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お墓参りに数珠は必要?数珠の種類や使い方、選び方まで解説!
更新日:2022.05.24 公開日:2021.07.22

葬儀の場では、数珠を手に合掌する姿がよく見られます。
葬儀に参列する場合、数珠は必需品の一つですよね。
数珠は弔事においてなくてはならない必須アイテムのイメージが強いですが、お墓参りでも数珠は必要なのでしょうか?
今回はこの数珠について詳しくご紹介します。
- そもそも数珠とは?
- お墓参りに数珠は必要か?
- 数珠の使い方や持ち方とは?
- 数珠の種類と選び方について。
- 数珠の貸し借りは良いのか?
お墓参りに数珠が必要かどうかを中心に、数珠の使い方や種類などについてもご紹介します。
ぜひ最後までご覧ください。

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数珠とは

数珠とは、弔事に使用する法具(仏具)の一つであり、穴のあいた108個の珠に糸を通して輪っか状にしたものをいいます。
本来は僧侶が念仏を唱える際に、回数を数えるための道具として使用していたものであり、念珠とも呼ばれています。
数珠は108個の珠で作られており、この珠の数は人間の煩悩の数を表しています。
この108個の珠の一つ一つが煩悩を司る仏様であると考えられています。
古来より持ち主を守るお守り(厄除け)としての役割を担っているとも言われています。
お墓参りに数珠は必要?

弔事において必須アイテムの一つでもある数珠ですが、お墓参りの際にも数珠が必要なのかどうか悩む方もいらっしゃるかもしれません。
結論から言えば、お墓参りでも数珠を持参することをおすすめします。
一般的にはお経や念仏を唱える場合、手に数珠をかけて合掌するのがマナーとされています。
お墓参りでも同様に、墓前に向かって合掌する際には手に数珠をかけるのがマナーとなります。
お墓参りを含め、弔事においては特にマナーを気にされる方もいらっしゃるでしょう。
お盆やお彼岸、法要後のお墓参りなどの際には、きちんと数珠を持参することをおすすめします。
なかには葬儀に参列する機会がなく、数珠を持っていないという方もいらっしゃるかもしれません。
しかし数珠を使用するのは葬儀だけではありません。
その場合には、お墓参りに行くタイミングで、数珠を準備されると良いかもしれません。
またお墓参りに数珠を持参する場合にも、数珠をそのまま鞄に入れて持ち歩くのは厳禁です。
数珠は大切な法具(仏具)であるため、きちんと数珠袋に入れて大切に扱う必要があります。
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数珠は持っておいた方が良い

数珠は法具(仏具)の一つであるため、本来であれば、仏教徒以外の方は数珠を持つ必要はありません。
しかしながら、日本で多くみられる仏式の葬儀においては、ほとんどの方が数珠を持参して参列されます。
そのため、焼香の際など、数珠を持っていないと目立ってしまう可能性があります。
そもそも、葬儀に参列する際に数珠を持つ理由として、
- 仏様に対する礼儀
- 故人への供養と敬意を表す
といった気持ちが込められています。
数珠は必ず持っていなければならないものではありません。
しかしある程度の年齢になると葬儀やお墓参りに参列する機会が増えます。
そのためマナーとして数珠を準備しておくことをおすすめします。
数珠の種類・選び方

