終活
遺影の適切なサイズとは?選び方のポイントも解説
更新日:2022.05.17 公開日:2022.06.01

記事のポイントを先取り!
- 祭壇用の遺影写真のサイズは大きめのサイズがおすすめ
- 焼香代用の遺影写真は自宅のスペースを考慮して決めると良い
- 遺影写真には故人の人柄や自然な表情がよく現れたものがおすすめ
葬儀の際に祭壇に飾られることが多い遺影ですが、遺影のサイズについてはご存じでしょうか。
遺影として適切なサイズを知ることは、故人のためにも大切なことです。
そこでこの記事では、遺影の適切なサイズや選び方について解説します。
この機会に、遺影選びのポイントについて詳しく知っておきましょう。
後半では、遺影を入れる額縁の選び方についても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
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遺影に適切なサイズを用途別に紹介

まずは、遺影として使用するのに適切な写真のサイズについて紹介していきます。
以下で、用途別に説明していきますので、参考にしてください。
祭壇用
祭壇用の遺影のサイズは、四つ切りサイズ(254mm×305mm)、もしくはA4サイズ(210mm×297mm)が一般的です。
葬儀の際には後ろの席に座る参列者にもよく見えるように大きめのサイズがおすすめです。
焼香台用
焼香台に使用される遺影の写真のサイズは、遺影用と比べると小さめになります。
具体的に言いますと、L判サイズ(89mm×127mm)もしくは、小キャビネサイズ(120mm×165mm)のものや、2Lサイズ(127mm×178mm)が適しています。
このように焼香代用の遺影の写真は、葬儀が終わった後にも仏壇近くに飾れるように自宅のスペースを考慮して決めるといいです。
遺影の選び方
次に、遺影用写真の選び方について紹介していきます。
遺影選びのポイントについて、以下で紹介していくので参考にしてください。
故人らしさや自然な雰囲気が出ている表情のもの
故人が生前に趣味を楽しんでいたり、家族と過ごしていたりする写真を選ぶことで自然な表情や雰囲気の写真を選ぶことができます。
また、旅行先で撮った写真や記念日に撮った写真などもおすすめです。
こうした写真は、故人が晴れ晴れとした笑顔や生き生きとした姿で写っていることが多く、人柄や人生がわかるものになります。
家族にとっては、故人のありのままのリラックスした自然な姿の方が故人の姿を鮮明に思い出せ、精神的な安定にもつながります。
このように遺影を見ている人を穏やかな気持ちにしてくれるような写真を遺影写真に選ぶことが大切です。
亡くなった時期に近い写真を選ぶ
遺影写真は、できるだけ亡くなった時期に近い写真を選ぶといいです。
この理由は、亡くなった時期に近い写真を選ぶことで、故人がその年齢まで生きてきたことを証明することができるためです。
例外として、故人が亡くなるまでの間に入退院を繰り返していた場合などには、元気だった頃の写真を選ぶことをおすすめします。
故人やその遺族にとっても闘病生活は辛い面が多かったことと思います。
そのため、辛い時期を思い出させてしまうような写真よりは、元気だった頃の様子がわかるような写真の方が故人にとっての供養になり、遺族の負担も少ないです。
ピントがしっかりあっているもの
写真の服装や背景、明るさは加工修正ができますが、ピントは合わせることができないので、ピントが合ったものを選ぶ必要があります。
参列者によく顔を見ていただけるようにカメラ目線で、身体ができるだけ正面を向いているものを選ぶことをおすすめします。
故人が大きく写っているもの
遺影写真は葬儀や告別式の規模が大きければ大きいほど、後ろの席に座っている方にもよく見えるように大きめのものが適しています。
写真を遺影のサイズに合わせて引き延ばす必要があるので、ぼやけないようにできるだけ顔が大きく写っているものを選びましょう。
遺影は加工できる

遺影用に使用できる写真がどうしても見当たらない場合には、生前に撮影した写真を加工して使用することもできます。
例えば、故人の服装や表情・背景・明るさを加工して変えることができます。
そのため、遺影用としては不向きだと思われるような写真でも加工次第で遺影として使用することができるので、ご安心ください。
実際の例を挙げますと、集合写真を使用したり、中には免許証などの証明写真を使用して遺影用に加工し直すケースもあります。
写真屋さんや葬儀社に相談することで遺影用に加工することができます。
また、最近では初心者でも簡単に写真加工ができるソフトやアプリも充実していますので、パソコンが得意な方は自分で写真加工をすることをおすすめします。
遺影を入れる額縁の選び方

最後に、遺影に使用する額縁の選び方について紹介していきます。
以下におすすめのものを紹介していきますので参考にしてください。
遺影の額縁に適切な素材
遺影の額縁におすすめの素材は、木製やアルミの素材のものになります。
木製のものは、木のぬくもりや重厚感を感じることができ、飽きにくいことが特徴になります。
木製の中にもさまざまな種類があり、黒檀や紫檀などの高級な木材が使われているものや、ブラウン系やブラック系などのさまざまな色合いがあります。
たくさんの種類の中から自分の好みにあった素材や色合いを選ぶといいでしょう。
おすすめの素材としては、アルミの額縁も挙げられます。
アルミ素材の特徴としては、価格が比較的安い傾向であることや軽量で取り扱いがしやすい割に強度が高いことです。
見た目もシンプルなので木製同様に飽きの来ないデザインになります。
シルバーの色合いがほとんどですが、中には他の色合いのものもあります。
遺影の額縁に適切な色
遺影写真の額縁の色に、明確な決まりはありません。
遺影写真の額縁には黒が使用されていることが多いですが、これには理由があります。
ひと昔前の日本では、カラー写真よりも白黒写真の方が多く普及していたので、額縁に黒が選ばれることが多くありました。
現在ではカラー写真が一般的なので黒にこだわらず、故人のイメージに合った色を選択するといいです。
自由に色を選べるとは言っても、適した色合いや不向きな色はあります。
派手な色合いだと額縁だけが目立ってしまうので、できればパステルカラーの落ち着いた色を選ぶと良いでしょう。
色合いとしておすすめなのは、黒や白、ブラウン系です。
古くからの風習から黒を選ばれる方の割合が最も多く、2番目に多いのが白です。
木製の額縁の素材を選んだ際などでは、ブラウン系もよく使われている色になります。
これらの色合いの他にも淡いピンクやブルー、パープルなどの地味な色合いのものを選ぶこともおすすめします。
遺影のサイズまとめ

ここまで遺影のサイズのポイントや注意点などを解説してきました。
まとめると以下の通りです。
- 祭壇用の遺影のサイズとしては、四つ切りもしくはA4サイズがおすすめ
- 焼香代用の遺影サイズとしては、L判サイズや2Lサイズがよく選ばれている
- 遺影用の写真にはピントがしっかり合ったものを選ぶ必要がある
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者

唐沢 淳(からさわ じゅん)
経歴
業界経歴10年以上。大手プロバイダーで終活事業に携わる。葬儀の現場でお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから大人数の葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとにも数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、ユーザー目線でのサービス構築を目指す。
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