墓石の文字色の種類や意味とは？地域ごとの違いから使い方解説！

更新日：2021.08.15

墓石

1. 墓石の文字色について
2. 墓石の文字色の種類と意味
3. 地域ごとの人気色の違い
4. 故人以外の名前をお墓にいれることはできるのか
5. 墓石の文字色まとめ

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墓石の文字色について

ご先祖様の霊を弔う墓石に刻まれた文字の色には、意味があることをご存知でしょうか？

お彼岸やお盆のお墓参りの際に見かける墓石には「〇〇家之墓」などが刻まれています。

あるいは墓誌にも故人の戒名などが刻まれているのを見かけたことがあることでしょう。

それらの文字色には地域ごとに人気の色があり、それぞれ仏教の精神と関わりがあります。

それでは皆様の謎を解明するため、以下の順で解説します。

• 墓石の文字色の種類と意味
• 地域ごとの人気色の違い
• 故人以外の名前を墓石に入れられるか？

この記事では墓石の文字色の種類や意味と、地域ごとの違いを分かりやすくお伝えします。

ぜひ最後までご覧ください。

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墓石の文字色の種類と意味

墓石には表面に家名、向かって右側面に故人の戒名(俗名)や享年を刻みます。

左側面・裏面にはお墓を建立した人の名前を刻みます。

埋葬者が複数で墓石に文字が収まらない場合は墓誌を建立するのが一般的です。

仏教の五色以外にも落ち着いた印象を与えるグレーもありますが、ここでは割愛します。

墓石の文字色の種類は主に、お釈迦様の体や教えの象徴を表す仏教の五色からなります。

仏教では白・黒・黄・赤・青の五色が宗教的にも無難です。

一方で五色はインドの五大思想や中国の五行思想が由来とされる見方もあります。

五大思想は「地・水・火・風・空」を表し、五行思想は「木・火・土・金・水」です。

さまざまな見方がありますが、墓石の文字色の種類と意味を掘り下げていきます。

白

墓石の文字色として最も親しまれている白色は、仏教では仏陀の歯を表しています。

人の持つ煩悩や悪業を清浄する力があるとされており、人気の文字色です。

白御影石・黒御影石のどちらでも文字が映えて、ハッキリと見えるのがメリットです。

しかし経年劣化により汚れが目立ってしまうというデメリットもあります。

ご自身で定期的にメンテナンスするか、墓石業者に依頼するなど管理が必要です。

黒

仏教で黒色は仏陀の袈裟の色を表しています。

人々の持つ怒りや、あらゆる侮辱などを耐え忍ぶ「忍辱(にんにく)」の象徴です。

墓石の文字色で黒色は使われる機会が少ないです。

墓石には黒御影石が使われることが多く、文字が見えにくくなってしまうためです。

しかし地域によって多用される文字色でもあります。

黄（金）

仏教で黄色は仏陀の体を表しています。

黄色は仏教ではとても重要な意味を持ち、不動で揺るぎない金剛を象徴しています。

黄色はあまり使われない色ですが、特に文字を強調したいケースに用いられます。

金色は仏教の五色に該当しないのですが、煌びやかで神々しい印象を与えます。

仏壇の位牌には金色で戒名が書かれていることもあり、上品な印象のお墓になるでしょう。

赤

仏教で赤色は仏陀の血液の色を表しています。

人々の苦しみを救済し、慈悲深く精進する象徴とされています。

墓石の文字色において赤色は存命の方の生前戒名を入れることが一般的です。

青

墓石の文字色として青色は仏陀の頭髪の色を表しています。

青色は心を乱さず、心穏やかな状態の禅定や定根を象徴します。

墓石の文字色で青色は使用機会が少なく、吉相墓で用いられるケースが多いです。

墓相にこだわる方で家庭円満などの観点から、吉相墓を建立する墓石に使われます。

色なし

墓石の文字色で、あえて色をつけない選択肢も好まれているようです。

色を入れないことで自然石の場合、自然な風合いが落ち着いた印象を与えます。

ただし白御影石では文字が見にくいのでおすすめできません。

一方で黒御影石の場合は文字の色が、自然な落ち着いたグレーの色合いに見えます。

地域によってはあえて、文字色を色なしにするエリアも存在するようです。

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地域ごとの人気色の違い

墓石の文字色は地域によって人気の色が存在し、代々受け継がれています。

「関東」「関西」「九州」それぞれの違いを分かりやすく解説します。

関東

関東地方の墓石の文字人気色は黒色です。

黒御影石でも文字に彩色を施さないケースも珍しくありません。

黒色が醸し出す落ち着いた印象が人気で、汚れも目立たずお手入れも簡単です。

また、あえて墓石の文字色を色なしにする傾向もあります。

関西

関西地方の墓石の文字人気色は白色です。

白色はどの色にも調和し、白御影石や黒御影石どちらでもハッキリと文字が見えます。

しかし経年劣化で汚れやすく、お手入れをこまめに行わないといけません。

九州

九州地方の墓石の文字人気色は豪華絢爛な金色です。

出島のある長崎に多く、鎖国時代に貿易の要だったことから中国文化の影響を受けています。

中国ではお盆に金を燃やす風習があり、それが名残となり九州地方に根付いたようです。

中でも黒御影石に金文字の墓石は豪華なイメージを与え、九州地方で人気を得ています。

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故人以外の名前をお墓にいれることはできるのか

一般的にお墓を建てた建立者の名前を墓石の裏面に刻むことができます。

明確な決まりはなく、家族の意思を尊重して建立者や後継者の名前が多いようです。

ほとんどの場合は存命の方の名前が多い事から、赤文字で刻まれます。

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墓石の文字色まとめ

これまで墓石の文字色の種類や意味の情報と、地域ごとの違いについて解説しました。

この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。

• 墓石の文字色の種類はお釈迦様の体や教えの象徴を表す仏教の五色からなる
• 五色はインドの五大思想や中国の五行思想が由来とされる見方もある
• 関東地方の墓石の人気文字色は白色
• 関西地方の墓石の人気文字色は黒色
• 九州地方の墓石の人気文字色は金色
• 故人以外の名前は、墓石裏面に建立者名を赤字で刻める

この情報が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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