数珠には種類があるため、どのような数珠を選べば良いのか悩む方もいらっしゃるかもしれません。
ここでは、数珠の種類や選び方についてご紹介します。
数珠には大きく分けて宗派を問わない略式数珠と、宗派によって異なる本式数珠の二つがあります。
略式数珠とは
略式数珠とは、片手念珠とも呼ばれ、宗派問わずに使用できる数珠のことをいいます。
男性用と女性用があり、一般的な手にかけて使用するタイプ以外にも、指輪や腕輪のようなタイプのものもあります。
先ほど述べたように、略式数珠は特に宗派問わずに使用できます。
そのためこだわりのない方や、いざという時のために数珠を準備しておきたい方などにはおすすめです。
また、この略式数珠を一つ持っておくと、宗派が分からない場合にも対応できるため、おすすめです。
本式数珠とは
本式数珠とは、略式数珠とは異なり、宗派ごとに決められている数珠のことをいいます。
主珠の他に親珠・四天珠・弟子珠・露珠・浄明珠を含む108個の珠によってできています。
また、本式数珠は、正式数珠とも呼ばれ、格式の高い数珠となります。
男性用と女性用の違い
数珠には男性用と女性用が明確に分かれており、一番の違いは珠の大きさになります。
一般的に、女性用の数珠の珠は男性用の数珠の珠よりも小さいです。
略式数珠の場合には、女性用で6mm~8mm程度、男性用で10mm~12mm程度となります。
また本式数珠の場合には、男性用と女性用で数珠の寸法が異なります。
一般的には、男性用で約54cm、女性用で約24cm程度となります。
男性が女性用の数珠を、女性が男性用の数珠を使用することはできないため注意してください。
玉の色や素材は好きなものを
数珠を選ぶ際、珠の色や素材によっても数珠の印象は異なります。
数珠の珠の色や素材について、特に決まりはありませんので、自分の好きなものを選んでかまいません。
特に天然石の場合、石のもつ意味や色味も様々なものがあり、普段からお守りとして身につける方も多くいらっしゃいます。
石の素材や色味など、自分の好みに合わせた数珠を探すとよいでしょう。
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数珠の使い方・持ち方

数珠の使い方や持ち方は、数珠の種類によって異なります。
略式数珠の場合には、数珠を左手に持ち、合掌の際には「数珠の輪を左手のみに通す」方法と「数珠の輪を両手に通す」方法があります。
本式数珠の場合には、それぞれ宗派ごとによって扱い方が異なります。
宗派ごとの数珠の扱い方について、幾つかご紹介します。
天台宗の場合
天台宗の場合には、左手に、数珠を二重にして親珠が上にくるように持ちます。
その際、数珠の房は手の外側へ垂らすようにします。
合掌の際には、数珠を両手の人差し指と中指の間に挟み、数珠の輪の内側に中指・薬指・小指がくるように広げます。
そして、両手の手のひらで数珠を挟むようにして合掌します。
真言宗の場合
真言宗の場合には、左手に、数珠を二重にして親珠が上にくるように持ちます。
その際、数珠の房は手のひら側へ垂らし、珠と一緒に握るようにします。
合掌の際には、数珠の親珠を両手の中指にかけて、両手の手のひらで数珠を挟むようにして合掌します。
浄土宗の場合
浄土宗の場合には、数珠が二連となっており、房のついた金輪が通っていない方の輪を左手の親指と人差し指の間に挟みます。
そして、もう一つの輪を人差し指と中指の間に挟み、両方の輪を握るようにして持ちます。
合掌の際には、二連の数珠の親玉の位置をそろえて、親珠を人差し指と親指で挟むようにして両手にかけるようにします。
その際、数珠の房は自分側へ垂らすようにします。
臨済宗・曹洞宗の場合
臨済宗・曹洞宗の場合には、左手に、数珠を二重にして持ちます。その際、数珠の房は下にします。
合掌の際には、左手の親指と人差し指の間に挟んで合掌します。
数珠を貸し借りしてもいいの?

葬儀に数珠を忘れてしまった場合、数珠を貸してもらうことには問題ないのでしょうか?
数珠を忘れてしまうこと自体は、マナー違反とまでは言えません。
数珠がない場合にも、故人に対して心を込めて手を合わせれば特に問題はありません。
しかしながら数珠を忘れたからといって、他人の数珠を借りることはマナー違反となります。
数珠は、自分専用のものを使用するのがマナーです。
他人の数珠を借りるのであれば、数珠なしで参列することをおすすめします。
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お墓参りの数珠のまとめ

ここまでお墓参りに数珠が必要かを中心とした情報をお伝えしました。
いかがでしたでしょうか?
今回の記事をまとめると、次のようになります。
- 数珠とは、弔事に使用する法具(仏具)の一つであり、穴のあいた108個の珠に糸を通して輪っか状にしたものである。
- お墓参りに行く場合でも、数珠を持参した方が良い。
- 数珠の使い方や持ち方は、数珠の種類によって異なる。
- 数珠の種類には、宗派問わずに使用できる略式数珠と、宗派ごとに決められている本式数珠がある。
- 数珠の貸し借りは、マナー違反となる。
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読み頂きありがとうございました。

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