミは金属であり、木製と比べて長期的な耐久力があります。
重たい写真を長期的に飾る場合などは、アルミ製のものは安心感も得られます。
色は、一般的なアルミの印象のシルバー系となりますが、着色されているものもあります。
このほかにも、遺影に柄を入れてもよいでしょう。
トラ柄など、あまりに派手なものは、本来故人を偲ぶべき遺影の印象を悪くしてしまいますが、落ち着いた色であれば問題ありません。
遺影の写真は必要なの?
遺影の写真がなくても式は行えます。
しかし、遺影があることで、参列者は故人の生前の姿を偲ぶことができます。
なるべくいい写真を探して、遺影として使いましょう。
特に直葬では、遺影を使わないこともあり、葬儀プランで遺影がオプション扱いになっていることもあります。
遺影を使うか使わないかは自由ですが、参列者が生前の姿を偲び、思い出せるように、遺影を使うことをおすすめします。
生前から遺影を自作して、葬儀に備えている人もいます。
遺影は葬儀社に作ってもらうものですが、持ち込むことは可能です。
しかし、葬儀プランの中には、はじめから遺影の料金が含まれていることが多く、遺影の料金を値引きすることはできないことが多いです。
遺影の素材のまとめ

ここまで遺影の素材選びと、加工、遺影のサイズについて解説してきました。
まとめると以下の通りです。
- 遺影とは亡くなった人を偲ぶための道具
- 遺影の素材は故人がはっきりと写っているものを選ぶ
- 気に入った遺影写真を生前に用意する
- 遺影の素材のサイズや形式を理解しておく
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者

田中 大敬(たなか ひろたか)
厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター
経歴
業界経歴15年以上。葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから著名人や大規模な葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、特に士業や介護施設関係の領域に明るい。
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